アオハルダイアリー   作:しろいくろねこ

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ようやく始まりって感じです。


11話 サイキッカー襲来!

「はぁと先生がこの部なら超能力使ってもいいって...ってええっ!?あなた食堂の!なんでここにいるんですか!?」

「こっちが聞きたい。ここは日常記録部だ。なぜお前がここにいる」

「ふふ〜ん♪さっきも言いましたがもう一度お伝えしましょう!聞いて驚かないでくださいね。私は、この日常記録部に入部しに来ました!!」

「は?」

「えっと...あなたは堀裕子ちゃんだっけ?どうしてこの部に入ろうと思ったの?」

「はいっ!最初は超能力研究会を作ろうとしたんですが、部員が誰も集まらなくって」

「やっぱり」

「あなたが素直に研究会の一員になってくれてたらこんな風には困らなかったんですが、部員一人では当然部活は作れません。ここでユッコは困ってしまった」

「あらら、大変だったんですね」

「そこで担任の佐藤先生に相談したわけです!そしたらこの部を紹介されまして。『あの子達最近暇そうにしてるからかき乱してきちゃいな☆』って言われました!」

「うっわあの先生め。しかも様子バレてるし」

「ちゃんと私達のこと見ててくれてたんですね。さすがは先生です」

「あとは部員全員が入部を認めてくれればオッケーだって。二人とも私が入部してもいいですか?」

 

 このうるさいサイキッカーが入って来たところで何も問題ない。部活に悩んでいる生徒なんかもうこいつくらいなものだろうので、これを逃すと三人目の部員など来ないかもしれない。あと、俺はこの堀裕子という人間は嫌いではない。なので、あとは高森さんだ。

 

「俺はいいぞ」

「私も大丈夫です。よろしくね、裕子ちゃん♪」

「二人ともありがとうございます!特に食堂のあなたはいじわるさんだから断るかもって思ってました!」

「清崎君っていじわるさんなんですか?」

「そんなわけないぞ」

「気をつけてくださいね、この人は期待させておいて落とすのが得意なんですよ」

「わぁ、そうなんですか。私も気をつけておきますね。そういえば私達の自己紹介がまだでした。私は一年B組の高森藍子です」

「その心配は杞憂だと思うけどな。一年C組の清崎霍弥」

「一年F組の堀裕子です。ユッコと呼んでください!」

 

 そんなこんなで目の前で入部届を書いている堀を眺める。こいつは何故か俺に当たりが強いように思えるが、まあアホそうだしじきに普通になるだろう。高森さんに目を移してみると、なんだか楽しそうに見える。これまで男女一人ずつで活動してきたんだ。同性が一人増えるのはいいことだろう。かたや俺は男女比で完全不利になってしまったが。

 

「あとは部長さんのサインをもらえば完成です!どちらが部長さんですか?」

「「・・・」」

「あの、二人ともどうしました?」

「部長、まだ決めてませんでしたね」

「どうしたものか...」

 

 部長とは何をすればいいのか。ここが大規模なグループであるならリーダーという意味での部長が必要とされるが、この部は少人数で運営される部活動だ。そのような部活での部長の役割とは、部活動の頂点に立って部員を先導することではなく、学校や生徒会とのやりとりが主になるだろう。ごく稀にめんどくさいだけの役職なはずだし、暇つぶしにはなるか。

 

「俺部長やろっか?」

「お仕事を清崎君に押し付けてるようで申し訳ないですっ!なんかこう、例えばじゃんけんとかで決めませんか!?」

「別にいいんだけどなぁ」

 

 高森さんの性格だとこんな感じに人に仕事を押し付けるのは出来なさそうだな〜。でもこっちから仕事を押し付けてみると簡単に従いそうな性格でもありそうなのでこんな感じに。

 

「じゃあ、副部長も一緒に決めちゃおっか。部長がこういった書類仕事、副部長が部活動のスケジュールを立てる仕事で。どう?」

「その副部長の仕事っていつも私がやってることじゃないですか?」

「そうだな。でも部長の仕事はそれよりきっと楽だろ。俺が部長やるから、高森さんは改めて副部長で部活の計画立てるのお願いできる?」

「なんだか上手く丸め込まれたような気がしますが...じゃあ私、副部長やります!清崎君は部長お願いしますねっ♪」

「お願いされた。じゃあ堀、俺に入部届ちょうだい」

「ユッコでいいですよ!はいどうぞ!」

「どーも」

 

 勢いよく渡された入部届に俺の名前を書いていく。超能力者を自称するこいつはどんな日常を送るのか。どうせ、見た目通り元気な女子高生らしい日常だと思うけど。

 

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side 藍子

 

「書き終わったけどこれどうすりゃいいんだ?俺達の時は先生に回収されたからとりあえず渡しに行くか。二人ともちょっと出てくるわ」

「清崎君いってらっしゃい。えっと、ユッコちゃんって呼べばいいのかな?私達は何をしていましょう?」

「じゃあ私が特技の超能力を見せてあげましょう!ところで藍子ちゃんは超能力を信じていますか?」

「超能力って本当にあるんですか?」

「もちろん!今ここで超能力の存在を藍子ちゃんに証明してみせます!」

「わあ!頑張ってください!」

 

 私、超能力を見るのは初めてだなぁ。手品とは別物だよね?タネも仕掛けもない本物の超能力をユッコちゃんは使えるんだよね?すごいなぁ。

 

「では、超能力の基本中の基本、スプーン曲げをします!ここにスプーンがありますよね?今からこのスプーンを曲げようと思います!握力ではなく超能力でっ!藍子ちゃん、スプーンを確認してみますか?」

「そういうなら、ちょっと見てみますね?」

 

 ユッコちゃんからスプーンを受け取る。よくある...とは言いにくい普通の先割れスプーンだ。両手で軽く握ってみても簡単には曲がりそうにない。これを超能力で曲げられたらすごい!

 

「どうです?普通のスプーンでしょっ!今からスプーン曲げに挑戦します。サイキックパワーを集中させるのでちょっと時間がかかるかもしれませんが、よーく見ていてくださいね!」

「分かりました♪」

「それでは始めますよ〜...むんむんむーん...」

 

 ユッコちゃんがすごい真剣な顔で念じ始めた!まだ春なのに額に汗までかいてしまうほど力を込めているよう。けど、肝心のスプーンはまだまっすぐのまま。

 

「むむむ...むーん!むん?むーん!むむーん!」

 

 なかなか威勢よく叫んでいる。でもスプーンは曲がらない。もうちょっと時間がかかるのかな?

 

「むむむむーん!!むーむーむーむーん!!!曲がれ〜!」

「ただいま〜」

 

 ユッコちゃんが唸りながらぶんぶんスプーンを振っていると清崎君が帰ってきました。その瞬間、清崎君の方に何かが飛んでいきぶつかります。

 

「あっ!私のスプーン!」

「...」

「えっと、これはですね、わざとじゃないんですよ?ちょっと私の超能力が暴走しちゃって...てへっ☆」

「ほう...」

「ごめんなさい!私の所有スプーンに言うことを聞かせられないばかりに!」

 

 スプーンを当てられた清崎君がなんだか怒ってしまいそう。ユッコちゃんのせいではあるけど、ヒートアップしそうになったら止めないと!

 

「ふんっ」

「えっ!スプーンが曲がった!?どうして!?もしかしてあなたはサイキッカー!?」

 

 清崎君が一瞬スプーンを振るとスプーンの先は見事に曲がってしまいました。ユッコちゃんはあんなに力を込めても曲げられなかったのに、清崎君は表情ひとつ変えずに曲げちゃいました。清崎君すごい!

 

「スプーンなんて力を込めれば曲がるだろ」

「力技ですか。むぅ...超能力が負けた気分です...」

「次からは気をつけろよ」

「はい...」

 

 一瞬空気がピリピリしましたが、なんとか無事に収まりました。ユッコちゃんが言うには、今日はサイキックの調子が悪かったようで、いつかは成功するそう。本当に成功するときが来るのかなー?

 

 

2022年4月27日(水) 堀裕子

本日!私は超能力開発のためにこの日常記録部に入部しました!ここに超能力を信じない清崎君がいたことは想定外ですが、もう一人の部員の藍子ちゃんに超能力の興味を持ってもらえたので、収穫の方が多いです!残念ながら今日はスプーン曲げに失敗しましたが、次こそは藍子ちゃんにも清崎君にも本物の超能力を見せる!!




 ようやくユッコが入部してくれて一安心。ここまではプロットがほぼ白紙だったので苦労しました。ここからは王道学園イベントが書けて作者が調子付けそうです。
 ところで、モバマスのサ終が発表されてましたが、ある程度の覚悟は三年間くらいしていたので、ようやくかって感じです。それなりの成績も残せたしもう悔いはない。
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