アオハルダイアリー   作:しろいくろねこ

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他所で短編書いてたら遅れました(言い訳)


13話 ラブテスター

「ダウジングマシン!この部室に眠るお宝を見つけますよ〜」

「わぁ、棒が動いてます!」

「ロッドが示す先は...むむっ!これは?」

 

 ユッコの持つ棒が指す先には一枚の写真。被写体は、今よりは若そうな佐藤先生。衣装はバニーガール。普通に似合ってるのがなんか腹立つ。

 

「おっ?清崎君こういうの気になっちゃいます〜?まぁ、現役美少女JKの私がこういうの着れば、しゅがは先生よりも清崎君を悩殺できますよ〜。ほらほらどうです?」

「中学卒業したばかりのガキがこういうの着てもなあ」

「中学卒業したばかりのガキにはちょっと肌を見せてやればイチコロでしょ!」

(あんな恥ずかしい服着る勇気私にはないよう...)

 

 

「続きまして紹介するのは!ガサゴソ、月間ムーです!サイキッカーたるもの新しい知識を身につけるのは当然のことです!」

「この本に書かれてること分からないことだらけです」

「フィクションだと思えば面白いかもな」

「フィクションだなんて。サイキックですね!」

「??」

 

 

「知恵の輪!」

「それサイキック関係あるか?」

「人間が作ったものなので外れるはずなんですが、外れません!」

「ふむ、見た目は初心者向けだが...ほい」

「外れた!すごい!」

「本当に外れるようにできてるんですね〜」

 

 

 その後も変なアイテムを続々と出すユッコ。ユッコ自慢のサイキックアイテムらしい。基本的にユッコは使いこなせないが。それらには邪魔以上の感情は湧かないが、害ではないので置いておけばいいだろう。ユッコはおそらく最後の持参物である鞄の大部分を占める箱を取り出した。

 

「これで最後です!これは、人類の感情を弄ぶ商品を生産しているとある大企業が発明した装置だそうです。その名もラブテスター!二人がそれぞれ片手でこの二つの金属を握り、もう片方の手を互いで握り合うことで二人の相性を測ることができます!」

「なんか胡散臭いな」

「なんだか面白そうです!みんなの相性知ってみたいなぁ」

「さすが藍子ちゃん!こっちのつまらない清崎君とは目の付け所が違うっ!」

「ほう。ならこの三人でやったら俺とユッコが一番小さいはずだな」

「当然です!じゃあ藍子ちゃんっ!まずは私たちからやりましょ!」

「お願いしますユッコちゃん♪」

 

 そして、そのヘンテコ装置と互いの手を握る二人。間も無くして装置の針は触れる。

 

『63』

 

「んー?この数値は高いんでしょうか?」

「私の友達とやったときよりは少し高いですね!私たち相性がいいかもです!」

「なんだか嬉しいです!」

「俺とユッコは最後でいいな。じゃあ、次は俺と高森さんでやろうか」

「はい、よろしくお願いします」

 

 二人は装置を握り、互いの手を握る。これまで女子の手を握ることなどなかったが、これほどまでに小さく柔らかいものだったのか。

 

「男の子の手を握るのって初めてです。なんだか緊張しちゃいますね」

「俺も初めてだ」

「そういうのいいですからとっとと数値読みますよー。むむむ、77?二人ともすっごく相性がいいですね!」

「よかったですね、清崎君!」

「よかった、のかこれは?」

「じゃあ最後は私たちですね。相性が悪い同士最低記録を叩き出しちゃいますよ!」

「まぁ、こんな胡散臭い装置が出す数値なんて当てにすることはないがな。どうでもいいや」

 

 ユッコは楽しそうに装置を握り、金属を俺に差し出す。こいつはいつまでも楽しそうな奴だ。適当にやらせておけば満足するだろう。

 

「それでは手を出してください!」

「ほい」

「なかなか硬い...サイキック握力では勝てなさそうです...」

「それ力技じゃん」

「まあまあそれはそれです!藍子ちゃん、どうですか?」

 

 高森さんが装置を覗き込む。一瞬驚いた顔をしながら笑顔で伝えてくる。

 

「すごいですすごいです!二人ともすっごい相性いいですよっ!」 

「えっ、そんなはずは...いくらですか!?」

「91です!ベストカップルですねっ♪」

「高すぎ!!この人とそんな数値なんてありえません!まさかこの装置が狂ってしまったのでは...」

「元からただの胡散臭い装置なだけだろ。正直原理も想像つくし」

「んー、喧嘩するほど仲がいいって言いますし、なんだかんだで二人とも仲良くなれるんじゃないですか?」

「ユッコのほうから素直になってくれれば満更でもないぞ」

「清崎君がサイキックを認めてくれれば仲良くなれそうなんですがね」

「はいはい、ユッコのサイキックはすごいぞー」

「それ読心術使わなくても本心じゃないと分かりますよ」

 

 ありゃりゃ。ユッコのガードが厳しい。完全に超能力に興味ないことを示せばある意味ユッコも認めてくれそうだが、中途半端に娯楽程度の興味を持っていることをユッコ嗅ぎつかれているので、どうユッコを扱ってやればいいかが難しい。暇潰しの相手くらいになってくれる関係性にはなりたいが、余計に懐かれてもな。

 

「むむむ、この装置を信じるなら私と清崎君は強い繋がりがあるということがあります!二人のパワーを共鳴させれば強いサイキックを目覚めさせられるかもしれません!そのためにも清崎君にはサイキッカーへと目覚めてもらわないといけません!」

「清崎君にもサイキッカーの素質があるんですか?」

「ユッコの目には清崎君から感じ取れるものがありました!性格はこんなですが、鍛えれば一流のサイキッカーになれるはずです!さあ今日からサイキックトレーニング始めますよ!」

「暇潰しになる程度なら付き合ってやるぞー」

「やった♪よろしくお願いしますね!」

 

 余計なことをして振り回されないように期待するしかないな。あと、できれば高森さんも巻き込んで部員全員で楽しめるようなことを考えてくれると助かるが、こいつの言葉の端々から頭に不安が感じられるんだよな。こいつの考えは上手く行くのか不安しかない。

 

 

2022年4月30日(土) 高森藍子

 今日はユッコちゃんがサイキックアイテム?を持ってきてくれました。占いの道具や難しそうなパズルに面白い道具など一緒に遊んですごく楽しかったです。

 ユッコちゃんに対してはぶっきらぼうになってしまう清崎君と、清崎君に認めてもらおうとしてるユッコちゃんが度々衝突して喧嘩みたいにしばしばなっていました。でも、私はあまり言葉強く言えないからそういった関係性も憧れるなぁって。それに二人はなんだかんだ仲良くなりそうな雰囲気になってますし。ぶつかりあった真の友情?っていうものなんですかね?私からすれば二人はとても可愛いし憧れます。




お待たせしました。なかなか短編を書くのも楽しくてそりゃこっちにしわ寄せがきちゃいますよね。とりあえず脳内にあった妄想は一通り短編として書き切ったのでしばらくはこちらに専念できそうです。

https://www.pixiv.net/users/69118746
こちらで短編を投稿しているので興味があれば読んでいただけると嬉しいです!
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