ゴジラの存在しない世界でゴジラオタクがゴジラ小説を書きます。   作:怪獣馬鹿

10 / 21
はい、本日はこれで終わりです。それから私は日曜と月曜は比較的暇なので早かったですが、それ以外は忙しいので更新スピードは勿論、落ちます。
というか今までが早すぎるので、 ですので次回は気長にお待ち下さい。多分1週間後までは出せると思うので


ゴジラヲタク、頑張ります!!

私、円谷薫は今全力でタクシーを掴まえて猪士郎さんの家に向かっている。

猪士郎さんは大学卒業を期に1人暮らしを始めて今では結構立派な一軒家に住んでる。本当はもっと良い所にも住めるほどの財産があるらしいけどこのくらいが自分にはちょうど良いと少し自虐しながら言ってた。

 

滅多に人を家に上げることをしない人で私も行くのは1年ぶりだ。そんな猪士郎さんの家に着くと夜なのに真っ暗だった。

私はすぐにお金を払って飛び出して、玄関を開けた。

不用心にも開いてて最悪の考えが頭を過ぎった。

 

家の中は荒れ果ててた。

ゴミだらけで良く1年でここまで荒れるのだと感心しそうになるけどまずは猪士郎さん!

 

2階に行き、寝室に人影が見えたので突撃すると猪士郎さんが首を括ろうとしていた。

 

「ダメッ!!!」

 

私は飛びついて猪士郎さんを何とか止めた。

 

「何するんだよ・・・死なせてくれよ!!」

 

「ダメです!!」

 

「君には関係ないじゃないか!凄い才能を持って僕みたいなインキチじゃなくて自分の力で頑張って・・・もううんざりだ!!」

 

私は情緒不安定の猪士郎さんにビンタした。

正気に戻るかと思って、そしたら猪士郎さんは泣き始めた。私はただ黙って猪士郎さんを抱き締めた。 

 

泣かないで猪士郎さん・・・私はここに居るからお願い

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

僕は死のうと思ってた。

そうだ、最初からこうするべきだったんだ。そもそも僕はゴジラを利用したクズだ。だからもう早く地獄に落ちたほうが良いんだと思って死のうとした。

僕の家は寝室以外はゴジラグッズで溢れてるから寝室で死のうと縄を用意していざって時に円谷さんに止められた。

 

何で死なせてくれないんだよ、君は僕とは違って本当の天才じゃないか、僕は君の人生を台無しにしたのに君だけじゃない・・・ゴジラも汚したのに何で早く地獄に落としてくれないんだ!?

 

そうやってると彼女にビンタされた。彼女の顔は悲しそうで涙を目尻に溜めて分からなかった。なんで僕にそんな顔をするのか分からなくて、僕は死ぬべき人間で自分で終わらそうとしていただけなのにもうわけが分からなくて泣いた。

 

転生して初めて泣いて彼女は僕を抱き締めてくれた。

申し訳ない気持ちや後ろめたさが一杯あって色んな物がグチャグチャで僕は涙が止まらなくなって、ただ彼女の心臓の音が聴こえてきて、それを聴いてると落ち着いてきて・・・僕は彼女に迷惑だと分かってるけどそれを暫く聴いてた。

 

 

 

〇〇〇

猪士郎さんはあれから落ち着いて私達はベットを背もたれにして2人して地面に座って話し合った。

 

何でこんな事になったのかわからないから教えてくれないと分からないから。

 

そしたら猪士郎さんはとんでもない事を言い始めた。

 

自分は一度死んでるって、そしたら前の世界ではゴジラは自分が生まれるよりも少し前に映画で生まれて世界中で愛されていたって自分はただそれのファンでこっちで生まれ変わるとゴジラが無くて寂しくなってゴジラを書いてたって・・・・

 

凄いSFみたいな話だけど色々と納得しちゃった。

猪士郎さんはゴジラとか怪獣の精神性に対しては色々と言ってくるけどどんな話にするかは人に任せる。

本当になんと言うか作品と自分との間に溝が最初からあった。

最初から別の人の作品なら溝があっても不思議じゃないものね。

 

「僕はきっと死ぬべきなんだ。こんなインチキやって苦しいし辛いだけだ。なんの価値もない。僕は何の価値もない」

 

私は猪士郎さんのその言葉を聴いてもう一度頬を引っ叩いた。

これ以上暗いことを聞くのを嫌だったってのもあるけど1つだけインチキじゃない物がある。

叩かれて呆然としてる猪士郎さんを横目に私は部屋の電気をつけた。

そしてもう一度、猪士郎さんの側に座って彼の手を握った。

 

「何?」

 

「1つだけ絶対にインチキじゃない物がある」

 

「何だよ・・・絶対に無いよ僕は・・・」

 

「この手・・・この物書きの手だけは絶対に嘘ついてない!絵を描き続けて文を書き続けてタコだらけの手。この手は嘘でもインチキでもない。猪士郎さんが頑張ってきた唯一の証明じゃない!」

 

猪士郎は私にそう言われると自分の手をもう一度見た。本当にボロボロでタコだらけだし、挿絵を描くときに自分の指などを使っててその度に洗ってるせいでクリームを塗ってもかなり荒れてる手。

私が好きな手。

 

「猪士郎さんはインチキなんかじゃない。だってその手は本物の書き手の手ですよ。猪士郎さん、もう少し頑張ってきた自分を信じて上げて下さい・・・」

 

そう云うと猪士郎さんはまた泣き始めた。

 

「書いて良いのかなぁ?続けて良いのかなぁ?・・・・・ゴジラを好きになって良いのかなぁ?」

 

良いに決まってる。だって貴方はこの世界で1番ゴジラが好きな人だもの。

私はそう言いながらもう一度抱きしめて上げた。

暫くすると泣きつかれて寝てしまった。

離してくれないので私もこのまま一緒に寝ようっと・・・

 

   

 

 

 

 

 

〇〇〇

俺は円谷から電話を受けて村田と一緒に朝早くから柊の元へ飛んでいった。

ここ最近は柊の家に行ってなかったが凄いゴミの山で柊と円谷が掃除していた。

何があったのかは聞かなかった。柊が良い顔になってたから多分円谷が何とかしたんだろう。

そこからは村田と4人で大掃除。

丸々1日潰れて凄い疲れた。

それから4人で焼肉屋に行った。それの奢りは俺がやるつもりだったが柊がやらせてくれと言って、まぁ本当はいけないと思うが柊は結構頑固なのでそのまま馳走になった。

それと柊からウィングの第二弾を書きたいと言われた。あんだけ酷評された作品の第二弾なんて誰も望んでないし、実際に村田も考え直しませんか?と言っていたが頭を下げてまで書きたがってるアイツを見たのは久しぶりだったから許可した。

 

何、一度や二度失敗しても問題ない。

挑戦出来なくなったら終わりだから思いっきりやれって言って背中を叩いた。

 

それからの気合の入りっぷりは鬼気迫るものがあった。こうして2年掛けてアイツはウィングⅡを書いた。前作が大酷評されたやつなので前評判は散々だったが今度のはまた色々と時代を跨ぐ話だったがジュブナイル物をベースにしてたのとメカゴジラ以降のアイツの書き方が見事にマッチしてヒットを飛ばしただけじゃなく賞も取った。

ゴジラシリーズやジャンゴとは違い誰とも戦わずただただ日常が過ぎていくのを中心とした話は柊の作風の幅の広さを世間に拡められた。

 

そうそう、その後で柊は円谷に告白した。

結果はって?

 

んー、上手く言ってるぞ。

何でんー、が入ってるのかって云うと2人とも今、燃えてるからあまり茶化せないのが辛いんだ。

 

 

〇〇〇

どうも、柊猪士郎34歳。

あれから自分でも心残りだったウィングにもう一度挑戦したくてやった。結果は売上で云えばゴジラシリーズと比べても下の方だけど賞を貰えて純粋に嬉しかった。

 

それで僕は円谷さんに告白した。

フラれると思ってたがOKって言われた時は嬉しくて涙が出た。

それから僕はもう一度ゴジラシリーズを書くことにした。便りが凄い来てたのもあるけど彼女と僕を繋げてくれたからもう一度書きたくなったんだ。

 

こうして僕にとっての25作品目の作品。

ゴジラVSモスラだ。

これは実はつぶ・・・薫さんと一緒にある計画をした。田中さんも村田さんも了承してるし、出版社も面白いと言って今やってる。

それはゴジラVSモスラは小説と漫画の同日発売となってる。

しかもどちらとも一片に買えるという物だ。

普通よりも少し値が張ってしまうがそれでもやってみたいと思った。更にいうと一緒なのはプロットだけで後は全てそれぞれが自分で考えるって感じにした。折角だから違うのを読ませたい。どっちが元とか関係なくどっちも楽しませるようにしたい。

それもプロットは怪獣であるゴジラ、モスラ、バトラだけだ。

人間の動きはプロットに差し込まなかった。

 

だから全然違う作品が出来るはずだ。

 

 

 

 

 

こうしてゴジラVSモスラは小説版と漫画版の両方が同日に発売された。結果は値が張ってるおかげもあるが大ヒット!!

特に小説と漫画の全然違う内容にファンもビックリしたようだが好意的な反応が多かった。

 

小説はモスラを中心にインファント島におけるモスラとバトラの対立していた歴史を紹介しつつ、人物を総入れ替えして新鮮さを出し、ゴジラとモスラとバトラの戦いを長くした新生ゴジラとも言えるような出来栄えだ。

 

漫画はバトラを中心にインファント島におけるモスラとバトラの対立していた歴史を紹介しつつ、これまでのオールキャラを登場させて、人間ドラマを長く取り、ゴジラとモスラとバトラの戦いは短いとこれまでの集大成のような出来栄えだ。

 

また怪獣の動きだけのプロットで結末をどう描くかも決めてなかったので結末のニュアンスが違う。

僕はモスラとバトラが共闘した事実からハッピーエンド風、薫さんはバトラが死にモスラも隕石に向かって飛んでいったのでバッドエンド風と全く違う結末になった。

これらは批判もある程度されたが僕も薫さんも楽しかったし、新鮮だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

夢を見た。

何時もは荒廃している世界で僕は決まって毎回1人でゴジラを初めとした怪獣達に襲われて殺されるが今日見た夢は違った。

怪獣島のような島で今まで書いてた全ての怪獣が出て仲良く暮らしていた。まるで怪獣総進撃の怪獣ランドのようだった。

 

そんな天国のような空間で怪獣達が僕の方を向いた。何時もだったら熱線やらなんやらが飛んでくるが今日は何も飛んでこなかった。

 

皆が一斉に雄叫びを上げて僕は目を覚ました。

 

 

凄く幸せな夢だった。

こういう台詞は自惚れが過ぎるかも知れないが・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう

 




猪士郎の作品

ゴジラシリーズ

ゴジラ

ゴジラの逆襲

モスラ対ゴジラ

ゴジラ対ヘドラ

三大怪獣 地球最大の決戦

ゴジラ対ダガーラ

ゴジラシリーズ・ラドン

怪獣大戦争

ゴジラシリーズ・キングコング

南海の大決闘

ゴジラシリーズ・キングコング対ゲゾラ

ゴジラシリーズ・ドゴラ

ゴジラの息子

ゴジラ対ガイガン

ゴジラ対メガロ

ゴジラシリーズ・ダガーラ

ゴジラ対メカゴジラ

ゴジラシリーズ・X

ゴジラVSビオランテ

ゴジラ1984

ゴジラVSメカゴジラ

ゴジラVSモスラ

ジャンゴシリーズ
ジャンゴの流儀


ウィングシリーズ
ウィング

ウィングⅡ

薫の作品

古代蟻の驚異

ゴジラ

マイティジャック

ゴジラVSモスラ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。