ゴジラの存在しない世界でゴジラオタクがゴジラ小説を書きます。   作:怪獣馬鹿

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おまたせしました。今回は前後編です。
ではどうぞ!



空想特撮映画 ゴジラ PART1

やぁ、僕は柊猪士郎。

今は55歳で現在はゴジラの初の実写映画の脚本を書いてる。

 

FINAL WARSの後、ミゲルが今から日本で撮影をやるために準備すると言って単身赴任してきた。というか実際は娘のモニカまで来て、モニカは日本の大学に通うらしい。

 

ミゲルは今日もロケハンでどこをどういうふうに壊そうか計画中だ・・・不審者として捕まらないと良いけど。

 

さてこんな風に僕とミゲルは少年に戻ったかのように毎日楽しみつつ実写化に向けて目指していた。

そうそうそれからちょっと私事なんだけど、僕の息子の英二はモニカと同い年で2人とも一緒の大学に通ってる。まぁ学科は全然違うけど2人とも同じサークルのメンバーらしいがまぁ喧嘩をよくしてるらしい。

2人ともまだまだ子供だなぁ。

ま、その内、仲良くなるだろ。たぶん。

 

さて、僕はこの世界ではゴジラの原作者であるので一応著作権を持ってるのは僕だ。なので原作者権限を使いまくって今実写の脚本を書いてるがミゲルや富山さんと相談して1954年の話ではなく、今現在の話にする事になった。

 

理由として僕が折角の初の実写化なので文字通り世界中の誰も見たことがないゴジラにしたいのが1つ。2つ目の理由は現実で暴れるゴジラが見たいから。

 

なのでシンゴジラをベースに1984年ゴジラを所々に抽出する今までにないゴジラになる。

ただシンゴジラそのものはやらない。

あれはもう人の感情とかそういったのを全部抜いてゴジラ対日本って部分だけを濃密に描いていてあれはそうそう出来ないし、個人的に僕の作風ではない。

僕は古臭くてダサい人間なので古臭く行く。

となるとやっぱりドキュメンタリータッチの作品にすべきだと思う。それとシンゴジラで1番不満だった負傷者が映ってないのとゴジラにチャーミングさが無くなったのは個人的には絶対に嫌なのでやる。

ただし、実際にどう映すのかはミゲルに任せる。

まぁミゲルなら残酷シーンでも下品にしないから任せられる。

後は全体の流れだが、群像劇にするのが1番良いと思う。それぞれの立場でゴジラと向かい合う登場人物達を描くのが良いだろう。

自衛隊員、学者、記者の3人を中心にする。

んで最後の結末はゴジラを火山に誘導して封じ込めた後の被災地で初めて出会う3人で終わらせる。

 

と、ここまでは順調なのだが、いかんせん話が長くなりすぎて3時間半もある。これは流石に不味い。個人的に映画の時間を長く感じずに最も楽しめる時間は2時間から2時間半だと思ってる。

流石にこれはやりすぎた。

なのでここからはミゲルに任せて僕はゴジラの造形に入る。

2014年のハリウッド版ゴジラのコンセプトアートで本当に多種多様なゴジラが描かれていてジラにする気はないが新鮮さを失う可能性もあるので色々と試してる。

例えば背びれが棘だったり、魚の背びれにしてみたり、ティラノサウルスのようにしてみたりとね。何を持ってゴジラか、何を持たずしてゴジラか。

色々とやってみて出来上がった新しいゴジラは2000の前屈姿勢のゴジラにハリウッド版ゴジラの巨漢を合わせて爪が長く、手も太くなり、肩と首がはっきりしてるFINAL WARSのゴジラを混ぜたようなゴジラになった。

因みに背びれは青にしたのとFINAL WARSのゴジラにはデザイン画だけの幻のやつがあり、それは放射熱線を吐く時に背びれではなく胸が青く光るゴジラだ。なのでそれも加えて熱線を吐くときに体が青く光るゴジラにしてみた。

 

我ながら、過去1のゴジラが出来たと思う。後はミゲルがOKっていうかどうかだ。

 

 

 

 

 

〇〇〇

やぁ、今日本でイノシロウのゴジラの実写をやるために色々と頑張ってるミゲルだ。

ロケハンは順調に上手く行ってる。

けど問題は色々とある。 

その中でも特に厄介なのはイノシロウが書いてくれた脚本だ。あまりにも長過ぎる。これはかなり熱狂的なファンでないと絶対に飽きるのでこれを最低でも2時間半。つまり1時間ほど削らないといけない。

 

私はまず最初に事細かく時間設計をした。要するに同時間で被ってる所は切れる限り切っていく。

観てる観客の感情の流れを切る可能性が高いからね。

こうして細かくやっていくとやっぱりクライマックスに学者は兎も角、記者は出しにくいな。切る他ない。

記者は前半のメインにしよう。

学者は中盤のメインにしつつクライマックスは司令部にいるから問題はあまりなし。

自衛隊員は後半がメインになるから前半の日常をある程度カットするしかない。

 

こうして研削を続けてなんとか1時間ほど減らせたが、これで終わりではない。これは脚本で実際に俳優に演技をさせたり、ゴジラのシーンを入れると後少なくとも30分は削らないといけない。

ここからは先は脚本ではなく絵コンテで確認しながらやるしかないな。

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

ミゲルが死ぬ気で頑張ってくれたお陰で2時間半になった脚本だがミゲルはまだ30分ほど切らないといけないと言われた。

だがこれ以上の研削は文字では出来ないので絵コンテを描いて削れる所を削っていく。

 

まず役者の演技中心になる所は絵コンテを描けない。役者の演技を邪魔する可能性が高いからだ。なので絵コンテをやるのはVFXを初めとする特撮部分や背景カット。

それで画で伝わる所は画でやり、余分な所を切っていく。

 

因みに今作はスーパーXも出てくる。

僕もミゲルも観たことないゴジラにしようとして新しい動きを考えてるとミゲルが四足歩行になって攻撃を避けて尻尾で戦闘機をはたき落とすのはどう?って言ってくれたのでそれは確かに観てみたいと思った。

これを戦闘機ではなくスーパーXにしてスーパーXとゴジラの攻防戦にしたら、かなり良いものになりそうなのでやる。

 

と、ミゲルと一緒に余分なのを徹底的に切って切って切って切りまくって漸く2時間くらいに収まり尚且ダイジェストにならないように徹底的にやった。

 

こうしてこの絵コンテを元に脚本を書き直し、2時間程にしたのを持ってミゲルはハリウッドにいるプロデューサー陣に送った。

 

次はロケハンだ。

ロケハンとはロケーション・ハンティングの略で簡単に云うと場所選びだ。これは中々難しい。まず良いロケーションを探すのが難しいのに加えて許可が取れない場合が日本の中だと山のようにある。

また撮影のさいに音が煩かったりすると録音が死ぬので音が静かな場所もプラスされる。

ミゲルはハリウッドだと外のシーンは基本的にアフレコでやると言われたのでそれをやる気だと最初は言ってたが日本の撮影の場合、そのままの生の声を場所関係なく使うのが多いのでアフレコのレベルが人によってだいぶ違う。上手い人は上手いが下手な人はとことん下手だ。

ミゲルもこれは参ったようでロケハンに苦労してる。

そうこうしてるとロケハンはなんとか目処が出来たので次は俳優選びだ。

 

さてと自衛隊員に学者に記者の3人がメインなのでこれが中々に難しい。自衛隊員は体格が貧弱だと嘘くさく見えるし、学者は若いと嘘くさく見えて記者は小綺麗なのはNGだ。

問題は日本の人気役者ってのは基本的に若くて小綺麗なのが多すぎるのでミゲルは今ある人気の役者達ではなく舞台で活躍してる役者を中心に構成すると言って舞台を観まくってる。

一応言っておくが日本の業界のメインストリームを批判する気はない。ただゴジラの世界観に合わないから使わないってだけだ。

僕は監督ではないのでここら辺の問題はミゲルに任せる。素人である僕がやっても意味がない。それにミゲルなら任せても大丈夫という安心がある。

 

 

次は僕とミゲルがパシフィック・リムで大はしゃぎしながらも必死に再現しようとした着ぐるみの質感問題。

ミゲルは今、VFXのチームが必死に僕が造った新しいゴジラの着ぐるみを作りそれを再現しようと躍起になってると言ったが上手く行かないらしい。そもそもただでさえ昼のシーンが多いのでVFXが浮いており、これを違和感なくさせるのは至難の業だ。

ここはもうハリウッドのVFXチーム頼りなので任せるしかないかと思われたがVFXチームが新しい案を出した。全部を全部VFXでやるのではなく着ぐるみは本当に中に人を入れてやり、背景はVFXでやると云うかなりアナログな方法だった。

この方法は別に珍しくなく、色んな映画でも普通に使われてる方法だが上手く行くのか僕もミゲルも不安だったが試験的なデモムービーを見せてもらった。

それは僕とミゲルが理想としていた見事な質感と映像美で即OKを出した。

パシフィック・リムで着ぐるみの中に人を入れてなかったのはアクションが激しすぎるので入れられなかったが今回はそこまで激しいシーンも多くないので出来た。

 

こうして着々と準備は進んでいった。

また今作は日本政府の海外誘致に入ってる映画でもある。ゴジラは既に日本のブランドに進化してるのと誘致して上手く行くと観光客も増えて更に経済が良くなるので珍しくやった。

 

 

 

 

 

こうして様々な努力と幸運が実を結び、ゴジラが撮影された。

そうそう英二とモニカはエキストラと制作部の手伝いで入ってた。

 

 

 

 

〇〇〇

こんにちは、僕は柊英二。

今は大学生だ。

僕の父さんは天才と評されてる。百年に一人の天才とも言われていてあのゴジラを作った男だ。

けど僕はゴジラが苦手だ。

理由としてまだ子供の頃、お父さんと家の中で隠れんぼした時に暗い部屋に隠れたのだがそれが寄りに寄って怪獣グッズの部屋で僕は運悪くゴジラの鳴き声をする巨大な人形の電源を押してしまって間近でゴジラの鳴き声を聴いてあまりの怖さに泣いた。

 

あれ以来ゴジラは苦手だ。

 

それに僕は怪獣よりも飛行機や今、父さんと一緒に映画を作ってるミゲル・デル・トロの怪人の方が好きだ。あの美しさは怪獣以上だと思う。

けどこれを否定するアホが1人僕の知り合いにいる。

 

「エイジ、だから怪獣は美しくて最高に格好いいのわかった!?」

 

この無茶苦茶綺麗な発音の日本語で話しかけて来るのはモニカ・デル・トロ。

あのミゲルの娘だがかなりの怪獣オタクだ。

しかもミゲルの怪人は苦手らしい。

全く人生を損してる。

 

「いいや、怪獣なんてどれも似たり寄ったりだ。それよりもミゲルの怪人の方が非常に独創的で格好いい!」

 

「あんなグロいのが好きなんて・・・本当にエイジって趣味が悪い!」

 

「いいや、絶対に趣味が悪いのはモニカの方だ!」

 

こんな風に僕達は仲が悪い。

なんで僕達が一緒にいるのかと云うと大学の映画サークルで一緒だからだ。

僕だけでなく他にも金城とか成田とか中島や古谷って奴らもいる。僕達はそれで色々と低予算の映画を作ったり、他の撮影現場に行ってバイトしたりしてる。

 

「おい、そこのバカップル。良い加減終わらせて本題のをやるぞ」

 

「誰がバカップルだ!」

 

「そうよ、こんな下劣男と付き合いたくない!」

 

「だから喧嘩はやめろ!」

 

金城に言われて僕もモニカも一先ず止めた。

 

「それじゃ、行く人間は手を上げて」

 

僕達は金城の言葉に対して全員手を上げた。

良かった!!

皆もゴジラの現場にスタッフとして行くんだ!!

 

僕達は全員それを見て喜んだ!!

特に怪獣オタクのモニカなんて泣いてる。

僕も凄く嬉しい、あのミゲル・デル・トロの現場に行けるなんて幸せすぎる!!




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