ゴジラの存在しない世界でゴジラオタクがゴジラ小説を書きます。 作:怪獣馬鹿
心情を吐露する小説は苦手なのに腕が止まらなくて・・・ゴジラパワー恐るべし。
どうも柊猪士郎だよ!
今、僕は31歳。
あのゴジラ対メカゴジラが爆発的に売れて田中さんからオリジナル作品をやってもいいと言われたけど、ウィングが想像以上に酷評された傷がまだ癒えないので僕はゴジラシリーズをすぐに出した。
半年どころか3ヶ月ほどで今度は比較的短い作品を出せた。
タイトルはXだ。
もう勘が良い人ならわかるね?X星人をメインにしたスピンオフだ。というのももうそろそろX星人を出すのもキツくなったのでこの話でX星人はファイナルウォーズまでお休みだ。
なのでX星人に変わる存在として今度はキラアク星人を出す。そしてゴジラシリーズの次回作はゴジラVSビオランテだ。ビオランテを出すにはゴジラの細胞と科学力がいるとなるとメカゴジラは多分大国が回収すると思うからキラアク星人の方が都合がいい。
平成ゴジラの一作目(1984)をやるにしても今までの世界観も大事にしたいし、人気になりすぎた。
今ここで僕が新しいゴジラシリーズとして平成ゴジラをやっても経った1年くらい長くても4年くらいしか空かせてないのならファンの年齢がそこまで入れ替わってない。
だから僕はこのまま同じ世界観をベースに平成ゴジラを構成し直す。
こうして出したXはゴジラの細胞を巡るX星人とキラアク星人の抗争を中心にX星人の歴史などゴジラ対メカゴジラで書けなかった部分まで補完。結果はスペース・オペラとして売れた。
おまけに今回は長いこと期間を空かせなかったのでファンをヤキモキさせずに済んだ。
そして31歳になり、僕は平成ゴジラシリーズを書いた。
一発目はゴジラVSビオランテだ。
作中でも平成に入ったのを明確にしたのとゴジラ対ヘドラ以降ヒーローになっていったゴジラだが、僕の書いた小説ではそこまでヒーローにはならなかった。
ヒーローチックなゴジラ対ヘドラの前に完全悪役のモスラ対ゴジラをやったのが上手く行ったのだろう。
そのお蔭で悪役チックなゴジラを出しつつビオランテを出すというVSシリーズの空気感をなんとか出せた。
またビオランテの細胞の1つの英理加は映画だとG細胞を巡るテロで死んだになってるが、前作と繋がってるのでメカゴジラを巡るテロに変更。
そして白神博士が薔薇に英理加の細胞を組み込むのは一緒だし、政府によってG細胞を渡されるのも一緒。キラアク星人は政府にG細胞を渡して自分達は表に立ってない。
なんだがウルトラマンZのセレブロじみたキラアク星人になった。
けど、決して表に出ないキラアク星人とビオランテのG細胞関係で不審がる若き自衛隊員新庄功二など新しい展開も出せた。
また自衛隊対ゴジラという原点回帰に近い事も出来たのが良かった。
・・・・・・・・やっぱり平成ゴジラ一作目をやったほうが良かったかも
結果は大ヒット!!毎回、僕は自分の小説に入る挿絵はゴジラの息子以外、自分で書いているんだが今回はその挿絵に手間取った。というのもビオランテを妖艶かつ恐ろしく描こうと粘りに粘ったお陰で最高のビオランテが出来た。久しぶりにビビる田中さんも見れたし、円谷さんなんか本を読んで悲鳴を出したよ。
因みに僕も初めての平成シリーズの話なので熱が入ってビオランテの絵を描きまくったのでなんとそれが本として1冊に纏められる事にそれも売れた。大分高値なのにファンの偉大さを改めて思い知ったよ。
〇〇〇
俺、田中滋は今大いに感動している。
今から14年前、俺が26の時にとんでもない新人がやってきた。そいつの名前は柊猪士郎。
元々、俺は大手の出版社に就職が失敗して予備の予備くらいに受けたこの出版社に入った。俺は予備の予備くらいに受けたここに入ったがやる気なんて無かった。希望していた所じゃなかったしな。それで俺は最初、打ち切り寸前の漫画家先生の編集者を任された。やる気のない俺に対してさっさと辞めさせようって魂胆が見え見えだった。流石に俺だってそこまであからさまにされるとキレるので打ち切りを回避させた。漫画家の編集者として微妙な所は無いのか探し、アンケートを徹底的に調べて漫画家先生と一緒に何とかしてテコ入れしてな。そうしてると皆の見る目が変わっていった。やる気がどんどん出てきた。テコ入れして何とか上げてもまぁ終わるものは終わるのでその漫画は終わった。けど読者に惜しまれた手紙も来て嬉しかった。
その年に俺は漫画の編集者ではなく小説の方に異動になった。その年の忘年会で漫画の編集長が俺に頭を下げた。どうやら俺の考えは当たっていた。けどそれを恨むのは止めた。やる気を出してなかったのは事実で居ても邪魔なだけだったから。
因みにその時の編集長とは今でもたまに呑むぞ。
こうして小説の方に異動した俺は小説サイトのコンクールの作品を読んだ。元々漫画よりも小説が好きなのであまり苦には感じなかった。酷いものから良いものまで山のようにあって大変だった。
そんな中で俺はとんでもない作品を読んだ。
それがゴジラだ。
ホラー小説のようなテイストからSFや50年代の話ゆえの空気感と当時の科学考証などどう読んでも60代のベテラン作家の風格があった。
俺は他の編集者にもすぐに読ませた。
圧倒的な差をつけて1位を出して書籍化が決まった。
どんな爺か婆が現れるかと思ったら当時17の柊が現れた。同伴の父親の方かとマジで思ったよ。
けど話をして柊が本当に書いたのだと分かった。
因みに編集担当が俺になったのは俺が編集長に頼んだからだ。こんな金の卵の編集が出来るなら本望だと察知したんだ。
こうしてゴジラが書籍化されて爆発的に売れて14年。
今では毎日大忙しで漫画、アニメ、グッズなど会社の目玉になったので流石にそれらを全て俺が仕切るのは無理なので会社はゴジラだけの特別デスクを置き、俺は小説と漫画の編集だけやってる。
勿論、グッズとかアニメの把握はしているがそれらを勧めていくのは別の人間の仕事だ。
前置きが長すぎたな。
でそんなゴジラだがまたとんでもないのを柊は書いてきた。ゴジラVSビオランテ。なぜ今までの対からVSになったのか聞いたら、作中の年表が平成に入ったからと言われてまぁ新鮮さは感じるから良いかと受け入れた。
てかまたコイツは不気味な怪獣を出したな。
俺はヘドラが兎に角嫌いというか怖くて最初に見た時は夢で骨にされたよ。それの衝撃に近かった。
ビオランテの持つ独特な感じと生命の悲哀さは何時ものゴジラ以上とも言えるほどの気合っぷり、前作のゴジラ対メカゴジラも凄まじかったがこれも凄い。
何よりも前作から文の硬さが無くなってきてる。取っ付き易くなってると良い、特に女関係の書き方は一作目の比べて断然良くなった。ありゃ好きな人でも出来たな。
・・・多分、円谷だろう。円谷も偶に呑む時は柊の話しかしてねぇし、柊も最近はファッション誌とか良く読んで少し気にしてる。
もどかしいからさっさとくっついて欲しいねぇ。
いや、取材の名目で二人を旅行させるのもありだな。現に3人で取材にアメリカとか色々と行ってるしな。とは言っても部屋は大部屋か男女に分かれてるから2人をくっつけるには女性の編集者が1人いるな。おまけに腕が良い奴。流石に体力自慢の俺もそろそろ漫画と小説の両方の編集はキツくなってきた。このゴジラデスクなら互いに把握はしやすいから分けても問題ない筈・・・よし探してくるか
思い立ったら吉日ってな
〇〇〇
田中さんから今日は電話があった。
何でも歳なので小説と漫画の両方の編集は止めてもう1人入れての4人体制でやるって話だった。
確かに田中さんは私の漫画の編集もやってて良く体力が持つなと思ってたし、もう40でキツイって言ってたから不思議じゃない。
けど、どういう人なんだろう?
猪士郎さんと一緒に編集部というかゴジラデスクにお邪魔した私達は田中さんが来るのを待った。
「いやぁ、遅れてしまい申し訳ありません」
田中さんと綺麗な女性が入ってきた。
髪も漫画家で手入れをあまりしない私に比べて凄く綺麗で30を超えてる私よりも若い人だった。
猪士郎さんも若い人が入ってきたのが嬉しいのか何時もよりも3割くらい笑顔になってる。
たぶん、この人こう見えて根がチキンだから印象を良くするためだと思うけど、ムカつく心は抑えられない。
「彼女が電話でお話したこれからのゴジラのコミカライズの編集担当です」
「ゴジラのコミカライズの担当をします村田静香です。よろしくお願いします!!」
私、この人が編集者で大丈夫か不安になってきた。
〇〇〇
コミカライズの編集担当が変わると田中さんに言われて僕は大丈夫か心配になった。
というのも僕と田中さんの二人三脚の所に円谷さんも入って三人四脚、コミカライズ版に関してはもう十年やってる。まぁ出版社には出版社のやり方があるから言う気は無いけど不安だなぁ。
と内心、不安を感じながらも編集部というかゴジラ専用デスクに来て待ってたら、田中さんが美人を連れて来た。
僕は何時もよりも3割増しの笑顔で応えた。
円谷さんの視線が痛いが浮気しているわけではない。これからの漫画編集者に嫌われるのが嫌なだけなんだ!!
自己紹介も終わり、田中さんから村田さんに何が引き継がれて何が今のままなのか細かく説明された。
今までは小説とコミカライズの違いは全部円谷さんが自分で考えたのを僕と田中さんに説明していたがこれからは円谷さんと村田さんになる。
それと円谷さんは今ではコミカライズ版担当みたいになってるが一漫画家としてそれはいけないとの事と基本的に円谷さんは月に70ページ描いてる。月刊誌2話分を描いてる。これで半年分稼いでいて取材にも無茶苦茶良く行く。それを月刊誌の32ページに減らし、別の連載をしましょうと言われた。僕は大賛成だった。
せっかくの彼女の才能がコミカライズだけで終わるのは勿体ないと本気で思っていたからだ。
また彼女もそう思っていたようで賛成だった。
ただ田中さんからゴジラと同じ月刊誌で連載が決定された場合不定期連載にするのが条件に出された。
これは同じ月刊誌ならゴジラを読んでる読者も読んでもらえる。ゴジラの読者は無茶苦茶多い。日本国内でも老若男女問わず居るのに加えて海外の有名なホラー作家が英訳された小説を読んでる事でこの月刊誌も英訳され出る。だから大勢の人が見れる。
次に不定期連載ならゴジラのコミカライズが遅れた時に対応しやすくなると云うものだった。
これには彼女も賛成した。
ただ彼女はそれにある条件を出した。
怪獣禁止である。
怪獣を出すとゴジラの二番煎じになるとそして自分でその役はゴメンだと言った。
それは村田さんも田中さんも了解した。
後は、円谷さんと村田さんは別の部屋に行き、僕と田中さんはここで新作のプロットを相談していた。
因みに内容はゴジラVSスペースゴジラだ。
「ゴジラ対ゴジラは良いですがキラアク星人を出すのは止めましょう」
「やっぱりだめですか?」
「宇宙人が続きましたから・・・」
こうして僕はゴジラVSスペースゴジラを創っていく。
猪士郎の作品
ゴジラシリーズ
ゴジラ
ゴジラの逆襲
モスラ対ゴジラ
ゴジラ対ヘドラ
三大怪獣 地球最大の決戦
ゴジラ対ダガーラ
ゴジラシリーズ・ラドン
怪獣大戦争
ゴジラシリーズ・キングコング
南海の大決闘
ゴジラシリーズ・キングコング対ゲゾラ
ゴジラシリーズ・ドゴラ
ゴジラの息子
ゴジラ対ガイガン
ゴジラ対メガロ
ゴジラシリーズ・ダガーラ
ゴジラ対メカゴジラ
ゴジラシリーズ・X
ゴジラVSビオランテ
ジャンゴシリーズ
ジャンゴの流儀
ウィングシリーズ
ウィング
薫の作品
古代蟻の驚異
ゴジラ
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