僕の奇妙なスーパーヒーローアカデミアアッセンブル 作:パbrokun
けど最初にB組周りの話があります。
雄英A組は無事に寮に帰ってきていた。その時同じタイミングで寮に帰ってきている者達がいた。そう、B組だ。
上鳴「あれ?プログラム中止されたんじゃなかったっけ?何でB組も同じタイミングなんだ?」
奥でB組寮に入っていくB組生徒を見ながら上鳴はそうぼやく。他のクラスメイトも同じ疑問を持っていた。
クラーク(後で一佳に聞くか、、、、)
クラークはそう思いながら寮に入っていったのだった。
その日の夜
クラークは拳藤に許可を得て、B組寮の前のベンチに腰掛けていた。すると
クラーク「あっ!一佳!」
拳藤が寮の扉を開き、外に出てきたのだった。クラークはそんな拳藤を見て手を振る。だが拳藤はそれに手を振りかえす事なく、下を向きながらクラークの方に歩み寄っていったのだ。
クラーク「一、、、佳?」
クラークが心配そうに目の前に来た拳藤にそう呼びかける。すると拳藤はクラークに抱きついた。そして
拳藤「私、、、わだじ、、、守り切れなかった!!」
そう号泣しながら言ったのだった。その後、クラークと拳藤は一度ベンチに座り、クラークは拳藤が泣き止むまで彼女の背中をさすっていた。そして
拳藤「ごめん、、、クラーク、、もう大丈夫だから、ありがとう。」
やっと泣き止んだ拳藤はそう言って涙をハンカチで拭き取った。
クラーク「一佳、、、、一体、、プログラム中に何があったんだ?」
そしてクラークは優しい声でそう問いかける。すると拳藤はまだ少しうるんでる目でクラークを見て話し始めた。
拳藤が語った話は実に残酷な事件の話だった。拳藤達がプログラムで訪れた杜王町には残忍な殺人鬼がいた。その男の名は吉良吉影。今まで見てきた誰よりもイカれた狂人だったと言う。そして、、、、
拳藤「最終的に私達はあいつを追い詰めた、、、、でもあいつは不慮の事故で死んだんだ。裁かれる事なくね、、」
拳藤は歯を食いしばり、拳を握りしめていた。本当に悔しかったのだろう。まるで勝ち逃げされた気分だったのかもしれない。
拳藤「でも本当に辛いのは、、、私達が杜王町にいる間に、二人の死者を出してしまった事、、、、悲しむ家族を作っちゃった事なんだ、、」
そう言い切った拳藤は再び目に手を当てる。人を助けられなかった。それはヒーローを志す者として経験する事を覚悟しなければならないこと。だが実際それと向き合うと、、、、、、しかも学生の身の内にそれを経験すると、、、それはとてつもないショックを生じさせるものだった。
拳藤「情けないよ、、、私、、結局色々楽観的に考えてたのかな?こんな、、、私は!!」
するとそんな拳藤をクラークは優しく抱き寄せた。そして言う。
クラーク「わかるよ一佳、、、、守り抜けないことの恐ろしさ、、僕にも救えなかった人はいるからね。」
その時拳藤は以前クラークが話していた育ての父親の話を思い出す。目の前で救えなかった父親の話、、、
クラーク「本当に辛い経験だ、、、、胸が張り裂けそうになって、、後悔に苛まれる。でも、、一人でその苦しみを抱え込む事はないんだ。」
拳藤「クラーク、、、、」
その時だった。
「その通りだよ拳藤。」
聞き覚えのある声が前から聞こえて来る。その方向を見るとB組の皆んなが寮を出て、こちらに集まってきていた。そしてその中でもクラーク達に一番近く、真ん中に立っている男が話しかけてきた張本人。そう、、
拳藤「物間、、、、」
物間寧斗だった。その時クラークは気づく。物間の左足が義足になっていることに。
クラーク「物間君、、、それ、、」
すると物間は笑みを浮かべて言った。
物間「代償さ!余り野暮な事は聞いてほしくない。」
その言葉にクラークは口を紡ぐ。彼らは僕達と同じように本当に大変な目に遭い、それを解決してきたのだ。その時そう改めて実感する。
泡瀬「委員長さ、、、クラークの言う通り一人で抱えんなよ!」
回原「あれは俺達全員に責任があることだ。」
柳「一人で抱え込んだらいつか必ず溢れ落ちちゃう。」
取蔭「だから、、、、私達皆んなで抱え込もうよ!」
塩崎「皆で罪を抱え、皆でそれを糧に生き、成長する。これは贖罪なのです。」
鉄哲「だからさ拳藤、、、、、遠慮しないで俺達も頼れよ!」
そう言って鉄哲は拳藤に手を差し伸べる。すると拳藤の瞳から涙が溢れ出した。だが今度の涙は最初のとは違う。感動の、暖かい涙だった。そして拳藤は鉄哲の手を握る。
拳藤「うん、、、そうだね、、、そうだよね、、、ごめん、、皆んな、、私、、」
小森「だからそう自分だけ責めるなノコ!」
小大「ん!」
するとB組の皆んなが拳藤に集まっていく。皆暖かい言葉を彼女にかけていた。このプログラムを終え、彼らは大きく成長したのだとクラークは実感する。
承太郎(どうやら、、、、、大丈夫そうだな。)
承太郎は寮の柱の影で拳藤達を見ていた。普段寡黙でクラスメイトと積極的に会話するタイプではない彼だが、何も気にかけてない訳ではない。彼は人情ある男だ。そして拳藤が立ち直れそうになったのを確認した承太郎は寮に戻ろうとする。すると
鉄哲「おーーーい!!承太郎ッ!!おめぇも来いよ!お前からも何か言ってやれぇ!!」
角取「そうネ承太郎君!言ってあげてクダサイ!」
宍田「空条氏!早く来るのですぞー!」
そんな承太郎を呼ぶ声が聞こえてきた。皆笑顔でこっちに呼びかけている。それは見た承太郎はフッと少し笑みを浮かべ、皆んなの所に歩いて行ったのだった。
上記のB組の話はいずれスピンオフ投稿します!
数日後
緑谷「あのブースト剤、、、、結局何だったんだろう、、」
緑谷は自分の手を眺めながらそんな事をぼやく。今はOFAの秘密を明かしている人のみで体育館に集まっていた。
クラーク「結局あの後色々調べたけど何もわからなかったようだね、、、、、一体誰が製造してるのか」
オールマイト「使ったものの個性及び素の身体能力を大幅に増幅するブースト剤、、、、、にわかに信じがたいことだが、、、もしそれが広く出回ったら、、」
爆豪「地獄絵図だろうな」
皆がそのブースト剤に対し懸念感を持っていた。それもそうである。あんなものが出回ってしまったら爆豪の言う通り地獄絵図だ。すると
爆豪「だがいいこともあった。ムカつくがあのブースト剤のお陰で俺の個性の新たな可能性が見えた。後はそれをブースト無しで使えるようにするまでだ。」
爆豪がそういい放った。この点においては緑谷も同じ事を考えていた。今すぐにあそこまで行ける訳ではないが、個性を伸ばせば自分もオールマイト並のパワーを放てる事を確信出来たからだ。
緑谷「とにかく、個性をもっと伸ばさないとッ!」
緑谷がそう言って拳を握りしめると爆豪がベンチから立ち上がる。そして緑谷を見た。
爆豪「おいクソデク!早速やるぞ!てめぇ相手しやがれ!」
どうやら早速ブースト時にわかった可能性を試してみるようだ。すると緑谷は笑みを浮かべて『うん!』と強く言い放ったのだった。
ボッゴォォン!!!ドゴォン!!ボォォォン!!!
早速二人は訓練を開始した。どうやら組手形式らしい。クラークとオールマイトはそれをベンチに座りながら見ていた。
オールマイト「君はいいのかいクラーク君?」
オールマイトは隣に座るクラークを見てそう問いかけた。するとクラークは笑みを浮かべて言う。
クラーク「いや、今は彼ら同士が高め合うのがいいと思いましてね。呼ばれればいつでも2対1で相手になりすよ。」
その言葉を聞いてオールマイトも笑みを浮かべる。
オールマイト「本当に頼れる男だよ君は。本当に、、君がいてくれて良かった。」
そう言うオールマイトの横顔はどこか寂しそうで、申し訳なさそうだった。今の自分の状況を鑑みて、己が助けになってやれないと悔やんでいるのかもしれない。情けないと思ってるのかもしれない、、、、
クラーク「そんな悲しそうな顔で言わないでくださいよオールマイト。あなたの存在は、今も皆んなの助けになってますよ。」
だからクラークはそう言ったのだ。気休めかもしれないが何か言うのと言わないとでは天と地ほどの差がある。そう思い、クラークはそう告げたのだ。すると
オールマイト「そうだろうか、、、、私はまだ、、助けになっているだろうか?」
オールマイトはそう言ってクラークを見つめたのだ。するとクラークは笑みを浮かべ口を開く。
クラーク「えぇ。貴方は依然平和の象徴です。」
そう言われたオールマイトの瞳からは涙が零れ落ちたのだった。
その後、訓練は何事もなく終わりを迎えた。だがやはりまだあの時のような動きは出来ず、個性もそこまで伸ばせなかった。だが時間はある。これからじっくり目指せばいい、取り敢えず目指すべき個性の練度が見えたのだから、、、、、
緑谷「もぉお昼か、、、、お腹空いてきたな。」
緑谷がそんな事を言うと、クラークが緑谷の方を振り返り言う。
クラーク「そうだね緑谷君!それじゃあ寮に戻って食べようか!」
緑谷「え?寮?食堂に行くんじゃあ、、、、」
クラーク「いやいや!今日は僕達の為にお昼を作ってくれてる人がいてね!」
そう言ったクラークはどこか自慢気だった。緑谷は疑問を浮かべながらもクラークの言う通り寮に帰って行った。
数分後
緑谷達は寮に帰ってきた。そして扉を開く。すると
緑谷「へ?」
拳藤「おっ!帰ってきた!もう出来てるぞー」
エプロンを着ながらテーブルに料理を並べている拳藤がこちらに気づいてそう呼びかけてきたのだ。緑谷は未だ状況を理解出来ていない。隣の爆豪も『は?』という顔をしている。
クラーク「ありがと一佳!ほら二人とも食べよう。」
クラークがそう言うが二人はやはり良く状況を理解していない。すると
拳藤「ごめんな二人共!こいつがこれから自主練だからお昼作っててくれたら嬉しい。出来れば3人分とか言ってきたからさ。作っておいたんだ!」
拳藤が状況を説明してくれた。それにより一応緑谷は状況を理解する。そして改めたテーブルを見ると、出来立てで湯気が立ってる美味しそうな料理が並んでいた。
クラーク「説明もあった事だし、早速食べよう二人共!」
いつの間にか席についているクラークが二人にそう呼びかける。すると緑谷は話に流されてそのまま椅子に座る。だが爆豪は未だ入口の所で立ち止まっている。
クラーク「爆豪君?君も一緒に食べないか?早く席に座って一緒に食べようよ!」
拳藤「てかクラークゥ、、、爆豪が腹減ってるかもわからないだろう?それにこんな急な事だったんだし、、先に聞いとけよな本当にさぁ」
拳藤はクラークを見ながらため息をつく。それに対しクラークは『ゴメンよ!』と両手を合わせて謝った。すると
拳藤「まっ許したげる。」
そう言って笑みを浮かべた。その時
爆豪「キチぃな、、、、」
爆豪がそう言った。その瞬間、時が止まったかのように何もかもが止まる。すると爆豪はその止まったかのような状況を自分から崩し階段の方に歩いて行く。そして
爆豪「てめぇらバカップル見てたら食欲失せたぜ。」
そう言って階段を登っていってしまったのだ。するとまた静寂が訪れる。
緑谷「ぼ、、、僕は気にしてないよ!そ、、それに美味しそうだし!食欲沸いてきちゃったよ二人r」
静寂が耐えられなくなった緑谷がそう言ってる途中、クラーク達を見ると、、、、、
ズズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!
めちゃクソ落ち込んでいた。二人して暗い顔をして地面を眺めている。
クラーク「いや、、、まぁ、、確かにそういう事言われると思ってたけど、、、」
拳藤「面と向かって直接言われると、、、、何か、、流石に、、うん、、」
その状況に耐えきれなかったのか緑谷が二人に焦りながら言った。
緑谷「だ!大丈夫だよ二人共!!僕はバカップルなんて思ってないし!それにむしろ凄く良いカップルだと思うし、、、、料理もほら!スッゴイ美味しそうだよ!」
全力で二人を励ましていく。すると
クラーク「ありがとう緑谷くん!!!」
拳藤「やっぱあんたは良い奴だよぉぉぉぉ!!!」
二人はスッゴイ嬉しそうな顔で涙ぐみながら緑谷に抱きついた。どうやら効果はてきめんだったようだ。そして緑谷は安心し、テーブルの上の料理を見る。どれも本当に美味しそうで、家庭的なものだった。
緑谷「と、、、取り敢えず食べようか!」
緑谷は再び二人を見てそう言う。すると二人は頷いて席についた。どうやら爆豪の分は拳藤が食べるようだ。
緑谷「そ、、それじゃあ!いただきます!」
そうして緑谷は箸を持って料理を食べ始めた。テーブルには茶碗一杯の白米、お味噌汁、肉じゃがにエビフライとクリームコロッケ。どれも本当に美味しそうだ。それに、、、、
緑谷「美味しいッ!」
実際美味しかった。クラークも笑顔で『美味しいよ一佳!』と拳藤を誉めていた。拳藤は美味しいという言葉が上がる度に顔を赤らめていた。そして、、、
緑谷「ご馳走様でした!」
あっという間にテーブルに並んだ料理は消えていった。綺麗に食べ尽くされている。
クラーク「うん。ご馳走様。美味しかったよ一佳!」
拳藤「あ、、、、ありがと。まっ、、まぁ美味しかったなら良かった、、」
そう言うと拳藤は皿をキッチンの方に運んでいく。皿洗いの為だ。するとクラークが『僕も手伝うよ!』と言ってキッチンに向かっていった。
拳藤「べ、、、別に手伝わなくてもいいって!」
拳藤は皿洗いしながらクラークにそう言い放つ。緑谷が近くにいる間に二人で近づいてイチャイチャしてる所を見られたくないようだ。そんな二人を見ているとどこか暖かい気持ちになる。そう思った緑谷は、、、
緑谷「クラーク君と拳藤さんって、、、、何か夫婦みたいだね、、」
そう、思わず口に出していた。二人は『へ?へ?』と顔を真っ赤にしていた。するとついそう言ってしまった緑谷は焦りながら続ける。
緑谷「ご、、、ごめん!急に変な事言って、、、で!でも!何か二人を見てると本当に仲のいいカップルというより、新婚夫婦みたいだなって、、、」
そこまで緑谷が言うと拳藤はいっそう顔を赤くして慌て出す。
拳藤「ほ!ほ、、本当に急に変なこと言って!は、、恥ずかしいから、、、、やめてよ、、」
その時だった。突如クラークが拳藤を左腕で抱き寄せる。そして
クラーク「まぁなるからね。」
そう何食わぬ顔で言ったのだ。すると
カァァァァァァァァァァ!!!
一気に拳藤の顔が赤く染まり、体から湯気が溢れ出す。そして
拳藤「フンッ!!」
ドッゴォォォォォォォォォォンッ!!!
クラークの腹に強烈なボディブローを放ったのだ。クラークはそのまま後ろの壁にぶっ飛ばされ壁にめり込む。
拳藤「食器も洗ったしもう帰る!」
すると拳藤は怒った口調でそう言い、A組寮の扉の方に向かった。そしてドアノブに触れた時、拳藤は動きを止め後ろを振り返り緑谷を見る。そして
拳藤「今日は色々悪かったな!それと、、、ありがとう!」
そう満面の笑みで言ったのだ。
緑谷「う、、、うん!」
緑谷がそう返すと、拳藤は笑みを浮かべたままドアノブを回し、A組寮を出ていったのだった。
クラーク「くっ、、はぁ、、、壁に弁償しないとな、、セメントス先生とかがやってくれるのかな?」
すると緑谷の隣に壁から抜け出したクラークが歩いてきてそう言った。緑谷はそれに『どうだろね』と返す。クラークはそう言った緑谷に笑みを浮かべ口を開く。
クラーク「一佳も言ってたけど、、、、僕からもありがとう緑谷君。君がいてくれてよかった!」
緑谷「そうかな?さっきは『うん』って言っちゃったけど、本当なら僕の方がお礼を言う側なんだけど、、、」
そして二人は笑みを浮かべ笑った。因みにこの後クラークは緑谷に『拳藤さんの目線でも考えて発言した方がいいと思うよ、、、、』と結構キツめな注意を受けるのだった。
夜 クラークの自室
クラークはベッドに横たわりながら天井を見る。そしてある事をふと気になってカレンダーを見た。
クラーク「もうすぐクリスマスか、、、、、」
赤ペンで丸く囲ってある25日を見てクラークはそう呟く。そう、クリスマスまでは後一週間。当日にはA組でパーティーを開く予定だ。
クラーク「プレゼント、、、、何がいいかな、、」
そしてクラークは悩んでいた。プレゼント交換用のプレゼントと、拳藤に上げる為のプレゼントをだ。
クラーク「交換用のは何か妥当なものを用意するとして、、、、一佳へのプレゼント、、んん〜何がいいか、、、」
色々悩んでいた時、クラークはある事を思い出す。
クラーク「そういえば一佳、、、、この前普通二輪の免許取ってたっけ、、、」
ということで次回はクリスマス!それでは!