僕の奇妙なスーパーヒーローアカデミアアッセンブル   作:パbrokun

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今回ヴィジランテのネタバレあります。


第76話:白い雲はかからない

カツンッ!カツンッ!

 

嫌な空気が漂う階段。それを1人の男が登っていっていた。そしてその男はドアの前で膝をつく。

 

「お休み中失礼致します。ご存知かと思いますが10分程前、ヒーロー達がこの館に侵入致しました。更に、ミステリオや他の者が敗北したこと報告致します。」

 

時計の針の音だけが大きく聞こえる。するとドアの奥から声が聞こえてくる。

 

DIO「ミステリオも他の者も、勝てる実力を持っているものの何故負けたと思う?中へ入れ、ヴァニラアイス。」

 

するとゆっくりと扉が開く。そしてヴァニラアイスと呼ばれた男は立ち上がる。

 

ヴァニラアイス「失礼致します。」

 

中に入ると本を読み、ベッドに上体を起こし横たわっているDIOがいた。

 

DIO「ヒーロー達は、1人の生徒、1人の一般人、そしてこの世界を守る為に自分らの命を捨ててもいいと心の奥底から思っており、特にジョースターの血族は特に、このDIOを倒す為命を引き換えにしても良いと思っている。このDIOから逃げる事は、自分の人生から逃げる事だと思い込んでいるのだな。馬鹿げた事だが、しかし!」

 

DIOは手に持っている赤い液体が入ったワイングラスを持つ。

 

DIO「その馬鹿げた事が結構重要なんだな。ミステリオやその他の奴は忠誠を誓うと言っておきながら、このDIOの為に死んでも良いという覚悟が出来ていなかった。」

 

DIOはワイングラスを振る。

 

DIO「だから、、、後ほんのちょっとという所で勝利が掴めない。奴等には負けた理由が永久にわからんのだ。ヴァニラアイス、、」

 

するとDIOはヴァニラアイスに声をかけ、首元を見せる。

 

DIO「私の首の傷を見ろ。多分後1人の生き血を吸えばこの馴染まなかったジョナサンジョースターの肉体も、すっかり我が物となり傷も完全に治癒する。ヴァニラアイス、、、お前の生き血を私にくれるか?」

 

DIOはとんでもない提案をし始めた。普通の人間なら、、、嫌ヴィランでさえお断りの提案だった。だが、、その男ヴァニラアイスは違ったのだ。

 

ヴァニラアイス「はい。喜んで。」

 

そう言うとヴァニラアイスは腕を上げる。背後には牙が鋭く、黄色い目をしている鬼のようなヴィジョンが浮かび上がっていた。するとヴァニラアイスは自分の前に壺を置き

 

ヴァニラアイス「お受け取り下さい!!」

 

ズバァァァァァァン!!!!

 

自分の首をそのヴィジョンの手刀で叩き切ったのだ。血が大量に吹き出し、壺に溜まっていく。ヴァニラアイスの体は地面に倒れてしまった。するとDIOはベッドから起き上がる。

 

DIO「自ら首を切るとは、、、嬉しいぞ。しかしヴァニラアイス。お前程の者の生き血は受け取れんな。誰か他の奴ので私の傷は完治させるとするよ。」

 

DIOはヴァニラアイスに近づいて行き膝をつく。そして自分の手首を切ったのだ。

 

DIO「死ぬ必要は無い。私の血で蘇るが良い。その覚悟、お前なら間違いなく勝てるだろう。」

 

DIOはヴァニラアイスの死体に自分の血を流していく。すると!

 

バチッ!!

 

ヴァニラアイスは目を覚ました。首は完全に再生している。

 

ヴァニラアイス「DIO、、、様。」

 

ヴァニラアイスは首を押さえながら上体を起こす。

 

DIO「やはり肉体は自分のが一番だな。あっという間に馴染む。奴等は任せたぞ、ヴァニラアイスよ。」

 

ヴァニラアイス「DIO様、、貴方の期待は満たされるでしょう。」

 

そう言うとヴァニラアイスの背後にまたヴィジョンが現れる。

 

ヴァニラアイス「必ずや、仕留めてご覧になります。」

 

するとそのヴィジョンはヴァニラアイスを飲み込んでいった。そしてそれだけでは飽き足らず自分すらも飲み込んでいったのだ。そしてそこには何もなくなってしまった。

 

ガオンッ!!!

 

そして突如壁に綺麗な円形の大穴が出現したのだった。

 

DIO「ドアくらい開けて出て行け、、この世界の空間から姿を消し去る個性よ、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相澤サイド

相澤「何でまた瞬間移動だ!しかもここは、、、、」

 

クラスト「あぁ、多分DIOの館!」

 

2人はDIOの館を探索していた。相澤は先ほど仗助によって再生されていたが、先程のリゾット戦により大分体力及び気力を削られていた。すると

 

ポルナレフ「消太!!」

 

ポルナレフが現れた。どうやら彼もここに瞬間移動させられたようだ。

 

相澤「何でよりによってお前なんだ、、」

 

ポルナレフ「なんだよ消太!水クセェじゃあねぇの久々だろ?」

 

相澤はため息を吐く。実は相澤とポルナレフは学友だったのだ。マイク、相澤、ポルナレフ、そしてもう1人、白雲という4人の男は雄英の生徒であり大親友だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある雨の降る日

学生の相澤は雨の中ダンボールの中にいる猫を眺めていた。オールマイトじゃああるまいし、1人の人間が持てる力には限界がある。ましてや俺はまだ半人前にも届いていない。猫一匹すら救えない。子供の頃から相澤はそう思っていた。

 

教師「なんだお前、傘忘れたのか?もう朝礼の時間だぞ!早く着替えろ。」

 

相澤「いやいいです。こういう気分なので」

 

相澤はヒーローとか道とかイメージが出来ていなかった。自分は無力だとそう思っていた。

 

山田「出たーーッ!相澤消太のネガティブトォーク!朝っぱらからなに絶望しちゃってんだHEY YO!」

 

ポルナレフ「ま〜た浮かれねぇ顔しやがってぇ!途中で犬の糞でも踏んだのかぁ?」

 

山田とポルナレフは相澤をイジる。いつもの光景だ。

 

相澤「うるせぇ」

 

山田「HAHAHA!愉快な奴!」

 

すると山田は相澤の胸を叩いた。その時!

 

白雲「おいおいひざしぃー!ポルナレフ!なにショータイジってんだ!」

 

その男は傘を持ち、クラスの窓から雲に乗って入ってきた。

 

白雲「ダメだダメだけしからん!俺も混ぜろ!!」

 

すると白雲は猫を雲から取り出した。相澤はそれに遂反応してしまう。俺はまだ半人前にも届いてない。いつかどこかに届くとも思えない。結局は猫一匹すら救えない。ずっとそう考えていたのだ。だがそんな諦めが高2の夏、少しずつ変わろうとしていたのだった。高2の夏、相澤達4人はインターンが決まっていなかった。特に相澤は自分の個性ゆえ難儀していたのだ。

 

相澤「俺の個性は足を引っ張ることしか出来ねぇ、、だから個性を活かして何ができ、何がしたいか、そういうのがわからねぇ。」

 

白雲「じゃあヴィランの足引っ張ればいいんじゃあねぇの?」

 

弁当を食べていた白雲がそう提案した。

 

マイク「バトル専門かぁ、、あんまりそういうイメージねぇけど。」

 

ポルナレフ「でも成る程!抹消なら誰が相手でも生身の格闘に持ち込めるってわけか!それって才能じゃあねぇか!」

 

すると白雲は箸でポルナレフを指し、それ!といった感じだった。

 

相澤「格闘も別に得意じゃあねぇよ。デカイ奴には手も足もでねぇ、、、おいちょっと待て。」

 

相澤は白雲を止める。

 

相澤「人間の食い物を猫にやるな。体に悪い。」

 

白雲「おっ!そうか。」

 

すると相澤は猫を抱えてミルクをあげ始めた。相澤は猫を学校に連れてくるのに反対だったが、家に置くのも心配だったらしい。その時!

 

香山「あらあらあなたたち!こんな所でご昼食?」

 

上を見るとそこには3年の香山先輩がいた。上を見上げたポルナレフは手を合わせ、パン!指で2を作り、OKサインをし、目の上に手をかけた。

 

白雲「パンツー丸見え」

 

ポルナレフ白雲マイク「YEAAAH!!!」

 

3人共完璧に息があっていた。

 

相澤「うるさい。」

 

香山「青春っぽくていいわね!!」

 

すると香山は降りてきた。どうやらインターンの帰りのようだ。服は、、、うん。変わらない。否露出度が強いな。そして猫は先輩が飼うことになったのだった。

 

 

 

 

 

 

翌日

白雲と相澤は2人で弁当を食べていた。山田とポルナレフはインターンが決まって説明を受けていた。その時そこに先輩がやって来たのだ。そうインターンの話がやって来たのだ、、、、インターンの活動は順調に進んでいた。そんなある日のことだった。

 

山田ポルナレフ「どーだよ似合うかよ!」

 

相澤「なんでお前らまでゴーグルかぶせてくるんだよ。」

 

白雲「この先スクワッドで売ってくからな!」

 

相澤は山田とポルナレフがパープル事務所に来るのかと勘違いする。

 

白雲「いやいやもっと先の話、、、4人で事務所作って独立。それが俺の計画。」

 

相澤「え?」

 

白雲「俺たち相性はいいと思うんだよな。例えばショータはさ、自分から何か始めるタイプじゃあねぇけど、細かい所いろいろ気づくしきっちり仕上げようとするだろ?俺もひざしもポルナレフもそういうの苦手!」

 

3人は笑いながら肩を組む。

 

相澤「あー・・・まーそーかな。いろいろ雑だよなお前ら。」

 

相澤はなんとなく理解するが、それってひとりじゃあ何も出来ないって事じゃ、、と少し気に病む。だが

 

白雲「チームプレイ向きってことだろ?」

 

白雲はそう言ってくれたのだ。だがやはりこいつらだ、俺が苦労するだろう。そう思った。風に吹かれた雲がすごい速さで流れていく。

 

どこにも行けないと思っていた俺が、どこかに運ばれようとしている。ゴーグルのガラス越しに見上げた空は、、、思いがけず高く広くひらけていた。

 

白雲と相澤は2人で動いていた。子供の送り迎えだ。

 

白雲「子供の世話する仕事も向いてるかもな!保育士さんとか学校の先生とか!」

 

相澤「それはお前の方だろ。俺は子供に好かれるたちじゃあない。」

 

そして子供を送る。

 

子供「バイバイラウドー!!」

 

子供「バイバイ!」

 

白雲「おう!」

 

すると

 

子供「イレイザーヘッドもまたねー!」

 

子供は去っていった。

 

白雲「ほらな!」

 

相澤も遂笑みを浮かべる。そして2人で道を進んでいく。

 

白雲「いろいろ気がつくから逆に考えすぎるんだよなショータは。そんで自分で先回りして無理って思い込む。けど、その気になればなんだってできると思うぜ!」

 

相澤「なんだってって、、、保育士さんとか、先生とか?」

 

白雲「そーそー」

 

相澤「適当言うなよ」

 

白雲「マジだって!」

 

その時だった。香山先輩からの連絡が入る。

 

香山「相澤くん!付近の市民を今すぐ避難させて!凶暴なヴィランが市内に侵入したわ!」

 

相澤達は直様行動を始めた。途中でポルナレフとも合流する。

 

相澤「ヴィランがこちらにきます!」

 

白雲「子供達を雲に!」

 

ポルナレフ「俺から離れないように!」

 

すると段々天気が崩れてくる。そしてヴィランがもうすぐそばに来ていたのだ。そのヴィランは巨大なヴィランだった。パープル事務所の社長が立ち向かうが、、、、

 

ドッゴォォォォォォォォォォン!!!

 

ぶっ飛ばされてしまう。しかもその攻撃は山田のヴォイスのようなものだった。すると他のクラスメイトの個性もそのヴィランは使い出していた。どうやらコブに個性を溜め込み、使っているようだ。その時!

 

ドオッ!!!

 

ヴィランがビルの壁を撃ち抜く。そして子供達の上に瓦礫が落ちて来てしまったのだ!!

 

ポルナレフ「銀の戦車(シルバーチャリオッツ)!!」

 

ポルナレフがチャリオッツで子供達の上に落ちてくる瓦礫を壊すが、そのせいで自分の上の瓦礫に対応出来なくなってしまったのだ。だが!

 

白雲「クラウド!!」

 

BOM!!

 

白雲の雲でポルナレフは守られたのだ。が!

 

ゴッ!

 

白雲は瓦礫を頭に食らってしまう。そしてゴーグルが飛んでいく。

 

相澤「白雲!!おい!白雲!!ウソだろ!?」

 

わぁぁぁぁぁあ!!!!!

 

その瞬間相澤は後ろのヴィランの圧を感じ、後ろを振り向いた。

 

相澤(社長、、白雲、、、ポルナレフも雲で守られたが足をやられてる。今動けるのは俺だけ!)

 

相澤は頭の中で色々錯綜する。どうするか?判断をしろ!直撃は不味い!溜め込むだけでなく増幅もするか?未知の個性、子供だけでも逃す、しかしどうやって?考えが纏まらずどうにもならなかった時だった!

 

ドッ!

 

瓦礫の中から白雲のスピーカーが飛び出て来たのだ。そして

 

「まかせたショータ!」

 

そうスピーカーから白雲の声が聞こえてきたのだ。すると相澤は覚悟を決め、ゴーグルをつけた。

 

相澤(そうだ!迷う事などない!俺の個性は抹消!!どんな個性が相手でも生身の格闘に持ち込める!!)

 

すると相澤はヴィランに向かっていく。相澤は戦った。だが相手は強い。対策が無いのを知る。正直絶望だ。だが!

 

「頑張れショータ!みんなを守れるのはお前だけだ!大丈夫だお前は行ける!お前はやれる!そうとも俺は知ってるぞ!お前は強い!絶対負けない!」

 

スピーカーから声が聞こえてくる。その声を聞き奮い立たされた相澤は叫んで、またヴィランに向かっていった。

 

「がんばれショータ!負けるなショータ!頑張れショータ!がんばれショータ!!」

 

相澤(一気に来た!)「自分で喰らえ!」

 

すると相澤はコブを捕縛布で集めヴィランの口の中に放り込んだ。そして!

 

ボッガァァァァァァァン!!!!

 

相澤「やったぞ、、、やったぞ白雲!!」

 

そうして事件は収束へ向かっていった。ヴィランは捕まり、救急隊も駆けつけた。

 

ヒーロー「これを新人が一人でやったのか、、信じられん。」

 

そんな声を聞いた相澤は笑みを浮かべて言う。

 

相澤「いえ、、チームプレイです。相棒がずっと声を掛けてくれてて、、、そうだ白雲は?香山先輩、あいつの怪我はどんな具合ですか?」

 

だが、香山先輩は何も反応せず下を向く。そして目にかけたサングラスを外して目に手を当てていた。

 

相澤「そんなにひどいんですか?じゃあ早く病院に、、、あ!山田!そこのスピーカー白雲のだ。持っていってやらなきゃ、、」

 

山田の顔は絶望だった。するとポルナレフがスピーカーを取る。

 

ポルナレフ「相澤、、、これ壊れてるんだ。白雲は、、、」

 

すると相澤は?を浮かべる。

 

相澤「俺はずっと奴の声に励まされて、、、」

 

その時相澤は目にしてしまう。頭の所が真っ赤な液体で濡れた死体袋を、、その時相澤は絶望した。するとポルナレフが相澤の横に立った。

 

ポルナレフ「迷惑なんだよッ!自分の周りで死なれるのは、、、スゲー迷惑だぜッ!この俺はッ!!!」

 

そして地面に膝をついたのだ。相澤、山田もその場で絶望に襲われ、ただただ立ち尽くすことしか出来なかったのだった。




連続投稿でした!それでは!
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