僕の奇妙なスーパーヒーローアカデミアアッセンブル 作:パbrokun
泥花市
地面から氷が噴き出す。その中で死柄木とスピナーは氷を避けていく。
スピナー「死柄木お前大丈夫か!?」
死柄木「お前は?待ってた方が良かったんじゃないか?」
スピナーは近くの氷を払い除ける。
スピナー「この街に来なけりゃあ通報されて大量のヒーローたちに追われてた。どっち選んでもピンチだったろーよ!」
死柄木「そうなんだよな、、ハメやがって。見ろよスピナー。タワーが近いぜ。人も多くなって来た。」
死柄木の言う通り、タワーはもうすぐそこだった。そして解放戦士の数も確かに増えている。
スピナー「どんどん増えてねぇか?」
その時突如としてトゥワイス波が死柄木達の所に現れた。それを見たスピナーは『トゥワイス多くね!』というツッコミをついしてしまった。
死柄木「おいおいマジか増えたのか!」
すると分身が『ああ!』と言った。
トゥワイス「これで少しは役に立つかなリーダー。」
死柄木「すごいぜトゥワイス。ついでにタワーまでの道拓けるか?あそこに義爛とボスがいると言っていた。騙してるのかもしれないが、、、実際近くにつれ敵が増えてる。タワーを守るように、、、マキア用の駒はさておき、ボスはちゃあんと殺さねぇとなぁ」
トゥワイス「リーダーおめーは俺に揺られて寝ろ。うっかり俺たち一人で解放軍を手籠にしちまうぜ!待ってろ義爛すぐ行くぜ!」
そしてトゥワイスの波が一直線にタワーに向かい出したのだ。
スピナー「もうトゥワイスだけでいいんじゃあねぇか?」
スピナーが目の前の状況にそんな言葉を垂らすと死柄木は『いーや』と否定してから言う。
死柄木「あいつは義爛が好きすぎる。人の心を弄びやがって、、、許せないぜ解放軍。」
するとその時だった。
ボッゴォォォォォォォン!!!
突如前で走っていたトゥワイスの大群が消し飛んだのだ。するとそこには
「ショーを始めるとしようか。」
杖を持った一人の男がいたのだった。
塔内
リ・デストロ「あなた方の協力には心から感謝する。それに私たちと同じ志を持つあなた方とは一度会ってみたいと以前から思っていたんだ。」
リ・デストロのいる所には一人の男と女性が立っていた。男の方はマントに鉄のマスク。女性の方は白髪の黒人女性だった。
リ・デストロ「出来ればこれからも、、、、組織間での関わりを持ちたいと思っている。これはブラザーフットとしても有益な物になると約束しよう。」
そう、リ・デストロの目の前にいたのはブラザーフットなる組織だった。この組織は世界的な犯罪集団であり、その掲げる目標は個性の解放。そんな組織から3人が解放軍に協力していたのだ。しかもそのうちの一人は、、、、
マグニートー「私は真に危機が迫った時のみ動く。オロロ、お前も好きな時に動け。」
この組織の創始者エリックレーンシャーこと、マグニートーだったのだ。
ストーム「ええ。」
それに答えた彼女はブラザーフットの最高幹部の一人、ストームだった。すると二人はその場から消えていく。一方その頃、下ではスピナーが同じくブラザーフットの一人、ガンビットと戦おうとしていた。
スピナー「エネルギー系の個性か!」
ガンビット「さぁどうかな?」
するとガンビットの持っていたトランプが紫色に発行を始める。そして
ビュンッ!!ビュンッ!!ビュンッ!!
カードが大量に飛ばされた。そしてスピナーの腕や足にカードが掠っていく。
スピナー「くっ!投擲系か?!」
ガンビット「さぁ!どうかな!!」
再び塔
トゥワイス「俺たちの居場所をぶっ潰してぇバカ教祖ってのぁ!!?」
その時エレベーターからトゥワイスが現れた。その目の前にはリ・デストロがいる。
トゥワイス「随分ハゲてんじゃあねぇかてめぇ!ハゲ教祖じゃあねぇか!失礼しました。」
義爛「分倍河原!」
トゥワイスは手から複製の為の泥のようなものを出す。リ・デストロの目にはまた黒いモヤがかかった。
リデストロ「宮下と違って捻りがないな。」
するとトゥワイスは死柄木を増やし、もう片方の手で自分を増やす。
トゥワイス「やっぱりなぁ他のモンと自分とじゃあ出来上がるスピードが違うのよ」
そう、言う通り後から作ったトゥワイスの分身の方が複製体を作るのが早かった。そして分身がまた分身を作っていく。
トゥワイス「自分のことは自分が一番よく知ってるからなぁ!」
そしてまた新しいトゥワイスが、、、、
トゥワイス「失禁しながら許しを乞えやハゲ教祖!」
リデストロ「下にも相当数の兵士がいたはずだが、、、、スケプティックの言う通り素晴らしい異能だ。」
トゥワイス「いいかてめーら!てめーらは!コピーだ!」
そこには複製された死柄木と荼毘、コンプレスと4人のトゥワイスがいた。
トゥワイス「よって!死んでも存在が消える事はない!安心しろお前らの墓は立ててやる。」
死柄木「死ぬ前提でリーダーを増やすなよ。」
トゥワイス「復唱しろ!僕達は複製死んでも死ぬ事はない!心がスッと軽くなるハズ。」
荼毘「しねぇよ誰だこいつら」
トゥワイス「目の前のハゲが解放軍のボスだ!」
コンプレス「え!?つか何でおまえ自分増やせてんの!?」
トゥワイス「そっか荼毘とコンプレスには道中会ってなかったな!克服したんだよ!」
コンプレス「え!?じゃあおまえも複製なの?」
最後のトゥワイスはまた複製を作る。
トゥワイス「馬鹿言え俺は本物だ!」
トゥワイス「は?俺が本物だが?」
トゥワイス「うるせぇ!誰が何だろうと今は、皆んなの為なら命張れる全員気持ちは同じだろ!」
するとトゥワイスは義爛に走り寄って行った。その時!
パァァンッ!!
向かって行ったトゥワイスが弾け飛んだのだ。
トゥワイス「ほらな!あいつはニセモノだった!」
トゥワイスの分身は地面に倒れる。リ・デストロは指を前に出していた。
リ・デストロ「ずいぶん脆い。ところで君、人質の意味は理解しているのかね?」
コンプレス「何したか見えたかお前?」
荼毘「聞くな」
どうやら荼毘でも見えなかったようだ。するとリ・デストロの目元がまた黒くなっていった。
リ・デストロ「分倍河原それ以上増やせば義爛を殺す。正規メンバーではない彼を殺すのは私も本意ではない。」
トゥワイスは顔を強張らせる。
死柄木「大丈夫だトゥワイス。お前が作ったこの状況、、、、1対たくさんだ。」
コンプレス「俺達に分がある!」
荼毘「取り返しゃあいいんだな!」
するとコンプレスと荼毘の分身が一気にリ・デストロに攻めていった。だが!
トゥワイス「待て!!!!」
その時リ・デストロの左腕が大きく黒くなり、後ろに腕を振りかぶった。それを見た瞬間、その場の全員に悪寒が走った。
ドォォォォォォォン!!!
その瞬間腕を振り払った先にいた分身が消し飛んだのだ。そして正面の窓が破壊される。
リ・デストロ「ひどい連中だ。同じ土俵で争っているのが馬鹿馬鹿し、、」
リ・デストロは消えかけながらまた分身を作り、義燗に駆け寄るトゥワイスの姿を見た。義爛は椅子に縛られたまま倒れている。
トゥワイス「指、、、マジでなくなってんのな、、ああ畜生!くそっ、右手だ右手の指じゃあねぇかよ!!おまえ右手でアメスピを吸ってたよなぁ」
義爛「ったく申し訳ねぇ、、俺から情報漏れちまった。商売人失格だ、、」
するとトゥワイスは涙目を浮かべながら叫ぶ。
トゥワイス「謝るな!悪い事してねぇ奴は謝んなくていいんだよぉ、、」
すると背後からリ・デストロが近づいてくる。
リ・デストロ「やはりごっこレベルだな。組織としての目的がある以上過度な情は枷にしかならない。我々の意思の前に散るがいい。」
そして手が黒ずんでいく。その時!
死柄木「高尚な夢をお持ちのようで」
死柄木の分身が後ろから襲いかかったのだ。リ・デストロは咄嗟にそれを避け手刀を向ける。
リ・デストロ「生きているとは!高尚な夢か、、フフ、、丁度良い!君を量ろう!」
死柄木は瞬時に距離を取る。リ・デストロはまたもや目の周りを黒くする。
リ・デストロ「かつて一人の女性が異能を持つ子を産んだ。まだ異能に対し偏見の強かった混乱の世、止まぬ雑言溢れる差別、愛しい我が子に石を投げられる日々。女性は小さな声で世の中に訴えた!これはこの子の個性です!!」
リ・デストロは突如そんなことを言いながら巨大化した腕で攻撃を始める。死柄木はそれを避けるが頰をかする。
リ・デストロ「この子が自由に生きられる世の中を!しかし訴えは嘲笑と共に埋もれていった!彼女が声を上げることは二度と無かった!なぜか!?反異能の人々に殺されたからだ!」
死柄木「個性の母だろ、馬鹿にしてんな?」
リ・デストロ「失礼!義務教育を受けていないものと!」
するとリ・デストロは話を続けながら攻撃を続ける。
リ・デストロ「そしてヒーロー、ヴィジランテの隆盛と共に政府も混乱を是正し始める中、政策の一環で彼女の訴えが掘り返された。異能は人の個性の範疇!多様性だ!意識改革!だが!」
リ・デストロは背後に回った死柄木を捕まえる。
リ・デストロ「実際に施行された政策はどれも今以上の異能の抑圧!呼び名を変えても意味はない。奴等が忌避したのは能力の使用そのもの、万人が自由に能力を使えなければ真の自由は訪れない。デストロは想った!」
するとリ・デストロは死柄木を逆さまのまま掴み上げる。
リ・デストロ「母さんの願った未来はこれではない!真の意味で異能を個性と呼べる世に!」
死柄木「母さん?」
リ・デストロ「奴らに都合の悪い真実だ!デストロの手記が何故売れているかわかるかね!?国への反発!真の自由!それらを背負い私はデストロの本懐を遂げる!デストロの末裔血を継ぐ者!私がリ・デストロだ!」
そしてリ・デストロは目の周りを黒くして死柄木を自分の顔の方に近づける。
リ・デストロ「歴史も無いチンピラの破壊衝動に我々以上の重みがあると思うか?」
死柄木「トゥワイス、義爛守るならクッション出しとけ」
リ・デストロの質問に答えず、死柄木は突如そんな事を言った。リ・デストロは頭にクエスチョンマークを浮かべる。
死柄木「最初の一撃で窓枠に引っかかってよ、、、階下のあいつと目が合った。来てるぜ。」
その時トゥワイスは何を言ってるかを理解する。下では誰かがタワーに触れていた。
死柄木「あいつはきっとタワーに触る。」
ビキビキビキビキィィィィィ!!!
死柄木「俺ならそうする」
その瞬間タワーが崩れ落ちた。本当に一瞬だった。すると瓦礫の中からリ・デストロが起き上がる。
死柄木「高いとこから落ちたら死ぬよなぁ人として、、、おまえがボスか?、、あれ?、、あれ、、?おまえ、、デトラネットのCM出てたよな?」
リ・デストロ「答えを聞きそびれてしまったな、、、」
ビュンッ!!ビュンッ!!
スピナーは投げられるトランプを避けながら距離を詰めていく。だが、、、、
「あいつをやれぇ!!」
周りの戦士の攻撃を受け、中々前に進めない。スピナーは避けるのが精一杯だった。
スピナー(中々近づけねぇ!トゥワイスの分身もどんどんやられてる!あいつの懐にはいんねぇと!)
スピナーは考えていた目の前にいるあの恐らく幹部の男、あの男の個性を。トランプを飛ばして来る事からその個性は投擲系、又は遠隔系だと考える。
スピナー(投擲系か遠隔系なら懐に入っちまえば勝てる!積極的に攻めればあいつは後退するしか出来ない筈だ!)
そしてスピナーはそう考え一気に前に出ようとした。その時!
クルクルクルクル!!!
突如ガンビットが杖をクルクル回しながらこっちに飛んできたのだ。
スピナー(なんだ?!遠距離主体じゃあねぇのかよ!)
そして
ドォォォォォォォン!!!
杖を地面に叩きつけた瞬間、周りに紫色のエネルギーが流れ、近くにいた人、物を吹き飛ばしたのだ。
スピナー「ぐっ!」
スピナーは吹き飛んだ後壁に張り付く。するとその時ガンビットはスピナーを見ながら言う。
ガンビット「個性はヤモリと言った所か、、、そうやって何かに張り付くだけしか出来ないコバンザメ、、意思のない寄生虫のような人間という所か、、、」
そう言われたスピナーは歯を食いしばる。するとその時!
ドォォォォォォォン!!!
タワーが崩れ落ちたのだ。ガンビットもスピナーも同じ方向を向く。すると、スピナーの張り付いていた壁が消滅してそこから突如男が飛びついてきた。そして
「捕まえた、、、
ザグッ!!
スピナー「ぎゃああああ!!!」
身体中から飛び出てきた針のようなものに体を貫かれたのだ。
トゥワイス「スピナーぁぁぁ!!」
ガンビット「ここにいる解放軍の雑兵達!今すぐタワーに向かえ!!こいつらは俺が片付ける!」
スピナー「くそ!」
スピナーは自分についていた戦士を斬り伏せる。そして地面に降りた。
スピナー(引っ付いてるだけの人間、、、んなもん俺が一番わかってる!漠然とした熱に当てられ浮わついた!乗っかっただけだもん!そりゃあそう見えるよなぁ、、)
スピナーは刀を握って言う。
スピナー「でもよぉ、、わかるだろぉ、、トガみてぇに好きなもんもねぇやりたい事もねぇ、、それでもあの時確かに俺の心は燃えたんだ!」
スピナーはステインの映像を見ていた時の事を思い出す。
スピナー「あの時確かにこいつの見据える未来を見てみたい!そう思ったんだ!人に張り付いてなきゃあ何にも出来ねぇ奴だ!それが俺だよ悪いかよ!?このマジシャン野郎!!」
そしてスピナーはガンビットに向かって行く。
ガンビット「じゃあパーティータイムといこうか!」
タワー崩壊跡
義爛は大量に作られたトゥワイスのクッションで無事に着地できていた。
義爛「生きてる!」
トゥワイス「死柄木ならやると思ったぜ!」
そんな死柄木の前には一段と大きくなったリ・デストロがいた。
死柄木「こんなデカかったっけな?」
死柄木は体をフラフラと揺らしている。
死柄木「なぁデトラネット、、、今どんな気持ちなんだ?いやな?11万何人だっけ?数に任せて高みの見物きめこんでたんだろ?」
リ・デストロは下を向いている。死柄木はそれを見ながら言葉を続ける。
死柄木「隠した相手にわざわざリンチの場ぁ設けてさぁ!ここまで来るこたーないとタカくくってよぉ、、その挙句に落っことされた気分はさ、、、、どうなんだって聞いてんだよ!!」
すると死柄木は地面に触れる。その触れた場所から崩壊が伝播し地面を崩壊させて行った。すると
ビュンッ!!
リ・デストロが飛び立った。死柄木の靴は崩壊する。
義爛「触れてないもんにまで崩壊が!?」
トゥワイス「義爛離れるぞ!」
その状況を見たトゥワイスはすぐさま義燗を抱えその場から撤退していく。
リ・デストロ「怒ってるよ」
その時死柄木の上からその言葉と同時に黒い塊が降って来た。そして
ドゴォォンッ!!!
地面に拳が叩き込まれる。その衝撃で死柄木は吹っ飛ばされた。
リ・デストロ「私は怒りを溜め込む性質でねぇ、、おかげで額もこの通りさ。戦士達をたくさん殺してここに来たね!?」
死柄木の左腕の指3本は吹き飛ばされていた。そしてリ・デストロは死柄木のその手を摘む。
リ・デストロ「悪さをするのはこの掌か!?」
ブラザーフットが待機する建物
マグニートー「何かが、、、、来る。」
マグニートーがそう言った瞬間、周りに振動が感じられた。その振動はどんどん大きくなり、地震のようになっていった。
ストーム「そろそろ私達の出番かしらエリック?」
マグニートー「そのようだ。」
そう言ったマグニートーは笑みを浮かべるのであった。
ヴィランアカデミアを後2話か3話かけばついにヒーローズライジングあたりの話が書ける、、、、まだ構想固まってませんが待ってて下さい。それでは!