巫女なボクと化身使いなオレ   作:支倉貢

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久々の更新です。すっぽかしててすみません。
さあ行くぜ! 紅葉ちゃん!


第40話 vs帝国学園3 〜未完成のアルティメットサンダー〜

再び試合が始まったものの、帝国の守備は鉄壁と言えるほどだった。どうやら、帝国のDFは4人ともシードみたいで、みんな苦戦してる。

そしてそのうちに帝国キャプテンの御門くんが必殺技・皇帝ペンギン7を発動し、三国先輩の守るゴールも破られてしまった。で、同点に至る。うーん、皇帝ペンギンは帝国の十八番なんだね! 後輩にまで受け継がれるなんて……。

 

「攻守ともに完璧……これじゃ勝てないよ」

 

ハーッとボクが溜息をつく。いや、ボクが攻め込んでもいいんだけどさ。

 

「ーーいって‼︎」

 

鈍い痛みが走り、思わず腕を押さえる。

そうだ。実は、ボクも帝国陣内に入っていった。そしたら、手痛い歓迎を受けたよ、あはは。

で、ちょっと腹が立ったから何回も行ってやったら「もうやめろ」って蘭丸に止められた。

 

「ねえ、もういっかいボクが行こうか?」

 

ダメ元で聞いてみる。

 

「「「「ダメだ/です‼︎」」」」

 

全員から止められる始末。待て。何で後輩からも止められなきゃならないんだ。

 

「……守ってても勝てない。よし、アルティメットサンダーで行こう!」

 

拓人が全員に言い渡す。アルティメットサンダーは、まだ未完成のはずだった。アルティメットサンダーの完成には、剣城くんの力が必要不可欠なのに。結局、剣城くんは来てくれなかった。

 

「……そうだね、ボクももういっかいやってみ」

「「「「ダメだ/です‼︎」」」」

「……はい」

 

 

 

 

天馬くんがボールを奪い、雷門の攻撃が始まる。

 

「行くぞ! アルティメットサンダーだ‼︎」

 

拓人の号令が飛び、天馬くんがボールを蹴った。ボールは浜野くんに渡り、さらに速水くん、蘭丸、天城先輩、そして、拓人がキッカーとして最後にボールを蹴った。

しかし、拓人では4人分の力を制することが出来ず、跳ね飛ばされてしまった。

 

「うわっ‼︎」

「拓人‼︎」

 

こぼれたボールを何とかボクがキープし、ボールを奪おうとタックルしてきた相手とぶつかる。

 

「ぐっ‼︎」

「ふん! 所詮女だな。簡単に吹き飛ぶ……⁉︎」

 

足にぐっと力を入れ、タックルに耐える。ふん! ボクが普通だと思うなよ!

 

「てりゃあ‼︎」

「うわぁっ⁉︎」

「はっはー‼︎ ボクを甘く見た罰だ‼︎」

 

得意げになって叫んでたらまたDFのみなさんから歓迎が。うん、全然嬉しくないね!

 

「よっ、ほっ、とぉっ!」

 

ボール遊びをするみたいに、次々と相手の動きをかわしていく。しかし、4人がかりとはいえボクを楽しませてくれるね。なかなかいいじゃないか。

 

「くっ、そいやぁ‼︎」

 

なんとか相手をかわし、苦し紛れのシュートを放つ。まあ、当然キーパーに止められた。そこから、帝国の反撃が始まる。

ボールは弧を描いて雷門陣営まで運ばれ、相手選手がジャンプした。それに追随しようと信助くんがジャンプするも、敵との競り合いに負けてしまった。

 

「信助くん!」

 

それを見てとったボクは、すぐさま走り込み、ヘディングで渡されたボールをカットする。

 

「紅葉先輩‼︎」

 

信助くんの声がボクの耳に届く。ボクはチラ、と信助くんを見、DF陣のみんなと拓人に声をかける。

 

「みんな! 拓人! もういっかい、アルティメットサンダーを試そう!」

 

拓人やみんなが頷いたのを見たボクは、すぐに浜野くんにパスを出す。そして浜野くんから速水くん、蘭丸、天城先輩と繋ぐ。拓人がキッカーとなり、もういっかいアルティメットサンダーを発動させようとした。しかし、4人分の力をなかなか制しきれないようで、また失敗に終わってしまった。

 

「くそっ……!」

 

ボールはまた空中を舞い、信助くんの頭上へ。ここで止めなければ、逆転されてしまう。なのに、信助くんは立ち止まり、空中を見上げているだけ。

 

「そんな……! 信助くん‼︎」

 

ボクが叫んでも、信助くんは見上げて動かない。まさか信助くん、さっきので自信を……? どう声をかけてやればいいんだろう。こういうのはよく分からないから、ボクの頭ではどうすればいいのか判断が出来ない。

そんな時、ベンチから円堂監督の声が飛んだ。

 

「大丈夫だ、信助! 空に向かって飛べ‼︎」

「‼︎ ……はい‼︎」

 

信助くんが、円堂監督の言葉を聞き、地面を踏みしめた。そして、そのバネで空高く舞い上がった!

 

「ぶっとびジャンプ‼︎」

 

信助くんの必殺技でボールを弾き、見事ボールのクリアに成功した。

 

「わぁっ! やった! すごいよ信助くん!」

「やったぁ! 僕にも出来たぞ‼︎」

 

喜びで飛び跳ねる信助くんを見て、自然と笑みが浮かんだ。フィフスセクターが奪おうとしているのは、この喜びなのだろうか。それとも、サッカーにより生み出される、この熱さなのか。

ふと、ベンチで座ってるはずの楓を見る。

 

「……あれ?」

 

視線の先に、楓がいるはずなのに。

 

「楓……?」

 

その空間は、ぽつんと悲しげに空いていた。




今まで更新完全にすっぽかしててすみませんでしたぁぁぁ‼︎
いやぁ、なんかすっごい久しぶりすぎる。
紅葉ちゃんの描写劣ってないかな⁉︎ 最近ずっと青木さんばっか書いてたからな……。展開の遅さに泣きそうです。
まあ、これからも頑張りますので、どうか温かい目で見てやって下さい。よろしくお願いします。
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