みんな、是非「塩で美味しくいただかれそうなサンマ」さんの「幻想郷貧乏生活録」を読んでね。
雪の降りしきる暗い夜の森の開けた場所に、本来は白一色だったであろう雪原を染める色があった。それは赤色であったり、茶色であったり、黄色であったりと、てんでバラバラであった。一見すれば現代アートやピカソの絵のような無秩序さがあり、しかしそこに美しさは無い。そこにあるのは、薄汚い人の
人の死をやたら美化したがるものが多いが、実際はこんなものだ。そこに美しさは無く、あるのは現実の汚さと残酷さだけだ。
そんな現実により示されるのは1人の人間の死。
妖を喰らい、人の身にして人に
その身は人の身でありながら妖の気を帯びているが
しかし、その身が妖の者にとって甘美なるものであったが故に、“彼女”をその場に引き寄せてしまった。
それが、この
・・・
“彼女”がその場を訪れたのは全くの偶然だった。
彼女のこの世で一番大切な親友の心の支えであり、彼女がその親友の次に大切に思う1人の人間。その人間の妖の者を引き寄せる甘美なる匂いが、このような雪の降りしきる森の奥でいつもよりも濃く感じられたが故に…、つい先日
そこに“在った”のは喰われかけの「ナニか」とそれを喰らう妖獣達。そしてその「ナニか」の中に見え隠れする見覚えのあり過ぎる「ナタ」と「首飾り」。
それらを見た瞬間、その「ナニか」の正体に気付いた“彼女”「大妖精」は思わず叫びながらその場へ向けて走りだした。
「やめて~~~~~~~~~~っ!!!」
普段の大妖精からは想像もつかない大声と攻撃的な弾幕。
妖といえど所詮は獣。
突然の大声と衝撃、そして己が野生の本能が感じる彼女の内に秘められた「チカラ」を前に直ぐ様その場から逃げ出した。
「はぁっ...はぁっ...はぁっ...っッ!!」
妖獣が全て逃げ去った後、大妖精はふらふらと「ナニか」に近づき、力なくその場にへたり込む。
「幸太...さん。」
彼女の目の前にある「ナニか」は
そんな個人の判別など出来ようのない躯を、しかし大妖精ははっきりと「彼」であると断じた。
血や肉、獣の匂いが混じってしまっているが、それでも間違えようのない匂いと独特の妖気。近くの腕の
「な...んで、どう...して...。」
それは彼女には重すぎる事実だった。
人間の死体など、別に初めて見る訳でもない。最近は滅多に見なくはなったが、一昔前までは森の中に人間の死骸があり、それを獣や妖が喰らっている光景など珍しくもなかったのだ。人間に限らず、自然そのものであり自然の中で暮す妖精にとって死は常に目に入るものだった。友人の一人である宵闇の妖怪「ルーミア」など、数年前まで平然と人間を喰らっていたくらいだ。今更死体を見たところで生娘のように取乱したりなんてしない。
だがそれが「幸太」であれば話は別だ。
勿論、彼が妖獣を狩っているのは知っていた。それは彼が「妖喰らい」と呼ばれ、迫害される要因でもあったから。そして、狩りとは時にその最中で命を落としてしまう可能性がある事も理解していた。覚悟もしていたつもりだった。
しかし、いざ彼の死体を目の前にすると、それは到底受け入れられるものでは無かった。
う~ん、区切り方これでいいのかなぁ。
めちゃ不安。