ifから始まる幻想郷崩壊   作:サンシャインWest

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 お久し振りです。半年近く空けてしまい申し訳ありません。
 いつの間にやらお気に入りが15人に増え、評価も高い点を数個頂けて感激しております!
 確かにこの小説を望んで下さっている方々が居ると感じ、リアルでの忙しさとブラックさから折れかけていた心を何とか補強出来てます。

 最近は、書いては消し 書いては消し を繰り返してばかりで中々進みませんが、やっと書き上げた(モノ)も自己採点で70点行けばいい方な出来ですが、納得のいくレベルにまで何とか磨きあげて掲載して行きますので、これからも「ifから始まる幻想郷崩壊」を宜しくお願い致します!!!


第13話 無知は罪、既知は殊更の罪

「分かった。それでは私から説明しよう。」

 

 ルーミアはそう言うと玉座の肘置きに左肘をつき、左手の甲へと片頬を乗せる。面倒だという態度を微塵も隠さず、気怠げに話し始める。

 

「そもそもの前提が間違っているんだよ...、融合前の時点でそれぞれ力を落としていたとはいえ、神と精霊の融合体である私の力を、そう簡単に封印出来る訳がないだろう。お前達の封印が成功したのは、私がその時点で“精霊神”では無く“妖怪”だったからだ。」

 

「待って!貴女はそもそも『闇』への対抗策となる妖怪として生み出された存在のはずよ!」

 

「おいおい、妖怪の賢者よ、冷静に考えてみろ。“神”と“精霊”を合わせて“妖怪”が出来る訳が無いだろう。生み出された時点での私は、間違いなく“精霊神”だったよ。」

 

 ルーミアの返答に、紫は返す言葉が無かった。確かにそうなのだ。融合の際に多くの妖気を取り込んでいたとはいえ、神と精霊で妖怪が出来る訳が無い。精々邪神がいいとこだ。妖怪としての核となる存在無しに、異なる存在同士を合わせて妖怪を生み出す事はまず出来ない。

 

「では、どうやって私は妖怪となったか。それは、簡潔に言えば、力の源をすり替えたのさ。精霊神として生まれた私の神と精霊の部分をチルノ達精霊が押さえつけ、封印し、更に取り込んでいた妖気で蓋をした。結果、私は妖気を操る事となり、存在がそれに合わせて変化したのさ。だからお前達が封印したのは、蓋となっていた私の妖怪としての部分のみ。故に、お前達の力でも封印出来たのさ。」

 

 ルーミアの言葉を理解はしつつも、それは紫には受け入れがたい事であった。弱くなっていたとはいえ、自らの力に対してはそれなりに自信があった。更にはその自分と同程度の実力を持った者達と協力して、当時考えうる限りでは最高・最強の封印を施したつもりだ。

それがルーミアの本来の力の前では無意味なものであったなど、自分達の存在が酷く矮小であったなど、認めたくはなかった。

 

「よって、チルノ達が封印を解除すれば、抑えられていた私本来の力が仮初の力とそこにかかっていた封印を喰い破り、必然的に私の力は完全に解放される訳だ。勿論、妖怪であった頃の力も問題無く使える。この妖力も、間違いなく私の一部なのだからな。」

 

『私に残されたアイツの残滓でもあるしな。一滴も溢さんよ。』

 

 最後の呟きは、先程までと比べてかなり小声であったが、そこに込められた思い故か、その場の全ての者達にはっきりと聞こえていた。

 

「っ!!!」

 

 ルーミアの言葉を聞き、堪らずといった様子で手を挙げる者が居た。

 

「はい、射命丸様。どうぞ。」

 

 ラルバより許諾を得るやいなや、文はルーミアへと問う。

 

「ルーミアさん...いえ、ルーミア様。その『アイツ』というのは“幸太さん”でしょうか。」

 

 文の問いに、ルーミアは目を細めつつ、短く「そうだ。」と答える。

 

「っ。……ルーミア様。再度の質問失礼致します。幸太さんは、今、どこで、どのように...」

 

 問いつつも、文は薄々気付いていた。それでも、僅かな希望に縋りたくて、奇跡を願い、『彼』の所在を、安否を尋ねる。

 霊夢達、幸太と関わりのあった者達もルーミアの返答を聞き逃さぬように集中する。

 きっと大丈夫だと。自分達の思い過ごしだと。心の内で必死に自らに言い聞かせながら...

 しかし、それはやはり願望に過ぎず、残酷な現実は変わらなかった。

 

「幸太は死んだ。遺体は酷い状態でな、チルノに氷らせて貰った状態で私達の城の最奥に安置している。」

 

 幸太の死。それは彼を知る者には深い後悔と虚脱を与え、彼を知らぬ者達もその事実が何を意味するか理解して顔を顰める。

 今ここで、この瞬間、彼女ら精霊達との平和的な和解の可能性は完全に途絶えたのだ。いや、彼女の言動の意味を考えれば彼女等が動き始めた時点で既に状況は詰んでいたと言えよう。

そして、自分達と彼女等の実力の差を考えれば、力をもっての交渉も不可能である。

滅びは避けられず、恐らく慈悲は与えられない。しかし...

 

「ねえ…ルーミア、チルノ。何故、こんな場を設けたの?」

 

 霊夢には、この話し合いの場を設ける意味が解らなかった。

 

「それは古の盟約に基づいて......」

 

「嘘ね。」

 

 ルーミアの言葉を即座に嘘と断じ切り捨てる。

 挙手を介さない、ルール破りな霊夢の言動を、しかし精霊側は一切咎めない。何なら紫達の方が霊夢の突然の暴挙に慌てている。そんな周囲を一切無視して、霊夢とルーミアは話し続ける。

 

「先に約定を破ったのは私達。貴女達が約定を無視しても、こちらはそれをどうこう言えない。なら、こんな場を設ける利点が無いわ。」

 

「私達は約束は守る。利点が無いからとそのような事をするのは、お前達と同じになる事と同義だ。そのような恥知らずな真似はしない。強いて言うなれば、誇りを守る為に私達はこの場を設けた。」

 

「嘘...では無い。けど、全てでは無いわね。他にも理由がある...何が目的?」

 

「…全く、面倒なものだな。博霊の勘は。」

 

 ルーミアは少々うんざりした様に溜息を吐く。気怠げだった態度は更に深くなり、不快とまではいかずともその手前程度ではあるように感じられた。

 流石にこれ以上は拙いと考えた紫が霊夢を止めようとするも、それに先んじてチルノが口を開いた。

 

「ルーミア、別にいいのでは?元より最後にはその話をするのだ。あちらから持ちかけてくるなら乗ってやればよい。」

 

「…チルノがそれでいいのであれば、私は問題無い。」

 

 チルノの言葉を聞き、ルーミアは素直に引いた。

 

「それでは、私達にとっての本題に入ろうか。

 

 

幸太を殺した者は今すぐ名乗り出ろ(・・・・・・・・・・・・・・・・)”。」

 




 今後も更新は不定期かつ飛び飛びになるかもです。
 お気に入りして待って頂いている方々は申し訳ありません。
 完走はさせます。意地でも。


追伸:近々、息抜きで書いた作品をアップするかもです。

えっと、今中途半端に1話だけ書けてる作品とかあるけど見たい人居る?

  • おう、二次優先で見せろ
  • ふむ、ではオリ優先で見せろ
  • そもそも興味ねー
  • そんな事より更新速度上げろ!
  • 見たくねーよそんなもん
  • いっそ全部曝せよ
  • お前もR18書きにならないか?
  • むしろリクエストあるんだが?
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