ifから始まる幻想郷崩壊   作:サンシャインWest

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 いや~、お久し振りですぅ!
 めっちゃ間が空いてしまい、申し訳ございません。

 スランプ+リアルの仕事キツす+無気力感状態へ、新作への辛辣な評価で心が折れかけておりました。

 こちらの作品の高評価とあの1件の感想が無ければ、私のメンタルは即死だった...

 なんとか書けました続きです。
 どうぞ!


第14話 犯人は黒幕にて、しかし元凶にあらず

「幸太を殺した者は名乗り出ろ。この中に居るのは分かっている。」

 

 ルーミアの台詞に、紫達一同は固まった。

 

「ルー、ミア...それは、どういう...」

 

「霊夢、解っている筈だ。いや、理解したく無いのか?だとすればお前には酷だが、これは事実だ。“この中に”と言ったが、実際は殆ど絞り込めている。証拠もある。私達としては、幸太の死を伝えた時点で自ら名乗り出て、謝罪の一つでも欲しかったところだがな。まあ、その場合でも、その者に与える予定だった苦痛を、幸太が受けたもの以上から同等程度にするくらいの恩赦をくれてやるだけだっただろうがな。」

 

 ルーミアの言葉に、霊夢は何も言えなかった。この場に居る誰かが、幸太を殺した。勿論、つい先程知り合ったばかりの者達の中に犯人が居るかもしれない。しかし、自分と親しい者達の内の誰かかもしれない可能性も、また確かに在るのだ。もし、友人達の誰かが幸太を殺していたら、その時自分の感情はどうなってしまうのか。予想出来無いが故に、恐ろしかった。

 

「……ふむ、名乗り出ないか。」

 

 そうして霊夢が混乱している数分の間、顔を見渡し合いつつも、誰も名乗りを上げる事は無かった。その様子を見たルーミアは落胆した様子で呟き、隣のチルノを見遣る。

 チルノはルーミアの視線を受け、ゆっくりと立ち上がる。

 

「…それでは私が、疑いを向けている者達の名を挙げていく。名が出た者達は私達とお前達の最前列の間...今からリリーが立つ場所へと進み出てもらう。リリー、頼む。」

 

 チルノがそう言うと、ラルバの二つ隣に居た白い修道服のようなドレスを着て、フードで顔の上半分を隠した女性、かつては『春告げ精リリー』と呼ばれていた、今は『春を司る精霊』が前へと進み出た。そして十数歩のところで歩みを止めると、手を腰の前で組み、動きを止めて静かに佇む。

 それを確認すると、チルノは名を挙げ始めた。

 

「西行寺 幽々子、魂魄 妖夢、八雲 紫、八雲 藍、前へ出ろ。」

 

 呼ばれた者の中に紫とその式が居る事に、霊夢を始めとする一同は困惑していたが、その紫当人は一瞬驚愕の表情を浮かべたのみで直ぐに思案顔になり、立ち上がり、歩を進めた。そして、リリーの隣に着いた時には、納得と諦観の表情へと変わっていた。紫と付き合いの長い幽々子と藍の2人は、その表情の移り変わりから二つの事を確信した。“紫は幸太を殺した犯人では無い事”と“幸太を殺した犯人に目星がついた事”を。

 

「さて、揃ったな。ふむ、表情を見るに、紫以外は自分が呼ばれた理由が分からないようだな。そしてこの場でも名乗り出ないと...はぁ。」

 

 短く溜息を吐いた後、不本意そうに話を再開するチルノ。

 

「さて、お前達を指名したのには理由が2つある。1つは幸太の死んだ日時だ。幸太は春雪異変の最後の冬の日の夜に殺されている。そして2つ目はこの首飾りだ。」

 

 そう言ってチルノは脇に控えていた精霊から首飾りを受け取り、首紐を持って自らの眼前へと掲げる形で紫達へとそれ(・・)を見せる。瞬間、幽々子と妖夢は息を呑み、その反応を見た紫は悲しげに目を伏せた。

 

「これは私達が春雪異変の前に幸太へとプレゼントしていた物だ。リリーに力を借りて春の力を込め、幸太を冬の寒さと病魔から守る役目を持っていた。しかし幸太の死体、その心臓に突き刺す形で捻じ込まれていたコレには春の力は残っておらず、後にリリーが見つけて来た。そこの半人半霊が持っていたそうだ。何でも目的の為に集めていた春の中に紛れていたとか...」

 

 幽々子と妖夢は元より白いその顔を更に青白く変化させ、藍もそこで初めて事の経緯を察し、驚きの表情を浮かべて、顔色を悪くしている2人を見る。

 

「つまりは幸太を殺した者は、幸太から春を奪っている。それはつまり、春雪異変に黒幕側として関わっていた者達が疑わしいという事だ。まあ、その理屈であれば『八雲 橙』も含まれるが、正直なところ、私は八雲一派は犯人では無いと思っている。いくら軽視していたとはいえ、仮にも幻想郷の守護者を名乗っている者やその配下が、古の盟約を破るとは思わん。それでも名を挙げたのは万が一を想定してだ。軽視していたのは事実だからな。」

 

 チルノの言葉で、その場の全員の視線が幽々子と妖夢に集まる。そして......

 

「……わ、私です。その幸太という人を殺したのは...恐らく私です。」

 

 妖夢が、懺悔するかのように、自らが犯人であると名乗り出た。

 

「…恐らく、だと?」

 

 妖夢のはっきりしない言い方に、ルーミアが眉を顰める。

 

「わっ、私には...その幸太という人を、殺した記憶は、ありません。ですが、もう1人の私、【狂気】の人格が出ていた時間が、春雪異変の最終夜にもありました...そして、気付いた時には血だらけで、1つの春を回収済みでした。幽々子様は、その日冥界から出ていない筈です。犯人は、私しか、考えられないんです。」

 

「成程な。…では、その【狂気】とやらに訊こうではないか。チルノ...」

 

 妖夢の説明を聞いたルーミアはそう言うと、一瞬で妖夢の背後に現れ、次の瞬間にはこれまた一瞬で妖夢の目の前に現れたチルノが、右腕を妖夢の腹へと突き刺した。

 

「よ、妖夢―――!!!」

 

 自らの従者がその腹を貫かれる光景に、幽々子は絶叫し、チルノ達を引き剥がす為に霊力を解き放とうと構える。しかしその様子を見たルーミアは、慌てる事無く事を進める。

 

「落ち着け、冥界の姫。別にこの行動は殺す為のものじゃない。…チルノ、どうだ?」

 

「…見つけた......捉まえた、今!」

 

 チルノがそう叫ぶと、ルーミアは右手に靄状の闇を纏い、それを妖夢の背へと撃ち付けた。それに合わせてチルノが右腕を引き抜くと、妖夢の身体からは血飛沫では無く黒い人影が飛び出した。ソレ(・・)は地面を転がりながらその不安定だった姿形を固めていき、止まる頃には一人の少女の姿となっていた。

 そして其の容姿は、服装や髪色は漆黒であるものの、魂魄 妖夢と瓜二つであった。




 何か、ゆっくりと真綿で首を絞めるような状況になってて、作品内のキャラ達には申し訳無く思う...

 まあ、投稿速度は上がらないんだけどなっ!(鬼畜)

 これからもマイペースに投稿していきますので、長い目で見て下さいませ。

えっと、今中途半端に1話だけ書けてる作品とかあるけど見たい人居る?

  • おう、二次優先で見せろ
  • ふむ、ではオリ優先で見せろ
  • そもそも興味ねー
  • そんな事より更新速度上げろ!
  • 見たくねーよそんなもん
  • いっそ全部曝せよ
  • お前もR18書きにならないか?
  • むしろリクエストあるんだが?
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