心無い感想で心が折れる前に出しとくスタイル。
大妖精にとって、突然にしてあまりにも無残な「幸太」の死は直ぐには受け入れられるものでは無かった。故に、狩りで命を落としたにしては不自然なそれらに目が行ったのは現実逃避の面もあったのかもしてない。
「これって...刃物による傷...それもかなり鋭い...刀?......こっちは木の枝でぐちゃぐちゃに突き回したみたい...この雪も...体の中で押し固められてる...。妖獣はこんな事しない、出来ない...。じゃあ、幸太さんを殺したのは妖獣じゃない?つまり殺された...でも誰に?」
目の前の出来事に現実感を抱かないように、1人ぶつぶつと呟きながら考える大妖精は、後ろから近づいてくるその気配に気付けなかった。いつもなら真っ先に気付いていたであろう“彼女”のその気配に…
「お~い、大ちゃん。そんなところで何してん...」
背後の木陰から現れたのは大妖精の親友にして幸太の友人、寂しがり屋な氷の妖精「チルノ」だった。
「チ、チルノちゃん!あっ、あのね、これは...」
大妖精は慌ててチルノへと声を掛けるが、チルノの視線は「幸太であったモノ」に固定されていた。
「……大ちゃん。」
大妖精の肩が跳ねる。チルノの声には、感情が全く込もっていなかった。
「な、なに?」
「幸太は、死んじゃったの?」
「……うん。」
「…そっか。」
静寂が重苦しく圧し掛かる。その沈黙を破ったチルノの声は、普段の明るい彼女からは想像も出来ない程冷たかった。
「誰が、やったか...分かる?」
「ごめん...なさい。妖獣ではない事は分かったんだけど...誰かまでは...。」
「……。」
木々のざわめきや風の音さえ凍りつき、雪に沈んだような静けさの中、2人は「幸太だったもの」を見続けていた。
「ねえ、大ちゃん。アタイ... 。」
「うん。私はチルノちゃんに着いていくよ。どこまででも。」
「……ありがと。」
暗い森の中で、2つの影は寄り添いながらその場に佇み続けていた。
そして雪が止み、遅れた春がやって来る。
2度と戻らぬ温かさを、冬の寒さに置き去りにして......
この世界には救いは無い...
誰も彼を救えなかったように...
救おうとしなかったが故に...
所詮は他人事だからと...
自分には関係ないからと...
自分にはどうしようもないからと...
目をそらし、自己の保身に走り、切り捨てる...
それが間違いと気付かずに...
最後のチャンスをふいにする...
気付いた時には...もう遅い...
う~ん、少し短いかな~?
まあ、ええわ。