最近リアルが忙しくて中々執筆できません!!
誰か!俺に優秀な頭脳を分けてくれーーー!!!
一足遅く咲いた桜も、その殆どを散らし、
特に大きな事件もなく、通貨が変わった事によるトラブルからの喧嘩が起ったり、肉屋に安い肉が並ばなくなった事に一部の者達が文句を言ったり...と、起こったとしても精々がその程度のものであった。
大多数の者達はこの状況に文句は無かったが、例外というものは何時だって存在する。
3割の真実を8割程になるまで盛って2割のゴシップで飾ったモノと評される『
「あぁ~。平和ですねー暇ですねー。何か記事のネタになるような面白い事件は無いでしょうか?」
幻想郷に出回っている新聞はほぼ全て鴉天狗達によるものである。その種類は多く、そんな中で代わり映えのない日々を綴ったところで他の新聞達に埋もれてしまう。彼女は、何か他の新聞に無い記事になる特ダネがないかと幻想郷中を飛び回っていたが、大した収穫は得られていなかった。
そんな中、あの人間の元へ行こうと思ったのは本当に偶然であり、単なる思いつきだった。人里の嫌われ者にして、“妖喰らい”の蔑称を持つ、妖力を持つ人間『幸太』。特に親しい訳では無いが、ずっと気にはなっていた。通貨の変更に伴う両替を断られ、自らの身分を買い戻すという一族の悲願をあと一歩のところで断たれた哀れな青年。
無用の長物となったからと貰い受けた大判小判は、とっくに今の通貨に替えてある。本当は一部を手数料として貰って残りは彼に返すつもりであったが、両替の際に出処と事情を聞いてきた上司らに「彼の者に手を貸す事を禁ず。」と厳命された為、そのまま今日まで彼女の物となっていた。
「何か気になった事でもないか聞いて、情報の謝礼として食事でも奢りましょう。これは取引なのですから手助けにはならないからセーフです。」
誰に聞かせるでもなくそう溢してウンウンと独りで納得し、彼女は青年の家へと飛んだ。
しかし途中、彼が人里で食事が出来る可能性が低い事に気付き、それならばと人里へ寄って謝礼代わりとなる食糧を買い込んだ。
人里から少し離れた幸太の家へ辿り着いた射命丸は、玄関前で不自然さを感じ取った。静か過ぎるのだ。中に誰も居ないだけかもしれないが、うっすらと嗅ぎとれる腐臭が嫌な予感を感じさせる。
戸を叩き、数度声を掛けても反応が架けても無い為、「開けますよー。」と一応声掛けしてから戸を引き開けた。彼女の目に入った室内は前回来た時の記憶の中よりも寂れており、彼の姿は無かった。土間から炊事場へと続く敷居の傍には浅広い竹籠に入った食料らしきものが置いてあり、それが酷い腐臭を放っていた。
腐臭の正体にホッと安堵するも、腐れ具合から1カ月近くは放置されている様に思える。(これが里の人間の嫌がらせでなければだが。)
とすると、彼はこの家に1カ月近く帰っていない事になる。
楽観的なものから最悪のものまで、あらゆる可能性を考えた。が、判断材料が一切無い現状ではどれもがあくまで想像に過ぎない為、彼女はひとまず判断を保留する事にした。
とりあえずは買い込んだ食料を土間に置き、腐臭の原因を家の裏手に移動させた後、軽く換気をしてから幸太の家を出る。その後、彼と交流のあった者達へと聞き込みをすべく、人里へと引き返すのだった。
○里の人間達
肉屋の男「はあ?あの男?知らねーな。銭の種類が変わってからは肉を売りに来る事も無くなったしな。」
魚屋の青年「知らないね。どこぞで野垂れ死んだんじゃねーのか?だとしたら清々するね。」
八百屋の女「知らないわ。でも、居なくなってくれて安心してるわね。子供らに悪い影響が出ないか心配だったから。」
門番「うーん、知らないな。最後に見たのは冬の最後の日、森へ出ていく姿だな。」
結果、人間達は誰も彼の所在を知らなかった。彼等からしたら幸太が居ない事は把握していたが、その状況が好ましかった為に調べる事も無かったと口々に言う。
○寺小屋
上白沢 慧音「幸太か、私も気になってはいたんだ。しかし寺小屋が再開されて中々時間が取れなくてな。これまで来ていた妖精達の姿が見えない事もあってそちらの調査にも時間を取られていてな。それにあまり表だって彼を気遣うと里の人間達が不満に思う。それは最終的に彼の不利益にも繋がる。いや、これは言い訳かな......っと、すまない。とにかく、彼について何か分かったら私にも教えてくれ。」
○稗田屋敷
稗田 阿求「幸太さんが、ですか...知りませんでした。わたしは最近外に出ていなかったので...え?彼の一族についてですか?実はこの屋敷にも詳しい資料は残っていないんです。彼の一族の情報、それ自体が禁忌に近かったらしく...過去の私も、彼の一族についてだけは記憶の継承対象から外しているので...大してお役には立たないと思いますが、それでもいいなら。」
○博霊神社
博霊 霊夢「幸太の居場所?私が知りたいわよ。『春雪異変』解決の宴会の翌日に彼の家を訪ねた咲夜の話だと、丁度『春雪異変』の最終日の夜に森へ猟に出かけたっ切りらしいし、心配ね。何だか嫌な予感もするし。何か分かったら教えて頂戴。」
霧雨 魔理沙「幸太?アタシも知らないんだぜ。最後に会ったのはこの前の異変を解決する前の日だったけど、その時にはかなり衰弱してたから少し心配何だぜ。」
結果、誰も彼の居場所を知らなかった。一部彼を心配する者達も居たが、大部分の者は気にしていないか、居なくなった事を喜んでいた。
今日一日の聞き込みを通して、文は恐ろしいと感じた。人間とは同族をここまで徹底的に嫌悪し、差別出来るのかと。いや、人だけでない。自分ら妖怪等の人外達も彼の一族に対して異常なまでに干渉を嫌う。それも中立では無く拒絶の形でだ。これでは里の人間達の行いと何ら変わらない。
何が全てを受け入れる幻想郷だ。彼の一族にとっては牢獄にも等しいのではないか。それに気になるのは妖精を見かける事が減ったという事だ。こちらも『春雪異変』を境にぱったりと見なくなった。
「(何かある。きっと彼はその何かに関わっている。巻き込まれたのか、彼が中心なのかは分らないが、とても嫌な予感がする。根拠は無いけど、知らなかったらきっと後悔するという確信がある。)」
その後も文は幻想郷中を飛び回るが、結局、幸太の行方も、妖精達が姿を消した理由も分からなかった。
そして、博霊 霊夢と射命丸 文、2人の予感は最悪の形で的中する事となる。
閉じられた世界は
腐臭に気付けた時には、もう、全てが遅過ぎた......
今回投稿がかなり遅れましたが、今後も投稿が遅れ気味になりそう(汗
リアルが忙しいのと、私の脳みその出来があまりよろしくないのガガガ……
毎日投稿してる人とか、どんな生活と頭の出来してるんだろうと思う今日この頃。
たとえ数人でも読んでくれる人がいるなら投稿は続けますので、どうか気長にお待ち下せ~~~。