おまたせしました!
えっ?待ってない? ……またまた~。
まあ...待ってなくてもあげるんだけどね!(強制送りつけ
射命丸 文が幻想郷を飛び回った日から数日後、博霊 霊夢は式神である化け猫の
「なぁに?霊夢。急に呼び出して。」
『八雲 紫』。幻想郷を創った賢者の1人であり、幻想郷の管理を博霊大結界や異変の発生・解決の面から行っている。幻想郷で最古参の妖怪であり、最強候補の一角でもある。今は寝起きなのか目をこすりながら気怠げに文句を垂れているが、この状態でも並の妖怪・能力者なら片手間に返り討ちに出来る。
「あんまり余裕がないから単刀直入に言うわ。紫、博霊大結界に異常が起きてるのは知ってるわよね?」
霊夢がそんな紫の状態をいつもの事と軽く流しつつ、真剣な表情でそう問い詰めれば紫や付き従っていた式神の九尾
「博霊大結界に異常?いえ、知らないわ。藍、貴女何か知ってる?」
「いえ、私も知りませんでした。霊夢、何故急にそんな事を?」
2人の表情と態度から、本当に知らないと判断した霊夢は説明を始める。
「……実は私も、
霊夢の言葉に2人は首を傾げた。
「異変?それで何故結界の異常だと思ったの?」
そう。異変が発生したのであれば、まずは“誰か”が“何か”で起こしていると考えるのが妥当であり、それを結界と結びつける事はまず無いのだ。
「はっきりとした理由は無いの。強いて言うなら“博霊の巫女としての勘”かしら。感じるのよ、今起きている異変は幻想郷のバランスが崩れた結果なんだって。原因はもっと幻想郷の根源的な部分にあるって。」
霊夢のその言葉を聞いて、藍は未だ要領を得ない様子だったが、紫は違った。焦燥感をにじませながら霊夢に改めて確認する。
「霊夢、本当にそう感じるのね?幻想郷の根源的な部分に原因があるって。」
紫の珍しく真剣で、それでいて焦っているような様子に戸惑いながらも、霊夢は答える。
「え、ええ。私自身もなんでそう感じるのかは分らないけど、“間違いなくそう”だと感じるわ。」
霊夢の答えを聞いた紫は、ぶつぶつと何かを呟きながら思案に没頭し始めた。そして数分後、何か結論に辿り着いたのか顔を上げると、不安げに見つめて来る霊夢に対し、今幻想郷に起こっている異変の詳しい状況説明を求めた。
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幻想郷で起こっている異変。その様子を端的に表すならば“
今はまだ良い。これまでの収穫分がある。しかし冬を越せる程では無く、なんとか冬を乗り切り春が来たとしても、この異変が解決されていなければ全ての田畑は荒れ野と化すであろう事は明白だった......
「慧音さん、里の人達の様子はどうでしたか?」
「今は、まだ落ち着いている。動物や魚に影響が見られ無い事が心に余裕を持たせている。」
「でも長くは続かないだろうな... この異変が長引いて、影響が他へ広がれば混乱は避けられない。…最悪、食料を巡って人同士での争いが起こる。」
稗田の屋敷にて、阿求、慧音、妹紅は現状の把握と今後の対策の為に情報交換を行っていた。人より永きを過ごし、自然や食物連鎖の知識もある彼女等はこの異変の恐ろしさを逸早く理解していた。
草花が芽吹かないという事は、それを食する草食動物や虫が飢え、減る事を意味する。そこから肉食動物や鳥類にも影響は広がり、最終的には全ての生き物が飢え死にを迎える事だろう。いや、その前に食料を巡ってあらゆる生物が争い、互いを滅ぼし合うかもしれない。そうなれば、非力な人間は早い段階で滅ぼされる。
「先生、阿求さん、過去にこのような現象が発生した記録は無かったんだよな?」
「ああ、私の記憶する限りでは初めての事だ。私の
「我が稗田家所有の『歴史書』にもこのような現象の記録はありませんでした。」
幻想郷の歴史を見守り、記録し、時に改竄してきた二人であったが、今までに経験した事の無い事象に有効な手段を見つけ出せずにいた。
「……ただ、ひとつ気になる記述がありました。」
手詰まりかと思われた時、阿求がそう呟いた。その言葉に反応した二人の目が話の先を促すものであると確認した後、彼女はぽつりぽつりと語り始めた。
「少し前に、鴉天狗の射命丸 文さんが幸太さんの行方を尋ねにいらっしゃったんです。私は、彼が行方知れずとなっている事も知らなかったのでお力にはなれなかったのですが... その後、彼の一族について知りたいとの事だったので、いくつかの書物を閲覧させてあげました。まあ、直接的な記述がある書物はほとんど無かったので、これもまたあまりお力になれなかったのですが......」
ここまで話すと、阿求は一度深く呼吸をし、
「その日、ふと思ったんです。彼の一族については禁忌とされており、この稗田家にも記録は残されていない... それは何故なのだろうと。気になった私は改めて彼の一族について調べました。そして、幻想郷の始まりを記した書に、こんな文を見つけたんです。」
“この
今宵静かに
足りぬ力は妖精が その身削りて造り出し
呪いと代償を
弱った妖精
力弱くとも変わらず
彼の一族は代償で あらゆる権利を奪われる その身は最も卑しくなった
呪いと祝福は表裏一体
彼の一族が願わくば
彼の一族と妖精が 神や賢者と
彼の一族の存続を 例え一人になったとしても 絶えさせる事は許さない
解呪の手段は宵闇が 命の保証は巫女と賢者が
只人の権利は一万
手助け 中断許されず 希望の道は 遮ってはならない
彼の一族は妖精の友 契りを
契違えしその時は 彼らと妖精
彼の一族への呪いと代償 吾らの身へと降り掛り
残されし
〝我ら記録の一族は ここにこの唄書き残す
禁忌の例外 最後の警告 決して忘れる事なかれ
感謝と罪と約束を いつか来たる
いや~、唄の内容考えるのって難しい!
一定範囲内でリズムとって、古い言い回しっぽい言葉選んで、解り易く。
現実の忙しさも相まって脳が軽くオーバーヒートしかけた。
次回投稿予定日も未定だから、期待しないで気長に待って頂戴。