『好きって素直に言えたなら』
―――ホワイトデー キャッチコピー より
1:名無しの淫魔族
やるぞ
2:名無しの淫魔族
今年こそ絶対に貰う
3:名無しの天使族
子供達からいただきますね
4:名無しの淫魔族
天使族そういうところやぞ
5:名無しの妖狐族
近所のお兄さんから貰うぞよ
△ △
( ^ω^)
6:名無しの淫魔族
ロリコンから貰うチョコは美味いか?
7:名無しの妖狐族
当たり前だぞ
△ △
( ^ω^)
8:名無しの淫魔族
貰えない時点で敗北者やぞ
9:名無しの淫魔族
お前らは努力したんか?
10:名無しの淫魔族
そらそうよ
11:名無しの淫魔族
私はチョコレートを全員に配ってる
12:名無しの淫魔族
バレンタインの時に
チョコレートが欲しいって周りに言った!
13:名無しの魔界貴族
僕は将来設計を語ってあげたよ*:.。☆
14:名無しの淫魔族
膝の上でか?
15:名無しの淫魔族
補足してる獲物を
自慢するのはNG
16:名無しの淫魔族
それって実質
彼ピッピみたいなもんやろ
17:名無しの魔界貴族
まあその通りさ*:.。☆
18:名無しの淫魔族
キレそう
これが既得権益……!
19:名無しの淫魔族
許さねぇぞ……オイラも貴族になる!
20:名無しの淫魔族
じゃあ貴族称号取るか?
21:名無しの淫魔族
ノブレス・オブリージュの最終試練は辛いぞ
22:名無しの淫魔族
人間きゅんのことを
一年間考えないって修行生活を送るんでしょ?
23:名無しの淫魔族
○狂いかな?
24:名無しの淫魔族
たぶん3日経過で発狂する
25:名無しの魔界貴族
まあそれに耐えてこその称号さ*:.。☆
26:名無しの淫魔族
ムカつくけど尊敬する
27:名無しの冥界一族
王家出身ワイ
冥府リンゴをバレンタインに贈呈
28:名無しの淫魔族
誘拐する気マンマンで草
29:名無しの淫魔族
もう冥界以外じゃ
生きていけないねぇ……
30:名無しの淫魔族
冥界閉じ込め確定案件
31:名無しの冥界一族
部下と囲って逆レイプでしょ❤
はぁぁぁあああ〜❤❤
早く『お見送り』してあげたいなぁ❤
32:名無しの淫魔族
冥界の一族って執念深いよな
33:名無しの淫魔族
人間きゅんが
死んでも追いかける一族やぞ
34:名無しの淫魔族
怖E
やっぱり監禁から
人間きゅんの時間停止が一番最高や
35:名無しの淫魔族
監禁ヤンデレルート怖いなぁ
戸締まりすとこ
36:名無しの淫魔族
お前らやっぱりおかしいよ…
37:名無しの淫魔族
いやいや
そんなことないっす
38:名無しの魔界貴族
褒められても困っちゃうよ*:.。☆
39:名無しの淫魔族
褒めてないんだよなぁ……
40:名無しの淫魔族
で結局何すればええんや?
41:名無しの淫魔族
今からでも対策できることってあるか?
42:名無しの淫魔族
そもそもお前ら
バレンタインデーにチョコってあげた?
43:名無しの淫魔族
バレンタインデーってなんだよ
44:名無しの淫魔族
日出ずる国の習慣
お世話になった人や好きな奴にチョコを送るらしい
45:名無しの淫魔族
直接誘惑すればいいのでは?
46:名無しの淫魔族
人間発祥の文化やぞ(半ギレ)
47:名無しの淫魔族
はぇ^~知らんかった
48:名無しの魔獣族
そういえばあったな
あれはそういう日だったのか
49:名無しの魔獣族
我々はチョコが苦手なのだ
ちなみに男の子からジャーキーを貰った
おいしかった
50:名無しの淫魔族
魔獣族は仕方ないわ
チョコレートを食べたら発情するもんなぁ
51:名無しの淫魔族
何気に>>49が餌付けされてる
ちなワイは存在すら知らず引きこもってた
52:名無しの淫魔族
お前らええんか?
今年も独身で年を明けることになるぞ
スタートダッシュが肝心なんやぞ
53:名無しの魔獣族
今からじゃ間に合わないか?
54:名無しの淫魔族
難しくない?
55:名無しの淫魔族
もう3日後やぞ
55:名無しの淫魔族
関係ないやん
好きな人がおったら渡そうや
56:名無しの妖狐族
妾は義兄上に“頭ナデナデ”権利券を渡したぞ
57:名無しの淫魔族
あざといわ
58:名無しの淫魔族
獣の種族ってズルいよな
それだけで解決するもん
59:名無しの淫魔族
しかも好きな人に撫でて貰えるんだろ?
はあ~獣に生まれたかった
60:名無しの魔獣族
誇り高い我らが
そんなものを渡すわけがない
61:名無しの犬族
(●´^`●)僕は普通にナデナデ券送ったけど?
62:名無しの淫魔族
ですってよ誇り高い戦士さん
63:名無しの魔獣族
………
私がそんなことをするわけには・・・
64:名無しの淫魔族
まあ自由だからいいでしょ
65:名無しの淫魔族
淫魔族はどうすんのよ
66:名無しの淫魔族
食事に誘うとかでええやろ
67:名無しの淫魔族
その手があったか
68:名無しの淫魔族
天才かな?
69:名無しの淫魔族
でも拒否されたら悲しくない?
70:名無しの淫魔族
まあそれはね
71:名無しの淫魔族
ならどうするのよ
チョコを送るのは平凡すぎるし
食事に誘うのは難易度が高すぎる
72:名無しの既婚淫魔
みんな勘違いしてないか?
73:名無しの淫魔族
ん?
74:名無しの淫魔族
何がよ
75:名無しの既婚淫魔
感謝の気持ちを伝えるだけだから
どんな形でもいいんだぞ
76:名無しの淫魔族
はぇ^~
確かに思えばそうやな
77:通りすがりオタク淫魔
(近づくことすら出来ないオタク淫魔はどうすれば・・・?)
78:名無しの淫魔族
映画でも誘えよ
どうせ陰キャならアニメ映画とか詳しいんだろ
79:名無しの淫魔族
陰キャ淫魔への熱い風評被害やめろ
まあその通りだけど
80:名無しの既婚淫魔
お前の好きな分野で攻めろ
本当に欲しいのは『その人との接点』だろ?
ならそれを作るために努力しろ
81:名無しの淫魔族
さっきから有能アドバイザーがおるやん
82:名無しの淫魔族
こういうスレってたまに有能が沸くよな
83:名無しの淫魔族
別にここは独身限定じゃないからな
84:名無しの淫魔族
旦那とのイチャイチャ時間を割いて
同種族の為にアドバイスする既婚者の鑑
85:名無しの既婚淫魔
じゃあ食事作りに戻るから
86:名無しの淫魔族
サンキュー既婚者
87:名無しの淫魔族
お疲れ様
88:通りすがりオタク淫魔
今年は絶対彼氏を作るぞ!
89:名無しの淫魔族
良い人間くんがおらんのよなぁ
90:名無しの淫魔族
獲物を決めていない者は出会いを求めていけ
91:名無しの淫魔族
意外に身近な存在が大切だったりするんだぞ
ちなワイは“兄貴”
92:名無しの淫魔族
近○相姦民は
人間界じゃ禁忌扱いだからなぁ・・・
93:名無しの淫魔族
淫魔じゃ関係ないのにね
94:名無しの淫魔族
そういえば兄妹で結婚とかの場合
魔界帰りが一般的なん?
95:名無しの淫魔族
そらそうよ
地球じゃ肩身が狭いからな
96:名無しの淫魔族
まあ隠して暮らしている人も
魔界に里帰りする子もおるやろうな
97:名無しの淫魔族
大変な恋ほど
燃え上がるのが我々や
98:名無しの淫魔族
どんな相手にしても
みんな頑張ろうな
99:名無しの淫魔族
せやな
受け入れてくれることを祈ろう
100:名無しの淫魔族
そればっかりは運だからなぁ・・・
ここからは蛇足です。
❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤
『あるホワイトデーの前日』
「おい・・・お前」
僕に一人の女性が話しかけてきた。
その女性は席が隣の魔獣さんだった。
「これ・・・いつものお礼」
「?ありがとう」
受け取った紙切れを見てみると、童しい文字で【ナデナデ券】と書かれていた。
この魔獣族さんは僕がお世話をしている。
最近教えたこの国の文字を使っているようだ。
「これって何?」
「・・・渡したからな」
魔獣さんは後ろを向いてスタスタと去って行ってしまった。
これは何に使えばいいんだろうか?
とりあえず券の後ろを見てみる。
【使用回数無制限!頭を撫でる権利をお前にくれてやる!】
思わず僕は笑ってしまった。
あれほど頭をブラッシングしているのに、
今更ナデナデする権利ってなんだろうと思った。
「もしかして少しは認められたのかな?」
僕は一人で呟きながら、
彼女のよくわからない贈り物のお返しを考えた。
「もうすぐ『ホワイトデー』だった」
「贈り物は“チョコレート”にしよう」
きっと喜んでくれるに間違いない。
彼女は確かサツマイモが好みだったはずだ。
さつまいもとチョコを組み合わせたお菓子がいいかな。
僕はそんなことを思いながら下校した。
きっとホワイトデーは良い日になる。
そんな期待に胸を膨らませて――――
❤❤❤❤
帰途につく青年を遙か遠くで目視していた影が動いた。
それは先程の魔獣族の女であった。
彼女の顔は真っ赤に染まっている。
「あいつ・・・私のことがそこまで好きだったのか」
いつもお弁当を作ってくれる彼。
転校してきた私の世話を買って出たのは彼だった。
最初は要らぬ世話だと突き放していたというのに。
彼は私に付き合ってくれた。
人間の風習から友達の作り方、勉強や食事まで。
彼のおかげで私はこの世界に馴染めた。
こんなことを考えるとは思わなかった。
私は彼に依存しているのかもしれない。
我々のような魔獣は誇り高くなければならない。
だがそんなことは最早どうでもいい。
彼が欲しくてたまらない。
彼の身体・心・愛を独占したい。
他の雌に取られたくないのだ。
それも今日で杞憂に終わった。
「チョコレート❤」
チョコレートは愛の証。
ホワイトデーには全てが解決するだろう。
「私は辛抱強く待つ・・・」
愛が成熟する時に思いを馳せながら、
孤高の魔獣は空を蹴り上げ帰途についた。
❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤
【バレンタイン/ホワイトデー】:
日出ずる国の習慣。
お世話になっている者や好きな人にチョコレートを配る日/イベント。
最近ではチョコレートだけが贈り物ではない。
食事や映画に誘ったりすることもあるそうだ。
だが淫魔族への贈り物には注意が必要である。
『プレゼントを送る=貴方のことが好きです』
と勘違いされ(性的に)捕食される。
【チョコレート】:
人間きゅんが好んで食べるお菓子。
淫魔族も好きである。
間違えてはいけないことが【魔獣族】に送る場合だ。
魔獣族の場合は、
『貴方と交尾して子供を作りたいです』
という意味になる。
魔獣族は体質によりチョコレートを食すと、
強制的に発情期に突入してしまう。
それは交際宣言と同意義ということだ。
ちなみに魔獣族の生殖機能が幼い場合は、
『貴方と永遠の愛を誓います』
という意味になる。
幼い頃にした結婚の約束を回収される人間きゅんも多いとか。
【人間きゅん】:
どちらにせよ(性的に)食われるよわよわ生物。
ホワイトデーには淫魔と人間のカップルが多く誕生するらしい。