冬の能登半島・新横浜発9時59分の行方不明者   作:新庄雄太郎

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そして、彼のアリバイは崩れた


第12章 崩れたアリバイ

「そうか、やっと能登に来たのか。」

 

 

 

「ええ。」

 

 

 

「実は、桜井に調べてほしいことがあるんだけど、お願いできる。」

 

 

 

「それで、桜坂の足取りはつかめた。」

 

 

 

「ええ、新横浜から「ひかり」に乗って米原で「きらめき」に乗り次いで金沢へ行った事がわかったよ。」

 

 

 

「えっ、それ本当なの。」

 

 

 

「うん、9時59分に「ひかり」に乗って米原へ行ったのね。」

 

 

 

「そうだ。」

 

 

 

「なるほど、失踪事件の前に能登へ行っていたのね。」

 

 

 

「そうだ、桜井は松本と梶山と一緒に調べて見てくれ。」

 

 

 

「わかったわ、今メモを取るから?。」

 

 

 

と、桜井はメモを書いた。

 

 

 

「村岡が事前に来ていた、12月の7日に輪島を離れた、二人を殺害した可能性があるのね。」

 

 

 

「はい。」

 

 

 

「事件前と失踪前に能登へ来ていたと。」

 

 

 

「わかった、調べて見るよ。」

 

 

 

と、桜井は松本と梶山に時刻表を見せてもらった。

 

 

 

「とにかく、犯行は可能かどうかね。」

 

 

 

「よしっ、調べて見るよ。」

 

 

 

「うん。」

 

 

 

「えーと、新横浜から東京から輪島へ行ったって事は。」

 

 

 

「それも考えられるわ。」

 

 

 

「じゃあ、犯人は伊豆内浦へ行くのは犯行は可能かな。」

 

 

 

早速、松本は時刻表で調べて見た。

 

 

「いよいよ、俺の出番だな。」

 

 

「えーと、えーと、金沢から特急に乗って行ったから、今の時刻だと。」

 

時刻表を見て、調べて見ると。

 

金沢発7時52分 特急「しらさぎ4号」に乗車

 

米原着9時52分 下車

 

米原発10時19分 東海道新幹線「こだま414号」に乗車

 

三島着12時49分 下車

 

三島発13時39分 伊豆鉄道修善寺行に乗車

 

伊豆長岡着14時31分 下車

 

内浦で遺留品を放棄

 

「と言う事は、帰りは伊豆長岡から東京へは特急に乗ったんだ。」

 

伊豆長岡発15時49分 特急「踊り子112号」に乗車

 

東京着17時41分 下車

 

「犯人は、金沢から米原へ行き、米原から新幹線に乗り内浦へ行ったんだ。」

 

 

「と言う事は、村岡は上野から夜行に乗ったんだ。」

 

 

上野発22時44分 寝台特急「北陸」に乗車

 

金沢着6時33分 下車

 

金沢発8時02分 急行「能登路1号」に乗車

 

輪島着10時16分 下車

 

「そして、帰りは金沢から特急に乗ったんだな。」

 

「と言う事は、帰りは輪島から金沢へ行き、金沢から米原特急に乗って新横浜へ帰った。」

 

 

 

と、時刻表を調べて見ると。

 

 

 

輪島発 8時24分 七尾線に乗車

 

 

 

穴水着 8時55分 七尾行に乗り換える

 

 

 

穴水発 9時03分 乗車

 

 

 

七尾着 9時45分 金沢行に乗り換える

 

 

 

七尾発 9時55分 

 

 

 

金沢着 11時09分 下車

 

 

 

金沢発 13時27分 北陸本線特急「加越8号」に乗車

 

 

 

米原着 15時27分 下車

 

 

 

米原発 15時35分 東海道新幹線「ひかり252号」に乗車

 

 

 

新横浜着 17時39分 下車

 

 

 

「帰りは、川本と一緒に乗っていたから、新横浜で下車する事は可能ですね。」

 

 

 

「そうか、犯人はそれを利用したのか。」

 

 

「しめたっ、18時頃には横浜には戻れるよ。」

 

 

 

と、松本は言った。

 

 

 

そこへ、高杉班長がやって来た。

 

 

 

「おう、何か分かったか。」

 

 

「やはり、犯人は村岡の可能性が。」

 

 

「やっぱり、村岡が。」

 

 

「ええ。」

 

 

「ええ、主任と高山の言う通りだったわ。」

 

 

 

「そうか、我々は引き続き桜坂の捜索と村岡の捜査を続けます。」

 

 

 

「うん、南と高山達は引き続き捜査してくれ。」

 

 

 

「わかりました、早速石川県警に連絡します。」

 

 

 

「うん、頼むよ。」

 

 

 

そして、南は言った。

 

 

 

「これで、村岡のアリバイは崩れたな。」

 

 

 

「ねぇ、やっぱりお父さんは村岡に殺されたの?。」

 

 

 

「いや、詳しいことは分らない。」

 

 

「えっ。」

 

 

 

「主任、鶴岡、小海さん。」

 

 

 

「何か分かったか。」

 

 

 

「今班長から連絡が会ったけど、この事件の犯人は村岡らしいんだ。」

 

 

 

「えっ、本当それ。」

 

 

 

「恐らく、そいつが犯人かもしれんな。」

 

 

 

「ええ。」

 

 




果たして、犯人は村岡なのか。
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