冬の能登半島・新横浜発9時59分の行方不明者 作:新庄雄太郎
2時間後、石川県警のパトカーが到着した。
「やはり、溺死ですね。」
「それで、被害者の身元は?。」
「ええ、亡くなったのは東京都練馬区の早川 芳夫さん52歳です。」
「でも、どうして輪島の海岸に来てたのかな?。」
「そこなんだよな。」
そこへ、石川県警捜査一課の今岡部長刑事が小沢警部に言った。
「警部、被害者の所持品の中からこんな物が。」
「何なんですかね。」
「これはどういう意味なのか。」
と、事件は謎に包まれていた。
この水死体で、鉄道公安隊・公安特捜班にも伝えられた。
「はい公安特捜班、えっ、鴨ヶ浦で水死体。」
「はい、死因は溺死と考えられますが、被害者の身元は東京在住の早川義男さん52歳です。」
「うん、休暇中に輪島で殺人を発見したのか、鶴岡。」
「ええ、今輪島に入ます。」
「輪島って事は、石川県警か。」
「そうです。」
「うん、わかった、じゃあ石川県警に協力して捜査してくれ。」
「わかりました。」
鶴岡から石川県警の小沢警部に変わった。
「ええ、被害者はどうやら東京の人なんだそうです、早速調査してくれないでしょうか。」
「わかりました、早速特捜班の方で調査いたします。」
と、高杉は電話を切った。
「おい、桜井、松本、石川県警から捜査協力の要請だ。」
「早速、当たって見ます。」
桜井と松本は、早川が勤務する若葉商事へ向かった。
「ああ、早乙女なら昨日から休暇してるんです。」
「何、休暇、あのー理由は何なんです。」
「金沢の出張の後、休暇を取って能登へ行くと言っていました。」
「それで、能登へ行ったのか。」
「なるほど。」
松本と桜井は特捜班に戻り、高杉班長に報告した。
「なるほど、出張の後に休暇を取って能登へ行ったのか。」
「はい。」
「主任。」
「どうした、桜井。」
「何かあったのか。」
「実は、石川県の輪島の鴨ヶ浦で男性のでき死体が発見されたんです。」
「何、輪島の鴨ヶ浦で水死体。」
「ええ、石川県警では溺死と言っています。」
「そう言えば、高山はどうした。」
「ああ、鶴岡なら4日間休暇で能登へ行くって言ってたぞ。」
「そうか、鶴岡は休暇中か。」
「明日には、金沢から特急に乗って、長岡から新幹線に乗って帰って来るそうだ。」
「ほう、能登か。」
と、南は言った。
「輪島で殺人か、鶴岡もとんだ休暇になったな。」
「ええ。」
と、高山は言う。
「それで、死因は。」
「石川県警の話では、被害者は溺死と判明しています。」
「溺死か。」
「と言う事は、誰かに突き落として殺害したんですね。」
「ええ。」
そして、鶴岡は能登から休暇を得て帰ってくるのだ。