冬の能登半島・新横浜発9時59分の行方不明者 作:新庄雄太郎
内浦へ来ると、果南が酸素ボンベを運んでいた。
「やぁ、鶴岡。」
「おう、果南。」
「今日は内浦に来たの、何で。」
と、果南は言った。
「実はな、虹ヶ咲の女の子の父親が行方不明になったんだ。」
「えっ、行方不明、誰が。」
「桜坂しずくって知ってるだろ。」
「ああ、その子は演劇部の子でしょ。」
「そうだ、そのしずくのお父さんが新幹線に乗って行方不明になったんだ。」
「この男の写真の事でご存じありませんか?。」
南は花南にしずくの父の写真を見せた。
「さぁね、この男は来てなかったわ。」
「そうか、来てないか。」
「ええ。」
「もしかしたら、千歌の旅館かな。」
「ありがとう、早速千歌ちゃんの旅館へ行って見るよ。」
と、高山は果南に行った。
南と高山と鶴岡は、早速千歌ちゃんの旅館へ行って見ることにした。
「ごめん下さい。」
「はい、あれ鶴岡君。」
「おう、曜は旅館に来ていたのか。」
「うん、千歌ちゃんの家に行く事もあったから。」
「曜ちゃん、誰か来てるな。」
「ああ、私の知り合いだよ。」
「あれ、この2人は。」
と、千歌は言う。
「高見千歌ちゃんですね。」
「ええ、そうよ、あなたは。」
「東京鉄道公安室の南です。」
「高山です。」
「同じく、鶴岡です。」
と、3人は手帳を見せた。
「それで、何か事件でもあったの。」
「ええ、実はですねこの男知りませんか。」
と、写真を見せる。
「ええ、この人ねと待ってたかな。」
「この人がどうかしたの。」
と、曜は言う。
「実はな、鎌倉から新横浜で新幹線に乗って行方不明になったんです。」
「えーっ!、行方不明!。」
「もしかして、ここの旅館に泊まっていた可能性があると思いまして捜索しているんです。」
「そうね、ここには泊まってたかな。」
「その行方不明者の名前は。」
「ああ、虹ヶ咲学園の桜坂しずくの父親で桜坂 弘って言うの。」
「あっ、そう言えば一昨日来ていたな。」
「何か知ってるんですか。」
「ええ、一昨日だったかなその男に似ている人が1泊していたんです。」
「この旅館を出たのはいつです。」
「昨日かな、旅館に出たのは8時15分頃だったと思うよ。」
「そうか、ありがとう。」
そう言って、南と高山と鶴岡は千歌の旅館を後にした。
ある日、ルビィと花丸は内浦の海岸へ来ていた。
「あれ、ルビィちゃん。」
「どうしたの、花丸ちゃん。」
「これ、何かしら。」
「これさ、コートと手提げバックだわ。」
「えっ、これって。」
「すぐに、警察に知らせようよ。」
「うん。」
花丸とルビィは、すぐに交番へ駆け込み事のあらましを説明した。
数分後、所轄の沼津警察署と静岡県警捜査一課のパトカーが到着し、海岸は騒ぎとなっていた。
「警部、この所持品。」
「あっ、それは。」
「もしかしたら、神奈川県警から捜索願が出てる、桜坂 弘さんのものと思われますね。」
「手帳とコートと若葉商事のバッチと財布が砂浜に落ちていたそうです。」
「恐らく、行方不明の桜坂の物でしょうか。」
「いや、詳して事は調べて見ないと。」
「よし、すぐに鑑定してくれ。」
「わかりました。」
と、鑑識は言った。
そして、1枚のメモも発見された。
「これ、何かしら。」
「どうした。」
「何の意味なんでしょうか。」
「ええ。」
「と言う事は、誰かに呼び出されたって事も考えられますね。」
「ええ。」
そして、事件は意外な展開になっている。
次回もお楽しみに