エルが陸皇帝により、幻晶騎士が破壊される光景を見る数分前。デュオは、デスサイズの背部のスラスターを使い陸皇帝がいる場所に向かっていた。
デュオ「何とか動いてくれてよかった、それにスラスターも使えたから割と早めに着きそうだ」
そんな時、遠くの方で持ち上がる巨体の姿があった。自身の攻撃を使ってその巨体を持ち上げ散る陸皇帝である。
デュオ「え?陸皇帝ってそんなことできるの!?何でもありかあいつは!とにかく急がないと!」
デュオはデスサイズのスラスターを最大まで噴かせて向かった。そうして、陸皇帝がいる場所に近づくと上空に向かって飛んだ。その時、エルの声が聞こえた。
エル『ロボットを壊していいのは、ロボットだけなのですよ!』
デュオ「(はは、エルらしいなそういうとこ!でも嫌いじゃないぜ!)その通りだエル!」
エル『!兄上!』
自身の声が聞こえたので、グウェールの顔がこちらを向いた。
デュオ「遅くなって悪かったなエル」
エル『いいタイミングで来てくれました、というかその機体どうしたんですか!?デスサイズですよねそれ!?』
デュオ「その話は後で頼む!とりあえずこいつをどうにかしないとな!」
エル『まったくもってその通りです!』
ディー『いや後回しにするな!その期待はほんとに何なんだ!?見たことがないぞそんな機体!』
デュオ「あれ?ディー先輩起きてたんですか?」
エル『そうなんですよ、もう少し眠っててくれてもよかったんですが』
ディー『お前ら少しひどくないか!?』
デュオ「まぁいいや、行くぞエル!」
エル『はい!』
そうして二人は自身の機体を陸皇帝に向けて走らせた。
ディー『お前等何しようとしてる!?やめ!無理ーー‼』
デュオとエルが陸皇帝に向けて走り出したのを知ったディーは絶叫した。そうしてエルはグウェールの剣を陸皇帝の足に向けて突き刺した。はじかれると思われたが、今度ははじかれることなく刺さった。
陸皇帝「グォォォォォォ!!?」
エル『強化の魔法も、そろそろ限界のようですね。兄上!』
デュオ「おう!」
エルは一旦陸皇帝から離れると、入れ替わるようにデュオがやってきてデスサイズの武器を取り出した。
ディー『なっなんだあの武器は!?』
エル『おお!ビームサイズ!』
取り出された武器は、【ビームサイズ】であった。その存在を知るエルは興奮しているが、まったくその存在を知らないディーは驚いていた。それもそうだろう、杖かと思っていたものから急に緑色の刃のようなものが出てきたのだから。
デュオ「行くぜぇ!死神様のお通りだ!」
そう言うとデスサイズの腕を振り上げて陸皇帝の足を斬りつけた。するとどうだろう、まるで紙で切っているように斬れたのである。
ディー『なっ陸皇帝の足をああも簡単に!?』
ディーがその切れ味に驚いていると、陸皇帝が今までにないほど大きな声を上げた。
陸皇帝「グァァァァァァ!!!??」
今までに感じたことのないような痛みに驚き、初めて陸皇帝が膝をついた。それもそうだろう、ビームサイズは熱エネルギーでできた刃を使っている。生き物つ使おうものなら、容赦なく傷口を焼くのである。
隊長『各隊方位を再構成、攻撃を再開せよ!(しかし、急に現れたあの機体は何だ?新型?いやそんな情報はきていない…しかし、紅の騎士と共に陸皇帝を攻撃してくれているのはありがたい!)』
陸皇帝が膝をついたところを見ていた、騎士団の隊長はこれを好機と考え攻撃を再開した。デュオとエルはその合図に気付くと、その場を離れた。そのすぐ後に、魔法による攻撃が始まった。
エル『さぁ、おおずめです!』
デュオ「そうだな!」
そうして、話していると、急にグウェールが傾いた。
エル『うわ!?なんですか!?』
デュオ「おいエル!グウェールから火花出てるぞ!?あと変な音聞こえるんだが!?」
ディー『機体がきしみをあげている!』
エル『なるほど、これは所謂金属疲労…グウェールも限界のようですね。ロボットとともに死ねるなら本望ですが。でも、まだやれるこはある!』
エルはそこまで言うと、次の言葉にディーもデュオも驚いた。
エル『先輩!操縦を代わってください!』
ディー『はぁ!?』
エル『先輩がグウェールを操縦してください!』
ディー『無理だ!無理無理無理!』
ディーが無理と言っているのを他所に、エルはグウェールのハッチを開け外に出てきた。
エル「無理でもなんでも、死にたくなければお願いしますね?」
デュオ「おいエル!お前なにする気だ!?」
エル「兄上は陸皇帝の注意を引いてください!僕が合図したら下がって結構ですので!」
デュオ「……信じていいんだな?」
エル「はい」
デュオ「わかった、絶対死ぬなよ!」
エル「もちろんです!」
デュオはそう言うと、陸皇帝に向っていた。
隊長『紅の騎士の騎操士!?何をするつもりだ!?それにあの機体も何を!』
そして、陸皇帝への攻撃を避けながら近づくと、デスサイズの左腕に装着されている盾【バスターシールド】を陸皇帝に向けると、盾を向けた先の部分が開いらいた。さらに、開いた部分からビームサイズと同じ刃が出てきた。そして、盾の後ろ部分からスラスターが起動し射出した。そのままバスターシールドは陸皇帝に向うと、陸皇帝の身体を貫通した。
陸皇帝「グァァァァァァ!!?」
デュオ「おら!こっち向けでか物!」
その声を聞いた陸皇帝は、まるでやり返すかのようにデスサイズに攻撃を開始した。そうして、攻撃を避けながら、さらに頭部に装備されたバルカンなどで攻撃を加えていた時だった。陸皇帝が唐突に向きを変え歩き出したのだ、何かと思いデュオはそちらを向いてみると、その方向にはエルたちが乗るグウェールが居た。
デュオ「!エル!そっちに行ったぞ!て、なんだあのバカでかい魔法術式は!?」
デュオがグウェールに危機を知らせようとすると、そこには巨大な魔法術式を展開しているグウェールの姿があった。そんな魔法術式など関係なしに、陸皇帝はグウェールに近づいて行った。
ディー『うわぁぁぁぁぁぁ!?』
エル「先輩!」
ディー「!くっ!」
エルの声を聞いたディーは、グウェールを操作した。すると、展開されていた魔法術式は緑色から赤色に変色した。それでもなお陸皇帝はグウェールに向かい続けた。
デュオ「エル!」
エル「空気弾丸!」
陸皇帝がある程度近づいたところで、エルは魔法を発動した。その魔法によって一瞬だけ陸皇帝が怯んだものの、すぐにまた動き出した。
エル「今です!後ろへ飛んで!」
ディー『うわぁぁぁぁぁ!!』
エルの指示に従いディーはグウェールを後ろに後退させた。しかし、それでも陸皇帝はグウェールを追い続け、ついにグウェールに追いついてしまった。
ディー『うわぁぁぁぁ!!?』
追いつかれたことに絶望を感じ絶叫するディーを他所に、エルは余裕の表情を見せていた。そして追いつかれたグウェールは今度はエルの操作によって、陸皇帝の頭を掴んだ。
エル「生き残ったのならば……」
そう言ったエルは、陸皇帝の目に刺さっている剣をグウェールを操作し掴んだ。
エル「チェックメイト」
そう言った瞬間、陸皇帝の頭の周辺にスパークが発生した。エルは陸皇帝の脳に向けて、電気を流したのだ。師団級といっても結局は生物、どれだけ強大な生物であっても生命活動の中心である脳を焼かれてしまえば、生きてはいけない。そして、陸皇帝の足取りはゆっくりになっていきついには自身の重さに耐えきれずその命を終えた。
うーん、あんまデスサイズ書けなかったな。次回でクロケの森編最後です。
ヒロインどうするかパート2
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