陸皇帝の件から数日後、デュオとエルは祖父であるラウリと共に、シュレベール城に来ていた。そして今、フレメヴィーラ王国国王、アンブロシウスと謁見していた。
ラウリ「国王陛下、この者たちが我が孫、エルネスティ・エチェバルリアとデュオ・エチェバルリアにございます」
デュオ&エル「「お初にお目にかかります」」
???「報告書では男子と合ったが?」
デュオとエルがそう答えたと、ヨアキムの隣に立っていた[クヌート・ディクスゴード]が言った。
エル「はい、僕はれっきとした男子にございます」
デュオ「私も、こんな髪形をしていますが。れっきとした男子にございます」
ヨアキム「物怖じせぬ態度は、貴方譲りかな?ラウリ殿」
ラウリ「汗顔の至りにございます」
アンブロシウス「確かに、齢十二の子供にしては堂に入った振る舞いよの」
デュオ&エル「「もったいなきお言葉、光栄です」」
アンブロシウス「本日、こうして呼び立てたのには訳がある。此度の功績に対して、果たしてどれほどの褒賞をとらせるべきか、考えが浮かばなかったからだ」
ラウリ「陛下、デュオとエルはまだ子供でございます故、褒章など…」
アンブロシウス「子供だからと言うて、陸皇帝討伐の勲功を蔑ろにはできぬよ」
アンブロシウスが、デュオとエルに褒賞を与えると言うと。ラウリは子供である二人には褒賞など不要だと言おうとしたが、子供であっても、陸皇帝の討伐をしたのは事実なので、蔑ろにはできないと言うと黙った。
アンブロシウス「率直に聞こう、お主等何が欲しい」
エル「(!?何が?これは単純な厚意から…とは思えませんね。僕は、国王に試されていると考えるべきでしょう。何もいらないと言うべきか、それとも褒章を求めるべきか。求めるなら何を希望するか。いっそのこと、最新鋭の幻晶騎士を一機…いや違う違う。これは千載一遇のチャンスなのです。できれば、この機を逃すと、二度と手に入らない最高難易度の褒賞を)」
デュオ「(何が欲しいか…ま、欲しい物なんて決まってるから考える必要ないんだけど。問題はくれるかどうか。というか、エルが欲しい物って一個しか思いつかないんだけど…)」
エル「では、陛下にお願いいたします」
エルは、自身が欲しいものを決めアンブロシウスに言った。
エル「僕が今、一番欲しているのは知識。幻晶騎士の心臓部、
ラウリ「え?」
ディクスゴード「!?」
デュオ「(ああ、やっぱり……)」
エルが欲している物を聞いた、ラウリとディスクゴードは驚き、欲している物をあらかじめ予想していたデュオは苦笑いを浮かべていた。アンブロシウスは、ただ静かにエルのことを見ていた。そんな中で最初に言葉を発したのは、ディスクゴードだった。
ディクスゴード「きっ貴様、己が何を言っているのかわかっておるのか!!」
ディクスゴードは声を上げ怒りを露わにした。それもそうだろう、エルが欲した魔力転換炉は、フレメヴィーラ王国の中でも、国家機密に指定されているもの。大人がそれも幻晶騎士開発をしている人間が、何か大きな偉業を成し遂げたのなら、何らかの条件付きではあるが許されたかもしれない。しかし、いくら陸皇帝を討伐したとはいえ、エルはまだ子供。そんな子供が欲したとなれば怒るのも当然である。
ディクスゴード「国家の機密とされている秘宝を軽々に欲するなど!」
アンブロシウス「控えよ、ディクスゴード」
ディクスゴードを止めたのはアンブロシウスだった、その言葉を聞いたディクスゴードは黙った。
アンブロシウス「確かに、お主のその願い、叶えれやれるのは儂以外にはおらん。だが、魔力転換炉の謎を知って、なんとする」
エル「(さぁ正念場です)僕はライヒアラにて、騎操士を志している身でございますが、究極の目的は自分のための幻晶騎士手に入れることでございます」
アンブロシウス「ほぉ、魔力転換炉と言わず、それを望めば叶ったやもしれぬぞ?」
エル「いえ、そうではありません。僕は、僕の為だけの幻晶騎士を、僕自身の手で作り出したいと願っているのです」
デュオ「(国王の前で僕って…怒られたりしないよね?)」
アンブロシウスに対して、エルが自身を僕と呼んでいるのを心配しているデュオ、周りはエルが幻晶騎士を自身の手で作るという発言に驚いていた。
ディクスゴード「幻晶騎士を一からということか!?」
エル「さようでございます!」
アンブロシウス「そこまで願う、その理由は」
エル「それは………」
エル「趣味にございます!」
デュオ「(間違ってはいないけど、それ言っちゃダメだろ!?見ろ!じいちゃんめっちゃ汗かいてるやんけ!!)」
その一言で、一瞬にして周りは静寂に包まれた。デュオが心の中で焦っていながらも、祖父であるラウリを見てみると、とんでもない量の汗を流していた。そんな静寂を破ったのは、またしてもアンブロシウスであった、しかも大声で笑いながら。
アンブロシウス「フハハハハハ!!なんとバカバカしい、言うに事欠いて趣味と申したか」
ラウリ「陛下、孫にはよく言い聞かせます故、ご勘定を「よかろう!」は!?」
アンブロシウス「その願い、聞き入れた」
デュオ「(マジで!?)」
アンブロシウスの言葉にデュオが驚いた。しかし一番驚いていたのはディクスゴードであった。
ディクスゴード「陛下!」
アンブロシウス「ただし、陸皇帝ごときでは国家の秘事に釣り合わん。魔力転換炉の製法を得て、それを活用できる証を見せよ」
エル「それは、どのようにお見せすればいいのでしょう?」
デュオ「(エル止めて!これ以上はじいちゃんのライフがゼロになっちゃう!)」
アンブロシウスの言葉に、首を傾けながら質問するエル。そんなエルの服を引っ張るラウリ。その光景を見て、若干ふざけるデュオ。そんなエルの質問に対して、アンブロシウスは言った。
アンブロシウス「たやすいことだ。幻晶騎士の筐体を作って見せよ。お主が作り上げた機体が、儂を満足させる最高の物であれば、その望み叶えてやろう」
エル「!拝命いたします!」
その後、エルとラウリは退出したが、デュオだけは残された。
デュオ「(なんで俺だけ?)」
アンブロシウス「さて、エルネスティ・エチェバルリアの件で後回しになったが、デュオ・エチェバルリアよ、お主の願いを聞こう。しかし、その前に聞かねばならんことがある」
デュオ「……デスサイズのことでしょうか?」
アンブロシウス「デスサイズ、お主が陸皇帝との戦闘の際に乗っていた機体の名か?」
デュオ「はい」
アンブロシウス「そうか、率直に聞こう。お主、デスサイズに乗ってどう感じた?」
デュオ「結論だけ言えば、現在存在している全ての幻晶騎士を凌駕する性能だと私は感じました」
三人「「「!?」」」
アンブロシウス「…そこまで強力なのか」
デュオ「はい」
ディクスゴード「そのような機体、今すぐ処分するべきです!「いえ、それはやめた方が良いと思います」なんだと!?」
アンブロシウス「なぜそう思う」
デュオ「あの機体には自爆装置、機体を人為的に爆破する機能が搭載されています」
三人「「「!」」」
デュオ「下手に処分ため破壊すれば、近くにある建造物、自然は破壊されるでしょう」
アンブロシウス「そうか、分かったでは処分はやめよう。ディクスゴード、お主もそれでいいな」
ディクスゴード「は」
アンブロシウス「で、話を戻すが。デュオ・エチェバルリアよ、お主は何が欲しい」
デュオ「……あんなことを言った後で、申し訳ないのですが……デスサイズをいただきたく思います」
デュオの言葉で、またしても部屋の空気が変わった。それもそうだ、現在存在している全ての幻晶騎士よりも強力な機体。発見したのは確かにデュオだ。しかし彼は子供。そんな子供に渡していいのか、皆そう思っていた。同時に兄弟そろってなんてものを欲しているんだ、とも思っていた。
アンブロシウス「…なぜ、あの機体を欲する」
デュオ「…あの日、デスサイズに出会ったあの日。私はこう感じました、私はこの機体に会うために生まれたんだと。あの日、そう感じたんです」
アンブロシウス「ふ、まるで自身の半身に出会ったように言うのだな?」
デュオ「半身…そうかもしれませんね、ある意味、デスサイズは私の半身みたいなものかもしれません」
アンブロシウス「そうか…半身であるなら、お主と一緒にせねばならんな?」
ディクスゴード「陛下!?」
アンブロシウス「ただし、お主も分かっておるように、あの機体は謎が多い」
デュオ「はい」
アンブロシウス「そこでだ、いくつか条件がある」
デュオ「条件、ですか?」
アンブロシウス「なに、そこまで難しい内容ではない。デスサイズの詳細をまとめレポートを作ってほしいのだ。お主も知っての通り、あの機体は完全な未知の機体知らないことが多すぎる」
デュオ「つまり、私がデスサイズに乗り、戦闘時の攻撃範囲や移動限界時間といった情報をレポートにして提出する、ということでいいんでしょうか」
アンブロシウス「そうだ。一通りあの機体の情報を得ることができれば、デスサイズをお主にやろう。やってくれるな?」
デュオ「もちろんです!」
アンブロシウス「よし、では楽しみにしておるぞ」
こうして、デュオがデスサイズを条件付きではあるが、手に入れることが可能になった。
これ書いてて思ったけど、デスサイズの入手法これで良かったんかな?こういうのでもよかったんじゃね?みたいな意見があれば感想に書いてくれると嬉しいです。
ヒロインどうするかパート2
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