ナイツ&マジック 銀鳳と死神   作:クレイトス

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遅くなってすいません。そして、かなり遅めのあけましておめでとうございます、そして今年もよろしくお願いします。


新型装備編
エルの幻晶騎士改造案


 デュオとエルが王城に呼ばれた翌日、ヨアキムはライヒアラに暮らしている自身の子供たちを呼び寄せた。

 

 ティファ「お父様、ご機嫌麗しく」

 

 椅子に座るヨアキムに対し、頬に口付けをした。

 

 ヨアキム「皆、息災のようだな」

 

 その言葉に、キッドとアディは少し暗い顔をしていた。

 

 アディ「それで、今日はどのようなご用件でしょうか」

 

 ヨアキム「ステファニアから聞いている。二人は、エルネスティ・エチェバルリアとデュオ・エチェバルリアの友人だと」

 

 キッド「はぁ、まぁ」

 

 キッドとアディは、父親が何が言いたいのか分からずにいると。

 

 ヨアキム「国王陛下が、彼等のことをいたく気に留めておいでだ」

 

 二人「!」

 

 そのことを聞いた二人は驚いていた。デュオとエルのことを、国王であるアンブロシウスが気に留めているのだから当然と言えた。

 

 ヨアキム「エルネスティとデュオが、何かしらの成果をあげるようなことがあれば、私に知らせて欲しいのだ。先んじて、陛下のお耳に入れたい」

 

 アディ「それって、エル君達のためになることですか?」

 

 ヨアキム「無論だ。だが、エルネスティとデュオにはこのことは伝えずとも良い。彼等の使命の妨げとなっては、ならないからな」

 

 ヨアキムの言葉を聞いた二人は少し不安そうな顔をしていた。

 

 

 

――――――

 

 

 

 キッド達がヨアキムに呼ばれてから数日、学園内にある幻晶騎士を格納しているガレージでは、先の戦いで破損などをした幻晶騎士の修復作業が行われていた。そして、そのガレージで全体に指示を出すドワーフの男。[ダーヴィド・へプケン]である。

 

 ダーヴィド「もたもたしてる奴は、ケツ蹴っぱくるぞ!」

 

 そこまで言うと、ダーヴィドはある機体の前に移動した。その機体は、陸皇帝との戦闘でエルが乗り回した結果見るも無残な姿になったグウェールである。

 

 ダーヴィド「何だこりゃ!?」

 

 そう言うと、グウェールの腕に取り付けられている結晶筋肉(クリスタルティシュー)の欠片を拾った。

 

 ダーヴィド「この機体の結晶筋肉は、先月新品にしたばかりだ。どんな使い方をしたら、一晩でこんな有様になる」

 

 エル「美しい…」

 

 ダーヴィド「のわぁ!?」

 

 エル「壊れた機体もまた、美しい。形あるものが崩れ、残骸だけが残る。これがわびさびというもの!美しい…」

 

 いつの間にかエルが隣に立ち、意味の分からないことを言っていることに驚いたダーヴィドだが、エルの次の発言に驚いた。

 

 エル「そして、それに手を貸したのが自分だという。罪悪感交りのアンビバレンツな感傷…」

 

 ダーヴィド「なんだと!?」

 

 そこに、デュオとバトソンがやってきた。

 

 バトソン「す、すみません親方!じゃなくてダーヴィド先輩」

 

 デュオ「失礼しました先輩!逃げるぞバトソン!

 

 バトソン「おう!

 

 ダーヴィド「待て!」

 

 二人「「うぐっ」」

 

 エルを連れて、何とか逃げようと試みるもダーヴィドに呼び止められてしまった。怒られると感じ、びくびくしていると。

 

 ダーヴィド「アンビバなんとやら、詳しく聞かせてもらおうか」

 

 そうして、デュオ達三人はダーヴィドの後についていくことになった。たどり着いた場所は、小さい会議室のような場所だった。そこで、エルによる説明が始まった。

 

 ダーヴィド「……すまんが、もう一度言ってくれ」

 

 エル「はい。ですから、魔導演算機(マギウスエンジン)内の魔法術式を転写して、自前で演算して、幻晶騎士を動かしたのですけど」

 

 ダーヴィド「百歩譲って、そいつはまぁいい。グウェールが自壊してるのと、どう関係あるんだ?」

 

 デュオ「魔導演算機の代わりをするということは、あらゆるリミッターを解除して操作できるということ。機体の持つ魔力すべてを攻撃に回した結果、構造強化を維持できなくなった、ということです」

 

ダーヴィド「今の言葉に間違いねぇーか?グウェールの騎操士殿?」

 

 ディー「ひ!?」

 

 エルとデュオの説明を聞いたダーヴィドは、ゆっくり左側を見た。そこには、膝を抱えて蹲っているディーが居た。ダーヴィドの声を聞いたディーはゆっくりと怯えながら顔を向けた。その視線は、最終的にエルの方を向いた。

 

 ディー「ああ…彼の言うとおりだ」

 

 エル「それにしても、ディートリヒ先輩には驚かされました!最後の陸皇帝へのアタック!あれは先輩の取り回しがなければ、成功はなかったでしょう!お見事でした!」

 

 ディー「いや…俺は、なにも…」

 

 エル「何を言ってるんですか!大いに誇りましょう!グウェールを称えましょう」

 

 ディー「…そうか、そうだな」

 

 エルの言葉に、少しではあるがディーは自信が持てたように感じた。

 

 ダーヴィド「話を戻すが、つまり坊主が本気を出せば、どんな機体でもぶっ潰れちまうってことか?」

 

 デュオ「まぁ、現行の機体だと、その可能性が高いですね」

 

 ダーヴィド「な!?馬鹿野郎!」

 

 デュオの言葉を聞いたダーヴィドは、机をたたきながら怒鳴った。

 

 ダーヴィド「一体どんな対策をとれってんだよ!そんなにぽんぽん壊されたんじゃたまったもんじゃねぇぞ!」

 

 エル「それでしたら、僕にアイディアがありますよ!」

 

 そう言うと、エルは近くにある黒板に絵を描き始めた。その絵は、数本の糸を巻き付けているワイヤーのような形をしているものと、幻晶騎士の腕の絵であった。

 

 ダーヴィド「これは、結晶筋肉か?」

 

 エル「耐久性と出力が上がるはずです。名付けて!網型結晶筋肉(ストランドタイプ・クリスタルティシュー)です!」

 

 早速、エルの発案を基に網型結晶筋肉を制作した。

 

 ダーヴィド「なるほどな、筋肉の三割を差し替えただけで効果はてきめんだ」

 

 デュオ「一本一本だと脆い繊維でも、より合わせて使えば耐久力が上がる。さらに、直線的に使うよりもより長い収縮距離を確保できるので、出力の増大にもつながります」

 

 ダーヴィド「丁度いい!今修理中の機体に早速ブチ込んでみるか!」

 

 エル「でしたら!ついでにもう一つ、人型にも手を加えてみませんか?」

 

 ダーヴィド「……よし、話してみろ銀色坊主」

 

 ダーヴィドはある人物を呼んだ。数分後、デュオ達が、ある幻晶騎士の前に居ると後方から声が聞こえた。ヘルヴィとエドガーであった。

 

 ヘルヴィ「親方」

 

 ダーヴィド「来たな」

 

 デュオ&エル「「お疲れ様です」」

 

 エドガー「エルネスティにデュオ、ここで何をやっている?」

 

 エル「夢を追っています…」

 

 デュオ「その手伝いをやってます」

 

 エドガー「夢?」

 

 エドガーがなぜデュオとエルがいるのかと聞くと、エルは夢を追っていると言った。エドガーは何故に夢?みたいな表情をしていた。

 

 エル「へルヴィ先輩、トランドオーケスのことですが…」

 

 ヘルヴィ「ええ、酷い状態よね」

 

 デュオ「親方なら元通りにしてくれますよ」

 

 エル「それどころか、もっと強く速くすることも可能です!」

 

 ヘルヴィ「ほんとに!?」

 

 エル「はい」

 

 デュオ「ただそれには、先輩の協力が必要なんです」

 

 ヘルヴィ「協力?」

 

 説明のために場所を移動し、先ほどエルの説明があった場所に戻ってきた。そこには、移動中に見つけたキッドにアディ、バトソンとディーもいた。

 

 エル「幻晶騎士には、腕が二本しかありませんよね?ここで疑問に思ったのが、魔導兵装(シルエットアームズ)の扱いです」

 

 エルはそこまで言うと、後ろに置かれている幻晶騎士の絵が描かれた黒板に何かを書きだした。

 

 エル「幻晶騎士が魔法による遠距離攻撃を行うためには、杖を手に持つしかありません。つまり、剣と杖をとっかえひっかえするのは非効率的だと思うのですよ」

 

 エドガー「しかし、熟練の騎操士にとっては造作もないことだ」

 

 エル「はい、僕は造作もないことをもっと簡単にしたいのです!」

 

 そう言うと、エルはさらに黒板に絵を描きだした。

 

 エル「ここに、腕を二本生やしてみてはどうでしょう」

 

 その絵には背中に腕が二本生えた幻晶騎士の絵が描いてあった。

 

 デュオ&エル以外「うーん…」

 

 デュオ「?みんな何をそんなに唸ってんだ?」

 

 ダーヴィド「銀色坊主、それに長髪坊主幻晶騎士ってのは、元々人の体を模して造られたもんだ。だからこそ動かせるって話でもある。背中に腕をはやしたって、そんなもんどうやって動かそうってんだ」

 

 エル「なにも本物の腕を追加するわけではありません」

 

 デュオ「ようは、杖を保持できて撃てればいいわけだからな」

 

 エル「兄上の言う通りです。実際に必要なのは、もっと単純な構造の物です。背中の腕に持たせる杖を仮に背面武装(バックウェポン)と名付けましょうか」

 

 会議から数分後、デュオとエルの指示で、背面武装の制作と取り付けが行われ、今稼働実験を行っている。そして現在、背面武装が取り付けられた幻晶騎士を操縦しているのは、へルヴィである。

 

 エル「補助腕(サブアーム)の展開、及び背面武装の操作は専用の魔法実式で制御します」

 

 デュオ「そして、照準機能も盛り込む。騎操士に必要なのは、照準を合わせ、発射のタイミングを計るだけ」

 

 そしてある程度動かしたのち、へルヴィが降りてきた。

 

 へルヴィ「思った以上に簡単に動かせるわ、訓練次第では砲撃と剣の同時進行で戦うこともできそう」

 

 エル「人の姿をしていても、つまるところ道具であり機械です。求める機能があるなら、それにふさわしい姿をとっていいと思いませんか?」

 

 ダーヴィド「まったく、おめぇら何もんだ。どうしてまぁ、見たことも聞いたこともねぇもんを次から次へと作ろうとしやがるんだ?」

 

 エル「何をおっしゃいますか!?ないから作るのです!あったら作りません!」

 

 デュオ「いや、多分そういうことを聞きたいんじゃないと思うぞ?」

 

 ダーヴィド「はっはっはっはは!確かにその通りだ!常識なんてクソ喰らえってか!そういうのは嫌いじゃねぇ!」

 

 その後、デュオとエルはキッドとアディと共に帰路についていた。そんな時、キッドが声をかけてきた。

 

 キッド「なぁエル、デュオ」

 

 エル「なんですか?」

 

 デュオ「なんだ?」

 

 キッド「あれを付けたら幻晶騎士はさらに強くなるんだろ?」

 

 エル「はい、勿論です」

 

 デュオ「多分、以前の数倍の戦力にはなるだろうな」

 

 キッド「だったらよ、エルとデュオのことだから、また魔獣と戦いに行くよな?」

 

 エル「え?…そっそうですね」

 

 デュオ「まぁそもそも騎操士は、魔獣から人々を護るのが仕事なわけだしな。これで結果を出してエルが魔力転換炉の製法を知って、自分の機体を作ったら戦いに行くだろうな。勿論俺も、デスサイズを国王陛下が条件付きとはいえ所有を許してもらったし」

 

 その言葉を聞いたキッドは、何かを決心し多様な表情をして、デュオとエルに話した。

 

 キッド「俺とアディに手助けはでき名かな?」

 

 アディ「エル君!デュオ!私達にも幻晶騎士での戦い方教えて!エル君達だけで戦うなんて、もう絶対だめだからね!」

 

 キッド「俺達だって、エルたちと一緒に戦いたいんだよ!陸皇帝時みたいな置いてけぼりはごめんなんだ!」

 

 その言葉を聞いたエルは、嬉しそうな表情した、デュオもその言葉を待っていたように笑みを浮かべていた。

 

 エル「勿論です!兄上もいいですよね!」

 

 デュオ「勿論、そのための準備もとっくに考えてあったしな」

 

 キッド&アディ「「準備?」」

 

 後日、デュオとエルはダーヴィドと共に、祖父であり学園長であるラウリのもとに訪れていた。

 

 ラウリ「本当にできるのか?エル、そしてデュオ」

 

 エル「許可をいただけますか?学園長」

 

 ラウリ「学園の大半の機体が、改修中という状況じゃからの…」

 

 デュオ「幻晶騎士の制作と大規模改修には、複雑な工程と多くの部品。長い鋼機が必要です」

 

 エル「より簡便に新たな幻晶騎士を作ろうとするなら、方法は一つ…そう、小さくすればいいのです!」

 

 デュオ「じいちゃ…じゃなかった、学園長。許可をいただけないでしょうか?」

 

 ラウリ「……よかろう、お主等の好きにするといい」

 

 そして、その案をラウリは許可すると、エルはすぐに工房に走り出した。

 

 ラウリ「こらエル!廊下を走る出ない!」

 

 デュオ「はは、しかたないよじいちゃん。エルはそういう奴だから」

 

 ラウリ「それもそうじゃの。それとデュオよ、校内では学園長と呼びなさいと言っておるじゃろ?」

 

 デュオ「おっとそうだった、すいません」

 

 そうして、デュオとダーヴィドはエルの後を追った。

ヒロインどうするかパート2

  • エレオノーラ
  • ステファニア
  • ノーラ
  • ハーレムでよくね?
  • 作者に任せる
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