バトソンの父親の下で、新武器の制作を開始してから数日がたった(制作にはバトソンも協力した)。そして、今彼らは何をしているのかというと。
エル「やはり、この魔法学基礎の授業をどうにか免除できませんかね?」
キッド「いや無理だろ」
アディ「まだあきらめてなかったんだ(汗)」
デュオ「まぁ、言いたくなる気持ちはわかるけどよ」
エルは、学園に入学したとき同様どうにかして授業の免除ができないかを模索していた。そしてその気持ちをよく理解しているデュオもまた同じことを思ってはいた。そして今は、魔法学基礎の授業を受けに向かっている途中である。
キッド「ただまぁ、確かに基礎っていってもなんか今更って感じだよなぁ」
デュオ「まぁ、お前ら二人は入学前に俺とエルがみっちり教えたからな」
キッドが言うように、すでに二人のレベルはすでに初等部の瀬音の範囲を超えており、デュオとエルに至ってはもはや高等部か下手すれば騎士レベルの実力があったりする。
アディ「だよねー、エル君やデュオなんて特にそう思うんじゃない?」
デュオ「いや、俺は別にそこまでは「ええ全く面倒ですね、とても」え、エル?」
キッド「……」
アディ「エル君?」
アディがエルたちにそう言うと、エルの顔が急に暗くなっていった。それを見ていた三人は同時に同じことを考えた。
3人「(絶対何かしでかす)」
そしてその考えは見事的中するのであった。
――――――
???「何ぃ⁉」
学園に男性の大声が響いた。場所は学園内にある魔法演習場。そこでは、エルと男性が話し合っていた。そして男性は、魔法学基礎の担任である。そして何故教師が大声を出したのかというと。
教師1「この授業を免除してほしいだと……?」
そう、先ほど話していた免除の話を教師に話したのである。
エル「はい、幻晶騎士設計基礎を受講したいのです」
教師1「いきなり授業を拒否するとは、どういう冗談だ?そもそも学科が…」
エル「いいえ、僕はいたって真面目です!」
教師1「ッ……!」
教師とエルのやり取りを見ている生徒たちはざわざわと近くの生徒と話していた。そんな中デュオ達三名はやりやがったと汗を流しながら見ていた。
教師1「それだけ言うからには、よほどの魔法を修めている自信があるようだが。生半可なものでは到底認めるわけにはいかない」
エル「では、測定結果次第では認めていただけると?」
教師1「いいだろう!ではあの的を狙い撃ちたまえ。
エル「分かりました」
教師1「それともう一つ条件がある」
エル「?なんでしょうか」
教師1「お前の双子の兄のデュオ・エチェバルリアとともに測定してもらう。そしてどちらか一方でも結果が悪ければ、その時点で免除は諦めてもらう!」
デュオ「え?俺もやるんですか?」
教師1「そうだ、恨むのなら授業を免除してほしいと考えた自身の弟を恨むことだな」
デュオ「はぁ、まぁ別にいいですけど」
教師1「よし、早速やってみろ!(理事長の孫と聞いていたが、とんだ跳ねっ返りではないか………」
エル「あの、先生」
教師1「なんだ?」
エル「杖は自前の物を使用しても構いませんか?」
デュオ「(自前って…おい、まさか)」
教師1「構わんから早くしたまえ」
エル「では」
エルは教師に許可を取ると、手に持っていた袋の布を取った。そこから現れた物を見てデュオたち三人を除くその場の全員が首をかしげていた。その杖の形は、まさしく銃剣であった。そう、これこそデュオとエルがバトソンの父達と共に制作した銃杖である。
エル「正式版が完成したので、朝一で受け取ってきちゃいましたが[銃杖 ウィンチェスター]の試射にもってこいですね」
教師1「……」
生徒1「なんだアレ…杖?」
生徒2「でも剣が生えてるぞ?」
生徒3「変なの…」
デュオ「あーあ、俺どうなってもしーらね」
エル「術式構成、関数化・隠蔽。構成圧縮。サブ関数作成、自動制御。即席でも手は抜けません」
キッド「エルの奴……完全にマジじゃん…」
アディ「本当に手段選ばないんだ…」
エルの本気を察したのか二人は冷や汗をかいていた。
キッド「てか、なんでこっちまで下がってきてんだよデュオ」
デュオ「いや、だってなんか危なそうだし」
キッド「…確かに」
そしてそれはデュオも同じだったらしく、キッドたちの下まで下がってきていた。
エル「文句一つも出ない程、見せつけましょう。最大効率、最大火力で」
そういうと、エルは銃杖を目の前の的に向け、魔法を発動した。
エル「【
そして、発動した魔法は火の基礎式系統の中級魔法であった。ただしそこはエル、多連装を使用し複数発動した。そして的に向け発射した。発射された魔法は見事的を破壊した。その光景を見た教師と生徒達は驚愕していた、特に教師は生徒達の数倍驚いていた。
教師1「(ミ…中級魔法を、これ程の規模で……⁉しかし、あれではすぐに魔力が底を―――)」
そう思っていた教師を他所に、エルは宮中に上がった的の一部に向かって飛びあがり、銃杖に備え付けられている剣で切斬ったそれを見た生徒達は声を上げた。
生徒1「何だ今の⁉飛んだぞ⁉」
生徒2「つか今杖で斬ったぞ⁉」
教師1「…………」
教師はあまりの光景に言葉を失っていた。
デュオ「(まぁそういう反応するよな普通、俺らが異常なだけか)」
エル「やはりこの形…「撃つ」から「斬る」がスムーズですね。締めはお約束した、上級魔法を…と」
そういうと、真下に杖を向け魔法を発動した。
エル「【
発動した魔法は、風と雷の属性を組み合わせた上級魔法でる。その魔法は、雷鳴交じりの竜巻を発生させ、その暴風と投射された雷で標的に襲い掛かるというもの。そしてその魔法は、見事的がある場所に直撃した。そして的は、完全に消し炭になってしまった。
エル「どうでしょうか、授業免除を認めていただけますか?」
エルは教師に振り返りながら、笑顔でそういった。
教師1「えっ……あ、ハイドウゾ」
エルの魔法を見た教師は、完全に放心状態になっていた。それを見た三人は。
3人「(やりすぎ)」
そう思ったのであった。その時教師がデュオ達の方を見た。
教師1「し、しかし君の魔法が上出来でもデュオ・エチェバルリア君がダメだった場合は免除はできな「兄上もこれくらいはできますよ?」…なんだと?」
デュオ「まぁ、あれくらいなら。一緒に特訓してますし、というかそもそも家族ですし」
教師1「(エルネスティ・エチェバルリアと同じ魔法が使えるだと⁉)た、たとえ家族だからといってそんな都合のいいことがあるものか!とにかくやりたまえ!」
デュオ「分かりました」
エル「兄上!頑張ってください!僕の授業免除のためにも!」
デュオ「はいはい」
デュオはエルの言葉にそう返しながら、先ほどまでエルがたっていた場所に移動した。そして少しすると他の教員が来て新しい的を設置した。
デュオ「じゃあ始めますねー」
教師1「うむ(いかにエルネスティ・エチェバルリアと兄弟だからといえども、おなじ魔法が使えるわけが)「雷轟嵐」……は?」
教師がそう考えていると、デュオはエルが放った上級魔法を使い的を破壊して見せた。
デュオ「えっと、これでいいんですよね?」
教師1「………」
デュオ「えっと…先生?大丈夫ですか?」
エル「先生?」
デュオが話しかけるものの、全く反応しない教師にさすがのエルも心配になり声をかけた。
教師1「……る」
エル「?」
デュオ「すいません、聞こえなかったのでもう一度行ってもらってもいいですか?」
教師1「デュオ・エチェバルリア君、君も免除する。と言ったんだ」
エル「おお!よかったですね兄上!」
デュオも授業が免除になると聞き、エルはとても喜んでいた。ちなみにデュオはというと。
デュオ「……なんか、すいません。勝手なことしてしまい、この恩は必ず返します」
教師1「うむ、君はどうかそのままでいてくれ」
教師の心情を察してか、謝罪していたのであった。
後編に続く!
新しくアンケート作りました、内容はヒロインどうしよというものです。理由としては、エレオノーラでもいいけど、ステファニアがヒロインの小説は見たことなかったので、ヒロインにしてみたいと思ったからです。投票お願いします。
ヒロインどうするか
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