エル「キッドとアディはどこに行ったのでしょう。兄上は知ってますか?」
デュオ「知らないから一緒に探してるんだろ?」
エル「そうなんですけどね」
デュオは途中エルと合流すると、一緒にキッドとアディを探していた。しかしいまだに見つからないでいた。
デュオ「いつもならエルくーーーん!とか言って突撃してくるアディが全く来ないしな、明日は槍でも降るのかね?」
エル「ふざけてないで探してくださいよ、それに今日は待ちに待った
デュオ「そうだけどよー」
そう話していると、近くにいる生徒達の話声が聞こえてきた。
生徒1「決闘だって」
生徒2「ああ広場で」
生徒3「行ってみるか?」
生徒たちの話によると、どうやら広場で決闘を行っている者たちがいるという会話だった。
エル「(決闘……確かそんな生徒間の習慣もあると聞きましたね)」
デュオ「決闘ねー、どうする?見に行くか?」
エル「いえ、興味ないのでこのまま二人を探しましょう」
デュオ「了解」
デュオとエルが二人を探しに行こうとすると、すぐ近くにバトソンを見つけた。
エル「あっ、バトソン!」
バトソン「エル!それにデュオも!」
エル「キッドとアディ見かけませんでしたか?」
バトソン「そのことで俺もお前等を探してたんだ…キッドは分からねぇんけど、アディがな……」
デュオとエルはバトソンの話を聞いた。
エル「上級生たちに連れられていた?」
デュオ「なんで?」
バトソン「理由までは分かんねぇよ、でもなんか様子もおかしかったから伝えておこうと思ってな」
エル「そうですか……」
デュオとエルはバトソンの話を聞いて考えだした。
エル「見当たらない二人…上級生………うーん……時間もそうないというのに」
デュオ「エル、なんかきな臭い感じがするぞ」
エル「そうですね、とにかく二人を早急に探しましょう」
二人はそう言うと、キッド達を探すため走り出した。そうして少しすると二人に声をかける人物が現れた。
???「エルネスティ君!デュオ君!」
その声に気付いた二人は走るのをやめ振り返った。そこにいたのはステファニアだった。
エル「ステファニア先輩!」
デュオ「どうしたんですか先輩?」
ティファ「二人を探していたの。実は―――」
エル「アディがどこかに連れ去られ、それを餌にキッドは決闘を申し込まれた。ですね!?」
エルのその発言に、どうして知っているの・という表情を見せる。
ティファ「知っていたの?」
デュオ「最初は推測だったんですけど。先輩のその反応を見るに、どうやら間違いないようですね」
エル「先ほどからアディを探しているのですが」
デュオ「なにぶんここは広いので、探そうにもどこを探せばいいのか……」
ティファ「………エルネスティ君。これを」
二人の話を聞いたステファニアはエルに紙を渡した。
デュオ「それは?」
ティファ「今使われていない教室をリストにまとめておいたの。こちらの校舎は私も調べたから、範囲は絞れるはずよ」
エル「分かりました。ありがとうございます!」
デュオ「行くぞエル、アディが心配だ」
エル「はい!」
ティファ「待って!」
アディを探しに行こうとした二人を、ステファニアは呼び止めた。呼び止められた二人は、ステファニアの方を向いた。その時のステファニア顔はどこか悲しそうだった。
ティファ「今回の件……
ステファニアはそう言うと、二人に頭を下げた。
エル「…いいのですか?もしアディに危害が加えられていたら、誰であろうと容赦はできませんよ?」
デュオ「俺もです。大切な友人を傷つけられて黙っていられるほど、俺はできた人間じゃない」
ティファ「…今回ばかりは見過ごせないは。いい加減お灸が必要よ」
二人の言葉の意味を理解してなお、ステファニアはそう言った。
エル「…分かりました。色々時間もありませんからね!」
エルはそう言うと、全速力で走り去っていった。
ティファ「……色々?」
デュオ「色々あるんですよ、色々」
ティファ「そうなの」
デュオ「そうなんです「兄上何してるんですか!早く来てください!」分かってる今行くよ!それじゃあ先輩!また!」
ティファ「ええ、二人とも気を付けてね!」
デュオ&エル「「はい!」」
デュオとエルはその場を後にした。
――――――
アディ「…………っ」
学園内のとある場所に、アディは縛られた状態で横たわっていた。
アディ「う…ん…?」
意識がまだはっきりしていない彼女の前には、数人の男子生徒がいた。
男子生徒1「おい!こいつ目ぇ覚ましたぞ」
男子生徒2「騒がれる前に口を塞いでおくか」
男子生徒3「捕まえる時散々暴れやがったからな」
そう言うと一人の男子生徒が、布を持ちながらアディに近づいて行った。
アディ「(そうか……私油断して捕まっちゃったんだ…)」
朦朧とする意識の中で、なぜ自分がこうなってしまったのか少しづつ思い出していくアディ。そうしているうちに布を持った男子生徒がどんどん近づいてきていた。
アディ「(助けて…エル君…!)」
そんな状況の中で、いや、そんな状況だからこそ自身の大好きな少年に心の中で助けを求めた。そんな時、部屋の扉が大きな音を立てながら吹き飛び破壊された。。
男子生徒達「「「!?」」」
いきなり扉が破壊されたことに驚いた男子生徒達は扉の方に振り返った。それにつられるようにアデイも扉の方を向いた。そこには銀髪の小柄な少年と茶髪の青年が立っていた。そしてそこにいる人物たちを見たとき、今まで暗い表情だをしていたアディの顔に笑顔が戻った。何故ならそこにいた人物とは。
エル「よかった、ここでしたか」
デュオ「おいお前等、人の大事な友達に何してんだ?」
アディ「エル君…!デュオ…!」
自身の大好きな少年とその兄だったのだから。
男子生徒2「なっなんだお前―――」
デュオとエルに向かって喋ろうとした男子生徒の発言は途中で遮られた。理由は、扉前にいたはずのデュオがいつの間にか男子生徒のすぐ近くに来ており、そのまま回し蹴りを食らって壁まで吹き飛びそのまま気絶したからである。男子生徒2がやられたのを見た男子生徒二人は、デュオとエルに対処しようと杖を持った
男子生徒1「ちょっ…どうなってんだよこいつもやっちま―――」
またも男子生徒の言葉が遮られた。今度は、デュオと同じく扉前にいたはずのエルが一気に近づき、二人の杖を両断したからである。これを見た男子生徒二人は。
男子生徒1&3「「うそ…」」
その後はデュオとエルによるボコボコタイムが始まり、徹底的にボコられたのであった。ある程度男子生徒達をボコったデュオとエルはアディに近づいた。
アディ「エル君…デュオ…私……」
エル「電撃の魔法を受けて捕まったんですね…まだ麻痺が残っているので無理はしないでください」
デュオ「とりあえず、無事でよかったよ」
エル「さて…………時間がありません、急ぎましょう!」
そう言うと、エルはアディを抱きかかえた。
アディ「……へ?えっええエル君!?///」
デュオ「おお大胆」
なぜアディが驚いているのかというと、それはアディの今の状況によるものである。アディは今エルにお姫様抱っこされているのである。
エル「言ったでしょう?急いでいると!」
アディ「それはそうかもだけど、こっこれはちょっと恥ずかしいというかなんというか///まだ心の準備ができてないお言うか…///」
デュオ「でも嬉しいだろ?エルにお姫様抱っこされて」
アディ「それはもちろん!」
デュオ「ぶれないねーこんな状況でもお前は」
そう話しながら三人はキッドがいる広場に向かった。
――――――
キッド「」ハァハァッ
???「全く……随分と…しぶといじゃないか」ハッハ…
今広場では、二人の人物が剣を構えていた。一人は体中傷だらけでボロボロになっているキッド。もう一人はボロボロにはなっていないものの意気が上がっている男子生徒。そしてこの男子生徒の正体は、数か月前の話題に出てきた、ステファニアの弟のバルトサールであり、今回の事件の主犯でもある。
キッド「…どうした?もう来ないのか?お望み通り受けてやってんのによ……!」
バルトサール「(くそっ…!何故こいつは倒れない?何かを待っているのか?)」
決闘が始まってから、すでに数分が経過しているが。いまだ倒れないキッドを見てバルトサールはそんなことを考え始めた。
バルトサール「(まさか、アデルトルートが自力で脱出するのを待っているのか…?いや…拘束され、見張りも付けているんだ。ありえない)ヒッ…フフフッ!そうだな…私も飽きてきたよ。名残惜しいが、決着を付けるとしようか。渾身の一撃を……
バルトサールがそう言うと、キッドは小さく笑った。
バルトサール「この期に及んで…余裕があるとでも言いたいのか…!」イラ…
キッド「ああ……そうだな、あいつ等なら余裕で何とかしてくれてるはずだぜ」
キッドの言葉の意味を理解できないバルトサール、しかしすぐにその言葉の意味を理解することになる。
デュオ&エル「「キッド‼」」
キッドとバルトサールは、声の聞こえた方を向いた。そこには。
エル「お待たせしました!」
デュオ「待たせたな、キッド!」
アディ「キッド…ごめんね」
アディをお姫様抱っこしているエルとデュオの姿があった。
キッド「アディ…!エル!デュオ!」
バルトサール「そんな…馬鹿なっ」
アディがこの場にいることに驚いたバルトサールは、アディから奪った髪飾りを落とした。
キッド「ったく…遅えんだよ!」
エル「申し訳ない!こんなロクでもないことはさっさと終わらせましょう!」
エルのその言葉に同意しようとしたキッドであったが、エルの次の言葉にキッドだけでなくアディとデュオも驚くことになる。
エル「今日幻晶騎士の模擬戦を四人で見るって約束しましたからね!もう始まってるかも!」どどん!
そう、エルがステファニアとの会話の時に言っていた色々とは幻晶騎士の模擬戦のことだったのである。
キッド「そうだよ…ハハッお前はそういう奴だよ」
デュオ「全くエルは、おいキッド!」
キッド「なんだよ?」
デュオ「負けたら絶対許さねーからな!」
キッド「へっ負けねーよ!」
エルの発言で一瞬無表情になったが、デュオの負けたら許さない発言に気合の入った顔と声で答えた。そんな中でバルトサールは目の前の光景を見ながらプルプルと体を震わせていた。
バルトサール「……………ふっ………ふざけるなよっ」
そう言うと、怒りを露わにしてキッドに向かって走り出した。
バルトサール「何を…終わった気になっている‼散々痛めつけてやっただろうがぁ‼卑しい妾腹のガキが調子に乗るなぁーーー‼」
キッド「だからお前の家やその騎士団なんかにゃ興味ねぇんだよ、それよりもっと―――」
キッドは自身に向かってくるバルトサール対抗するように手に持つ剣を構えた。
キッド「面白くて凄ぇ奴等と一緒にいるんだからな‼」
そう言うとバルトサールに向かって振りかぶった。振りかぶった剣はバルトサールに直撃しそのまま吹っ飛ばした。吹っ飛ばされたバルトサールは広場中央にある噴水の中に落ちた。その光景を見ていたギャラリーから歓声ががった。
キッド「今までの借りを熨斗付けて返してやったぜ!」ふーーーーっ
アディ「キッド!大丈夫!?」
アディが心配そうに近づいていき、それに続くようにデュオとエルも近づいて行った。
キッド「ああ!効いちゃいねぇって、あんな腑抜けた攻撃なんて」
エル「しかし自業自得とはいえ…流石にやりすぎではないでしょうか」ちらっ
エルはキッドにそう言いながら、噴水の中にいるバルトサールを見た。実は先ほどのぶっ飛ばしによって、バルトサールは噴水の中で気絶していたのである。
デュオ「いいんだよ、ああなってしょうがないことをやったんだからなあいつは」
キッド「そうそう、それに吹っ飛ばした瞬間に
アディ「!それって…」
デュオの発言に容赦になと思っていたアディであったが、キッドの空気弾丸という単語に反応した。
キッド「ああ!師匠たちの直伝さ。ありがとよ、親友」
エル「はい!」
デュオ「どういたしまして!」
キッドとエル、そしてデュオは互いの拳をぶつけ合った。
エル「さて、では急ぎましょう!模擬戦が始まってしまいます!」
デュオ「あ、ちょっと待ってくれエル」
エルがそう言い走ろうとしたその時、デュオが待ったの声を上げた。
エル「え!?なんです兄上!早く行かないと終わってしまいますよ!」
デュオ「安心しろ…すぐに済むから……」
デュオはそう言うと、ゆっくりとした足取りで噴水の中に沈むバルトサールに近づいた。その行動に理解できていない三人であったがすぐにその表情が驚愕に変わった。バルトサールの近くに立ったデュオは、バルトサール着ている服の襟を掴んだ。次の瞬間。
バルトサール「ぐふっ!?!?!?」
エル&キッド&アディ「「「!?」」」
気絶しているバルトサールの腹部を、デュオが突然殴ったのである。気絶していたバルトサールも今の衝撃で意識を取り戻したが、とても痛そうにしていた。そしてエルたちも、いきなりのデュオの行動に驚きを隠せないでいた。そして意識を取り戻したバルトサールは、腹部からくる痛みに耐えながら言葉を発した。
バルトサール「きっ貴様……何をす……ひっ!?」
バルトサールがい痛みに耐えながらデュオの顔を見た瞬間、バルトサールは怯えだした。何故怯えだしたか、それは今のデュオの目に全く光が宿っておらず、その顔も完全に無表情になっており。その背後には、巨大な鎌を携えた死神が見えたからである。
デュオ「何を?簡単な話だよ。大切な親友を痛めつけられたその仕返しだよ!」
バルトサール「がはっ!!?」
デュオはさらにバルトサールの腹部を殴った。
デュオ「痛いか?だがな、散々痛めつけられたキッドの方が痛いんだよ。怖いか?気絶させられて縛られたアディはもっと怖かったんだよ。もしまたキッド達に何かしてみろ…その時はこの程度じゃ済まさないからな。覚えとけ」
バルトサール「はっはい‼(こっ殺される!?)」
バルトサールのその言葉を聞いたデュオは、そのまま手を放しエルたちの方に戻っていった。
キッド「おっおい、流石にあそこまでしなくてもよかったんじゃないか?」
アディ「そっそうだよ、ちょっとかわいそうだよ…」
デュオ「……だってよ…」
キッド&アディ「「?」」
デュオ「大丈夫だってわかっててもよ、大切な親友を痛めつけられて黙ってられなくってよ…アディだってそうだ、何もなかったからよかったけど、めっちゃ心配したんだからな?」
キッド&アディ「「デュオ」」
デュオがバルトサールを殴った理由を聞いたキッドとアディは、ゆっくりとデュオに近づき抱きしめた。
デュオ「?キッド?アディ?」
キッド「ありがとな、俺等のために怒ってくれて」
アディ「ありがとう、デュオ」
デュオ「……おう」
ありがとうと二人に言われ、デュオも二人を抱き返した。
エル「そんなことより、早く行きましょうよ!模擬戦が終わってしまいます!」
エルの早く行こうという発言に、三人は一瞬動きを止めたがすぐに笑顔が出てきて笑い出した。
デュオ「ははは!そうだな、早く行こう!」
キッド「はは、相変わらずだなエルは」
アディ「あはは!そうだね♪」
エル「なんで笑ってるんです?早く行きましょう!」
デュオ&キッド&アディ「「「おう(うん)!」」」
走り出したエルに続くように三人も走り出したのであった。ちなみに、デュオによってボコボコにされたバルトサールはというと。
バルトサール「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い………」
噴水の中で寒さに震えながら?怖いと言い続けていた。そしてこうも言っていた。
バルトサール「……死神怖い………」
その日から、いい意味でも悪い意味でもデュオ・エチェバルリアという人間は有名になったのである。また、[【死神】デュオ・エチェバルリアの逆鱗に触れるな]という噂が学園中いや町中に広まったのであった。
バルトサールボコった時のデュオの目は、東京卍リベンジャーズの闇落ちマイキーみたいな感じだと思ってください。
ヒロインどうするかパート2
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ノーラ
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ハーレムでよくね?
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