【完結】プレイしていたゲームの能力で転生するやつ   作:Leni

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■24 再生怪人ナギ

◆59 アルビレオ・イマ

 

「素晴らしいお茶ですわ!」

 

 アルビレオ・イマが用意した紅茶を飲んで、雪広さんが感嘆した。彼女はいいとこのお嬢様なので、お茶にもうるさいのだろうが……その彼女が褒めるくらいだ、きっとすごいお茶なのだろう。

 茶器もなんだか柄の入っている立派な物だし、雰囲気に気後れしてしまいそうだ。

 

「ありがとうございます。紅茶はちょっとした趣味でしてね」

 

 アルビレオ・イマが、雪広さんに優雅に礼を返す。

 

「美味しいですー」

 

 紅茶狂信者のネギくんも、満足顔だ。

 それを見て、小さく笑ったアルビレオ・イマは、ネギ君に向けて語り出した。

 

「しかし、ナギの行方ですか。彼がどうなったか話してもよいのですが……彼を追うその道行きには危険がともないます。ゆえに、話すにあたって、君には力を示してもらう必要があります」

 

「力、ですか……」

 

「はい。魔法使いとしての力。どれだけ戦えるかですね。ネギ君、君は今、何歳ですか?」

 

「えっと、九歳です」

 

「なるほど。その歳では、さしたる力は得ていないでしょうね」

 

 アルビレオ・イマのその言葉を聞いて、ネギ君はむっとする。

 それを笑ってやりすごし、アルビレオ・イマは言葉を続ける。

 

「しかし、九歳ですか。そのころのナギといえば、この麻帆良を訪れたことがあるそうですよ」

 

「えっ!?」

 

「目的は、魔法使い達の武闘大会への参加。『まほら武道会』という大会に出場し、優勝しました。正確には十歳のころですね」

 

「父さんが……」

 

「ええ、ですからネギ君。同じく十歳になろうとしている君に、その時のナギほどの力があるか……私に示してみてください」

 

 おや? 話の雲行きが……。

 ネギくんは、テーブルに立てかけていた杖を手に取り、言う。

 

「手合わせ、ですか?」

 

「はい。私との手合わせを受けるなら、ナギにまつわる、とっておきをご覧に入れましょう」

 

「お願いします!」

 

「ネギくんのパートナーの方も、一緒でいいですよ」

 

 アルビレオ・イマは、テーブル席に座る中学生女子達を見て、笑いを浮かべてそう言った。

 パートナーと聞いて、即座に立ち上がる雪広さん。それから遅れて神楽坂さんも立ち上がり、のどかさんと近衛さんも立ち上がるが……。

 

「待たんかガキども。委員長と神楽坂はともかく、のどかと近衛はただの素人だろうが。二人は座っていろ」

 

 キティちゃんに言われ、しぶしぶと座る近衛さんと、どこか残念なようなそれでいて安心したような顔で座るのどかさん。

 まあ、近衛さんは純ヒーラー志望だろうから、魔法がまともに使えたとしても戦いの場に出すには問題があるけれどね。

 のどかさんは、改造手術が行なわれるまで待ってほしい。

 

「おや、パートナーは四人だけですか。てっきり、ここにいる全員がネギくんのパートナーだと思ったのですが」

 

「なんで私までぼーやのパートナー扱いしているんだ、貴様は。ここにいるパートナー以外の者は、私の門下の者達だ。二人ほど関係ない者がいるがな」

 

 早乙女さんと綾瀬さんは、まだキティちゃん的には門下にカウントしないらしい。

 

 そういうわけで、ネギくんと雪広さん、神楽坂さんは、大戦の英雄『紅き翼(アラルブラ)』の一員と戦うことになった。

 

 

 

◆60 親子の戦い

 

 場所を移動して、地下図書館内部にある大広間へと移動した。アルビレオ・イマはそこに防護魔法を張っていき、戦いの準備を進める。

 そして、お互いに大広間の中央で向かい合う。

 

「戦う時間は十分とします。十分間耐えきれば、ネギ君の力を認めましょう」

 

 そう言って、アルビレオ・イマは手にパクティオーカードを持つ。そして、「来たれ(アデアット)」と宣言すると、彼の周囲に大量の本が舞い始めた。

 それを見た神楽坂さんもパクティオーカードを取り出し、ハリセンのアーティファクトを取りだし構えた。

 

 アルビレオ・イマが、さらに動きを見せる。自分の周囲を舞う本の中から一冊選び取り、本を開いて栞をはさむと、本を閉じてネギくん達の方へ表紙を見せつけた。

 表紙には、『NAGI SPRINGFIELD』と題字が書かれているのが見て取れた。今の私は観戦のためにスマホから『鷹の目』を引き出しているので、遠くからでも見えるのだ。

 

「私のアーティファクト『イノチノシヘン(ハイ・ビュブロイ・ハイ・ビオグラフィカイ)』は、他者の人生を記録することができ、一度限りですが記録した時点での『全人格の完全再生(リプレイ)』ができます。簡単に言えば、私は他人に変身できます。では、行きますよ」

 

 そう言うや否や、アルビレオ・イマが光に包まれ、彼の姿が変化した。

 それは、赤髪のやんちゃそうな好青年。以前、京都で見た写真より歳を取った、ナギ・スプリングフィールドの姿だった。

 

「父さん!?」

 

 思わずといった感じで、ネギくんが叫び声をあげる。

 

「よぉ、お前がネギか? 模擬戦たあ、面白そーなことしてんじゃねーか」

 

「父さん……!」

 

「おっと、感動の再会とかじゃねーぞ。俺はアルのアーティファクトで再現された、過去の俺。仮初めの存在ってやつだ。再生時間は十分間だ」

 

「十分間……」

 

「っつーわけで、戦おうぜ! 構えろ、ネギ!」

 

「そんな、僕、父さんと話したいことがいっぱい……一度しか再生できないって……」

 

「男なら拳で語れ! 稽古をつけてやる。かかってこい、ネギ!」

 

 再生ナギがそう言うと、ネギくんはあふれかけていた涙を(そで)でぬぐい、杖を構えた。

 

「分かりました、胸を借ります! 委員長さん、アスナさん、前衛をお願いします!」

 

 そこまで会話を続けたネギくんも、杖を構えて雪広さんと神楽坂さんに魔力を供給する。

 すると、二人は再生ナギへ向けて飛び出していき、ネギくんは魔法の詠唱を開始した。

 

「ナギさん、お覚悟を!」

 

 先に仕掛けたのは、雪広さんだ。

 近づいてきた雪広さんに再生ナギは軽くパンチを入れるが、雪広さんは腕を取って再生ナギを投げ飛ばした。

 だが、再生ナギはそのまま床に叩きつけられることはなく、器用にもその場で身体を回転させて雪広さんから少し離れた場所で立ち上がった。

 

「ほう、日本の合気ってやつか」

 

「雪広あやか流合気柔術ですわ!」

 

 と、そこへネギくんの『魔法の射手(サギタ・マギカ)』が、上空から雨のように再生ナギに降り注いだ。

 

「なるほど。合気柔術ね。じゃあ、これはどうだ」

 

 しかし、再生ナギは『魔法の射手』を気にも留めず、前方へダッシュ。そのまま雪広さんを殴ると見せかけて、少し遠くで拳を振り抜いた。すると、拳の先から無詠唱の『魔法の射手』が大量に飛び出し、雪広さんを撃ち抜いた。

 

 雪広さんは悲鳴をあげる間もなく気絶し、吹き飛ばされて床に転がった。

 

「まずは一人」

 

「委員長! このおー!」

 

 高速で動く再生ナギの動きに対応できてなかった神楽坂さんが、動きを止めた再生ナギに追いつき、ハリセンで殴りかかった。

 

「おっ、お前、まさかアスナか? いやー、でかくなったな」

 

「てりゃーって、えっ?」

 

 再生ナギが張っていた魔法障壁をハリセンは軽々と砕いていくが、ハリセン本体は再生ナギが首を軽く動かすだけでかわされてしまった。

 

「おーおー、さすが姫様。障壁が役に立たねえな」

 

 そこへ、再度ネギくんの『魔法の射手』が神楽坂さんを避け、カーブを描いて再生ナギへ殺到する。

 

「でも、それじゃダメだ。ネギから魔力を受け取ってそのまま使っているんじゃ、勝てねーぜ? 思い出せ、心を無にして、左手に『魔力』、右手に『気』だ!」

 

 ネギくんから飛んでくる『魔法の射手』を拳で弾きながら、のんきにしゃべる再生ナギ。

 一方、神楽坂さんは混乱した様子でその場に棒立ちになった。

 そこへ再生ナギが殴りかかるが、神楽坂さんは無意識でそれを回避していった。

 そして、途端に動きのよさを取り戻した神楽坂さんが、何やらぶつぶつとつぶやき始める。

 

「左手に『魔力』……右手に『気』……左手に『世界』……右手に『自分』!」

 

 すると次の瞬間、神楽坂さんの全身からものすごいオーラが立ちのぼった。

 むむむ。こんな早くから開眼するとは。

 

 あれは、『究極技法(アルテマ・アート)』、『気と魔力の合一(シュンタクシス・アンティケイメノイン)』、『咸卦法(かんかほう)』などと呼ばれるもの。

 本来、『気』と『魔力』は混ざり合わない、相反する力。それをあえて融合させることで強大な力を得る技法である。

 高難度な技法であり、習得には途方もない修行が必要なのだが……神楽坂さんは記憶を封印されているため、自身でも覚えていない昔に、この技法を習得済みなのだ。

 

「やればできるじゃねえか、姫様」

 

「なんで私が姫様なのよっ!」

 

 そう言いながら、再生ナギに『咸卦法』で強化されたハリセンを叩きつけようとする神楽坂さん。

 しかし、身体能力が超絶強化されても、動きは素人のまま。

 

「あー、もう、当たりなさいよ!」

 

「当たるかよ。障壁破壊されたところに『咸卦法』で殴られるとか、想像もしたくねーわ」

 

 再生ナギは攻撃の手を休め、回避に専念して神楽坂さんの猛攻をしのいでいた。

 さらに、そこへ再度、ネギくんの魔法が上から降り注ぐ。

 

「ネギ! さっきから『魔法の射手』ばっかりじゃねえか! せっかく姫様が前衛を張ってるんだからドカンと強えーの撃ってこいや! まさか俺に似て、魔法全然覚えてねーとか言わねーよな!」

 

「えっ、お、覚えてますけど……父さんに向けて使うのは……」

 

「遠慮すんな! 『千の雷』でも『燃える天空』でも撃ってこい!」

 

「そんな高度な魔法覚えてませんっ!」

 

「なんだ。やっぱお前、俺と同じで魔法学校中退したんじゃねーか?」

 

「中退……!? 父さん、魔法学校中退だったんですかー!?」

 

「おうよ」

 

 あー、この世界のネギくんって、四月にキティちゃんの過去の記憶読んでいないから、中退のくだり知らないのか……。

 そんなネギくんにとってショックなことがありつつも、彼は神楽坂さんに指示を出した。

 

「アスナさん、強い魔法を撃ちますから、合図したら下がってください!」

 

「了解。呪文を唱えている間、後ろには通さないわ!」

 

 そんなやりとりを敵前で交わすと、再生ナギは面白そうに口を釣り上げる。

 

「いいコンビじゃねえか」

 

 いや、その人達コンビじゃなくてトリオなんだけどなぁ……雪広さん、見事に伸びたままだな。

 

「ラス・テル・マ・スキル・マギステル! 影の地、統ぶる者スカサハの。我が手に授けん、三十の棘もつ霊しき槍を――アスナさん!」

 

「分かったわ!」

 

 神楽坂さんが、ネギくんの合図で大きく後ろに跳躍する。

 対する再生ナギは、素直に魔法を受ける構えだ。

 

「『雷の投擲(ヤクラーティオー・フルゴーリス)』」

 

 ネギくんの杖から、巨大な雷の槍が射出される。

 それを再生ナギは……正面から受け止めた。

 

「おー、なかなかやるじゃねえか。さすが俺の息子だ」

 

 余裕で魔法を耐えきった再生ナギを見たネギくんは、呆然とした顔になる。

 

「そんな……効いてない!」

 

「ネギ! もう一度よ! ……って、あっ!」

 

 再度突撃をかけようとした神楽坂さんのオーラが、不意にかき消えた。身にまとっていた『気』と『魔力』を使い切ったのだろう。ガス欠だ。

 

「くっ、もう一度……」

 

「残念、再挑戦はなしだ」

 

『咸卦法』が切れて無防備な神楽坂さんに、再生ナギが瞬動で近づく。

 そして、再生ナギは手で軽く神楽坂さんのアゴを打ち抜いた。

 

「はら?」

 

 すると、神楽坂さんがふらりと身体を揺らし、そのまま倒れ込む。脳震盪(のうしんとう)だ。

『咸卦法』の使用中は内臓や脳もそのオーラで保護されるが、今の神楽坂さんは『咸卦法』どころか『気』も『魔力』も切れた状態。簡単に脳を揺らされてしまった。

 

「アスナさん!」

 

「よし、あとはネギ、お前だけだ」

 

「くっ!」

 

 ネギくんが、とっさに杖を構える。

 

「魔法は見せてもらった。じゃあ次は、ステゴロだ!」

 

 そう言って、再生ナギはものすごい勢いでネギくんに殴りかかっていった。

 

「――『戦いの歌(カントゥス・ベラークス)』!」

 

 とっさにネギくんは、修学旅行で覚えたばかりの身体強化魔法を使用。そのまま杖を武器に、再生ナギと近接戦闘を始めた。

 だが……。

 

「『戦いの歌』を使ったならこっちもやれるかと思ったが、殴り合いは素人か?」

 

 再生ナギに殴り飛ばされ、十数メートル後方へと吹き飛んでいくネギくん。

 そして、そのままネギくんは地面に転がった。

 

「ま、こんなところか」

 

 腕を組んで、倒れるネギくんを見つめる再生ナギ。勝負は付いた。……ように見えたが。

 

「ま、まだです……」

 

 ネギくんが、杖を支えに立ち上がった。

 

「お、やるじゃねーか。でも、そこからどうする?」

 

「ラス・テル・マ・スキル・マギステル。光の精霊29柱。集い来たりて敵を射て。『魔法の射手(サギタ・マギカ)・連弾・光の29矢』」

 

 凡庸な『魔法の射手』による攻撃に、落胆を隠せない再生ナギ。

 だが、魔法を追うように、ネギくんが再生ナギに突進していった。

 

「おお、魔法を目くらましに突撃か? そこは瞬動が使えたらよかったな」

 

 再生ナギは、そう言いながら『魔法の射手』を拳で弾いていく。

 そこへ、杖を振りかぶったネギくんが襲いかかり、再生ナギは迎撃の態勢を見せる。

 

 だが、ネギくんが行なったのは、杖の投擲だった。

 瞬時に反応して、杖を打ち払う再生ナギ。その間に、ネギくんは再生ナギの目の前まで迫っていた。

 

解放(エーミッタム)!」

 

 そこでネギくんがさらに追加で一手を見せた。遅延呪文(ディレイ・スペル)だ!

 ネギくんがいつの間にか仕込んでいた魔法が発動し、ネギくんの拳から雷がほとばしった。

 

白き雷(フルグラティオー・アルビカンス)』による雷撃が再生ナギを飲みこみ、轟音が大広間を満たす。

 そして、再生ナギは……。

 

「今の一撃はよかったぜ。さすがだ」

 

 魔法を正面から耐えきっていた。

 そのまま反撃として、ネギくんを容赦なく殴り飛ばす再生ナギ。

 今度こそネギくんは地面に倒れ、起き上がらなくなった。

 

「よし、手合わせは終わりだ。残り時間は五分ってところか」

 

 満足そうに再生ナギはそう宣言すると、ネギくんが投げつけた杖を拾いにいく。

 そして、杖を持って倒れるネギくんのもとへと向かった。

 

「うーん、ズタボロだな。治療魔法は苦手なんだよなぁ……」

 

 困ったように地面に倒れるネギくんを見下ろす再生ナギ。

 そこで、観客としてずっと戦いを見守っていたキティちゃんが、口を開いた。

 

「近衛木乃香。出番だ。ぼーやを治してやれ」

 

「あっ、そうやな。行ってくるー」

 

 近衛さんはアーティファクトを呼び出しながら駆けていき、制約の三分が経過する前にネギくんの怪我を治療した。

 そして、起き上がったネギくんは、あらためて再生ナギと言葉を交わし始めた。

 

「やっぱり父さんは強いですね!」

 

「だろー? ネギもこれくらいは軽くできるようになれよ?」

 

「はい! 実は先日、エヴァンジェリンさんに弟子入りしまして……」

 

「はー? あいつにー?」

 

「あそこにいるんですけど……」

 

 ネギくんがこちらを指さすと、再生ナギはこちらを向いた。

 再生ナギに見られ、キティちゃんはとっさに目をそらす。

 

「今は師匠(マスター)って呼んでいるんですけど……」

 

「おいおい、大丈夫か? 血とか吸われてないか?」

 

「大丈夫ですよ。それで、魔法以外にも、剣術も習い始めまして。その師匠が、並行世界の――」

 

 そうして、ネギくんが再生ナギと話し込み始めた。

 その光景をキティちゃんが優しい顔で見守っている。私はそんなキティちゃんに話しかける。

 

「エヴァンジェリン先生はいかなくていいんですか?」

 

「あれは、しょせんは過去の幻影だ。ナギとは、本物を見つけ出してちゃんと話すさ」

 

「そうですか……」

 

 やがて、向こう側では雪広さんと神楽坂さんが復活する。

 すでに手合わせが終わっていると知り、再生ナギのもとへと歩み寄っていく。

 

「あー、完敗って感じね」

 

 そう言いながら、神楽坂さんが再生ナギの前に立つ。

 

「おう、姫様。ネギのパートナーやるなら、もう少し修行積んどけよ?」

 

「その姫様って何? それと、私、ネギのお父さんと知り合いなの?」

 

「それは――」

 

 と、そこで再生ナギの身体が光の柱に包まれる。

 すると、再生ナギへの変身が終わり、アルビレオ・イマへと姿が戻った。

 

「残念ながら、時間切れですね」

 

「いや、ちょっと待ってよ! それはーって、何!? 私とネギのお父さんに何があったの!?」

 

「それは――今は秘密です」

 

 そんなアルビレオ・イマの言葉に、神楽坂さんが「うがー!」と憤慨する。

 それを両脇に立ってなんとかなだめようとするネギくんと雪広さん。

 その様子を見て、アルビレオ・イマは笑うことで神楽坂さんをあおった。

 

 そんなこんなで、過去のナギ・スプリングフィールドとネギくんの戦いは終わり……皆のもとへ戻ってきたネギくんの顔は、とても晴れやかになっていた。

 


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