魔理沙の兄   作:眠い

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1話

「毎度ありがとうございました」

 

幻想郷において唯一、人が安らげることの出来る人里。今日も今日とて人で賑わっている。

 

ガラガラ〜

 

「すいませーん。」

「はーい。霧雨道具店にようこそ…ってなんだ、貴方ですか妹紅さん」

 

白い髪に赤い目、頭にリボンをつけているこの人里で目にする数少ない妖怪である藤原妹紅が店にやってきた。

 

「なんだとはなんだ」

「いえ、特に他意はありませんよ。それより、こんなしがないお店に何用で」

「人里で1番でかい店のどこがしがないだか。

慧音のお使いで来たんだ。代わりにこの店で頼んだ物を取ってきて欲しいって。」

「あぁ、なるほど。少々お待ちください。今取ってきますので。」

 

そう言いながら店の奥に行って数十秒後、慧音に頼まれていた寺子屋の備品を取ってきて欲しいって戻ってきた。

 

「ご注文のお品です。これにサインをおねがいします」

「ここでいいんだな?」

「はい。そこでおねがいします」

「藤原妹紅っと、はい」

「お確認させていただきます。」

 

書類に目を通し、不備が無いかを確認して

 

「はい、OKです毎度ありがとうございます」

「ん、それじゃぁ今から慧音のとこ行ってくる。あと、朔も元気そうだって伝えとく」

「私からもよろしく言っといてください」

 

ガラガラ

 

「は?」

「どうかしましたか…ってなんですかコレは」

 

 

空が赤く染っていた

 

 

「とりあえず慧音のとこに行ってくる」

「あ、待ってください私も行きます」

「いいのか、店を空けて」

「こんな天気ですし誰も来ませんよ。それより、今は情報が欲しいですし」

 

店頭に「休業」の札を立て掛けて鍵をかける朔。

 

「おい!朔!!」

 

2階の窓から怒鳴り声が聞こえてる。

 

「お呼びだぞ」

「はぁ〜、なんだよ親父!!」

「早く中に入れ!」

「今から慧音先生のとこに行ってくる!」

「何を言っている!危険だぞ!」

「大丈夫だよ!妹紅さんもいるし!行きましょう、妹紅さん」

 

妹が出ていってから親父が今まで以上にうるさくなった。

元々母さんが死んでから情緒不安定ですぐ怒るようになったし、妹が出ていきたくなるのもよく分かる。

 

「本当にいいのか」

「いつもの事です。気にしないでください。それに私がそこそこ強い事は知っているじゃないですか」

「それはそうだが、朔は人間だ。危なくなったら逃げてくれ」

「了解」

 

そんな事を話しながら移動していたら寺子屋に着いた。

 

「慧音!」

「妹紅!それと朔!?なんでいるんだ」

「久しぶりですね、慧音さん。それより、今はどういう状況ですか」

「とりあえず、人里を私の能力で隠した。異変の方は博麗の巫女が動いたそうだ」

「博麗の巫女ですか…私は会った事ないのですがどのようなお方で?」

「私も会った事ないが紫曰く最高傑作だそうだ」

 

妖怪の賢者がそこまで言うのなら大丈夫だろう。

 

「なら後は異変に便乗してくる妖怪の相手だけですね」

「そうだ。私と妹紅で人里を回るから朔も家に…」

「私も手伝いますよ」

「危険だぞ。」

「そうだ、朔に何かあったら…」

「大丈夫ですよ。そこそこ強いですし、お2人が来るまでの時間稼ぎぐらいできます。」

「……そうか、なら協力してくれ。」

 

許可が取れたので3方向に別れて見回りを始めた。

 

 

数時間後

 

 

赤い霧が晴れた。博麗の巫女が解決したのだろう。通りにも人が戻ってきた。

 

「あっ、朔。大丈夫だったか?」

 

寺子屋に戻ると先に妹紅がいた。

 

「はい、妖怪とは1度も遭遇しませんでした」

「そうか、ならよかった。後は慧音だが…」

「おーい」

 

ちょうど慧音が戻ってきた。

 

「よし、2人とも無事だな」

「あぁ、妖怪にも会わなかったし、ふざけて外出していた馬鹿に頭突きしたぐらいだ」

 

慧音の頭突きを受けた人、大丈夫かな。まぁ、角が出てないだけよかったということにしよう。

 

「それでは私は仕事に戻ります。」

「もう行っちまうのか?」

「えぇ、これ以上空けると親父が…」

「あぁ、なるほどな」

「そういえば、朔の妹って今何してるんだ」

「魔理沙ですか?なんでも魔法の森で霧雨魔法店という店をやっているとか」

「魔法店?魔法に関する何かを売ってるのか?」

「いえ、アリスさん曰く何でも屋らしいです」

 

アリスはよく人形劇を人里でしている為よく見かける。

 

「そういえば、魔理沙は今回の異変解決に関わったらしいぞ」

「えっ、そうなんですか!」

「あぁ、さっき八雲紫から事の顛末を聞いたんだ」

 

アリスに迷惑かけてる魔理沙がそんなことするなんて…

 

「異変が解決したなら博麗神社で宴会やるんだよな。朔、魔理沙と話して来たらどうだ?」

「えっ!魔理沙とですか…」

「大丈夫だろ、魔理沙が嫌いなのは親父さんだろ?」

 

確かにそうだが……

今更会っても魔理沙にとって迷惑ではないだろうか。

 

「まぁ、もし行く気になったら博麗神社に行くといい。私達も顔合わせするために宴会に行くから」

 

そんな話をしてから私達は別れた。

 

 

夜、博麗神社にて

 

 

いつも人が来なくてボロボロの神社だが、今はものすごく活気がある。

 

「おっ、朔!来てたのか」

「あはは、やっぱり気になってしまって」

 

既に酒が入っている妹紅と

 

「Zzz」

 

酔いつぶれてる慧音がいた。

 

「慧音さんもう潰れてるんですか?」

「慧音は以外と弱いからね。あっ、魔理沙はあっちで飲んでるよ。」

 

妹紅が指を指す方を見てみると、魔理沙と赤白の巫女服を着てる少女と酒を飲んでいた。

 

「行ってこい」

 

バァンと背中を叩かれ魔理沙に向かって歩く。

魔理沙は巫女達と話しているため気づいていない。後ろからゆっくり近づいていく。

そして魔理沙の後ろに立った時魔理沙がこっちを向いた。そして……

 

「オロロロロロ」

「ギャーーーー!!!」

 

博麗神社に朔の悲鳴が響き渡った

 

 

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