童貞貫き通して魔法使いになれたので"あさおん"魔法使ってみた 作:sannsann
『ボイチャ』
あーやっぱネトゲ最高だわ。
現実と一緒でネトゲもなんか微妙に違うところが多い、今やゴミ扱いだけど、将来超レアカードになるやつを買い占めたのに仕様変更が来ても結局ゴミのままだった、死にたい。
ヒャッハー!
辻ヒール&支援だー!
オラー現役JCのありがたい支援だぞ!
誰がネカマだ失礼な!
こちとらリアル♀ですー。JC様ですー。
嘘ですトレインで轢かないで、あ、いや♀なのは本当なんですけど!アッー!
・・・まあリアル♀とかましてや中学生だとか言えるわけないんですけどね・・・。
ご存知の方はご存知だと思うけど、直結厨という言葉も大流行している最中でして・・・。
体格もチビガリだし、リアルで襲われたら一発でアウトですハイ。
美少女ではないけど、そういうの好きな人から見たら逆にそれが良いらしいのでかなり危ないです。
てるる:おいすー
逆 毛:おいすーwww
ウィザ:おっすおっす
聖天使:こんばんはー^^
ヌルポ:ヌルポ
忍 者:こんにちはでござる
騎 士:こんばんわ
逆 毛:ガッwww
ゆふぃ:こんー
ウィザ:ガッ
ヌルポ:チッ
逆 毛:^^
ウィザ:^^
逆毛は草ばっか生やしてるけど、実は良識人なギルマス。
草さえなければ良い人だと思う。
盾職なのに盾が持てない両手剣を装備して戦うクソビルド。
ウィザさんは厨二病患者。
テンプレな魔法使い職。
言葉は痛いけど、支援職の私と相性いいからよく狩りに行く。
装備はそこそこ揃ってる。
聖天使はたぶんネカマ。
私と同じ支援職、こいつのせいで私までネカマ扱いされる。
キャラのフルネームは☆癒しの聖天使熊☆
いたいたこういう奴。
忍者はニンジャロールプレイしてる人。
あんまり避けない回避職のアサシンしてる。
ステの振り方的に装備があれば強いけど、装備がないから弱い。
騎士さんは頼りになるタンク。
よく忍者と喧嘩してる。
どこぞの逆毛と違ってちゃんと盾持ってる。
タンクとしては優秀で、偉そうに感じるけど実は謙虚。
凄いなー憧れちゃうなー。
地元じゃ負け無しの喧嘩自慢らしい。
ヌルポは弓使い。
基本ROMってるけど時たまヌルポしてくるから注意が必要。
あんまり喋らないけど装備もレベルも高い。
なのでよく狩りのお世話になってます。
ゆふぃは確実にネカマ、男共に相当貢がせてる模様。
私自身ついコロッと貢いでしまいそうになるくらいの手練れだ。
色んなキャラを持っていて、足りない職を補ってくれるギルドの縁の下の力持ち。
だが絶対ネカマだ。
どいつもこいつも濃いメンツだ。
他にもギルメン少しだけいるけど、いつもinしているのはこの7人。
いやまじでなんでいつもいるの?
私も学校の時間以外大体いるけど、この人達はもっとinしている。
ネトゲの七不思議の一つだね・・・。
逆 毛:てる来たし支援枠大丈夫だねwww
騎士団いこうwww
忍 者:デュラハンカード出たら頂戴でござる
騎 士:ちゃんとゴールド出して買え
これだからら忍者汚い・・・
聖天使:てるちゃんあとはよろしくねー^^
逆 毛:うはwwwボイチャ入るやるおる?www
忍 者:マスターもう酒飲んでるでござるかw
拙者入るでござる
ヌルポ:ヌルポ(入る)
騎 士:ガッ!(謙虚に入る)
聖天使:がんばってー!
じゃあ私お風呂入ってきますね^^
女子のお風呂は長いんでーす☆
ゆふぃ:私もー、皆またね!
ネカマ二人が落ちた。
どうやらちょうど支援職がいなくなるタイミングだったらしい。
ちなみに私はボイチャには入らない。
聞き専(ボイスチャットには参加するが喋らず聞くのみ、発言はゲーム内チャットでの文字で行う行為)だ。
コミュ障な私が入れるとでも?
いやね、最初は試そうとしたんだよ・・・ここで練習したらリアルでも会話できるようになるんじゃね?って
そんな気持ちでね、入ろうとしたんだよ。
けどね・・・いざ喋ろうとしたら、声が出なかった・・・。
怖かったんだよね。なんか色々と。
アサオンだとかテンション高く喜んでたけど、実際には何もできないチキンな私・・・。
本当嫌になる。
騎士団ダンジョンでの狩りは結構良い感じだった。
途中逆毛のアホギルマスが ごwwwめwwwんんwww
とかいいながらモンスターを大量トレインしてきたときは崩壊しかけたけど、高いポーション使いまくって何とか耐えた。
マジ許さん。
そんな時、事件が起こっちゃったんだよね。
嫌な・・・事件だったね・・・(ぶち切れ)
ヌルポ『ちょいウンコwww』
騎 士『ウンコかよwwwじゃあタバコ吸ってくるわ』
忍 者『拙者も一服』
ウィザ『じゃあ近くの自販機にコーラ買いに行く』
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そんな感じで皆離席することになったので、安全地帯で休憩となった。
もう1時間半狩り続けたし、私も喉渇いたし、飲物でも取りに行こうかと思ったその時だった。
逆毛『てるっぺ、まーだボイチャ入らないのか?』
そうしたらギルマスがこの質問ですよ。
実はこの逆毛ギルマスには以前ボイチャにinしたものの全く喋らなかったことで心配されてしまい、その時にこっそりコミュ障なことをゲロってしまっていたのだ。
てるる:はい・・・ごめんなさい・・・まだちょっと怖くて
逆毛『そっか・・・まあ無理強いはしないけどさー。
ただ、てるっぺの話聞いてると、ちょっとしたきっかけで会話なんて、すぐできそうなんだけどなあ』
てるる:自分でもそう思います
逆毛『皆さ、いいやつだよ。このギルドのやつは。
たとえドモったって、噛みまくったって、誰も笑わないさ、草生やすくらいだぜ、俺みたいになww』
てるる:はい・・・そうですよね・・・
逆毛『ガッ・・・うっ・・・』
ん?っと思った次の瞬間、背景音で何かが倒れるような音と、何かが割れる音。
てるる:マスター?どうしました?お茶でもこぼしました?
逆毛星人『・・・・・・・・・・・・ッ・・・ウウ・・・グッ・・・』
チャットで呼びかけるも、聞こえてくるのはマスターの苦しそうな息づかいのみ。
ようやく私は、この逆毛に何かが起こったのだと理解したのだった。
てるる:誰か戻ってません!?なんかマスターがやばそうなんですけど!?
タイミング悪く、ログインしている人は皆離席しているようだ。
相変わらずマスターからの返事は無い。
てるる:マスター!大丈夫ですか!?
救急車呼ぶので、住所言って下さい!
逆毛星人『ウウ・・・・・・ウウ・・・・・・』
マスターからの返信はない。
当然だ、今苦しんでいる人間が、チャットなんか見ているわけないし、ましてや仮に見ていたとしてもキーボードを叩いて返事などできようはずがない。
そんなことができる余裕があるのなら、自分で119番通報をしているだろう。
私がチャットどれだけ叫ぼうと、それは文字が画面に表示されるだけ。
何の意味も無い。
心臓発作的なものだろうか?
だとすれば1分1秒が生命に関わるはずだ。
秒単位で心臓マッサージの有無が後遺症とかにも関わってくると聞く。
苦しむマスターに住所を聞いて、そこに119番通報をすれば間に合うかもしれない。
けど、今は皆離席してしまっているうえに、しばらく帰ってきそうに無い。
ならば、私がするしかない。
私が、声に出して。
聞くしか、ない。
私が。
・
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・
葛藤はたぶん数秒にも満たなかったと思う。
やはり人間、命に関わることなら咄嗟に動けるものだ。
私はキーボードを操作して、ボイチャのマイクミュートボタンを解除した。
てるる『マスター!?私です!てるるです!
大丈夫ですか!?
声が聞こえていたら、住所を教えて下さい!
きゅ、救急車を呼ぶので!
マスター!マスターッ!!!』
私は何も考えずに、叫んだ。
住所だ、それさえわかれば119番通報ができる。
そんな必死の思いだった。
・・・・・・だけど次の瞬間、聞こえたのは思いもしない声だった。
逆 毛『えっ』
忍 者『ちょwwリアル女子www』
騎 士『まじかよwww』
ヌルポ『草wwwww』
ウィザ『ファーwww』
逆 毛『まじか・・・・・・』
聞こえてきたのは、離席していたはずの皆の声。
そしてさっきまで苦しんで返事すらままならなかったはずの、ギルマスの声。
てるる『え? え?』
私はわけがわからず、???状態になってしまった。
逆毛『あー、まじかー。さすがに想定外だわ』
ウィザ『いやワンチャン声高めの男の可能性も微レ存』
騎 士『ねーよww
いやある・・・のか・・・?いやないない。
さすがに声高すぎるし、自然すぎる・・・よな』
忍 者『都市伝説のボイチェン使用おじさんでは』
ヌルポ『ボイチェンでここまで女性の声でねえよ・・・ソースは俺』
・
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・
ギルメン達がボイチャでゴチャゴチャと何かを言い合っている。
思考がまわらない。
マスターは無事だった?
うそだった?
ていうかこれはあれか、皆グルだったと?
てるる『どういう、ことなんでしょうか?』
あれだけ緊張していた私は、もういない。
いるのは沸々とした怒りと恥ずかしさと驚きと悲しみ等でゴチャゴチャになった感情に震える私だけだ。
てるる『マスターは、本当に何もないのですね?
大丈夫なんですね?』
自分でもびっくりするくらい、震えた声が出た。
逆 毛『いやうん・・・あの、ごめん。
とりあえず体は何も無い、ごめん、演技だ』
てるる『そうですか』
忍 者『てるる違うんだ!
別にだまそうとしたんじゃないんだよ、いやだましたんだけど。
ギルマスからてるるがビビってて喋れないって相談されて、それなら皆で一芝居打てば喋るきっかけになるかもって相談してたんだよ!』
騎士『そう、だからギルマスだけを責めないでくれ』
なるほど・・・コミュ障な自分のために皆で一芝居だったと・・・。
てるる『なるほど。わかりました』
ウィザ『ごめんね、たちの悪い冗談で。
しかしまさか女性だとは』
ヌルポ『ヌルポ』
ガッと言いたいところだが、涙がとめどなくあふれてくる。
こんな涙もろかったろうか、頭では理解しているのに、身体がいうことを聞かない。
てるる『私は、私は本当に・・・本当にマスターに何かがあったのかもって・・・死んじゃうんじゃないかって・・・本当に怖かった』
気付けば私は涙ながらに喋っていた。
前世で大好きだった祖母が心臓発作で亡くなったこともフラッシュバックで思い出したからかもしれない。
祖母の死も突然だった、一人暮らしだった祖母は倒れたあと誰にも見つかること無く死んでしまった。
もし傍に誰かがいたら、結果は変わっていたかもしれない・・・突然の心臓発作というのは、そういうものだから。
だから、皆のしたことが、ショックだった。
理由はわかる、私のためだというのもわかる。
てるる『マスター、一人暮らしって聞いてたから・・・。
傍に誰も居なくて、心臓発作でも起きたんじゃないかって。
マスター死んじゃんじゃないかって・・・・・・グスッ・・・』
『『『・・・・・・・・・ごめん・・・』』』
てるる『もう、いいです・・・無事だったのならそれで・・・』
忍 者『よしじゃあ暗い話題はこれで終わり!
てるるちゃん今何歳?
声の感じ若いよね』
騎 士『直結厨乙』
逆 毛『前に会社辛いとか言ってたし俺等と同年代かな?』
ウィザ『ていうか女性なのに今までの発言から漂うオッサン臭・・・』
ヌルポ『俺等より年上説』
こいつら・・・!!
なめるなよ、こちとら現役女子中学生だぞ!
JKよりさらにレアなんだぞ!
てるる『現役女子チューガクセーだよ☆ミ』
『『『『嘘乙wwwwwww』』』』
なんでだよ!!!
なんで誰も信じないんだよもう!!!
まあいいんだけど。
とまあ、こんな感じでまあボイチャ上で喋れるようになったんだよね。
結果オーライってやつ?