童貞貫き通して魔法使いになれたので"あさおん"魔法使ってみた   作:sannsann

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あーん?   あーん!

 

 

 

それからしばらくすると、アッツアツのたこ焼きが運ばれてきた。

どの味も美味しそう。

マスターは定番のソースマヨ、ゆふぃさんはゆずぽん、騎士さんは明太マヨ、忍者さんはチーズ、ヌルポさんは出汁で食べる明石焼き風、私は醤油とみんな違う味をチョイスした。

 

 

………ぁっ…ふーッ、ふーッ

 

 

これは確かに熱い、火傷しちゃいそうだ。

けど美味しい、中がトロトロなのがやばい、思えば関西に住んでるけどたこ焼きを食べたのって前世以来かも。

あれ、前世でもあんまり食べた覚えがないぞ……高校の時友達と学校帰りに食べたくらいか……卒業後はずっと一人だったし、一人たこパなんてしないし…。

あー、やめよう、今は今だ。

少し冷めたので口の中へ一気に頬張る、まだ熱いけど全然大丈夫なレベル、ウマー。

たこ焼きがこんなに美味しいなんて知らなかった…他の味も気になるな。

 

 

「ふふ、てるるちゃん美味しそうに食べるわねぇ」

 

 

なんか皆にジッと見られている気がする、むむむ、そんなに顔に出ていたのだろうか。

 

 

「よかったらこっちも食べるでござるか?

 ……なんちゃってー」

 

 

忍者さんが、チーズ味のたこ焼きが刺さった串を差し出してくる。

チーズ!

ただでさえ美味しいのにたこ焼きと合体とかもう美味しい確定でしょう。

 

 

い、いいんですか? あ、ありがとうございます

 

 

最初の緊張はどこへやら…食べたおかげか、それとも吹っ切れたのか、私はそこまで緊張せずに話せるようになってきた。

忍者さんが差し出してきたチーズたこ焼きをパクっと食べる。

なんか皆で「あっ」って言ったけどどうしたんだろう。

うん!やはりチーズも良い!

なんか忍者さんが私の口をジッと見ているな。

あ、そうか、私ばっかりもらってちゃだめだよね、恥ずかしい。

 

 

「チーズも美味しいですね!

 よかったら醤油も、ど、どうぞ…?」

 

 

自分の醤油味のたこ焼きを串で刺して忍者さんへ差し出したが、なぜか忍者さんは固まってしまった。

どうしたんだろうか。

 

 

「あー…これ、いいんでござろうか…」

 

「ちょいちょいちょーい!てるるちゃん待って!」

 

「忍者ギルティ」

 

「ロリコン死すべし」

 

「忍者アウトwww」

 

 

一体どうしたのだろうか、何がアウト?

 

 

「て、てるるちゃん?さすがに初対面の人にアーンは、駄目じゃないかなぁ?」

 

 

ゆふぃさんの指摘でハッとする。

そうか、忍者さんは普通に冗談でアーンってしたのに、私がそれに答えちゃったのか…。

うう…空気読めない女でごめんなさい。

 

 

ご、ごめんなさい忍者さん…

 

「あ、あー…いや、こっちこそごめんでござるというか…」

 

「あーこれわかってないやつだ」

 

「マジかよ」

 

「うーんwwwネット上とは違いすぎて最早別人www」

 

わ、わかってますよ…。

 ごめんなさい、く、空気よめなくて…」

 

「あー、あのね、てるるちゃん。

 皆が言っているのは、その…あれよ。

 間接キスっていうか…、そもそもほら、アーンって普通は恋人同士とかそういう仲が良い人同士がするものじゃない?」

 

 

その時私の脳に電流走る。

しまった、思わず前世のノリでやってしまっていた!

あーそうだ、私今は女だった。

いやけど、最初にしてきたの向こうだしな…。

ていうか自分はまだまだ子供だし、年齢的にも。

おじさんがほぼ初対面の女子中学生にアーンする、うん、文面的にはアウトだねこれ。

あー、けど私って見た目的には小学生みたいなもんだし、だからセーフ…だよね。

ほら、小さい姪っ子にアーンするみたいな感じで。

……なんか自分で言ってて悲しくなるけど。

 

っていうか待って、よく考えたら私の人生初(間接)キッスがこんなおっさんだと!?

いやそりゃ小さい頃は両親と間接キスしているのかもしれないけれど、そういうのはノーカンだし。

お前前世でそういうのないんかって?

無いから あさおん 出来たんだよちきしょーめー!!

 

 

「あ、べ、別に怒っているわけじゃないんだよ?

 ただ、そういうの気にする人もいるからってだけだよ!

 だから、ね、そんなしょぼんとしないで。ね?

 あ、そうだ、私のゆずぽん風味も食べる?美味しいよ!?」

 

 

ゆふぃさんが早口でまくし立ててきた。

ゆずぽんとか絶対おいしいやつ!

 

 

た、たべりゅ…

 

 

ハッ、待てよ…この流れは合法的にゆふぃさんと間接キスできる流れでは!?

おっさんじゃなくて綺麗なお姉さんで上書き!

実質こっちが初キッス!!!

私子供だからわかんなーい戦法でいけば可能なはず!

いやゴリ押しさせて!お願いだから!

 

 

あ、あーん…

 

 

恥ずかしい!だがいけるはず!

ふへへ、ゆふぃさんの唾液カモン!

おっさんから上書きさせて!!

 

 

「〜〜〜ッ!」

 

 

 

おろ、ゆふぃさんが天を仰いだぞ、どうしたんだ。

 

 

 

「キマシタワー」

 

「どちらかといえばオネロリでは?」

 

「www」

 

「拙者もう……ウッ」

 

「おいwww」

 

 

外野はなんかヒソヒソ喋ってるし、なんなんだ一体。

ほら、ゆふぃさん早くあーん!

はよはよ!

ぷりーーーず!!

 

 

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