いつからこうなったんだろう…?俺は確かに遠い何処かの惑星で戦車長をやっていた。(勝率は五分五分だが)でも今俺が居る場所は何処だ?執務室。机には腹を丸出しにして「撫でろ」と言わんばかりの夕立。書類仕事が出来ない。こうなったきっかけは結構前に遡って話す必要があるな…
「…っと!また白線が増えたな!」俺はあの時愛車のTigerⅠ重戦車に白線を足していた。主砲の白線は9本になったところだったんだ、演習で撃破した目標の最大数さ。上機嫌でコーヒーでも飲もうかと思っていた時にあいつが来た。
『こんちゃー死神です』
何だって?死神?そりゃもうすぐ死ぬ時に見えるもんだろ?俺はいつでも元気1000倍のスーパーマンだ。俺はこう返してやった!「人違いだぜベイビー、出直しな」ってな!でもそいつは言うんだ、『いや、貴方もうすぐ別のとこ行く事になりますよ、もう決まってるんで頑張ってください』
あの冷淡な口ぶりが忘れられん。そこから記憶が曖昧だ、気づいたらこの世に来てたんだから。さ、ここからがミソだ!イカレた長話を聞いてもらおう!言い忘れたが俺の名前はパンガロ・デンジルミヨン・ブレンネンだ。まぁ好きに呼べ!ほんとに長いぞ、座布団でも持って来い!
「チックショウ…あいつ何をしたんだ、シメてやりたい」
起きた時はガレージの中に居たんだ。愛車だけでなく他のも全部揃ってた。変わった点は無いから死神はただの悪夢だと思ったが後ろを振り向いた後その儚い希望は崩れ去った。
「指揮官、何してるです?」
誰だこの愛らしい赤い目の嬢ちゃんは?
頭の耳(?)の下にゃ真っ白いサラサラ髪、明らかに布が少ないセーラー服…俺の第一声はこれだ。「え〜と、お嬢ちゃん名前は?」
「綾波…です。駆逐艦だけど、どんな敵とも戦える…です」
思考を整理させろ、今何つった?駆逐艦?駆逐艦ってなんだ?軍艦?でも目の前にいるのは人だ、笑わせんな。…いや待てよ、その前に一つ最重要事項を忘れてた。「…いつから俺が綾波の指揮官になったんだ?」
「綾波は言われたままにここに入っただけです。今母港には指揮官しかいないと聞かされているです」
まずい、もう思考回路がショート寸前だ…そもそもこの世界はなんだ?
その後分かった話では、この世界は「ユニオン」「ロイヤル」「鉄血」「重桜」の四大陣営があってあまり揉め事は起きてなかったが(いや起きてる)「セイレーン」とか言う連中が世界を丸ごとボコボコにしちまって今でも戦争が終わってないらしい。四大陣営はその時に「アズールレーン 」って名前の軍事同盟を造った。だが「鉄血」「重桜」はそこを抜けて自分らで別の組織を作って敵対してる。「レッドアクシズ」って言うらしいがな。ちなみに「綾波」は「重桜」出身だが俺が飛ばされたところは「ユニオン」の母港だそうだ。まぁ俺は政治屋でもなんでもないから理解する気も無いがな(理解しろよ)。その日はその手の話が終わった後、一通りの新人研修を済ませて就寝タイムだ。最も、俺は椅子で寝たが。仕方ないだろ、「KAN-SEN」てのは女の人と同じようなものだと聞かされたんだから。まだ寮舎が建設中だったから綾波の寝床が無かったんだ!男は黙ってベッドを譲るのが定石だからな!明日は新人研修の一環で貰った「KAN-SEN」の素体、「メンタルキューブ」を使って建造をしてみる事になってる。
………なんか平穏な日々を過ごせる気がしない。
まぁええか!!その時考えよう!!