初投稿です!
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↑アプリウマ娘のトレーナーIDです
無課金ですが、重要なところは抑えています
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光輝くユメ
「みんなぁ〜! 今日はファル子のライブに来てくれてありがとう〜☆」
"ウォォォォオオオオオオオオッ!!"
無数の照明に照らされるライブステージ。
その上に立つ、フリル部分に黒のひし形模様がついたピンクのアイドル衣装をふわっとなびかせた栗毛のウマ娘の一言で、観客席から大歓声が沸き起こる。
初めは河川敷の橋の下で、観客どころか彼女の歌声で足を止める人は誰一人としていなかった。
しかし、今行われているライブでは照明に負けず劣らず、何色にも光輝く無限のペンライトが観客席を埋め尽くしていた。
「よ〜しっ! それじゃあ、まずはファル子のちょっといいとこ聞かせてぇ☆」
"ラブリー! スマート! ど根性〜!"
「コラー! 最後のは違うだろー!」
彼女のツッコミに、今度は観客席からどっと笑い声があがる。
「まっ、いっか☆ 次はファル子のお名前聞かせてね☆ ファル子が逃げたら?」
"追うしかなぁ〜い!!"
「逃げてもかわいい?」
"あ〜ファル子〜!!"
「うん、みんなバッチリ☆ それじゃあ、トキメキ☆アイドル、スマートファルコンの"キラッ☆ ファンのみんなに感謝を込めて! ファル子の超ウルトラスーパーライブ♪" 盛り上げていこぉう!!」
それに合わせるように観客席はさらに盛り上がる。
彼女にとっては、まるで夢のような状況。
しかし、これが夢ではなないことをその身にしっかりと感じ、歓声に負けないほどの声で力強く歌いだした。
☆
「……さん……コンさん……ファルコンさん! 起きてください!」
「むにゃむにゃ……モウイッキョクイクヨー……」
綺麗に整えられた尻尾に艶のある
普段からウマ娘のアイドル、通称"ウマドル"を自称している彼女のこと、きっと大熱狂のライブの夢でも見ているのだろう。
本当はこの"嬉しい誤差"をずっと眺めていたい。
「……しかし、すでに起床の予定時間を323秒も過ぎている以上、これは強硬手段に出るしかありませんね」
フラッシュは布団を勢いよく剥がすと、ファルコンの体を起こしてベッドの上に座らせる。
そして、机の上に置いてあるウマ娘用の寝癖直しスプレーとブラシ、ヘアアイロンを手に取ると、ファルコンの栗毛の髪と尻尾の寝癖を直し始めた。
「むにゃ……あれ? フラッシュさん……?」
「guten Morgen。おはようございます、ファルコンさん。もう、あまりフラつかないでください」
目を覚ましたものの、寝ぼけてフラつくファルコン。
その勢いで体を回転させると、フラッシュに抱きつき、胸に顔をうずめる。
「フラッシュさん……やわらかい……☆」
「……ファルコンさん。お・は・よ・う・ご・ざ・ま・す(ニコッ」
春の一番心地のよい暖かさに包まれた部屋の温度が一瞬、極寒レベルまで下がったことでファルコンの意識がはっきりとする。
「わ、わぁー! おはよう、フラッシュさん☆ 今日もいい天気だね☆ ……あっ! ファル子お腹空いたから、食堂に行ってくるね〜」
ベッドから飛び降りると、逃げるように部屋を飛び出し、食堂に向かって走る。
途中、他のウマ娘たちに軽くあいさつし、食堂に着くと栗東寮の寮長であるフジキセキが入り口の前に立っていた。
「おはよう、ポニーちゃん。今日ものんびりしたお目覚めだね」
「ご、ごめんなさぁ〜い!」
食堂に駆け込んでにんじん定食を手に取ると、返却口に一番近い席に座って手を合わせる。
食事はよく噛み、残さず感謝して。
幼い頃から両親に言われてきたため、どれだけ急いでいても、食事はバランスよくしっかりと噛んでご飯粒一つ残さず完食する。
「ごちそうさまでした☆」
食器を片付けて食堂を飛び出すファルコン。
「廊下は走らないように」
しかし、フジキセキに注意されてしまい、小走りで部屋に戻った。
部屋に戻るとすでに準備を終えていたフラッシュの姿はなく、急いで歯磨きと洗顔、制服への着替えを済ますと、途中までフラッシュにやってもらった髪と尻尾をブラッシングする。
そして、最後は机に置いてあった鏡を覗きながら、母からプレゼントされたリボンでツインテールを作る。
「髪型よし、尻尾よし、制服よし、スマイルよし☆ スーパーウマドル、スマートファルコン! 今日も1日頑張るぞぉ〜☆」
掛け声に合わせて腕を突き上げると、掛けてあったカバンを持って部屋を出た。
「ファルコンさんが朝食のために部屋を出てから、玄関に来るまでかかった時間、34分24秒。予定より134秒の遅れです。急いでください」
「ふぇ〜ごめんなさぁ〜い!」
寮の玄関で本を読んで待っていたフラッシュは、ファルコンの姿が見えるなり本をカバンにしまい声をかける。
「フラッシュさんがもっと早く起こしてくれれば……」
「……はい?」
靴を履きながらボソッと言ったファルコンの小言をフラッシュは聞き逃さなかった。
振り返ってファルコンに歩み寄ると覗き込むこうに顔を近づける。
「ファルコンさん、あなた前に私が早く起こした時、もっとゆっくり寝かせてほしいと言いましたよね? ですから私は、ファルコンさんの起床から登校までにかかる時間を平均化して、よりギリギリまで、ですが絶対に慌てることのない時間にいつもあなたを起こしているんですよ。それをあなたは323秒も寝坊しておいて―――」
「わぁー、わぁー! ごめん、ごめんってフラッシュさんっ! ファル子が悪かったから、早くしないと本当に遅刻しちゃうよぉ〜!」
ファルコンがフラッシュの背中を押しながら玄関を出ると、桜並木の中をゆっくりと走り出した。
「そういえばフラッシュさん、この間トレーナーさんと契約したんだよね! ねぇねぇ、フラッシュさんのトレーナーさんってどんなヒトなの?」
途中、少し後ろを走るファルコンに聞かれたフラッシュは首を傾げて考える。
「そうですね……ファルコンさん……みたいなヒトでしょうか」
「それって、ファル子みたく可愛くてプリティーってこと?」
「ファルコンさんみたいに私がしっかりとサポートしないと心配だということです」
「えぇ〜!? ……でも、そっか〜トレーナーさんがついたってことはフラッシュさんと一緒にいられる時間も減っちゃうんだね……」
ファルコンの残念がる声に、突然足を止めるフラッシュ。
「安心してください。ファルコンさんとの時間もすでにスケジュールに組み込まれています。だって……その……“サイコー☆のお友達”……ですから」
ファルコンの位置からでは振り向かないフラッシュの表情は分からなかったが、照れくさそうに肩をすくめる様子やわずかに赤らめている頬を見て、フラッシュの想いは十分に伝わっていた。
「フラッシュさん……フラッシュさぁ〜ん☆」
「わっ!? 危ないですから、急に抱きつかないでください!」
その時、肌で少し感じるくらいの温かい風が桜の花びらを舞い上げて、まるでこれからの2人の未来を見守るように優しく包みこんだ。
happy 1st Anniversary!!
もともとこのタイミングで投稿するつもりだったのに、
ストックが3話くらいしかたまらなかったよ〜(つд⊂)エーン