自分がしっくり来る所で止めたいと思います
皆、オラにやる気を分けてくれ〜
コイツはさっきから何云ってんだ
信じ難いことをやらせようとしてるのは確かだが
「そんな大切なことは
私に頼むべきではないと存じますので
帰らせて下さい!」
まぁ、ざっとこんなもん
これで帰れる
「無理だよ」
なんだと
「無理とはどう云うことですか!?
まさかドアをくぐった瞬間に死んだ〜転生〜
とか言わないでくださいよ!?」
嫌な予感、不可解な現象を
自らの知識(漫画やらアニメやら)を総動員して
出された結論を問い質すと
「あぁ、そうだよ」
「ふざけんな、んなこと誰が信じるかッ
「ある意味ではそうなのかも知れない」は?」
今なんつった
ある意味だと
死に色んな意味が有ってたまるか
「君が云う死とは生物的な死か
それとも記憶的な死か」
生気の無い目がこちらを見透かそうとする
生物? 記憶?
「生物的な死ならいつの日か
自らの身体で体験できよう
記憶的な死は『リメンバー・ミー』でも
覧ることだ」
見たことあるぞディズニーの作品だろ
「今の君は誰も知らない
つまり、記憶的な死と言える
存在すら消去ッ」
少し楽しそうに言う
「じゃあ、家族とか友達とか誰も……」
「そうだ、誰も君のことを知らない
君だけがいない世界の完成だ」
もう元に戻ることは不可能だろう
元に戻ることを半ば諦め
自分が管理者になる事実に頭を抱えた
「君は僕らの求める条件に一致したからだよ
求める条件は3つ」
――――――――――――――
1.高次元内に同じ存在が確認されない
2.多世界に対する
3.元居た世界に
――――――――――――――
確かに、どんな世界があるか知りたいし
家族との仲や勉学も良いとは言えなかった
でも
「唯一の存在?」
「あぁ、そうか〜そこから話さないとな〜」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
殆どの生物は他世界にも存在する
言わばありふれた存在である
君らが教えられてきたアイデンティティは
我々の間では唯一説と言われ
否定されてきた
我々が言う世界とは
交ざっている
君はそのパラレルワールドにさえ居ない存在
とっても稀有な存在だと言える
では、君に問おう
世界は幾つあると思う?
一人の人間がたった2つの選択
“YES” “NO”
何方かを選ぶことは世界は別つ、分岐させる
では、君が元居た世界
おそらくだが
約80億の人間が選択を迫られた時
その時一体どれほどの世界が出来る?
唯でさえ天文学的数字なのに
多数の答えがある質問だったら?
我々はそれ程気が遠くなるほどの数を管理している
君にこの管理を手伝ってほしい!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「パラレル? 管理?
さっきから聞いてるけどアンタは神か?」
「我は神ではない
神とは人間が作った偶像でしかない
ディレとでも呼んでくれ」
「するってぇとディレ
その
どうにかして欲しいってことか?」
「無限ではない」
「えっ、でも」
「無限とは限界のないということだろう
世界の保存には
「限界がある?」
頭がこんがらがってきました
「世界の保存、管理にはエネルギーが必要だ
それに世界は必ず自然消滅が起きる
だがそれは何としても避けたい」ガタッ
耳の下辺りを押さえ
急に立ったと思ったら懐から杖を取り出した
「少し説明しすぎたかもしれない
このままでは怒られてしまう」
ディレが杖で床を突くと
「待ってくれッ」
黒い球体に巻き込まれた
できることなら今年度中に