ありふれた和平で世界平定(ディストピア)   作:LW

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2nd season放送記念!
ありふれの檜山×ノイント物。


01 香織はもう諦めて、もっと凄い美人を口説く!

「アアアアアアァァァァァァッッッッッッ!!!!!!」

 

痛い痛い痛い、イタイイタイイタイッッッ!!!!!!

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「俺の腕、身体」

 

激痛と表現する事すら生温い痛み。

全てを塗り潰して、湧き続ける恐怖。

魔物に喰い殺された。生きたまま喰い殺された。

 

フィクションなら見掛ける事も有るシチュエーションだろう。

うぁっグロ!で終るシーンだ。

だが間違っても、実体験したいとは思わない。

 

「腕が、身体が有る」

 

激痛と恐怖に狂って、のた打ち回る内に正気に戻る。

魔物に喰われた筈の腕が、身体が有る。

喰われる処か、傷一つ無い。誰かが手当てしてくれたのか?

部位欠損の再生とか!香織でも無理なLvじゃ無かったか!?

 

「日本の、俺の部屋!?」

 

手当てしてくれた誰かを捜して、周囲を見渡す。

教会の治癒院か、臨時の野戦病院の類だと思っていた。

だが此処は、懐かしい日本の俺の部屋だった。

 

「ヲイヲイ、全部夢オチだったとか言わないよな?」

 

訳が解らない。

混乱する頭を落ち着かせて、状況を整理する。

俺は檜山大介。認めたくは無いが、ありふれたただの高校生だ。

だと言うのに他のクラスメイト共々、異世界召喚された。

異世界トータスでは勇者だの神の使徒だの呼ばれて、戦争に強制参加。

 

確かに天之河が代表して同意はした。

だが突然拉致られて、外国処か異世界。

此処で拒否ったら、処刑とか国外追放臭かった。

運良く国外追放で済んでも、異世界にいきなり放り出されるのは辛い。

魔物が居て、治安?ナニソレ美味しいの!?と言うガチの世界。

難易度高めのスタートだと思う。

 

「仕方無かった。筈だ」

 

戦争の参加を決めた俺達は、鍛錬を積み続けた。

それこそゲームのキャラのように、LvUPして行くのを実感する。

と言うかゲームだった。お約束のステータスやら魔法が有る。

 

そうして過ごす内に初の実戦!オルクス大迷宮。

俺は此処で、南雲を殺した。香織を手に入れる為だ。

 

上手くやったと思っていた。

撤退中に一発!ドカンとやって、南雲を奈落に突き落す。

これで香織は俺のモノ!そう思った。

 

だが香織は諦め無かった。南雲は生きて居た。

奈落から這い上がって、バケモノになって帰って来た。

アレはもう魔王!奈落の魔王だろう!?

 

それからはもう、泥沼だった。

南雲の生還を知った香織は、南雲に付いて旅に出た。

俺は香織を諦められずに、あのネクロフィリアのキチガイと手を組んだ。

それで王都の決戦でも色々やって、

やっぱりバケモノだった南雲にやられて、最期は魔物に喰い殺された。

 

本気で色々有った。これが全部夢オチ!?

それとも、最初からリスポーンで日本に帰れたのか!?

と言っても、これが夢オチだと信じていない。

魔物に喰い殺された記憶が、恐怖が!余りにリアルだからだ。

それともう一つ、変わった事が有る。

 

「香織はもう諦めて、

 もっと凄い美人を口説く!これだっっ!!!」

 

香織に対する執着が、綺麗にサッパリ消えていた。

俺は香織を手に入れる為、最終手段に出た。

香織を殺した。殺してでも香織を手に入れようとした。

だが香織は、俺のモノになら無かった。殺してもダメだった。

 

やれる事はもう、全部やったって感じだ。もう出来る事が無い。

そう思ったら、もうどうでも良くなった。

と言うか?あの魔王の女に手を出す気は失せた!と言っても良い。

 

 

「おはよう、白崎さん」

 

「おはよう、檜山君」

 

普通に挨拶出来た自分を誉めてやりたい。

と言うか困惑が顔に出ていないかが、懸念材料である。

 

状況を整理している内に、今日が平日だと気付く。

支度を済ませて登校。高校に顔を出す事に決める。

 

他にも日本に戻って来たクラスメイトは居るのか?

それを確かめる心算だった。

だが教室は予想以上に賑やかだ。

見知ったクラスメイトは居た。居た処か【全員】居る。

 

俺が殺した筈の香織が居る。

召喚される前と同じように、其処に居た。

それは俺の知っている香織で、幻だとは思え無かった。

 

「清水まで!」

 

他に清水も居た。

清水も死んだと聞いていたが、当たり前のように生きて居る。

こっちは困惑顔で、席でラノベらしき物を読んで時間を潰していた。

 

「問題はこっちだろうな?」

 

南雲が居た。魔王南雲だ。

アイツの顔を確認して、無意識に距離を取る。

だが其処に居たのは、召喚前のオタク臭い陰キャの南雲だった。

 

あの魔王とは、全くの別物である。

厨二臭い眼帯や籠手は装備していないし、髪も普通に黒かった。

何だ?日本じゃ一般人面して過ごす心算か!?

 

「は~い、HRを始めますよ~。皆さん席に着いて下さ~い」

 

愛子先生がやって来てHRが始る。

さて、これからどうする?着席してこの後の事を検討する。

 

状況を把握し切れていないが、動くべきだ。

動かない者に、得られる者は無い。

状況を放置すれば、魔王に何もかも奪われる。

南雲はトータスでハーレムを築いた。これ以上!魔王に美人はやらんっ!!

 

「八重樫と、園部辺りか?」

 

香織以上の美人と言ったら、クラスでは八重樫か園部だろう。

躊躇いは有る。魔王の御膝下で、ナンパなどしたく無いからだ。

だが他に当ても無い。

 

「ヲイヲイヲイ!

 これはリスポーンじゃなくて、ループ!!」

 

迷いながらダラダラ授業を受けている内に、昼休憩に入っていた。

其処で見覚えの有る悪夢を、目撃する事になる。

 

異世界召喚。

あの日と同じ異世界召喚の魔法陣が、教室の床で輝いていた。

 

漸く違和感の根元に気付く。

俺は日本に帰って来れた訳じゃない、戻って来たんだ。

詰りリスポーンでは無く、ループ系の展開。

くっ!高校は、用心してサボるべきだった!!

 

「ようこそ、トータスへ。

 勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ」

 

魔法陣の輝きが治まると、其処には見覚えの有る光景が広がっていた。

聖教教会の神殿。神山の頂上に在る大聖堂だった筈だ。

 

大聖堂に居るのは、白い法衣を纏った神官共。

今喋ったリーダー格の、爺さんの事も知っている。

俺達を召喚した諸悪の根源!エヒトと言う異世界の神様の下僕。

聖教教会の教皇イシュタルだ。

 

 

補足&解説枠。

本作は檜山×ノイントの、ノイント物です。

現在構想中の終着点は↓となります。

 

1/エヒト様大勝利ED

死亡フラグ回避の為、魔王南雲の誕生を阻止する。

ユエは魔人族に回収されて、エヒトの元へ!乗っ取り成功。

檜山は使徒となって、ノイントと世界を巡る事に。

 

2/エヒト様判定勝利ED

魔王南雲誕生。

南雲パーティーをスルーして、日本へ見逃す。

檜山はやはり使徒となって、ノイントと世界を巡る事に。

 

3/原作準拠ED

王都決戦で、イレギュラーとの戦いを決意するノイント。

南雲はヤヴァイから、手を出すのは止めろ!と檜山。

使徒の使命を果たそうとするノイントを、力づくで止める檜山。

次にノイントが目覚めるのは、エヒトが討伐された後!と言う展開。




檜山は口では【白崎さん】ですが、
内心のテキストは【香織】です。

終末のハーレム×蜘蛛ですが、なにか?
とかも構想しましたが、ありふれで行く事に!銀髪は好い☆
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