海上護衛総隊奮闘記@舞鎮   作:ウルティ

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実は、初めて一人称で本格的に書いているのですが、古鷹は相当動かしやすいキャラだと思いました。
今後も、彼女の魅力と可愛さを引き出せる書き方をしていければと思います。
そして、この作品を読んだ提督の皆さんが彼女を気に入って運用してくれればこれに勝る喜びはありません(オイ


第二話 入渠

――両舷前進微速。取り舵いっぱい。

 上司となる人物と劇的な出会いを交わした私は、これからお世話になる舞鶴鎮守府管轄の船渠(ドック)区画に向けて船体を緩やかに走らせていた。

 元々狭かった土地を苦心して干拓したのだろう。前方に見える規則正しく並んだ凹型のコンクリートで造られた船渠(ドック)区画は、湾内部を半ば侵食するようにして設けられていた。

 そして、その一つには私と同じ巨大な鉄の塊が鎮座している。

「ここからじゃ正確な艦級(クラス)までは判別できないなぁ……全通甲板があるから十中八九航空母艦だと思うけど……」

 大きさは私よりも若干大きめに思われた。おそらく艦載機の発着艦を行うために装備された巨大な飛行甲板があるためにそう感じたのだろう。

 とはいえ、太平洋方面への本格的な進出を図っているこの時期に貴重な航空戦力を後方で遊ばせておく余裕はどこの基地にもないはずだ。必然的にあそこで入渠している艦はなかなか補充が効かない正規空母の穴埋め役として急速に配備が進んでいる軽空母ということになる。

「空母かぁ……」

 前世、そして、二度目の生を受けた今世においても関わることがほとんどなかった艦種だ。果たして同僚――ゆくゆくは互いの命を預ける戦友として良好な関係を築くことができるか。呉で必要以上に他者と交流せず、ずっと自分の殻に閉じ篭っていた私にとって、それはとてつもなく無謀な願いに感じられた。

 しかし、どうあっても私は変わらなければならないのだ。 

 今後も人類側に勝利をもたらす存在であり続けようとするならば。

「そう、まだ見ぬ“妹たち”のためにも……あっ」

 考え込んでいる間に大分距離が近づいたからか、入出港の統制を行う管制塔から入港を歓迎する旨の発光信号が私に向けて発信されていた。急な“展開”をしたにも関わらず、運転手さん(提督)は彼らに連絡を送ってくれていたらしい。

 私は軽く微笑むと、艦橋上部に設置された探照灯を通じて新たな母港に着任を告げた。

 

――我、日本国海上自衛軍重巡洋艦『古鷹』。貴港の熱烈なる歓迎に心からの感謝を表す

 

 ◆

 

 入渠にかかる手間というものはこの身体になってからもほとんど変わらない。強いて言うならば、乗員が私と妖精さんぐらいしか存在しなくなったことぐらいか。

 タグボートによる曳航を受けながら、7号船渠(ドック)に細心の注意を払いながら進入する。この後、ポンプでの排水と並行しながら着底が始まるのだが、その間、私には大役が与えられる。

 知っての通り、艦艇の入渠を行うに当たって最も重要な作業が船体の固定だ。しかし、当然ながら船というものには航海具や計器類など実に多くの物品が存在する。何一つ存在しない大洋に身一つで躍り出た時は何事にも代えがたい大切なものなのだが、こと入渠に至っては、これが安定性を欠いて転倒を誘発させる一番の原因と化す。

 特に『古鷹(わたし)』はできる限り無駄を省いた小さな船体に限界まで武装を積み込むというコンセプトの元に設計されているため、他の艦と比べても復元性が低い。

 奴等(深海棲艦)に対抗し得る戦闘艦を修理中に陸の上で喪失した――なんてことになったら、創設間もない海上自衛軍にとんでもない汚点を残すことになる。

――私だってどうせ死ぬなら、広い大洋の上で最期を迎えたいもの

 背中に冷や汗をかくのを感じながら、私は艤装を統括するそれぞれの妖精さんたちに止めどなく指示を出し続けた。

 

 一時間近くかけてようやく盤木(ばんぎ)古鷹(わたし)を固定し終えた時には、既に陽は正午を回ってしまっていた。

 既に排水作業を済ませた7号船渠(ドック)には、通常水面下に隠れて見られないスクリュー部分まで全て(・・)露になった古鷹(わたし)の姿がある。今までにも何度か船渠(ドック)入りは経験してきているのだが、その度に自分の裸姿を万人に見られているようで気恥ずかしい感情を覚えてしまう。

――これから何度経験しても、きっと慣れることはないんだろうなぁ……

 頬を僅かに朱に染まったのが分かった。だけど、私は心のどこかで年頃の生娘のような態度を取ることを楽しんでいる自分がいることも意識していた。

 まもなく古鷹(わたし)と整備場を往復するためのタラップが取り付けられると、今まで待機していたのだろう――整備士や作業員が一斉に黒山の人だかりを作りながら渡り始めた。仲が良い者同士がいるのか、時折、談笑しながら小突き合いをする姿も見られる。

――いつの時代も技術畑の人たちは変わらないな……とっても頑固だけど明るくて、喧騒が絶えない……

 けれども私は知っている。彼ら技術者がどれだけ強い誇りを抱いて自らの職務に臨んでいるかを。

 傍らにずっと置きっ放しだったスーツケースの取っ手を握ると、主砲塔から横に長く伸びる測距儀を勢いよく蹴って飛び降りた。測距担当の観測妖精さんが抗議の声を上げたが、気にせず歩き出す。

 木目の整った甲板の上をコロコロと音を立てて転がしながら、艦橋の横を通って後部甲板に足を運ぶ。しばらくすると彼らの方でも私のことに気がついたらしく、盛んに手を振ってくれていた。

 私もそれに応えて笑顔で手を振り返す。互いの距離はすぐに縮まった。

 

「古鷹型重巡洋艦一番艦(ネームシップ)の『古鷹』です。今日から舞鶴鎮守府(こちら)にお世話になります」

 麦わらを被ったままなのは流石にどうかと思うので、後ろ手にそっと隠しながら、私は自分の艦名(なまえ)を告げた。

 すると、集団の代表者なのだろう――先頭に立っていた一人の男性が進み出た。

「今回、貴女の整備担当主任に指名された帰山と申します。これから長い付き合いになると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします」

 朗らかな笑みを浮かべた年配の男性が少々関西風の訛りが入った口調で私に名乗ると、立ち並んだ面々が各自制帽を取って頭を下げてくれた……ちょっとくすぐったい。

「はい、こちらこそよろしくお願いします。帰山さん」

 返礼代わりに空いた方の手で敬礼しながら、ふと私は、彼らの制帽に帽章がないことが気になった。もしかしたら彼らは軍属でないのだろうか?

 私がじっと傾ける視線の意図に気がついたのか、帰山さんは得心したような顔をすると言った。

「お察しの通り、我々は元々は『舞鶴製作所』という民間の一企業の出身でして……海自さんから委託されて艦娘さんたちの整備修理等をやらせてもらっております。ですが、腕は確かですよ?」

 あくまで善意からなのかそれとも私の見た目の年齢に合わせてくれたからなのか、帰山さんは茶目っ気たっぷりに話してくれた。何故だろう……今のやりとりで、みんなの私を見る目が一瞬にして、親戚の姪っ子を見守るそれに変わってしまった気がする。

――私ってそんなに頼りない感じに見えるのかなぁ……

 今だけは、ちみっこい少女の身であることが恨めしく感じられる。まったく輪廻の悪戯も何を思って、私をこんな姿で再び現世に生み落としたのか。物言わぬ鉄の塊のままであったなら、こんな気苦労もしないで済んだであろうに。

 かつては列強諸国を震撼させた栄えある皇国の一等巡洋艦も、慣れない生身の身体を得ればこのざまだ。

「自信なくしちゃうなぁ……」

 空を仰ぎ見ながらポツリと呟く。それは今のどんよりした心情とは裏腹に、憎たらしいほど碧かった。

 

 ◆

 

 その後、艤装妖精さんと工廠妖精さんも交え、私たちは今後の作業における大まかな段取りを打ち合わせた。と言っても、転属前に大体の工程を呉で終わらせているので、やることと言ったら、錆落しを兼ねた防水塗料の塗り直しと、幾つかの艤装の保守点検くらいなものだ。

 それと、装備の方もできる限り高性能のものに換装してくれるらしい。私としてもそれは願ったり叶ったりのことだったので、二つ返事で承諾した。

「それでは、すぐに作業の方に入らせてもらいます。ところで、貴女はこれから指令部の方に?」 

 帰山さんは帽子を被り直すと、私にそう聞いてきた。後ろにいた作業員の人たちは、もう既に艦内各所に散らばり始めている。

「はい、まだ着任の挨拶を済ませていないので」

 正確に言うと、ここに来るまでにそれっぽいことはしたのだが、あれが正式な着任だとは、どう贔屓目に見ても言えないだろう。何より私の気が治まらない。

「それなら、ここから出たら右手奥にある3号船渠(ドック)に向かってください。現在あそこで瑞さんの整備を行っているので、近道することが可能です。今の時間なら艦載機の様子を見に来てると思うので、顔合わせも期待できるでしょうし」

 3号船渠(ドック)というと、先ほど航空母艦が入渠しているのを見た場所だ。

 なるほど、確かに修理中は両舷側にタラップを掛けるから、重機や資材が氾濫している港湾側を通っていくよりも平坦な飛行甲板を経由していくのが楽なはずだ。

 そして、帰山さんの言葉を参考にするならば、彼女の名前にはどうやら“瑞”の文字が入るらしい。

――吉兆を意味する“瑞”が入る航空母艦……誰だろう?

 前世の記憶も併せて辿ってみるが、あまり芳しくない。私が機動部隊に随伴する機会が限られる重巡なのもあるが、元々空母自体が実際の保有数を悟られないよう秘匿対象になっていたので、例え軽空母と言えど知る機会はそう多くないのだ。

――それに、自分が戦没してからのことは完全に門外漢だし……

 自分が生きている時と死んだ後の歴史――所謂史実を完全(・・)に直視できている艦娘は、私も含めてほとんど存在しない。言うまでもなく、それが発端で諸々の悪影響をもたらす可能性が否定できないからである。 

 ともあれ、これから同じ鎮守府で働く仲間になる人物だ。最初の接触が早いに越したことはないだろう。私は帰山さんに礼を言ってから、7号船渠(ドック)を後にした。

 

 舞鶴鎮守府の船渠(ドック)区画は規模で言うとそこまで大きくない。大型艦専用の1号から3号、中型・小型艦艇用の4号から8号の合計8基が建設されている。つまり、配備されている艦隊の規模もそこまで大きなものではないということだ。その理由はいくつか存在する。

 まず、舞鶴が位置的に現在の前線である南太平洋の南西諸島やアルフォンシーノ方面のどちらからも離れているということが上げられる。出撃すべき海域まで行くのに毎回燃料を馬鹿食いしていたら、割に合わないどころか、戦う前から敗北を喫してしまう。

 次に、舞鶴は軍港である東港の直近に商業港である西港を持っているという点がある。ようやく輸入量を回復させ始めたここは、今の日本にとって万金にも換えがたい大切なものだ。

 最後に、舞鶴の持つ地形ではこれ以上基地機能を拡張するのが難しいという何とも世知辛い問題も存在する。

 結果、舞鶴鎮守府は内地に存在する基地の中では、大湊警備府や大阪警備府に続いて小さなものであった。

 それでも、呉や横須賀ほど深海棲艦による戦略爆撃の被害を受けなかったこともあってか、基地の持つ機能自体は実にしっかりしているように感じられた。

 場所によっては、基地防衛用に設けられた妖精さんお手製の高射砲陣地や対空機銃座なんかも確認できた……偶に邪魔になる所に勝手に作ったのか、港湾職員の人に怒られながら慌てて撤去している光景も見られるが。

 そうこうしながら歩いているうちに、一際目を引く全通甲板(フラッシュデッキ)を持つ艦影が私の目に飛び込んできた。きっとあれが例の軽空母が入渠している3号船渠(ドック)に違いない。

 そう思って足早に近づいて行くと、後部の昇降機(エレベーター)が甲板上に存在しないことに気がついた。ということは、件の人物は艦内の格納庫に居るのだろうか?

――そういえば、帰山さんがこの時間は艦載機の様子を見に来てるって言ってたっけ

 任務外の自由時間まで自分の装備の点検に費やすとは、彼女は余程生真面目な性格だと見える。呉にいた時の僚艦だった第八駆逐隊の朝潮ちゃんみたいに、自分の目で確かめてみないと落ち着かない性分だったりするのかもしれない。

「出会い頭にお説教! とかされないといいなぁ……あはは」

 私は一度だけ朝潮ちゃんに艤装の点検不備を指摘された時のことを思い出して苦笑しながら、左舷側のタラップを渡り始めた。

 

 実際に、私が空母の飛行甲板に乗る機会というのは当たり前だが、今回が初めてである。そもそも前世の場合だと、衝突でもしない限り空母と物理的に触れる機会などあり得ない。

 というわけで、せっかくの機会でもあるし、後学のために見なきゃ損だと思って私はあちこち見物して回っていた。本当は整備員の人に色々聞ければ楽だったのだが、どういう訳か甲板上に人の姿はない。ついでに妖精さんも。

 じゃあ、艦内格納庫にいるであろう彼女に聞けばいいのではないかと思うかもしれないが、せっかく装備の点検に自分の時間を充てている彼女を私の都合で振り回すのもどうかと思った結果、自分一人で見て回るという結論に至ったのである。

 甲板上にゴチャゴチャと戦闘用具や構造物が乱立している(重巡)と違って、艦載機の滑走路としての役割しか持たない彼女(空母)の甲板は非常にすっきりとしている。そのせいか、舞鶴湾の雄大な風景が歩いていた時よりもよく見えた。

 また、春のぽかぽかとした陽気に照らされた木製甲板は、座ってみると心地よい温もりとお日様の匂いが感じられて、油断してるとその場でウトウトしてしまいそうなほどだ。

「はぁ……気持ちいい」

 そよそよと吹く風を身体中で感じながら、私は荷物も何もかも全部投げ出してゴロンと寝転んだ。はしたないと思うが、それでも止めようとは思えなかった。

――あの空のどこかに私の妹たちも存在しているのかな? 第六戦隊のみんなが……

 本当なら私の姉になるはずだった加古。

 私の後ろを最期まで付いてきてくれた衣笠。

 そして……私の命と引き換えに守り切った青葉。

 私は、未だに過去に――前世の記憶に囚われ続けている。加古に対する未練、衣笠に対する謝罪、青葉に対する後悔に。

 古鷹・青葉型の艦娘として今現在あるのは私だけだ。海上自衛軍の上層部も私が生まれた時は、相当混乱した様子だった。姉妹艦が一人も来ない艦娘なんて私だけだったのだから。

 多分それは私の心に迷いがあったからだろう。妹たちと会ってどんな顔をすればいいのか、どう接すればいいのか、どんな言葉をかければいいのか……色々な迷いが生まれたせいで、私は結果的に彼女たちを拒んでしまった。

 旧式とはいえ四隻の重巡洋艦が来るのを当てにしていた海上自衛軍にとって、私一人しか来なかったのは大きな誤算だっただろう。おそらく大いに失望したはずだ。その証拠に、私が呉にいた時に配属されていた部隊は右も左も分からぬ駆逐艦たちを指導する練成艦隊の旗艦役だった。

 だから、呉から舞鶴の実働部隊への配置転換を命じられた時、私は耳を疑った。更に、当の舞鶴提督本人が運転手に扮して私を迎えに来た時は、これは夢かと隠れて頬を何度もつねった。その度に痛みを感じて、これは現実なのだと悟らされた。

 あの豪快に笑う提督が私に舞鶴(ここ)で何をさせたいのかはとんと分からないが、きっと何か深い意図があってのことなのだろう。そうでなければ、あそこまで私に気を使う意味が分からない。

――ならば自分はそれを見届けてやるだけだ

 むくりと起き上がりながら、私はそう心に誓った。

「そのためにも、まずはあの人にもう一度会ってみないとね……ええと、スーツケースと麦わら……あれ? 麦わらはどこにいったの?」

 呉にいた時にある人から貰った大切なあの麦わらが見当たらない。

「まさか地上に? いやいや、それなら多少なりとも音がするはずだし……」

 改めて冷静に考えてみれば、あんな軽いものが地面に落ちたところでさほど音など立てないはずなのだが、そう言い聞かせでもしないとやってられない。自分に近い舷側の渠底を見て、存在しないのを確認してからさっき立っていた場所を振り返ると……気づかぬ内に足で踏んだのか、少し形が崩れた麦わらが無残に転がっていた。

「……灯台下暗し、というのはこういうことを言うんだろうね」

 何はともあれ、探し物は見つかった訳だ。ホッと息を吐きながら、私はそれを拾い上げようと手を伸ばした。

 その瞬間。午後に入り、海からの風が内陸に吹き込む時間帯になったせいか、ビュウと勢いよく風が吹き始めた。当然、麦わらは私の手を逃れて、空中高く舞い上がる。

「あ……あああああっ!?」

 あっという間に視界から消え去った麦わらを追って、私は風下向けて必死に走り始めた。

 さっきはあまり意識していなかったが、空母の甲板は縦には長いが横には短い。右へ左へフラフラと飛び回る麦わらを追って自分が地上に真っ逆さま、なんてことにならないよう注意を払いながら追いかけるという芸当は、想像以上に苦痛を伴う行いだった。

「まっ……待って! お願い……!!」

 それでも追いかけるのは、あの麦わらが私にとって本当に大切なものであるからだ。その麦わらはといえば、さっきここに来る時に使ったタラップも過ぎて後部甲板に差し掛かろうとしていた。

 額に汗かき息を切らしながら、私もその横を通過する。風は既に峠を過ぎたらしく、急速に勢いを弱め始めていた。それに合わせて風力の恩恵を失った麦わらも、高度を下げ始める。

 それを見て、今が勝負時だと私は確信した。残った力を振り絞って後部甲板を疾走する。徐々に近づく互いの距離。それがおよそ数メートルまで迫った時、私は艦娘の並外れた身体能力に裏付けされた脚力で――高く跳躍した。

 手を伸ばす。限界まで広げた掌が自由落下してくる麦わらを掴み取る。私が無意識の内にガッツポーズしながら視線を下に向けると――そこに、着地するための甲板は存在しなかった。

――何で……?! 

 一瞬、頭の中が真っ白になった後で思い出す。ここに来た時に後部昇降機(エレベーター)だけ中甲板まで下げられていたことを。そして、それがまだ下がったままだということは中にはおそらく――

 そこからはもう何も考えられなかった。私は声にならない悲鳴を上げながら、ぽっかり開いた正方形の暗闇へと飲み込まれていった。




次回、彼女が出会うのは誰なのか……!? まぁ、提督の皆様ならお分かりでしょう。
ちなみに、うちの鎮守府に彼女はまだ来ておりません。
戦果稼ぎ兼ねて5-4回すと、決まって名前が一文字違いの執務室爆撃担当の幸運正規空母や被弾被害損傷担当の不幸正規空母や爆発オチ担当の超弩級戦艦がやって来ます。レア度って何だったっけ状態に陥っております、はい。
物欲センサーって恐ろしいなぁ……(遠い目)
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