ソーナ「大介君、少し聞きたいことがあります。」
大介「聞きたいこと?」
ソーナ「はい…。あなた、常に飢餓感に襲われていますね?今、こうして話している時にも。」
大介「…それが何か?」
ソーナ「単刀直入に聞きます。あなたは、先日はぐれ悪魔を喰らったイビルジョーですね?」
僕は突然会長から校舎裏へ呼び出された。へぇ…。気付いたんだ、あの短い会話で…。
大介「そうだよ。」
ソーナ「っ!素直に認めてくれるんですね…」
大介「まあ、特に隠す事でもないし。それで?会長は僕を殺す?」
ソーナ「…いえ。正直、私はあの時のお礼を言いたいんです。」
大介「お礼?」
ソーナ「はい。正直、あの時はかなりギリギリでしたから…。倒せたとしても、もしかしたら眷族の1人が犠牲になっていたかもしれません…。本当にありがとうございました。」
そう言って会長は僕に頭を下げる。え、えぇ〜…。別に助けたつもりは無いんだけどな〜…。そもそも、あれは単なる食事だし…。まあ、いっか。
大介「僕がイビルジョーだってこと、誰にも言わないでね。めんどくさい事になるし。」
ソーナ「分かっています…。しかし、教えてください。『捕食者の皇』という神器はどういう能力なのかを。」
大介「まあ、こんな感じかな…」
僕は神器を解放する。すると、イビルジョーを模した鎧が形成され、人の身長よりもある大刀を手に持つ。もちろん、禁手《バランス・ブレイカー》も存在するし扱えるが、全身がイビルジョーへと変貌出来る。
ソーナ「こ、これが…!?」
大介「そ。もちろん、禁手も存在する。まあ、滅多に使わないけど。まあ、会長自身のトレーニング位なら手伝うからさ。」
ソーナ「…私の姉には伝えてもよろしいでしょうか?」
大介「へえ〜。お姉さんがいるんだ。その人も悪魔だったり?」
ソーナ「そこまで知っていましたか…。そうです。私の姉は魔王でもありますが、決して他人には言わないことを約束します。」
大介「…分かった。会長を信じるよ。それで?いつまで聞き耳を立てるつもり?塔城さん。」
ソーナ「え?」
建物の影から塔城さんが現れる。しかも、なんとも言えない表情をして。まあ、前の僕の顔を思い出したんだろうな…。
小猫「…教えてください。何故、はぐれ悪魔を食べていたんですか…?」
大介「僕にとっては食事だから。君達が普段食べる牛や豚なんかと一緒だよ。」
小猫「…そうですか。大丈夫です。部長達には言いませんから。」
大介「ありがとう。じゃあ、僕は行くから。」
僕はその場を去る。何故、このように素直に話したか。それは、少し離れた方に堕天使の存在を感じたから。多分、僕を捕まえたいんだろうな…。まあ、乗ってみるとしようかな。