継続は力なり!!   作:花河相

24 / 48
クラスで過ごしました。

 入学式が終了後は俺は今後の説明のため、Aクラスに行った。

 Aクラスに着くも、俺は話しかけてくる人はおらず、周囲を確認するも様子を伺っているようだった。

 約一名カートは俺に対してすごい敵意を向けてくるが……

 本当にこいつの扱いどうしよう。原作を知っている俺は正直やろうとすれば助けられる。

 でも、原作は大幅に崩れる。

 カートがいたからシンは新たな英雄として名が広がる。原作の描写でシンはカートを殺すのに戸惑っていた、そして最終手段としてカートを殺した。

 

 心優しいシンはそのことを後悔していた。

 これは推測であるが、魔人とはいえ、カートを殺したことを心から後悔した。それでもシンはそれを乗り越え、一回り成長したのだろう。

 

 だから、俺はシンの心の成長のために、殺すのは厭わない。

 そうしないと、シン自身、下手したら仲間にも影響が出る可能性があるからだ。

 このようなことを考える時点で俺はクズいのだろう。

 俺は考えが纏まらないまま、今はこれ以上考えても意味がないと考え、意識をクラスメイトに向ける。

 クラスメイトたちが俺に対してどう思ってるのかわからない。

 でも、少なくともシンが原因なのは間違いないだろう。

 俺は今すぐにでもあの非常識なシンに文句を言いに行きたいが、今後の原作の流れ、カートがシンに絡み、シシリーを守るために行動をするという流れを崩す訳にはいかず、煮え繰り返す思いを収めて待機していた。

 それから時間が経つと、Aクラスの担当教師が入ってきて、今後の説明をした。

 

「このクラスを受け持つことになった、レオン=ハーヴェーだ。貴族、平民関係なく接するからそのつもりで。それとみんなも疑問に思ってる人もいるだろう。何故賢者の孫、ジン=ウォルフォードがAクラスなのかと言うことを。理由は魔法の適正にある。陛下から聞いた話だが、ウォルフォードは障壁魔法に特化しすぎているらしい。どうも賢者様すらも圧倒する絶対防御を使用できるらしい。しかしその反面、攻撃魔法は苦手らしい。テスト形式が合わず、惜しくもAクラスになってしまった」

 

 なんか担任の先生からそう紹介された。本当ディスおじさんは何を吹き込んだんだろう。

 

「一つ言っておく、適性のないもの、やる気の見えないものはすぐにでもクラスを下げるからそのつもりで」

 

 ハーヴェー先生が俺の顔を見ながら言ってきた。俺なんかした?クラス、カリキュラム、明日からの流れの説明をしていき、自己紹介することになった。

 

「さて、紹介はこんなもんでいいだろう。とりあえず、全員自己紹介をしてもらう。そうだな。ウォルフォード、お前が最初に自己紹介をしろ。みんなも気になっているようだし、それにお前自身も何か言いたいことがあるんじゃないか?」

 

 いい先生だわ。

 この先生、ハーヴェー先生だけはあの非常識人のクソ兄貴の言った言葉を鵜呑みにせずにしかも、挽回のチャンスをくれるらしい。

 今後尊敬の意味を込めて、レオン先生と呼ばせてもらおう!!

 

 

「紹介に預かりました。先程、レオン先生から紹介がありましたが、改めて、ジン=ウォルフォードといいます。初めに誤解をされている人が多いと思いますので、先程愚兄が言ったことを訂正させてもらいます。兄は俺のことを常識がないと言っていましたが、知識としてはあります。ただ、山で過ごした時間が長いせいか、ズレた行動、言動があるかもしれません。あと、絶対防御、そう言っていましたが、魔法はそれ以外にも使えます。これからよろしくお願いします」

 

 そうあくまで普通に挨拶をする。

 したつもりではあるが、あまりいい印象ではないだろう。

 気にしたら負けだ。放っておこう。

 俺の自己紹介が終わり次々とクラスメイトが自己紹介を始めた。

 

 俺はなんとなくクラスメイトの自己紹介と聞いていると、気になる名前が2つあった。

 原作キャラのオリビア=ストーンとマーク=ビーンである。

 実を言うと十三歳の時、マークの実家ビーン工房には俺個人的にお世話になったことがある。

 ミッシェルおじさんの伝でちょっと面倒くさい注文をし、ビーン工房の人たちは俺がした要望したもの以上物を作ってくれた。

 だから個人的にお礼が言いたい。

 そう決心し、レオン先生の説明が終わり、解散した後、カートが教室を出たことを確認した後、話しかけにいく。

 

 

「マーク=ビーンくんだよね。はじめまして、俺、ジン=ウォルフォード。兄と苗字一緒だからジンって気軽に呼んで」

「………マーク=ビーンっす。よろしくっす、ジン君」

 

 俺の挨拶に少し戸惑ったマークだったが、挨拶返してくれた。

 慣れ慣れすぎたか?

 

「慣れ慣れすぎたかな?気に障ったならごめん」

「いや大丈夫っす、ただ驚いただっすから」

「まーそうだよね。そりゃ驚くか、あ、マークって呼んでも?」

「大丈夫っす」

 

 まだ表情が硬いな。早く要件を言ったほうがいいかな。

 

「マークの家って、ビーン工房だよね?実は今から二年前くらいなんだけど、個人的に注文してね。ほら、すごい形状が特殊なやつ」

 

 そう言って話を進めるとマークが話しかけられた理由に納得。少しだけ表情が緩くなった。

 

「二年前ってもしかして剣聖様からの注文のことっすか?」

「剣聖?あ、ミッシェルさんのことか。そうそう。その件。ちょっと面倒な依頼しちゃって、迷惑かけちゃったかなって。ちなみにそれ俺が愛用してるものなんだけど、それすごく使いやすくて、だから直接お礼言いたくて」

「え!?あれってジン君が使ってるものなんすか?多分親父聞いたら卒倒しちゃいますよ」

「いや、流石にそれはないでしょ?」

「本当っす。剣聖様から注文を受けただけでその日腰抜かしました。その作ったものを賢者様のお孫さんの愛用品って聞いたらどうなるか」

「そ、そうなのか」

 

 反応に困る。だが、もう時間もいいころだし、用は済ました。シンに用事もあることだし話を切り上げよう。

 

「今すぐは無理そうだから後日忙しくない時間教えて。お礼言いたいから」

「わかったっす。親父にはそう伝えておくっす」

「オーケー!お願いね。また明日!!」

「また明日っす」

 

 そういい、俺はマークと別れた。流石にこのくらい時間をあげればやりとりは終わってるかな。

 そう思い、俺はシンの元へ向かった。

 




レオン=ハーヴェー 名前適当です。Aクラスの担任教師。


武器については主人公に持たせます。

どんなものかはお楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。