継続は力なり!!   作:花河相

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俺への信用がなさすぎてショックを受けました。

 俺たち七人はばあちゃんとじいちゃんとの集合場所に向かった。

 集合場所に着いた時、ディスおじさんたちがいて、見つけるのが楽すぎた。

 めっちゃ目立ったんじゃん。

 

「ごめんお待たせー」

「随分とやらかしてくれたね?あんたら」

 

 そう俺がばあちゃんたちに声をかけると、そこにはトラウマを刻み込んだヤマンバがいた。

 

 

 

 俺は馬車で帰ってる際にばあちゃんからお叱りを受けた。

 「ゲート」を使って移動したこと。新入生挨拶でやらかしたこと。そしてさらにオーグがさっきの件を報告され、そのこと全て怒られた。

 

 しかし今日は特別な日ということ、シシリーが大変なことになっていて、そのことの相談があることから馬車のみのお叱りとなった。

 

 俺とシンはラッキーと思いつつ。これだけで済んでよかったと思い、今日のことをお互い謝った。

 

そしたらばあちゃんが感動してた。

 

「マーリン、シンとジンが謝罪できるようになったよ。根気強く怒ってみてよかったよ」

 

 

 ばあちゃん………

 

 この光景をみて、同じ馬車に乗っていたマリアとシシリーは呆れていた。

 

 

 屋敷についてからはまずはじいちゃん、ばあちゃん、ディスおじさんにカートの件を説明し、シシリーの制服に付与をしたいことを伝えた。

 だが、そこでばあちゃんが待ったをかけ、シンの付与は国宝級であることを伝え、ばあちゃんはシシリーに対して、この付与を受ける権利はあるのかという質問をした。

 その問いに対してシシリーは自分には権利がなく、シンを利用しようとしたと言いと泣いて謝った。

 マリアも自分も悪いとシシリーを庇ったものの、シシリーも頑固のようで自分のことは自分で解決する、そう言って部屋から退出しようとした。

 だが、ばあちゃんは帰ろうとしたシシリーに対してばあちゃんは指摘した理由を話し、シシリーに謝罪。シシリーは大泣きしてしまったものの付与の件は許可が降りた。

 その後ばあちゃんとシシリーは付与のため、着替えに行ったのだった。

 そんな一幕があったが、無事平和に解決した。

 

 

 

「あの婆さん、ここの権限握っとらんか?ワシさっき空気じゃった」

 

 最後にじいちゃんがこんなことを言った。じいちゃん、頑張って。

 

 

 

 

 

 着替えが終了したシシリーとばあちゃんは戻ってきたが、二人の表情は独特な表情をしていた。

 シシリーは何か嬉しいことがあったのか、来た時とは全く違う、今までにないくらいの笑みを浮かべていて、対してばあちゃんはシシリーを値踏みし、今後どうしようというようなちょっと悪い顔をしていた。

 俺はシシリーに頑張れの心からの声援をすると同時に、付与をし始めたシンを見ながらこの鈍感さをどうにか出来ないものかと考えた。

 

「はぁ……いつ見ても非常識な光景さね……」

「ほっほ、誰も考え付かん事を平気でやりおる。成長したのう」

「アンタが! アンタがそんなんだからシンは……シンはぁ!」

 

 ばあちゃんとじいちゃんがまたもや揉める。

 ほんとより戻せよ。とりあえず放っておくことにした。

 

シンはシシリーの制服に《絶対魔法防御》《物理衝撃完全吸収》《自動治癒》《防汚》と付与を続ける。

 

 本当に異常な行動だ。俺には絶対にできない。

 俺の得意分野である障壁魔法の付与なら最近できるようになった。

 もちろんこの世界の文字でだが。そしてふと原作を思い出した。

 この後、シンの魔道具の付与効果が異常で、ディスおじさんがシンへ、そのことを指摘するシーンがある。

 原作ではそうであったが、別にそれを伝えるのが誰であっても構わないだろう。

 シンを指摘して、納得される事実さえあれば別にいいはずだ。

 俺は常識があると言うアピールをするため、シンの付与が終了するタイミングを見てシンの付与の異常さを指摘する。

 

「シン、どんな付与をしたか、効果を言ってみて」

 

「え?わかった。シシリーの制服に付与したのは《絶対魔法防御》《物理衝撃完全吸収》《自動治癒》《防汚》の4つだよ」

 

「………何やら不穏な単語が聞こえたな」

 

 俺の質問にシンが答え、それを聞いたディスおじさんが反応したが、一度ため息をつき、シンに質問をした。

 

「シン、その付与がどんなに異常なものか理解してるか?」

「異常?もともと制服に付与してあった上位互換ってだけだよ」

「わからないのか?もともとあった付与は《魔法防御》《衝撃緩和》《防汚》の三つ。防汚はもともとあった付与だが、他の二つは精々威力を落とす程度。でも、シンの付与は物理、そして魔法両方を完全に防ぐ」

「だからそれがなんだよ?」

「はぁー。ここまで言ってもわからないか。これだから常識がない奴は困る」

「あん?」

 

 シンは俺の胸ぐらを掴んでくるが、それを止めるものはこの場にいなかった。

 ばあちゃんも俺が指摘しようとしているのがわかっているのだろう。

 何故かばあちゃんは涙目になって俺のことを見ていた。

 ……なんで泣いてんだよばあちゃん。

 俺はばあちゃんの反応が気になるも、原作でディスおじさんが言っていた言葉をほぼ丸パクリ説明を開始した。

 

「そうだな。シンもしもこの付与が国の軍部に伝わったらどうなると思う?」

「?」

「宣戦布告されることになる」

「おい、宣戦布告は言い過ぎだろ?」

「考えてもみろ、全ての攻撃が効かない。怪我をしてもすぐ治る、実質無敵状態。そんな付与を施した防具を着た兵士が揃っていれば……他国を圧倒できると思わないか?」

「そ、それは確かに」

「もしもそのような存在が明るみに出てみろ?各国はそれを手に入れようと動くし、軍もそれを欲する。シンの付与は世界の軍事のバランスを崩壊させてしまうほどの効果がある」

「そ、そんな!」

 

 シンは俺の胸ぐらから手を離し、俯く。シンも俺の言葉を聞いて理解したのだろう。自分がどんな代物を作ってしまったのかと言うことを。

 

「お、俺はみんなを守れたらと思って。良かれと思ってやったけど。そんなことになるなんて考えもしなかった」

 

 俺の指摘の意図にやっと気づき、シンががっかりする。

 

「でも、大丈夫だよ。これは国家機密として処理すればいいし。この場にいるみんなが黙っていればいい。それでいいかなディスおじさん?」

「………それでいいと思う。皆もそれでいいかな?」

 

 ディスおじさんの言葉に対してみんな頷く。よし!!これでみんな俺のことを見直すだろう!!本来ならディスおじさんの場面だけど。ごめんね、出番とっちゃった。

 すると、ばあちゃんが俺に近づき、額に手を当てた。

 

「ジン、熱でもあるんじゃないかい?大丈夫かい?体に異常はないかい?」

「………なんでそう思ったのか聞いても?」

「常識のないあんたがこんなまともなこと言えるはずないじゃないかい?」

 

「いや、流石にひどくない?俺こう見えて小さい時から色んな本読んでるし、常識は知ってる。このくらいの指摘はできて当然だよ。流石に失礼すぎるよばあちゃん」

「常識を知ってる奴は人様の前でみっともない喧嘩しないと思うけどね?」

「それはあくまで俺とシンの口論であって喧嘩じゃないよ、もういい加減にしてよばあちゃん。流石の俺も怒るよ?」

「ほう……ジンがアタシに怒るかい?」

 

 そう言いばあちゃんは俺の頬を引っ張り怒った。

 

「どの口が言ったんだい!そんなことに言ってんのはこの口かい?あんたらの非常識な行動をするたびにアタシがどんなに困ってんだよ。あんたらが喧嘩をするたびに何回叱ってると思ったんだい!」

「あうぇはこうおんで」

 

「口論?あればれっきとした喧嘩だよ。あんたらの基準はおかしい。じゃー何かい?あんたらの喧嘩は文明崩壊させるレベルが普通なのかい?」

「いらいれすごえんなひゃい」

 

 もう拉致があかない。そう思ったのかばあちゃんは解放してくれた。

「せっかく少しは見直していたのに今ので台無しだよ」

「ごめんなさい」

 

 俺とばあちゃんのやりとりが終わり、シンが俺とばあちゃんに向かって。

 

「ありがとうジン、そしてごめんねばあちゃん。俺そんなことに考えないで普通に付与したたよ」

「わかればいいよ」

「ああ……シンが……シンが初めて反省してくれたよ!」

 

 シンの言葉に俺、ばあちゃんと続ける。

 ばあちゃんはじいちゃんはそんなシンを見て感動していた。

 

「俺、本当はオーグの制服にも同じ付与をしようと思ってたんだけど……これ以上広まるのはマズイよね」

 

 シンは反省をし、考えを改める。そうしたらシンの言葉にディスおじさんが反応。

 

「え?シン君?ちょっと待っ……」

「オーグごめんな。お前の制服にはこの付与してやれないわ」

 

 シンがオーグに謝罪。しかし、ディスおじさんが慌てた様子で話す。

 

「ちょっと待とうかシン君! いや確かに口外するのはマズイ、だがその効果が非常に有用なのは間違い無い。運用を間違えなければいいと思わないかい!?」

「そりゃそうだよ。元々戦争の道具にする為に創ったんじゃない」

「そうだろうそうだろう、身を守る手段としてこれ以上の物は無い。そして、やっぱり王族にはそれなりの守りは必要だと思うんだよ。うん」

「おじさん……」

「父上……」

 

オーグとシンはディスおじさんの言葉に呆れ、そして。

 

「父上のそんな姿は見たくなかったです」

 

 と言った。俺とシンはそんなオーグに

 

「オーグ、今の内に慣れといた方が良いぞ。ウチじゃこんな姿はよく見るから」

「公務の疲れもあると思うけど、うちに来た時のだらけ具合とか、もう一切威厳とかないから」

「そうか……そうなのか」

 

それが止めだったのだろう。オーグはすごく落ち込んでしまった。

 

 

 ちなみに制服の付与は最終的にマリア以外の人に付与した。

 なんで、マリアが付与を断ったと言うと「そんな国家機密の塊みたいな制服、重くて着たくないよ」とのこと。まーこれは原作通りだし、別に構わないか。

 そう思ったのも束の間、シンが原作とは違う行動をしてしまった。




長くなってしまい、ちょうどよかったのでここで切ります。
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