前の話も少しずつ編集していきます。
本当にありがとうございました。
次の日、俺とシンはマリア、シシリーを迎えにいってから歩きで学院へ向かった。
昨日の一件が全て片付いたあと、ばあちゃんから「そういえばジン、マリアにも渡したアクセサリーはどうやって手に入れたさね?」
「あれ?話してなかったっけ?14歳の時に災害級の魔物から行商人助けて、そのお礼でもらったんだよ」
「そういえば、そんなことも言ってたような」
十四歳の時一度だけ遠出をしたことがあり、偶々居合わせた俺が六十歳くらいの行商人のおじさんを助けたことがあった。
助けた後、おじさんから「ありがとう、ありがとう」と泣いて感謝された。
その際に何かお礼がしたいと言われ、一度断りはしたが、お礼をしないと気が済まないって言われ、渋々お礼を受けることにした。
その時に扱っている商品いくつかと、「エルス自由商業連合国に来た時は声をかけて欲しい。歓迎しよう」と言われた。
そういえば名前名乗ってたけど、なんだっけ?覚えてないなー。元気にしてっかなー?
まーそんなことは置いておいて、今は護衛に集中しようと思う。
今俺とマリア、シンとシシリーはある程度距離を空けている。
とは言っても5メートルほどだが。
俺とマリアは特に会話はない。
今歩いていると距離が近い気もするが……こっちの方が護衛しやすいしいいかな。
昨日の一件で俺はマリアを怒らせてしまい、解散まで顔を赤くしていた。
相当怒りに触れてしまったのだろう。
おそらく、咄嗟だったとはいえ、口を押さえてしまったのが原因だ。
どうしたらいいだろう?とりあえず何か会話しよう。
話のネタが思い浮かばないので俺とマリアの共通点、シシリーの反応を見る限り絶対に好意は持ってる話にしよう。
原作通りに進んでいると思うが念のため。
「ねぇマリア」
「……え!?な、なに?」
マリアの反応がおかしい。
やっぱり昨日のこと気にしてんのかな?
でも、こういうのは早めに確かめておいた方がいい。
でも、なんて聞こう?
多少遠回しに確認した方がいいかな。
「えーと……なんというか、その、シシリーのことが気になって」
「え………」
俺がマリアにもそう質問するとマリアは立ち止まってしまった。
俺は驚き立ち止まったマリアをみる。
マリアは目を見開き、よく見たら少し涙目になっていた。
「な……なんで気になるの?」
そうマリアに質問された。怪しまれてるのだろうか?
それになんでと聞かれても理由は思い浮かばない。
シンのためでもあるが、原作と一緒か確証を得たい。
シンとの関係、そして今後俺がどうやってシシリーと関わるかだけど。
「今後シシリーと関係を気づく上でどうしてもシシリーのことを知らないといけないから」
まー理由としてはこれが妥当か。
そうマリアの質問に答える。
しかしマリアの返事がこない。
立ち止まり、俯いてしまってるマリアの返事をまつ。
「シシリーのどこがいいの?」
シシリーの良いところ?
質問の意図がわからない。どう答えるのがいいのだろうか?
とりあえず褒めるか?
「んーなんていえばいんだろ?お淑やかなところとか、友達思いなところとかかな?」
「そ、そうなんだ。そっか……そっ…か」
どんどん声が小さくなるマリア。
元気もなくなってる気がする。
俺がそう考えているとマリアが言葉を続ける。
「シシリー……良い子だもんね。好きになるのはわかるよ。でもね、やめておいた方が良いよ。好きな人いるし」
え?!好きな人いるの?シンのはずでは?
でも、マリアの答えを聞く限り、俺の意図は伝わっているはずだ。
マリアは本当に鋭い。少し話しただけで俺の話したいことがわかるなんて。
今はこのことは置いておく。これは重大な問題だ。
まさか俺のいるせいで原作ブレイクしてしまったのだろうか?
すぐに確かめなくては。
「好きな人いるの?誰?相手は?」
俺がそう質問をすると、マリアは泣きそうな顔をしていた。
なんで?俺別に怒鳴ってないし。もしかして俺ってそんなに嫌われてんの?
「そんなにシシリーがいいの?なんで?別にシシリーじゃなくても良いじゃん。なんでいつもこうなの?」
マリアは声を震わせながらそう言った。怒ってる?
いや、ちょっと違う気がする。
でも、今はそんなことより誰か聞かなければ、俺はシンとしょっちゅう口論をする。でも兄弟としてとても慕っている。
シンの幸せをいつも願っている
原作でシンはシシリーと付き合い、結婚。幸せな家庭を築いた。
別にどんな形であれシンが幸せなら良い。
でも、どうしても、俺はシンとシシリーが一緒になって欲しい。
賢者の孫の物語を読んで、あんなにも幸せそうにしているシンを見た。
これだけは絶対に原作と同じにしたい。
俺はマリアに遠回しに聞くのをやめ、直接聞く。
「頼む!シシリーの好きな人を教えてほしい。これはシンの人生に関わることだから」
「え?」
「え?」
俺がそうマリアに聞くと、素っ頓狂な反応をした。
俺もつられて同じような反応をしてしまう。
少し間が空き、マリアが俺に質問をしてきた。
「シンの人生?もしかしてシシリーの好きな人聞いたのシンのため?」
「それ以外に理由ある」
「………はぁー」
マリアの質問に答えると頭を頭を掻きながらため息を吐いた。
溜め込んだものを一気に吐くような大きなため息を。
「マリア?」
俺はマリアの反応が気になり名前を呼ぶ。
「……シシリーの好きな人だっけ?察しの通りシンよ。あれだけ分かりやすいのに気がつかなかったの?」
「いや、あんなにわかりやすい反応してれば流石に気がつくよ。でも、一応確認しておこうと思って」
「なるほどね」
マリアが急に元気になった。何か吹っ切れたのかな?
「ジンもシンのこと好きよね。別に人の恋路なんてほっとけば良いのに」
「いや、シンには絶対に幸せになってほしい。弟として心配するのは当たり前だよ」
「そっか………。ジンはさ、好きな人いないの?」
「え……なんで?」
「なんでって、人の恋路を気にするのも良いけど、自分の幸せを第一に考えた方がいいと思って」
「あぁ……なるほど。それは確かに。それは一理ある。好きな人だっけ?今はいないよ。でも、いつかはいい相手を見つけたいかな」
「そっか………」
マリアが俺の回答にそう返す。
「ジンってさ……鈍いよね」
「鈍い?あー確かに。シンとシシリーの反応見ても確証を得れなかったし」
「そういうことじゃないんだけど。まぁ良いや」
俺の回答に何か気にかかることでもあったのだろうか?
俺がそう考えていると、
「行こ!!シンとシシリー待たしてるし」
そう俺に声をかけ、少し離れてる位置にいるシンとシシリーの元へ走って向かう。
俺にそう言った時、マリアは咲き誇るような満面な笑みを浮かべていた。
俺はその素敵な笑顔に一瞬、大きく鼓動が跳ねた。
恋愛描写ってむずいです。
お知らせです。
今後「継続は力なり!!」の更新が遅くなります。
理由は今並行して書いている「極めろ熱界雷!!目指せ一撃逃走」を先に完結させるためです。
流石に2作同時は思っていた以上に大変だった為、先にそちらを完結させることにしました。
「継続は力なり!!」は話数が200話近くあります。
必ず完結させますので気長にお待ちください。
とは言っても更新を止めるわけではありません。
月に3、4話は投稿します。