うまく書き切れたかわかりません。
以前投稿していた話を少し綺麗にしました。
内容はさほど変わっていません。
カートの一件が終わった後、ジンは後悔に見舞われていた。
もっと他にやれたのではないか?カートに話しかけていれば、シュトロームに何か仕掛ければ?
考えればキリがないほどに、これをやっていれば何かが変わっていたかも知らない。
そう思うことが多くあるが、考えてももう遅い。
事件は終結してしまったのだから。
シンはジンが望んでいた展開のように新たな英雄となり、また、カートの一件を乗り越え一回り大きく成長した。
望んでいた通りに物事が進んだ。それと同時に、自分は意図して未来ある人を見殺しにしてしまったという後悔も感じた。
やろうとすれば助けられた。シンとの戦闘に介入し気絶させていれば死ぬことはなかった。あの時走って移動をしていたら何かが変わっていた。
もうどうしようもないのに、考えてもしょうがないのに。
そんなどうしようもできない後悔の重しが時間が経つにつれて積み重なっていく。
どうしたら良いのか、わからないまま時間だけが過ぎていった。
マリアはジンの異変に気づいていた。それはとても些細な変化だった。
好意を持ってからまだ数日、マリアはジンがいつものジンではないとわかった。
勘に近い感覚。でも、理由はわからない。
シンがカートを殺したとき自分が何もできなかったから?それとも、シンに一人で責任を負わせてしまったから?
思いつく理由は大体このくらい。でも、どれも違う。全く違う理由。
マリアはそれだけはわかった。考えすぎかもしれない。
心のざわめきは収まらずにいた。
しかしマリアはジンに声をかけることができず、そのままメリダとマーリンの待つ屋敷へ向かった。
ジン達一行が屋敷についた。
メリダとマーリンは王宮の使いからことの顛末を聞いていた。魔人の出現し自分たちの孫のシンがそれを討伐した。
メリダもマーリンもシンとジンを心配した。
それはそれぞれ違う理由からだ。シンは仕方なかったとは言え、殺してしまったこと。
そしてジンは、この一件で何もせず諦観をしていたこと。
諦観してたのは、間に合わなかったからと王宮の使いの人からそんな理由を聞いていた。
でも、納得ができなかった。ジンはシンとしょっちゅう喧嘩をしているが、何より家族想いだ。
考えすぎかもしれないが、諦観した理由をただ、間に合わなかったという理由だけで片付ける事はできなかった。そして、ジンたちが家に帰ってきた時、シンの表情は特に何も変わってなく、ただ、何かを吹っ切って成長していたように見える。
でも、ジンは違った。
(やっぱり何かあったね。)
一眼見ただけでわかったのだった。一緒に過ごして15年。
その長い年月を過ごしてきたマーリンとメリダ。だからこそ、わかったのかもしれない。
ジンは今までに一度もしたことがない表情をしていたことに。
メリダもマーリンも現場にいたならともかく、話に聞いただけ。そして、終わった後の表情の変化に気がついただけ。
今すぐにでも事情を聞いてやりたいけど、どう声をかけて良いのかわからない。
メリダもマーリンも距離が近すぎる。長い年月を一緒に過ごし、家族として長く過ごした。
だからこそなんと声を掛ければ良いのか。
どうやって寄り添ってあげれば良いのかわからない。
メリダもマーリンも自分たちがこれまで以上に無力感に感じた事はないと思った。
だが、ふとジンの後ろからマリアが見つめているのが分かった。
メリダもマーリンもマリアがジンに好意を持っている事は知っている。マリアは歳が同じで異性。
何よりジンに好意を持っている。友達以上恋人未満。中途半端で曖昧な関係。
でも、一番ジンに寄り添えるのは彼女しかいないと思った。
同世代で唯一ジンの異変に気がついた彼女しか。
何より現場にいた者の中で唯一ジンの些細な変化を見逃さず、ジンのために行動を起こそうと伺っている。
(マリアに任せるしかないのかね?)
悔しいと思いつつも、マリアに任せるしか今はない。そう思ったのだった。
屋敷での話し合いが終了した。シンは原作通り、勲章授与されることになった。
全員が解散し、シンがシシリーを。ジンがマリアをそれぞれ《ゲート》で送りに行る。
屋敷を出る際、メリダがマリアに耳打ちし
「頼んだよ、すまないね」
と耳打ちした。マリアも質問の意図を理解し、小さくうなづいた。
マリアは自分の家の前に着いたときにジンに
「少し話しあるんだけどいい?」
「……話?良いよ別に」
「場所変えられない?」
「そんな重要なこと?」
「ちょっと話しづらいかも」
ジンは不思議に思いつつ、マリアの要望に応えるため、《ゲート》を発動させ、いつも訓練場に使っていた荒野に移動した。
やはりいつもより余裕がない。そう気づくマリアであった。
「どうかしたの?」
「いや、別に?どうしたの急に」
「嘘!明らかに何かあったって顔してるよ。表情くらいもん、話してみ。少しは楽になるかもよ」
マリアはどうにかして、話を聞けないかどうか言葉をかける。
だが、ジンにはその気持ちは届かず、苛立ちが増していった。
「別になにもないって」
「いつもより辛そうな表情してるじゃん。何か悩みがあるならはな「しつこい」?!」
ジンはついにしつこく聞いてくるマリアに対して不機嫌な態度を取る。
初めて見るジンの表情にマリアは一瞬怯える。
でも、マリアはここで引いては何も見出せない、何も解決しない。
ジンの今抱えていることに対して何もできていない。そう判断し、また、声をかける。
「でも「しつこい!!」……」
ついにジンがキレる。それはいつもシンと喧嘩している時の声ではなく、心からの叫び。
ジンは今のこの感情が理解できず、先程からしつこく聞いてくるマリアにぶつけてしまう。
「なんなんだよほんと!マリア他人だよな。しつこいんだよ!頼むからこれ以上関わるなよ!!」
感情が爆発した。
ジンはどうすればいいのか分からず、心の中にある怒りをマリアにぶつける。
八つ当たりなのはわかってる。でも、どうしようもない。
今のジンの心はめちゃくちゃだ。
シンのためにカートを切り捨てた。
シンの成長のために見殺しにした。
始めはいいかもと思っていた。でも、結果は違った。
実際に事件が終わって、結果に出てみて、残ったのは後悔のみ。
人に相談はできず、何もできない。自己解決しようにも答えがわからない。辿り着けない。
何も出来ず、何も分からず、何をしようにもうまくいかない。
心の中全てに押しつぶされそうな心が苦しい。何か取り憑かれているように体が重い。
ジンには何をすれば良いのかがわからなかった。
そんなマリアはジンを見て、理由はわからなかったが苦しんでいるように見えた。
何かを背負ってしまっている。そう思えてしまった。
マリアはこれ以上しつこくしてしまってはもうジンとは元の関係に戻れなくなってしまう、そんな恐怖はあった。
でも、ここで自分が何もせずにいた場合、ジンはどうにかなってしまいそうな、そう思えてならなかった。
マリアは今ジンは何を欲しているのだろう?何をして欲しいのだろう?彼に何をしなければならないのかを考えた。
そして、結論をつけた。そしてマリアはジンの頭に自分の手を置き、言葉を言おうとする。
その行動にジンはイラつき、頭に乗せられたマリアの手を振り解こうと力を入れようとして。
「辛かったね」
なぜか力を込めていた手から力が抜けた。その言葉はジンの心に突き刺さる。
「全部一人でかかえこんでたんだよね?
話してよ。ジンの悩み、抱え込んでること。一緒に背負わせてよ。私ってそんなに信用できない?
全部を話さなくていい。何でそんなに辛そうにしてるの?
ジンが今辛そうにしている理由話してよ。
何にそんなに悩んでるの?追い詰められるの?
そんなに何をかかえてるの?
全てじゃなくていい。私はジンの重しを少しでも軽くしたいだけ。
私じゃ力不足かもしれないけど、それでも出来るだけジンの力になりたいの。だから、相談して欲しい、頼って欲しい」
そうマリアに声をかけられた瞬間、心が、体が軽くなっていったのを感じた。
マリアがかけた言葉はジンが無意識に欲していたものだった。
ジンの顔に涙が流れる。それはジンがこの世界に転生して、初めて流したものだった。
気づいたらジンは心のうちにあったものを吐き出してしまっていた。
前世があること。カートが死ぬことを知っていたこと。シンのため、あえて見殺しにしたこと。
全ては話していない。今抱えている胸の内をマリアに全てを晒した。
吐いてしまってからは楽になった。
体に蓄積された重しがどんどん軽くなっていくような感覚。
心のうちを話してしまったことに気がついたのは全てを語ってからだった。
全て話を聞き終わってマリアは
「それはシンのためにやったことなんでしょ?正しいと思ってやったんでしょ?ならそれの行動は正しいよ。だって大切な家族のためにやったんだもん」
マリアにそう言われ、ジンは戸惑っていた。
「家族のため?でも、俺がしでかした罪はもう償えない」
「だったら今後、それ以上の人を助ければ?」
そう言われ、ジンは自分が何を求めていたのかを理解した。
ジンは自分のした行動が正しかったのか?よかったのか不安になっていた。
でも悩みを話し、マリアに自分のやった事への肯定、そして今後何をすれば良いかを示してくれた。
この一連の流れあり、ジンはもうあまり原作に拘らず、最善を尽くそうと決めた。
話してしまった後悔はあった。
でも話したことにより、共有してくれる人ができた。
今日の一件で頼れる唯一無二の存在ができた。
話してしまってから、「誰にも言わないで欲しい」と頼んだところ、
「誰にも言わないし、何も聞かないよ。ただ、何かあったら相談してね」と言った。
ジンはそんなマリアを信用することにした。
確証はない、でも心から信用したいと思った。
そしてジンはもう一つの悩みを持った。
この一件あの場でマリアに全てではないにしろ、胸の内を明かした。
唯一の秘密の共有者のマリアに対して、今まで感じたことがない、心地よい感情を持つようになった。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
今後ですが、木曜日に毎週更新したいと思います。
鬼滅の刃二次創作もそのペースで更新しようと思っているんで、多少前後するかも知れませんが。
この話どうでしたか?正直自信がないです。意見を聞かせてください
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満足
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まーこれで平気
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書き直した方がいい