俺はマリアと話の終了後、すぐに屋敷に戻った。
マリアのお陰で悩みが解決した。
俺はそんなマリアに感謝しつつも、マリアに対して友情とは何か違う感情を抱くようになった。
これは恥ずいし、流石に誰にも相談できないなぁ。
屋敷に帰ってからばあちゃんとじいちゃんがいた。
ばあちゃんは何か察していたのだろう。
だから、ばあちゃんにさっきの一件を話そうとするも、俺の表情を見るなり、
「遅かったね。今日はお祝いだよ」
何も聞かずに俺を連れ、一緒に食堂へ行った。
ばあちゃんには敵わないな、と改めて思った。
「なんでこんなに遅かったんだよ?」
食堂ではもうすでにシンとじいちゃんが待機していて、シンがそう質問してきた。
今回の件で疲れていたのか、少し機嫌が悪かった。
だから俺はシンに近づき耳元で小声で言った。
「シンのためにマリアからシシリーの情報聞いてきたんだよ!感謝してよ!」
シンの機嫌が直り、「ありがとう」と言ってきた。
シンはシシリーのことになると単純になる。だか、それがシンの美徳だ。
俺はそんなシンに「頑張れ!!」と一言言って席についた。
そんな俺とシンのやりとりを隣にいるばあちゃんが、様子を伺っているため、「本当に手のかかる兄だよね。ここまで唐変木でヘタレだと大変だ!!」
「あんたはそれ以上に手がかかるよ」
何故かばあちゃんにそう言われたしまった。
意味がわからない。
そんな一幕があったが、これがウォルフォード家の平常運転だ。
次の日、俺、シン、マリア、シシリーの4人は学院へ向かっていた。
昨日の一件でオーグからのアドバイスによりそのまま一緒に通うことになったのだ。
「ほらほら、見て!賢者様のお孫さん達よ」
「カッコいいわねー」
「隣で並んでいる方は婚約者の方かしら?」
「分からないわよ。でもやっぱり既に決まった方はいるわよ」
外野からこんな会話が聞こえる。
「さすがはシン!!人気者は違うな!」
「お前のことも言われてるいぞ」
「いやーやっぱり新たな英雄は違うわ!!」
「ジン……現実を見ろ」
「………」
だめだ。やっぱり俺のことも言われてる。
どれもこれも全てこいつのせいだ。
「シンのせいで俺まで晒しもんじゃないか?どうしてくれるんだ。これじゃ、一人で出歩けないじゃないか!昨日俺何もしてないじゃん!」
「しょうがないだろ!それに双子なら苦労を分かち合うものだろ!いいじゃないか、何もしてないのに人気者になれて!少しは感謝したらどうなんだ」
「俺は目立ちたくないんだよお前と違って!気づいたら新しいことやらかしてるような目だたちがりやお前と違ってな!」
俺とシンが交互に言い合い、お互いの胸ぐらを掴む。
「俺はお前みたいに自己保身が強いチキンじゃないんだよ。新しいことに挑戦するチャレンジャーなんだよ。何もせず何もしない、人生つまらなそうなお前と違って!」
「限度があるだろ規格外!俺はまだ考えてる途中なんだよ。後先考えて行動してんだよ。お前みたいに何も考えないで行動してないんだよ!常識的に考えろよ非常識人が!!」
瞬間周りがさらにざわめきがます。
「シン様とジン様が抱き合っているわよ!!」
「もしかして兄弟で禁断の!!」
「え!?うそ、男色なの?ちょっとショックかも」
「でも、これはこれで……」
「もしかして俺らにもチャンスあるのか?」
俺とシンは顔を見合わせてやばいと思い、手を離した。
そして、お互いの護衛対象者の近くに移動した。
「「チッ!」」
てかこの国には腐女子が多いの?そして最後に聞こえたの何?
そんなことを考えてると、俺の隣にいる、少し顔を赤くしているマリアが話しかけてきた。
「……ジンって男色なの?」
「その質問おかしくない?ノーマルだよノーマル!」
俺がマリアの質問にそう答える。
「ごめん冗談だよ。信じてるよ……ジンのこと」
「なんで、そんな何かを悟ったような目で意味深なこと言うの?」
「………」
「黙らないでよマジで!!」
俺とマリアはこんなやりとりをしている。
心なしが今まで以上に距離が近いかな?
昨日の一件で少し気を使うかなと思ったが、安心した。
違う意味で安心はしてないが、このままこの会話はよろしくないと思い、別の話を振る。
「はぁー。とりあえずこの話は置いておこう。本当に何もないから」
「そうよね。少し誤解しちゃった」
「そういえば昨日帰った後どうだった?」
「昨日………」
そうつぶやいてマリアは顔を赤くして悩む。
勘違いしてるな絶対!
「家に帰った後だよ。国の使いとかきたでしょ?」
「あ!そっちか」
「頼むよマリア……」
本当に昨日は恥ずかしかった。人前で泣いて、本音を晒してしまって、本当に恥ずかしい。
黒歴史かもしれない。
だからこの話は出来るだけしたくないのだ。
俺とマリアがそんな会話をしていると前を歩いていたシンとシシリーも会話に入ってくる。
「私の家にも国の使いの方がやってきましたよ」
「もしかして俺らの家にいた人達見たいな?」
シシリー、シンの順番で話しかけてきた。
その質問に対して、
「そう。事が大きいから、多分口止めとか、事情聴取とか。ほかにいたSクラスのみんなも同じような事があったはずだよ」
「そんなに大ごとなのか?」
「自覚ないのかよ元凶。常識的に判断できるやつだったらこのくらいわかるだろ?………はぁ、これだから常識のないやつは?」
「テメ!!」
シンが俺の掴み文句を言おうと右手で俺の左肩を掴む。
瞬間!
「まさかこんなところでキスを!!」
「あぁ、私もうダメ。お腹いっぱい」
何もなく、シンが手を離し歩き進めた。
「………まぁ、みんな大変だったんだ。クラス言ったら少し謝罪くらいしなよシン!!」
「わかったよジン!ありがとないつも。お前は俺の自慢の弟だ!」
お互いそんな会話をし、この一件は終了。学院へ向かった。
「まさか、こんな喧嘩の止まり方があったなんて」
「すごいね。この件メリダ様に報告しておく?」
「そうね。そうしましょう!」
マリアとシシリーがこんな話をしていた。
意味がわからん。
俺とシンは意味が理解できず、お互い疑問符を浮かべたのだった。
学院につき、俺ら四人は分かれてそれぞれの教室に向かう。
Aクラスの教室につき、入ろうとしたら。
「来たのかウォルフォード。昨日は大変だったな、早速で悪いが、Sクラスに向かってくれ」
「え?どういうことですか?」
「これは昨日あった件への学校の意向だ。Sクラスにはお前の兄、それに殿下もいらっしゃる。今後、苦労をしそうだったからな。お前は魔法の実技はともかく、筆記ではSクラスにいてもなんの問題ない。だから、お前のことを考えて、俺から理事長に言っておいた」
「レオン先生……」
俺のことを思い、気遣ってそんな配慮をしてくれるとは。
本当にこの人は尊敬ができる。
「……ありがとうございます先生!この御恩は絶対忘れません」
「大袈裟なんだよお前は!元気でな!」
レオン先生が照れながらそう言った。
あ!オリビアとマークに言っておかないと。
「レオン先生、すいません。オリビアとマークに話がしたいのですが、呼んでもらえますか?」
「ん?ビーンとストーンか。わかった。ちょっと待ってろ!!」
そういい、レオン先生は二人を読んできてくれた。
「ジン君」
悲しそうに寂しそうにマークが俺の名を呼ぶ。
「何シケた面してんだよ。今生の別れでもないだろうに。それに今二人を読んだのは放課後の為だ」
「「放課後?」」
俺の言葉に二人が反応する。
「ほら、研究会についてだよ。多分俺がクラスの外に出たら囲まれて会えないだろ?だから、待ち合わせ場所決めておこうと思って」
「なるほどっす」
「大変そうですね。わかりました」
マーク、オリビアと反応をする。
「とりあえず、校門前に集合で。」
「「はい(っす)!」」
そんな会話をし2人とし、俺はSクラスへ向かった。