俺はゲートを使い、マークとオリビアが待つ校門は向かった。
もちろん周りには見られないように校門からは少し距離を置いて。
「ごめん、お待たせ」
「あ、ジン君。大丈夫っす。来てからあまり時間たってないっす」
「了解。じゃー早速行こうか!ついてきて」
「「はい(っス)」」
俺はマークとオリビアと会話をし、人目のないところへ移動した。
「さて、先に行っておくけど、あまり驚かないでね。今から見せるのはシンが開発した移動魔法。一瞬でSクラスに行けるから」
「え?……流石に冗談っすよねジン君」
「そんな魔法聞いたことありません」
「だから先に言ったんだよ。じゃーいくよ」
「「……」」
二人は黙り俺のゲートの発動を見る。
「「?!」」
二人は驚きの表情を見せ、質問をしてくる。
「ジン君、これはいったい?」
「質問するより実際に通った方がいいよ」
俺がそう言い、ゲートを潜り、続いて二人が通った。
「何すかこれ?夢でも見てるんですか?」
「ここはいったい?」
ゲートを通った二人はとても驚いていた?
そんな二人に俺は笑顔でこう言った。
「だから驚くなって言ったでしょ?ようこそ!究極魔法研究会へ!!」
俺、マーク、オリビアの3人がSクラスの教室に入ると、みんなはアルフレッド先生を中心に活動方針や入るとための条件を話し合っていた。
まーほとんど決まっている状態だったが……。
活動方針は俺が言ったシンが使う魔法をみんなで覚えようてきな方針で、入会条件は異空間収納が使えること。
マークとオリビアはアルフレッド先生の前で異空間収納を披露し、見事入会を果たした。
しかし、全てテンポ良く話が進むか、みんな少々浮かない顔をしていた。
どうしたのだろうか?
「どうしたみんな?浮かない顔して」
「いや……なんというか、研究会は出来たけど、シンの魔法できる気しなくて」
「できるビジョンがないでござる」
俺の質問にマリア、ユリウスが回答する。
「え、そう?みんなならできると思うけど」
みんなが浮かない顔をしている中、シンがいきなり能天気なことを言ってきやがった。
まー言いたいことはわかる。
みんなと俺を比べれば才能があるからだ。
それに原作ではシンが指導を行った後とはいえ、1週間でできるようになっている。
本当になんと言ったものか。
俺はみんなにかける言葉を考え、言った。
「シンが使ってる魔法はたしかに常識を覆すようなものが多いだろう」
俺が話し始めて、みんなの視線が集中する。
「俺も正直、シンが使う魔法の中でゲートしか使えるようにならなかった。でもそれは、シンが考えついた魔法をシン以外にも使えるということになる」
「でも、それはジンがシンの双子だからだと思うけど」
俺の話したことにトニーが指摘が的確な指摘をしてくる。確かにそうかもしれない。
俺は世間体からしたら絶対防御を誇る天才だからな。
でも、俺が言いたいのはそこじゃないんだ。
「俺がシンの双子だから?馬鹿言っちゃいけないよ。一つ言っておくけど、魔法の才能なら俺よりもみんなの方が圧倒的に上だよ。なぁ、シン」
「確かに。ジンってなんでこんなに出来ないのかってくらい才能な」
「「「「「「「「「「「「え?!」」」」」」」」」」」
「一言余計だ馬鹿!まぁ、シンが言った通り俺には才能がない。世間では絶対防御とか言われてるけど、実際は違う。障壁魔法しかないんだよ俺は。それに異空間収納もじいちゃんの指導があって三年かかったけど、十三歳になってからやっとできるようになったんだ」
そういうと、みんなは黙って聞く。
「シンは規格外で常識はないけど、理不尽な存在じゃない。シンの魔法はシンだけが使えるものじゃない。訓練すれば誰でも使えるようになるんだよ」
「そっか」
「そうなんだ」
俺の言葉にみんな希望が見えたのか、徐々に元気が見え始めた。
そろそろ仕上げかな。
「ちなみに俺普通にゲート使えてるけど、こんなの異空間収納が使える人なら誰にでも使えるようになる。俺はシンに教わって二年近くはかかっちゃったけど、それでもできるようになった。みんなより才能がない俺がだ。シンに教われば絶対にできるようになる!!それに俺の親はみんなの憧れの英雄だ!頼んだらもしかしたら指導を引き受けてくれるかもしれない。だからみんなで頑張ろう!!」
俺がそう言葉でしめると教室内がザワザワする。
みんな今後の目標、今後の方針などを話しているのだろう。俺はそんな光景を見て、嬉しく思った。
ただ、話がこれで終わればよかったのだが、流石に甘くないらしい。
「おい新たな英雄様よ、さっきの言葉はなんだよ。人がせっかく気を遣って演説してやったのに。これだから周りに気を配れない人に気を使えない非常識人は」
「おまえが話を振ってきて、雰囲気を合わせて答えてやったんだろ。それに、ゲートについて恩があるならいちいち突っかかるなよ」
「「「「「「「「「「「はぁー」」」」」」」」」」」
シンとジンがまたくだらない内容で喧嘩を始めたことにみんなはため息をついた。
でも、どこか嬉しさが溢れる、そんなため息だった。
その後埒があかないと判断したオーグが喧嘩を止めらすぐ様シンとジンは仲良くところで究極魔法研究会の面々は解散した。
シンはジンに剣の作成のためビーン工房に行くと言ったが、ジンはレオン先生に少し用事があるといい、後から向かう事になり別れた。
時は同時刻、シュトロームと王国騎士、魔法師団の者たちは練兵場に向かっていた。
その雰囲気はどこか緊張感に包まれており、シュトローム以外の面々はアイコンタクトやシュトロームが何か怪しい動きをしないかなど、見落としがないように注意を払っていた。
これから始まる魔人騒動の主犯であるシュトローム捕縛作戦の為、各員が準備を始めていた。