継続は力なり!!   作:花河相

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お待たせしました。


活躍しました。

 俺がレオン先生に感謝を伝え終わるとシンたちと待ち合わせをしているビーン工房へと急いで向かった。

 

 ついついレオン先生と話し込んでしまったなぁ。

 今日確か新しいバイブレーションソードが出来上がる予定だ。

 確か、取り外し可能な剣を作るはずだ。それは確かトニーが言ったアイデアだ。トニーには悪いが、その提案は俺にさせてもらおうと思う。

だって、アイデア言うだけで金の収入源ができるんだ。

 

 これは将来、安定した生活を送るために必要な収入になるはず。俺はシンのように画期的な魔道具作れないし、早く急がなければ!

 

 俺はそう決意すると急いでビーン工房へと走った。

 が、その直後であった。

 

 ドカーン!

 

 いきなりビーン工房の通り道方向から爆発音が聞こえる。

 周囲がざわめきだし、それと同時に俺は大切なことを忘れていたことに気がつく。

 

 シュトロームとシンの戦闘?

 

 いや、期間短すぎだろ!もっと後に起こると思ってたのに!

 

 俺は自分が甘く見積もっていた後悔しつつもすぐに現場に向かうため、身体強化を使い、人目がつかないところに移動し、ゲートを使い建物の屋根へ。屋根を足場に使い、現場へと向かった。

 

 ジェットブーツを使えばもっと最短で移動できると考えつつも、もう諦めて別の手段でその差を埋めているため、その考えは捨てた。

 

 俺はジェットブーツを使わないのではなく、使えないのだ。

 

 ジェットブーツを操るだけの体幹がなく、使えはするものの実戦では全く使いこなせない。だから俺はそれを補うため、全身運動のトレーニングを積み重ねた。

 

 結果、俺はジェットブーツを使わなくても、身体能力を使えばシンと遜色なく移動することができるようになった。

 

 俺は出来るだけ最短で移動を続けた。 

 

 みんなは大丈夫だろうか?

 原作での戦闘はシュトロームはシンだけで対処していた。だが俺が物語に関わって来ているため、何故か不安が拭いきれない。

 原作通りに進むことはないだろう。

 原作ではシュトロームがシンだけだが、もしも周りの人たちを巻き込もうとしたら?

 

「あれ?」

 

 そう考えた時、俺は一瞬マリアのことが頭に過ぎる。

 他の人の心配もしなければいけないのに、なんで一人だけの心配をしているんだ俺は。

 

 俺は頭の中を切り替え、現場へ急ぐ。

 でも、どうしても彼女のこと頭から離れることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 移動を開始して30秒ほどがたった。

 移動を続けた結果爆発したであろう、灰色のブロック塀でできた建物が見えた。

 どこか確認できないものかと目を凝らすと、建物の屋根が貫通して中が見え、真上に何かの魔法が構築されていた。

 

 あれはシンの光線魔法か!!

 俺はそう判断し、魔法の構築段階を見て、目測で発動までの時間を測る。

 ……あと、5秒くらいか?

 これは原作通り進みそうだな。

 

 俺はもう戦闘終了寸前だと判断するもの止まることなく穴の近くに移動し、二階の高さに狙いを定めゲートを発動させ潜り、足元に障壁を貼り、現場を確認した。

 

 俺がついた時には現場は荒れていた。

 建物内はほぼ半壊しており壁には大きな穴が空いている。

 その穴の近くにオーグたちが集まっていて、兵士さんたちは怪我しているがオーグたちの安否を確認できた。何よりマリアの無事がわかると、感じていた不安が一気にはれた。

 俺は今、自分が感じている感情に整理がつかないものの、戦場に合わない考えをしてしまっていたが、考えを切り替え、自分がどんな行動を起こせば最善なのか考えた。

 

 戦況を見つつ、最善の対処をするために。

 瞬間、シュトロームが人全員に向かってる火炎放射魔法を放つ。

 俺は反射的に建物内部を覆うような半球型の障壁とシュトロームの魔法を遮る障壁2枚を発動させた。

 

 守ることは俺の専売特許だ。

 この場の安全は保証された。

 

「なに!?」

 

 俺が安堵し考え事をしているとシュトロームが驚いていた。

 この場にいる全員が何が起こっているのかが、理解できていなかった。

 そこでふと、今俺がいる現状を整理した。

 

 絶妙なタイミングで登場。絶体絶命のピンチを救う……。

 これは……まさに主人公的場面じゃないか!

 

 よし!もう二度と来ないであろうこの場面、決めてやる!!

 決意した俺は障壁の上に立ったまま、真っ直ぐに立ち、周囲を見下ろし、腕を組み強者ですよアピール。

 シュトロームが魔法を撃ち終わり、俺の声が聞こえるタイミングを見計らいまず、開口一番言いたい言葉を言う。

 

「すまない。遅れて悪かった」

 

 そして、俺にこの場にいる全員の視線が集まる。

 やべ、たのし!

 

 …あれ?なんかシンが俺を救世主のように見ている。

 なんか様子を伺っているのか、未だに光線魔法の構築は終わらせていない。

 

 シンは多分状況整理ができていないのかな?とりあえず俺が時間を稼げばいいのかな?

 とりあえずシュトロームに俺に集中、時間稼ぎのため、この場をつなぐため最も言ってみたかった言葉を言ってみよう。

 

「選手交代だ」

 

 あー本当に今の俺かっこいいかも。

 でも、シンは馬鹿だから今の言葉を聞いて勘違いしてしまう可能性がある。

 実を言うと俺が障壁を同時に貼れる限度は二枚まで。

 今自分の足場に一枚、みんなを守るのに使っている障壁が一枚で合計二枚

 二枚貼ってしまうと他の魔法は一切使えないのだ。

 だからもしもシンが勘違いして魔法構築をやめてしまったらこの場でシュトロームを倒す手段がなくなってしまう。

 俺はシンに日本語で指示を伝えた。

 

「『合図したら放て!!』」

「?!」

 

 俺の言葉にシンは一瞬驚いた顔をしたが、意図を察してか、頷いた。

 

「随分と遅い登場ですねジン=ウォルフォード」

 

 シンとのやりとりをしていると、シュトロームが話しかけてきた。

 俺はシュトロームの意識を俺に向けるため、会話を続ける。

 

「少々野暮用でね、到着がが遅くなってしまいましたよ。それにしてもシュトローム先生……戦う力を持たぬ者を狙うなんて卑怯ですね」

「戦闘に卑怯とか関係ないのでは?」

「確かにそうだ。……では、そんな卑怯なあなたに1回だけチャンスをあげましょう。素直に投降してください。そうすれば命までは取りませんよ」

「私が素直に従うと思いますか?」

「そうですか。……わかっていましたが………ではさようならだ……シン!!」

 

 俺がそう言った瞬間シンは光線魔法を発動して、シュトロームに直撃した。

 

「うぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 シュトロームの叫び声が聞こえるも、数秒後爆発が生じた。

 倒せると思ったのにやっぱり逃げられたか。

 でもこれで良い。シュトロームがここで倒れてしまっても逆に困る。

 ミリアとシュトロームの子、シルバーが産まれなくなってしまうし。

 だから、これで良いのかな?

 俺はそう思い、みんなを守るのに使っていた障壁を解除。

 ゲートを使い、オーグたちが集まって居る場所に移動した。




切りがいいので切ります。
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