キャプテンアメリカ~オラリオ・ミィス《神話》~ 作:Rogers
プロローグ
1
氷に覆われた広大な大地。
吹雪のなかを進む人影がまばらに見える。ランタンを掲げた獣人の男が手を振って防寒服を身に纏うその集団を迎えた。一人の男が声をかける。
「それで、奴の痕跡を見つけたとギルドから
「ここから1km先の北だ。‘ゼウスファミリア’並びに‘ヘラファミリア’壊滅に伴い長年不動だった黒龍の封印場所を特定。これから調査に入る」
調査隊の目に映るものは、想像を絶するほどの巨大なクレーターだった。
黒龍の桁外れな大きさが伺えるもので彼らは心の芯まで凍り付いた。
「これを我々冒険者は倒さねばならんのか…」屈強な男が呟く。
「これから調査に入る頼んでおいたロープを下して最下層へ向かう」
調査隊は最下層へ到達し氷岩道半ばに進んで行くと一際目立つ氷塊を発見した。
「団長! これは何でしょうか?」
「…ギルドに今すぐ文を送れ」途端、団長(エルフ)の顔が険しくなっている。
氷塊には、赤と白の輪の内側に青い円、中央には星のマークの円盤があった。
2
調査隊が文書を送って半月経った日のことである。
ついに【極秘】文書がギルドに届いた。
「ウラノス様! ウラノス様! 緊急事態です」壮年の肥えたエルフが声を張り上げる。
祈祷の間にて老神が問いかける「ロイマン、何があった」
このときロイマンはゼウス、ヘラのところが壊滅したことよりも重大な知らせがあるものかと内心思っているかのような声に聞こえた。
「例の調査隊からの報告がありまして、件の場所に男と赤と白の輪の内側に青い円、中央には星の印の盾が発見されてたと」
「まさか…」ウラノスは不意をつかれる。
「念のため、確認が済み次第すぐに‘ディアンケヒト・ファミリア'の
「は!」ロイマンは慌ただしく祈祷の間を出ていった。
「ウラノス、今回は特に慌ただしいな、一体全体何があったと言うのだ。」黒いローブを纏った男性とも女性ともとれない声が祈祷の間に響き渡る。
「我々が忘れ去っていた者が時を経て見つかったかもしれん」ウラノスはただ、そう呟いた。
今までこのオラリオに器を満たした者はおらず真の英雄は現れていない。
では、古代の英雄ならばどうか。そんなもしも(What If)を考えてしまいうぐらいには…
世界を幾度となく救ってきた男が帰ってきたと知る者はまだ誰もいない。
読者の皆様へ
初投稿、処女作、至らぬ点もありますが、これからもお付き合いのほどよろしくお願いします。