キャプテンアメリカ~オラリオ・ミィス《神話》~ 作:Rogers
アルゴノゥトは自分自身が真の英雄の器にはなれないと悟っていた。
だからこそ、彼はあの処刑台でスティーブ・ロジャースに意志を託す発言をした。彼を筆頭とした真の英雄たちはいずれ人類に希望を与えることができると確信している。
彼は道化として振る舞い、発破をかけるため自らを『踏み台』、真の英雄たちの『礎』になることを選択した。
そして、この物語を『喜劇』にするために…
アルゴノゥトとロジャース、フィーナ、オルナは
ミノタウロスに襲われそうになっているアリアドネをアルゴノゥトが庇い、ロジャースがシールドでミノタウロスの攻撃を防ぐ。ミノタウロスが少しの間ひるんでる隙にアルゴノゥトは姫に自分の思いと彼女の幸せを願った。
スティーブ・ロジャースは彼の行動原理を見た。それはかつての自分を選んでくれた恩師である博士が血清を撃ち込まず、昔のままだったなら、彼と同じ選択をしていたと思う。誰も殺したくない、悪党が嫌いな自分と彼を重ね、彼にシールドを託した。己の信念を貫いてこい!と声を掛けるように…
ついに彼は精霊の剣と真の英雄から託されたシールドを携え、笑みを浮かべながら
ミノタウロスとサシの勝負に挑む。
これが後に語られる道化によるミノタウロス退治の全容である。
この戦いの決着ははっきり言うと2対1の不完全燃焼であった。
彼の道化と魔物は再戦の約束をした。それは長い長い輪廻のなかであるレベル1の冒険者が強化されたミノタウロスと対峙する時まで勝負はお預けになるのだが…
それはまた別の物語…
その後どうなったか少し語ろう。
王は捕えられ、牢獄で死を迎えたと言う。
離反した兵士たちはアリアドネに忠誠を誓い、正しき道を示す場所へと変わった。
救国の英雄たちの詩は瞬く間に世界に轟き、
この王都『ラクリオス』は人類が滅亡の危機に瀕しているときは最後まで人類を守り抜く
「それで、おおおばあさま、わたしたちエルフが黒龍を封印したんですよね!」
幼きエルフは質問する。この子は大人たちの言う『歴史』を聞かされて、
それを確かめるためにまだいる生き証人に話を聞きたがった。古代からもう随分と時が経ったものだと感慨にふけっていると袖をつかまれて答えをせがんでくる。
このことは誰にも言っちゃいけないよ、これは、昔々の物語…
世界の最果ての地の大穴から、突如魔物たちが溢れだしてきてわたしたちは滅亡の危機に貧していた。そんなときある一人の高潔な精神の
彼の選択によってわたしたちの世界は救われたのよ…
「2人だけの秘め事よ…」
わたくしは…今でも貴方のことをお慕いしています。
古代エルフの回想
https://www.pixiv.net/artworks/96663798
『始まりの英雄たちは船に乗る』ポスターです。
https://www.pixiv.net/artworks/96572559
アルゴノゥト 完