キャプテンアメリカ~オラリオ・ミィス《神話》~ 作:Rogers
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『英雄の時代』、旧世界は崩壊した。到来した『神時代』によって…
人は神の『恩恵』によって力を与えられその神の眷属となることがここ千年続き、ゼウス・ファミリア、ヘラ・ファミリアが君臨、主力となっていつか来る厄災の討伐に乗り出した。
しかし、二大派閥は復活した黒龍の攻撃によって壊滅しオラリオに混乱が起こった。
吹き荒れる暗黒の嵐はとめどなくオラリオに着々と迫ってきていると予感させて…
二大派閥壊滅から8年後
ガネーシャ・ファミリアにギルドよりある一通の手紙が届く。
ガネーシャ・ファミリア団長 シャクティ・ヴァルマ氏
団長並びに幹部数名、三日後の丑三つ時、オラリオ交易港にて、リベリタス・ファミリアが護送してくる積荷【074】を受取。
指定の場所まで厳戒態勢で護送すること。報酬はギルドにて受領されます。
ギルド長 ロイマン
【シャクティ】「ギルド長直々の依頼か…」
【アーディ】「どうしたの?お姉ちゃん」
「ああ、あの重い腰を上げないロイマンがガネーシャ・ファミリアの精鋭を駆り出して積荷を護送するそうだ。」
「イヴィルスが活発なこの時期に⁉ いつ?」
「三日後だ。このことは不用意に外にもらしてはダメだ。どこに奴らの耳があるかわからんからな。」
「わかったよ、お姉ちゃん」
3日後AM2:00ごろ交易港
予定通りリベリタス・ファミリアが交易港に到着した。
【団員A】「予定時刻に積荷を護送してきた、ガネーシャ・ファミリアはどこだ?」
辺りを見まわしてもまだ現れてはいないようだ。
「そこで何をしている!!」女性の声が響く。その素顔は仮面に隠れていて見えないが髪が金髪で紋章が剣を突き刺していることからアストレア・ファミリアに見つかったようだ。団長(エルフ)はいったて冷静に答える。
「ガネーシャ・ファミリアの到着を待っているのです。アストレア・ファミリア。私たちは決してイヴィルスではない。」
「では、所属とここにいる目的を…」
「まぁ、そんな急ぐ必要はないと思うわ、リオン」紅炎のような髪をもつ女性がまったをかける。
「ですが、アリーゼ!」
「だってガネーシャ・ファミリアがくるっていてっるんでしょ?なら、彼女たちが本当にくるまで待ってましょ?」アストレア・ファミリア団長アリーゼ・ローヴェルが提案する。
「っ!これは、私たちを足止めするための罠かもしれない。一応積荷の確認だけでも…」
「それはダメだ!!」相手側が強く制止する。
「中身を見られるのがそんなに嫌なの?」アリーゼは疑いの目を向ける。
「これは、誰にも見せてはならないとの命令が出ている。」
「誰の指示だっ!!」リオンが問い詰める。
「それは…言えない、」
「中身をチェックするしかないわね。開けちゃって!リオン。」
リュー・リオンは荷物を囲んでいる団員を撥ね退け、【074】を開けた。
「これは…氷塊?」中身は冷気を纏っていた。それについて聞こうとしたそのとき、
「何をしている⁉【疾風】」声をかけて呼び止めたのは青髪の麗人シャクティ・ヴァルマだった。
「怪しげな集団が夜中に積荷を降ろそうとしたので事情聴取を…」
「すまなかったな待たせてしまって、積荷は責任をもって我々が護送させてもらう。この件は内密に…」リューの言葉を聞くよりも先にリベリタス・ファミリアに謝辞を入れ荷物を受けっとていた。その集団は受け渡し終わるとそそくさと撤退し夜のオラリオに消えていった。
「どういうことですか、
「我々はギルドより、この積荷を厳戒態勢で護送しなければならないと手寧に文書にまで送られてきた。さっきはすまなかったリオン。」
「その荷物の中身はいったい何なの?」とアリーゼが問う。
「私たちも詳しくは知らない。だが、護送には人手が足りない。2人だけなら同伴できるが来るか?」
「ええ、そのギルドが最大限の注意を促す代物ならそれを依頼した人はかなりの影響力があるってことになるから…」
「糸口をつかむ、そういうことですね。」リューが代わりに言う。
シャクティは何も言わなかったが目を使って肯定した。
「このローブを羽織って気配を完全に消してくれ、イヴィルスに見つかるとマズい。」
彼女たちは即座にローブを着てシャクティについていった。
この積荷にいったいどれほどの価値があるのだろうか。と考える。一つの積荷にガネーシャ・ファミリアの精鋭たちと団長まで引き連れるなんてただ事ではない。リューが中身を考えながら進んで行くと骨董品店で足が止まった。中に入ると一人の老人が佇んでいた。店主なのだろう。老人は声をかける。
「今日は星がきれいな夜空ですこと、そう思わない?お客様」
「ああ、だが、雨具は持っているよ」少し違和感がある話をした後、老婆はどこかのレバーを起動させ、斜め横の本棚が動き隠し通路が現れた。積荷を通路の奥に届けると扉があり開けると地下施設が姿を出した。
「ここは一体…」鷲のエンブレムが刻まれた壁がみえた。
中央には何かの台座と多くの人員が配置されており、そこには
「よくぞお越しいただきました、皆々様。」女性の声か聞こえる。
「一体何者だ!!」リューが警戒の色を強める。
「私はマリア、ここの副官を務めている者です。」
「なんの副官をしているので?」アリーゼが問う。
「ああ、申し遅れました。我々は
「私は長年にわたりガネーシャ・ファミリアに所属しているがそんな組織、聞いたことがない。」シャクティがマリアに向けて返す。
「ええ、そのはずです。なぜなら我々はギルドと提携してオラリオ、いえ、人類を守る最終防衛ラインの活動する秘密組織なので。」
突拍子のない言葉に一同は驚いた。もしそうだったらなぜイヴィルスとの戦いに干渉しないのか疑問に思う、そのことを彼女に問いかけると
「我々は派閥抗争には手を出しません。神の眷属同士のいざこざはその人たち自身の問題だからです。普段はボランティアの一般市民の救助活動や消防活動、孤児院の援助をしている程度ですよ。」
「じゃあ、なんで今ここに大量の人員が集まっているの?」アリーゼが問いかける。
「それは、極秘事項です。ではあちらの扉からお帰りください。」
すっかりはぐらかされた。しかし、強引に聞くわけにもいかず撤退することになった。
「それともう一つ、神々にはこのことを漏らさないでください。重大な責任問題に問われますから」と柔らかな圧を添えて…
その数刻後、
事態はいっきに動き出した。この荒れ狂う時代の波に耐えうる術をもつ者が現代に蘇った瞬間だ。彼の世間一般の愛称は『キャプテン・アメリカ』と呼ばれている。