キャプテンアメリカ~オラリオ・ミィス《神話》~ 作:Rogers
古代の英雄、『アルゴノゥト』そして『キャプテン・アメリカ』この2つの名は数々の英雄たちに影響を与えているという文脈がダンジョン・オラトリオの文献からちらほらあったりする。道化の宣言どおり彼らの奮闘が後の時代にも受け継がれてきたことを証明するものだった。
千年あまりたった
一般的にアルゴノゥトはただの滑稽な道化として語られ、キャプテン・アメリカの本名、スティーブ・ロジャースという名は後世では伝えられていない。
擦れた冒険者は「こんな夢物語あるはずがない」おとぎ話と揶揄し、本当に実在したのか定かでないとささやく。
しかし、とある場所に
【???】「氷が全て溶け終わりました。脈はあり。この人はまだ生きています⁉ すぐに治療の準備を…」
1ヶ月後 冒険者墓地
ここは今、オラリオという都市とダンジョン。世界の中心と呼ばれ多く英雄候補、冒険者が存在する場所。しかし、それが建造されるよりも遥か昔から存在していた大穴、人々を滅ぼさんとする魔物が闊歩していた時代があった。その魔物と長きに渡る戦いで殉職していった戦士。いわゆる英雄たち、ここ千年神々の眷属として迷宮に挑んだ数え切れないほどの冒険者たちが天界へ昇っていった。
その歴史を静かに語る墓標が連なる場所に一人の男がここに来て黙祷している姿があった。
…かつての親友、本当のパートナー、仲間たちをとは再開できなかった…気づけば全く違う世界に来て、新たな仲間もできたが氷漬けになっていた
…前を向いて進むしかない。
スティーブ・ロジャースが目を覚まして2週間、彼がいた世界からは遠く離れたものだった。
魔物の侵攻は鳴りを潜め、人の世は繁栄をみせた。しかし、同時にその緩みから神々は下界でのゲームを大いに楽しみ、人同士が争い、多くの命を散らしていく。人類の暗黒時代に突入した。
墓地をあとにして、大通りを歩く。
暁の空が薄らいでいき月光が姿を見せたオラリオ
当時はなかった魔石灯に光が灯り夜の町を映し出す。
あの頃のブルックリンもこんな感じだったとノスタルジーに浸りながら…
西のメインストリートにある酒場
カウンターにつくと大柄のドワーフの店主がグラスを拭いていた。
「やぁ、いらっしゃい、注文は何にするんだい?」
「
「あいよ、」
ここは『豊穣の女主人』と呼ばれる酒場だ。治安の悪化が進むこのオラリオには珍しく活気があり、商売も繁盛しているようだ。
「お待たせしましたニャー」
「ああ、ありがとう」
アーニャは次の客に酒を運んでいった。
「お待たせしましたニャー」
「久しぶりに飲む酒じゃの」ゴクッ
「ガレス、あまり羽目を外すなよ」
「わかっとるわい、リヴェリア」
「まぁ、そんな些細なことはきにせんと今日はパァと飲み明かそうやないか~
あらためて、フィンたちの活躍を労って_乾杯!」
「「「「乾杯~!」」」」
すっかり陽気な宴の雰囲気に包まれた。
ゴクッ
「ん?すまんがそこの娘さん、儂が頼んだのはエールではなくて火酒じゃ」
「あはああ、さっきのお客様と入れ替わっちゃったニャ」
「なにしてんだい!バカ娘、もう一度入れ直してこい!」
「ごめんにゃさい今すぐ入れてくるにゃ~」
女店主は
「すまないねあんた、ドワーフの火酒なんて飲んで大丈夫かい?」
「ああ、問題ない、とても美味しいよ。」
「おぉお前さん、見たところヒューマンじゃが火酒を容易く飲むとはなかなかの酒豪じゃな、ほれ、もしよければ、儂と一緒に根気比べでもするか?」
「おい、何を言っているんだ。迷惑になるだろ」
「ああ、僕はかまわないよ、だだ、酒に付き合うだけなら」
「そりゃあいい。おぉい、ロキも混ざるか?」
「ワイもまぜて~な~ガレス~!」
「わかった、わかった落ち着け、乾杯の音頭とるからの、してお前さん名前は?」
「…スティーブだ」
「それじゃ乾杯や~!!」
「ロキがまた乾杯してるっす、」
「何回乾杯するんだか」
「向こうの2人はおいといて僕たちも宴を再開しよう」
ロキファミリアは大いに騒いだ。
「ガハハハッ結構やるの~まだまだこれからじゃ、」
「君は変身魔法や分身魔法が使えるのか?」
「そりゃあまウチは天界でも屈指のトリックスターで悪戯の女神やったからな~今ちゃうけど」
「あ、でもウチは女やで!!男ちゃうからな!!あの腐れおっぱいマジ許さへん!!」
ロキが悪酔いしだし支離滅裂になっていく
彼の記憶では、ロキと言えばソーの弟で地球に侵略戦争を起こしニューヨークを襲った神物である。
どことも知らない世界で聞き覚えがある名前がロキとは…
_(これはもしや運め…)ゴキッ んなわけあるか!どつくぞ、どアホ!!_
「なんじゃロキいきなりどうした?」
「なんかムカついた」
スティーブもいきなりの事態に困惑し、ガレスは首をかしげつつ
カオスな時間が続き、
「アイズ大丈夫か」
「うん。」
彼女はガレスのところに向かおうとカウンターに来たとき、テーブルに置いてあるたくさんの絵から一つの絵が目に止まった。
この景色…どこかで…
「どうひぃたんやア~イ~ズ~た~ん~」
郷愁に駆られるアイズは絵を見つめたままだんまりしていた。
「この絵、ほしい!!」
「ほえぇ、アイズたんが興味もっとる…買おうか」
「何を勝手なことを…」
「リヴェリア、この絵ほしい!!」純真無垢な目で見つめられる
「うぅ、」
「ああ、構わないよ、」スティーブは少女に絵を渡す。
「そんなわけには…代金を支払おう、」
「いや。これは趣味で描いていたんだ。思い出に残る光景は大切にしないと、だから君にあげよう」
彼女は少しだけ微笑み、「ありがとう…」と彼に告げた。
そうか、よかったな、リヴェリアは慈愛溢れる表情をし、ガレスは笑う。
フィンは目をつぶりながら口角を数ミリあげた。
「あっ、ヤバい、超レアなアイズたんの顔キィィタァァーー!!」
脳内保存、脳内保存とブツブツつぶやきながら興奮するロキにノワール、ダインはリヴェリアの母性に惹かれつつ……団員たちや酒場にいる人も爽やかで和やかな雰囲気に包まれた。
…ああ、あったかい
『どんなにクソッタレな時代だろうと、笑って飯を食べてもらう場所』
そんな理想がこの空間にはあった。
ミアもその様子を見て嬉しいため息をついた
しばらくして、
「もぉ行くのか、もう少し儂らと飲んでもええだろうに、」
「これ以上は彼らにも迷惑をかけるだろう?またの機会に、」
「僕たちところが世話になったね、」
「気にする必要はないさ」
「今度は朝まで飲み明かすぞ!」
「おい、飲み過ぎるなと言っているだろドワーフはこれだから…」
「なんじゃこのクソエルフまたやるのか」
最近見ない喧嘩が起こったりと色々あったが
店主が
「またこの店に来な」
「また来るよ」
彼らと別れて帰路につこうと歩き出した。
「こんな時代にあんな人はなかなか見かけないな、」
「こんな時代だからこそ、ああいう人が必要なのだろう」
「気持ちのいい正確じゃったな、また飲みたいもんだ」
3人で話しながら
アイズは絵を持ってロキ・ファミリアのホームに帰っていった。
翌日
「ううー頭いたいわ~」
「飲みすぎだといっただろう、ロキ」
「幹部の皆集まってもらったね、情報を得るための条件を果たしてくれたおかげで今日、ヘルメス・ファミリアからの情報が届いた、内容は1ヶ月前に交易港で真夜中に何かしらの積荷がオラリオに持ち込まれたらしい、アストレア・ファミリアとガネーシャ・ファミリアの姿が確認されている」
「その中身はなんだったんだ?」
「不明だ」
「何処に届けられたかわかったか?」
「彼らは通りから姿を消して追跡はできなかったらしい、」
しかし、一つ言えるとすれば何かが動き出していることはフィンにはわかる。
水面下で何が起こっているのを全て把握している者はまだ誰もいなかった。
こんな和やかな酒場の雰囲気あるイラスト見てみたいなと思っています。
誰か絵が上手いひと、よろしくお願いします。
(ロキはどの世界線でも魅力あるキャラですね~)*カップル候補ではありません。