人間に戻る手がかりを掴むまでの話   作:佐川野

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※関西弁キャラが登場しますが、作者が関西圏の人間ではないのでエセになります。ご了承ください。



67 地下要塞の発見と狂気との出会い

 装備を職人魂で強化できちゃったのは、相当運が良かったな。シターシュさんのところにラクさんを案内できたのも悪くない成果だ。……あ、シターシュさんに手を出したらヨシトさんが黙ってないって伝えるの忘れてた。まぁでも、あの人、俺に似て一途にシンさんのこと想ってそうだし、大丈夫っしょ!

 

 さて、植生が変わらない限り、今後の旅の方針は村での情報収集だ。

 雪玉ちゃんの目を借りて、日中は道なき道を歩いていく。夜はテキトーな仮拠点の中で取り引き用のポーションを醸造したり、異空間に入ってウサギと新たに迎え入れたウシのお世話をしたり、ネザーに素材集めをしに行ったりした。

 や~! 虫特攻Ⅴのダイヤ剣は凄いね! サクサクとクモが討伐できるし、なんなら剥ぎ取ったクモの目の状態が今までより良い! 臭みの無い透明化ポーションが作れたわ!

 

 些細な発見に盛り上がりつつ、気ままに休みながら、暫く拠点を置かずに旅をした。

 見つけた村で飲むタイプのポーションを売り歩いたり、情報収集したりして、海も渡って山も超えて、世界を渡り歩いた。

 

 ヨシトさんに聞いて以来、ゾンビから人間に戻す方法についての情報はろくなものが手に入らなかった。だけど、ネザーでやっと手に入った“ガストの涙”ってドロップ品でポーション作って、“再生のポーション”をついにゲット出来たから、悪い旅路じゃなかったと思う。

 3つある漏斗の為にガストの涙を3等分に砕こうとしたら、爆発したから死ぬかと思った。おかげでスプラッシュ並に濃いポーションしか作れねぇよ。結局3倍に希釈して通常濃度ポーションにしたけど。飲むの俺しかいないから、わざわざスプラッシュにする意味無いもん。

 

 あと、菌糸ブロックで出来た孤島とか、めっちゃ面白かったな。敵はいないし、キノコしか生えてなかったし、巨大キノコをシルクタッチのツルハシで取ったら期待通りにそのまま取れた! ただ、建材にするには脆そう。でも赤キノコは白の斑点模様が可愛いから良し! それよりも面白かったのは、キノコが生えちゃった真っ赤なウシ。乳搾りしたらキノコシチューが出てきたからな。面白くて興味深い、いい海の旅だったわ。

 

 なにより、金のリンゴ! 作業台で本当に出来た! キランキランに輝いてて、8本も使った金インゴットのせいか、普通のリンゴよりずっと重たかった! フェイツさんから貰ったのもまだあったけど、まずは出来立てほやほやを、一口囓った。

 

「! うめぇ!」

 

 金色の表面は少し硬いけど、パリッとした薄い飴を纏ってあるみたいで皮も美味い! 中はみずみずしくて、リンゴらしい酸味がさっぱりとした甘さとか全体を引き立たせてて、スゲーうめぇ!! 気付けば一個丸々食べきってて、体には力が漲ってた。走りたくってしょうがねぇ! 雪玉ちゃーん! あっそぼーぜぇー!

 異空間で雪玉ちゃんと走り回って遊んでから、金ブロックを土に埋めてった。夢あるじゃん? 金のリンゴが生る木なんて。どんな風に生るんかな! あー、楽しみ~!

 

 

 

 

 ポーションの効果時間を延長する作用のあるレッドストーンダストを掘りに、洞窟に潜ってぽっこぽっこ掘り進んでたら、目の前に石レンガが現れた。

 

「はぁっ!? こ、ここ、地下だぞ!? なんでこんな深くに、人工物が!?」

 

 石ばっかりっていう余りにも同じ景色が続きすぎて目がおかしくなったんかと思ったけど、触ってもちゃんと石レンガ、ちゃんと磨かれた人工物の壁だったから間違いないと思う。

 そこで少し前に森の洋館で聞いた、地下で信仰してたら巨大なナニカに追い出された話を思い出して、背に冷たいものが走った。

 

 で、でも、大陸渡ったんだから、ここはあの場所じゃない。それにこのくらいの深さはいつも掘ってる。だってマグマの高さにダイヤモンドもあるし。だからあの話のものでは無い。……だとしても、なんだよなぁ。

 昔の人は何考えてんのか分かんねぇな。何の目的で、マグマの近いこんな地下深くに建物を作ってんだか。

 ……とか思ってんのに、人が通れる大きさに石レンガ、ぶっ壊してたよね。イヤだってさぁ、しょうがないじゃん! 冒険したくなっちゃったんだから!

 

 壁を開けて飛び込んできたのは、ホコリ多めの空気。閉じ込められてた古い空気のせいで、若干頭がクラクラしたり吐き気がした。あまりに臭かったのか、松明置いてくれてた雪玉ちゃんが俺の中に引っ込んじゃった。ちょっと孤独~。

 

 上下左右全てが石レンガで建物自体のセンスも悪いなとか、その石レンガもヒビが入ってたり苔むしてやがったりとか、遺跡の間取りとかメチャクチャで最悪じゃんとかキレつつ、探索してく。廊下が多いし一部天井が穴あいてたり、意味分かんない空っぽな部屋があったりで辟易するが、人工物らしく松明が転々とだけど設置されてたから、暗闇から生まれるモンスターの気配はあまり感じなかった。……どこかから、感じるけれど。え、ちょっと待って、でっかいアメジストオードあんじゃん。紫色の輝きが綺麗だぁ。荒んだ心が癒されるわ~。ちょっと貰っちゃお。

 

 アメジストを回収してふと、右を見た。すると狭い入口からでも分かる天井の高い空間が見えた。何かに惹かれるように向かえば、そこには、大量の本棚と、それにぎっしり収まった大量の本がある光景が広がってた!

 

「キャーーーッ!! 巨大な宝箱やー!!」

 

 なんて素敵な過去から今への贈り物! せっかくのチャンス、この俺の脳に受け継がせていただきまーす!!!

 

 ──とか、メッチャ楽しみにしてたのによぉ。肝心の本は、ボッロボロの穴あきだらけで、到底読めたもんじゃなくなってたんだがぁ? テメェの仕業だなぁ、シルバーフィッシュ、またの名を、紙魚(シミ)!! 紙を食べる害悪虫!!!

 おぉい、お前、よくもこの本を食べ散らかしてくれたなァ!? おかげで! ほんっっっっっの! 少し! しか! まともに良い情報なかったんですけどぉ!! あーもーほんっと汚いお前! そんなにこの本は美味しかったか!? 人間の英知は美味しかったか!? んじゃあお代は、

 

「テメェ等の命だコノヤロォ!!!」

 

 新調したばっかの虫特攻ダイヤ剣のお味はどうですかぁ!? おぅrrrrrラッ!!! 石レンガのシミになってろや!!!

 

 全滅させる勢いで紙魚をぶっ殺し回ってたら、また別の広い空間を見つけた。壁の少し高い位置に等間隔に鉄格子が填った窓があって、ここだけ綺麗に飾られた雰囲気だった。何だここ、よく見てみよう。ここを作った人たちは、何が目的だったんだろ。てかなんで階段の上の真ん中、凹んでんの。あっぶな。こけたらマグマに真っ逆さまじゃんか。

 

 観察した結果、よく分かんなかった。だってなんか部屋の中心に囲いがあって、その中にマグマあるし、その上にはよく分かんない模様の入った2層の緑色の台座がいくつもあるし、その台座になんかキラキラ光る緑の玉が、猫の目みたいな細い黒い線のある玉が填ってるし、ホントよく分かんない。儀式でもすんの?

 ただ、台座は四角の縁をぐるりと囲む感じで配置されてて、いかにもって感じだった。

 

「ひー、ふー、みー、……土台は、12個。今填ってんのは、そのうち1個か……」

 

 ここに填ってるのが何かってのは、実はさっき本で知った。だから後はソレが、“エンダーアイ”が11個揃ったら、またここに来よう。

 

「このゲートくぐったら、どんな世界に行けんだろ……!」

 

 そこにヒントはあんのかな……!?

 

 

 

 エンダーアイの材料のエンダーパールは、黒くて細長いモンスター、エンダーマンが落とす。だから狩場はネザーの、歪んだ森を狩場に選んだ。自然らしく緑色なのにどっか禍々しいのがネザーらしいよな。

 

 普段からあまり敵対的じゃないってか周りに無関心な奴だけど、背の高い奴と目を合わせたら最後、ワープで近くにやって来て、この世のものとは思えない唸り声を上げながら、その長い足から繰り出される威力の高い蹴りで殺される。

 

「ま、高い威力なら、弱らせりゃいいよな!」

 

 いきなり弱化のポーション投げつけられたエンダーマンは当たり前だけど怒って、俺に襲いかかってきた。確かに迫力は凄いがなぁ!

 

「弱ったお前の蹴りとか、ちょっと本気の猫パンチなんだよぉ!」

 

 無駄な抵抗とかしてないで、さっさとやられてエンダーパール落とせ!

 

 弱化のポーション投げて、蹴りを受け止めながら、ダイヤ剣で切り殺す。

 力尽きたエンダーマンが地面に倒れ、ポフンッと紫色の煙を出して消えた。煙が晴れたら、深い緑色の玉が地面に転がってた。

 

「ハァ……ハァ……、や、やっと、1個目……!」

 

 投げて、受けて、切る。これを4度繰り返して、やっと1個だった。気ぃ遠っ! こちとらドロップ増加Ⅲのエンチャント付いた剣でやってんですけど!?

 

「単純に考えて、あと、これを、40回……!?」

「なんか大変そーやな」

「そーなんだよ~……ウエッ!?」

 

 ひっ、人っ、居たの!? 

 エンダーマンの狩り場は生きてる人間が滅多に長居なんかしない、ネザーの歪んだ森。用があってもポーションの素材集めの為ならネザー要塞に直行するはず。だから、誰も周りに居ないと思ってたのに。

 俺の背後を取ったその人は「そんな驚かんでもエエやん!」って笑ってた。なんだコイツ。てかなんで雪玉ちゃんはこの人の胸元に収まってんだ、可愛いな。

 

 いかにも自然に紛れ込みそうな柄したコートを纏った男は金のヘルメットを深く被り、目元は見えなかった。だけど、ニンマリ笑う口元だけで只者じゃねぇのが分かる。てかめっちゃギザッ歯だな。

 何考えてんのか分かんないソイツを警戒してたら、また笑われた。なんだ、この、油断ならない男。

 

「別に取って食おうとは思っとらんよ。ずっと見とって、なんかオモロいなぁって思って、話しかけただけ! あ、ボク、センバって言いますぅ」

「……どうも、ルゥパです」

「ルゥパさんな!」

 

 ……うーん? この人、人懐っこい? 雪玉ちゃんも何故か気に入ってるし、危ない人じゃない? 興奮してたとはいえ、自分から姿を現すまで俺に人の気配を悟らせなかった、気配隠しの達人だけど。

 

 休憩がてら、ネザーから表の拠点に戻ってセンバさんの話を聞くことにした。いつも通りの、洞穴にチェストと作業台とかまどだけを置いた殺風景な拠点。更にネザーゲートも雑多に設置してあるから、拠点じゃなくて準備場所だな。

 椅子がわりに丸石の階段ブロックを2つ置いた。にしても、まさか会いに行ってないのにまた人に会うとは思わなかったな。ここ最近、こんな出会いばっかりな気がする。

 

 雪玉ちゃんお手製のリンゴジュースをもてなしたら、センバさん直ぐに一気飲みしちゃった。ゴキュッゴキュッ、プハーッ! って良い音と良い飲みっぷりで見てて気持ち良かったからか、雪玉ちゃんセンバさんのカップにおかわり注いでた。雪玉ちゃん! 俺にも注いで!

 

「それでセンバさん。あなたは何故ネザーに?」

「なんか面接みたいやな……。ネザーに行ったんは、エンダーパールとブレイズパウダーが欲しかったからやで」

「!」

 

 それって、エンダーアイの材料……! まさか、この人の目的って、俺と同じか?

 

「ここの近くの地下に変な建造物あってな? 見たら未完成のポータルがあったから、完成させて冒険しに行こう! って思いついたんよ!」

「……なるほど」

 

 間違いない。この人も、俺と同じあの地下の紙魚だらけの建築を見つけた人なんだ。もしかして、天井の穴はこの人が開けたのかな。

 

「ルゥパさんもあの要塞を見つけたから、エンダーマン狩りしとったんやろ?」

「……顔に出てました?」

「思いっきしな!」

 

 確かに、反応が間違ってたよなぁ。驚きもしなかったし。まぁいいや。どうせ後で話そうとしてたし、俺が魔女だってバレなきゃいいだけだし。

 してやったりな笑顔のセンバさんは、そのまま話を続ける。

 

「でな? 最初はこっちでエンダーマン狩りしとったんやけど、アレ探すとあんまり出てこーへんやん? やから苦戦しとってな~。しかも倒せてもドロップするかは運やん? やのに1個も出てきてくれへんくってな~」

 

 語る口は自然に上向き楽しげで、言葉が続けば続くほど、センバさんの体は左右に揺れていく。そこまで聞いてなかったんだけど、説明助かるわ。にしても、初めて聞く訛りだなぁ。なんとなく分かるからいいけど。

 

「そんな時に、この子がボクんとこ来てな! ルゥパさんのとこまで空間超えて案内してくれたんよ~! 地上で貯めた運を引いたったって感じやでホンマ!」

「何してんの雪玉ちゃん」

「ワイにエンパ集めさそうしたんやない? ほら、やっとること一緒やったし」

「エンパ……」

「やから最初ネザーでルゥパさん見っけた時、ビビったで~。あのほぼ敵しかおらんネザーで、笑いながら、そんでもってコストが馬鹿高いポーションでエンダーマン弱らせて討伐するなんて! そんな命知らずな野郎が居るとか、想像もしたことなかったもんなー!」

「……」

「あっ、や、狂気的なの、ワイは好きやで!」

 

 い、言われれば言われるほど、自分が人の道踏み外してる感があって、なんか複雑だわ。とっくに踏み外してるけど……。しかもセンバさん、ちゃんとフォローしてくれるし。やっべ、人間としての格の差が……。

 

「やからさ!」

 

 落ち込んだ俺のフォローの為か慌てたようにわちゃわちゃと手を振って喋ってたのに、センバさんは急に、凶悪な笑みを見せた。空気がガラリと、胸をざわつかせるものに一変した。

 

「試させてぇや」

 

 たった一言。その一言で、センバさんの本性が見えて、ちょっと笑っちゃったよね。この、戦闘狂。

 

「相手を弱らせるのと、自分が強くなるの。センバさんはどっちが好き?」

「! ヒヒッ! そんなん、自分が強くなる方がエエやん!」

「それじゃあ、決まりっすね」

 

 俺の不遜な笑みに呼応するように、センバさんも不敵に笑った。

 

 俺の“耐火”と“力のポーション”をあげる代わりに、センバさんはエンダーパール10個を俺に納品する。そういう契約で事は進んだ。

 

「ヒャハハハハッ! 溶ける、溶けるわぁ! ボキボキ折れんの堪んねぇなぁ!!!」

 

 ポーションを飲んだセンバさんは楽しそ~にダイヤ剣を振り回して、エンダーマンの身体へし折って、落ちたエンダーパールを回収していってくれた。ポーションが増強させるのは純粋に力だけのはずなんだけどなぁ。何あの狂気。めっちゃケラケラ笑ってんじゃん。こっわ。ドンマイ、エンダーマン。ありがたくテメェの玉をいただきます。

 

 ドロップ増加のダイヤ剣を貸したり、時々雪玉ちゃんが弱化のポーションをエンダーマンに投げつけていたとはいえ、センバさんの戦闘能力は凄まじかった。エンダーパールの10個納品があっという間に済んじゃったもん。9個目辺りからはエンダーマンが目を合わせても襲ってこないでテレポートしだしたのは笑っちゃった。

 

「よっしゃ! じゃあ次はポテ、フラ、……ブレイズロッドや!」

「や、ブレイズパウダーはポーション用の在庫を流用するわ。どうせ11個分だし」

「おお、流石やな! ブレイズパウダーって何のポーションになるん?」

「“力のポーション”。さっきまでセンバさんが暴れまわれたポーションの材料っすよ」

「マジか! そりゃあポータル開けられる力あるわ~」

「そういうもんかな」

 

 エンダーアイを作るのはネザーよりかは安全な地上に戻ってから。そう言ってセンバさんを連れて行く。……彼の戦う姿を見てたら安心したけど、これ、聞いとかないとだよな。

 

「ん? どうかしたん、ルゥパの兄貴」

「兄貴? ……ねぇ、センバさん。センバさんは、覚悟してる?」

「覚悟?」

 

 金のヘルメットを脱いだセンバさんはちょっとだけフラつきつつ、首を傾げた。

 

「地下のポータルを開けた後、センバさんにそれを潜る覚悟はあるのかってこと」

「なんで? そら、飛び込むやろ。せっかく開けたんやもん」

「軽く考えすぎだって。だって、ネザーポータルみたいに行き来出来るか分かんないんだよ? 息が出来るかも、立てるかも分かんないんだよ? ネザーみたいにベッドは爆発するかもしれないし、マグマしか無いかもしれない。見たこと無いモンスターだっているかもしれない。それに殺されるかもしれない」

「……それでも、ルゥパの兄貴は行くんやろ?」

「行くよ。俺の旅の目的は、『ゾンビから人間に戻す方法を探す』ことだから。未知の場所があるなら命かけていくよ」

「え……?」

 

 茶色の長い前髪で隠されていた茶色の目が、見開かれた。言ってなかったもんな。

 なんか、センバさんを利用して俺だけ得をする、みたいな形になりそうだけど、ポーション使わせたことで取引は成立してるし。何より、軽い気持ちでついてきて、命を懸けさせることになったら責任が取れない。だからココでちゃんと、選択させなきゃ。

 俺の覚悟を感じ取ったのか、センバさんのぽかんっと開いた口は引き締まり、驚いていた目は瞬きの後に強い意志を宿した。

 

「なら尚更、ついてくわ。んな立派な目標聞いたら助けになりたいし、戦力が増えた分だけ、生存率も上がるやろ」

「確かにそれはそうだけどさ、命の保証は出来ないよ」

「ハッ!」

 

 俺の忠告をセンバさんは軽く笑い飛ばした。胸を張ったその姿に、笑われたのに爽快感すらあった。

 

「冒険すんのに、命の保証とかアホらしいで!」

「! ハハッ! そりゃそっか!」

 

 彼も生粋の戦闘狂。そりゃ、危険に命の保証が付いてるなんて、それこそ煩わしいよなぁ!

 

「覚悟キマってんなら、さっさと準備するぞ! 装備固めてこい!」

「おん! カボチャ採ってくる!」

「なんでカボチャ???」

「えっ!? え、えーっと、あんなにエンダーパール必要なポータルなら、エンダーマンめっちゃ居そうやない!?」

「そ、そういうもんかな……。まぁ備えあれば憂いなしだし、どうぞ!」

「いってきまーす!」

 

 心当たりでもあるんかな。センバさんは元気に外に飛び出してった。俺は俺で、装備に職人魂込められるエンチャントテーブル作ってみる? それともいつも通りポーションの方がいいか? どっちもやるか。

 一度入ったら帰ってこれない恐れがある。準備は念入りにしてこう。

 

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