しかも、仕事や親戚の葬式とか先月はやることがいっぱいで本当にきつかったです。
更新が遅い言い訳はこの辺にして、皆さんのおかげでお気に入りが100件を突破しました。これからもよろしくお願いします。
先日、透と円香と高校卒業後にシェアハウスをすることが一応決定した。色々、乗り越えることが多くて大変そうだけど…主におじさん達の説得とか
ちなみに翌日に小糸と雛菜にも俺たちが高校卒業後にシェアハウスをする予定である事を話した。
その時の反応だけど
『え~~~3人だけずる~い!雛菜も入れてよ~!』
『わ、私も!私も一緒がいい!…だ、駄目かな?』
と予想通りではあったけど2人も一緒に住みたいという事だったので将来的には5人で暮らせる家を探すことになる。
父さんに、相談したら知り合いの不動産屋さんに相談して、いくつか候補を探してくれるって言っていたので大人しく甘えさせてもらおうと思う。
だけど、それはもう少し先の話だ。
今は差し迫った彼女たちのCDデビューの一件が優先される。
今日も今日で彼女たちは学校後にレッスンに向かった。俺は何時ものように事務所までは一緒に行き、そこで彼女たちのポケモンたちを預かり、自宅に帰宅していた。
それが数時間ほど前の事だ。そして、現在
俺の目の前には少し前にネットで注文した家庭用大型プールで気持ちよさそうに泳いでいる2匹のポケモンがいる。
「どうだ?なかなか気持ちいだろう?」
「シャワ~」、「ドラ~」
プールにつかりながら、気持ちよさそうに返事をするシャワーズとキングドラ
やっぱり水ポケモンには定期的に出来れば毎日でも水浴びだけじゃなく、こうして水の中で少しでも泳げる環境があった方がよさそうだな。
「……………真田?」
「おー円香、レッスンお疲れさん。キングドラーお迎えがきたぞー」
「ドラ!」
円香を見るとキングドラは嬉しそうに近づいてくる。
ポケモンたちのこういう素直な所は本当に可愛らしいと思う。
「……ねぇ」
「うん?」
「…その大きいプールどうしたの」
円香はキングドラをモンスターボールに戻すとプールに目を目を向けながらおそるおそる聞いてくる。
「ああ、ロトムがネット通販で見つけてくれたから買ったんだ」
「ふーん。なんか見るからに高そうなんだけど?」
「ま、そりなりの値段だったかな」
「…無駄遣いしてない?」
「こういうのは必要経費って言うのだよ」
実際、少し前から水ポケモンたちが少しでも泳げるような大きい家庭用プールを探していた。
彼女たちのポケモンたちの世話をするためにも、この買い物はちょうどいいタイミングでできたと思ってる。
「必要経費って、このプールが?」
「ああ、水ポケモンたちにはただ水浴びをさせるだけじゃなくて、こうやって水の中で体を使わせる機会を与えた方が体にいいんだ」
「…そう。ポケモンについてはあんたの方が詳しいから任せるからね」
「ああ、任せてくれ。キングドラたちの世話をするのは俺にとってもいい予行練習になるしね」
「予行練習?なんの?」
「二年後に透と円香と一緒に暮らすときのための練習だよ。ポケモンたちの世話とかやれることは手伝うって約束したからね」
「っ!」
ポカ!ポカ!
「…円香、効果音の割に地味に痛いんだけど」
「………うるさい」
円香は顔を赤くしながら、弱々しく呟く。
……暴力系ヒロインは認めないって言う人も最近は多いけど俺は円香の暴力なら全て受け止めたいって思っちゃうんだよな。
あれ?俺ってもしかしてドM?
しかし、前回の幼馴染み会議であれだけノリノリにシェアハウスについて話してたのにいまだに照れるのか。
「…そもそも、シェアハウスの前に私たちお父さんの説得どうするのかちゃんと考えたの?」
「うぐ!」
い、痛い所ついてくるな。
実はまだ、何も考えてない。こういう時の挨拶のやり方なんて学校で教わってないし!全く!こんな大事な事を教えないなんてこの国の教育制度はどうなっているんだ!
………………………………現実逃避しても仕方ないか
今は俺に出来ることを増やして、おばさんたちの協力も密かに取り付けて、父さんに不動産屋さんを紹介してもらって条件に合う物件を見つけてからおじさんたちに話そう。
そう、逃げている訳じゃない。外堀から埋めていくだけだ。
繰り返し言うが怖くて逃げている訳じゃない!
「そ、そういえば、小糸は?また居残り練習?」
ちなみに、透と雛菜は少し前に迎えに来た。
この間、円香にだけポフィンを上げたのが円香経由で全員にばれて(若干自慢げに)、最近じゃ透と雛菜はうちに来るたびにポフィンを食べさせてとねだってくる。
「露骨に話題反らしすぎだから……多分ね。まだ、練習してるんじゃない?」
「マジか?相変わらず、頑張るねー」
「…真田、この後時間あるなら小糸の事迎えに行ってあげて」
「うん?別にいいけど、事務所ならプロデューサーが送ってくれんじゃない?」
「…お願い」
「…ふぅ、了解」
…プロデューサー、まだまだ、好感度低いぞ
「…じゃあ、お願いね」
「あいよ。……ああ、円香」
「なに?」
「明日は確かみんな練習ないんだよな?」
「そうだけど?」
「じゃあ、学校終わったら家にこない?この間のハンバーグのお礼にカレーでも作ろうかなって思ってるんだけど、どうかな?」
「…なら、お言葉に甘えて」
「そうか!透と雛奈も来るって言ってたから小糸も来れば全員集合だな」
「小糸には真田から伝えておいてね」
「了解!」
「…じゃあ、また明日」
「ああ、また明日ね」
円香は別れを済ませると自宅に向かっていく。
よし!明日は久々に気合い入れて作るとするか!
「…シャワ」
俺が一人気合いを入れていると、少しだけ弱々しい鳴き声がプールから聞こえてきた。
一人残されたシャワーズは帰っていく円香を寂しそうに見つめる。
…先にお迎えが来て一人だけ残った幼稚園児みたいだな。
「なぁ、シャワーズ」
「シャワ?」
「こっちから小糸を迎えにいこうか?」
「シャワ!」
賛成!とばかりに元気よく返事をするシャワーズ
やっぱり人間よりポケモンの方が素直だよな。
***
「てん、てん、てててん」
ここは283プロダクションレッスン室、今ここで新人アイドルで俺の幼馴染みの一人でもある福丸小糸が一人で居残り練習を行っていた。
元々、努力家の彼女ではあるが他の幼馴染みたちが帰宅した中、一人残って練習しているのは、恐らく彼女たちのユニット『ノクチル』のCDデビューが決定したことが大きな理由だろう。
(…しかし、集中力がすごいな。俺達がレッスン室に入ってきたのに全然気づいてない)
(…シャワー)
そう、かれこれ数分前から俺と小糸のシャワーズはレッスン室にこっそり入り、小糸の練習模様を見学していたのだが、小糸がそれに気づく気配がない。
うーん。ここまで頑張ってるともう少し、練習させてあげたい気持ちにもなるけど流石にこれ以上は体力的にもきつそうだな。
(シャワ!)
(分かってるよ。そろそろ止めようか)
「はぁ、はぁ、も、もう1回…」
小糸は、息を切らせながらも更に練習を再開しようと準備する。
流石にこれ以上は見過ごせないな。
(シャワーズ)
(シャワ?)
(ちょっと驚かせやろうか?すごい弱い威力で小糸の首筋に『みずでっぽう』うってやれ)
(シャワ!)
シャワーズは小声で了解!と返事をすると小糸の後ろへとゆっくり移動して、首筋に向かって『みずでっぽう』を発射する。
「ぴぃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
首筋に水が当たると、小糸はあまりに予想外だったのか『とびはねる』を使用したかのように大ジャンプをしながら驚く。
「よっし!シャワーズ、ナイスコントロールだ!」
「シャワー♪」
「…え?…え?…丈くん?にシャワーズ?…は!」
小糸は最初こそ動揺していたが、俺とシャワーズがハイタッチしているのを見て状況を理解できたようだ。
「も、もう!丈くんもシャワーズも何やってるの!」
「いやー小糸がなかなか気づいてくれないからちょっと悪戯してやろうかなって」
「シャワー」
「だ、だからって…もう、服びしょびしょだよ」
元から汗でびしょびしょだろうに
「だったら、ちょうどいい。練習終わりにして帰ろうか」
「え?…で、でも」
「これ以上はいくら何でもオーバーワークだよ。それにさっき、プロデューサーともすれ違ってさ、そろそろ無理やりにでも帰らせようかって話してたんだ」
時間的にも練習量的にもそろそろタイムアップってことだな。
「……うん、分かった」
「それじゃ、汗流してきなよ。家まで送るからさ」
「う、うん。ちょっと待っててね」
「シャワ!」
小糸は、そういうとシャワー室へと向かっていく。
「待て」
「シャワ?」
小糸について行こうとするシャワーズの尻尾を掴み呼び止める。
「この床を見たまえ」
「………」
シャワーズの撃った弱めの『みずでっぽう』は確かに小糸の首筋に命中した。しかし、小糸の予想外の『とびはねる』により、水は床中に飛び落ちてしまっている。
まぁ、要するに何が言いたいかと言うと
「小糸がシャワーを終わらせる前に2人で掃除しようか?」
「……シャワ~」
「そんなに嫌そうな顔すんなって、2人やればすぐ終わるから」
数十分後
「えと…丈くん待たせてごめんね」
シャワーを浴びた小糸が着替えを終えて戻ってきた。
俺も掃除用具を片付け終わったばかりだったから、ちょうどいいタイミングだったな。
「あれ?シャワーズは?」
「ボールの中だよ。ちょっとお疲れだったみたいでさ」
「そうなの?…待たせすぎちゃったかな?」
待たせすぎたっていうか…こき使いすぎたっていうか
レッスン室のバケツを出したときに水を汲みに行くのが面倒でシャワーズに『みずでっぽう』を使ってもらって蛇口代わりににしたり、雑巾がけ手伝わせたから、ちょっと怒ってボールの中に逃げちゃった。
…明日は、シャワーズの好きなポフィン作ってあげよう
「丈くん?どうかした?」
「いや、なんでもないよ。それより早く、帰ろう」
「う、うん?」
プロデューサーに小糸を連れて帰ることは伝えてあるし、このまま帰って問題ないだろう。
そう判断した俺たちは事務所を出て外に出る。
今の時間は…19時30分か、ここから小糸の家まで送るとちょっと遅くなるな。
「よし、ショートカットして帰るか!」
「え?」
「出てきてくれ、ボーマンダ」
俺はポケットからボールを一つ取り出して空に向かって投げる。
ボールは空中で開き、そこからボーマンダが飛び出してくる。
「ギャァ!」
ボーマンダはボールから出ると俺たちの隣にゆっくり着陸する。
「…え?…丈くん?なんでボーマンダ出したの?」
「今から、電車に乗って帰ると遅くなるからね。後は分かるだろう?」
俺はそう言うと、小糸を脇に両手を入れて抱える。
「ぴぃえっ!丈くん!も、もしかして!」
「空を飛んでけばあっという間だからさ」
そのまま、小糸を抱えてボーマンダにまたがる。
ボーマンダなら小糸と俺を乗せても余裕だろう。
「よし!ボーマンダ、ゴー!」
「まままままま待ってーーーーーーーーー」
小糸の願いもむなしくボーマンダは上空に上昇し、一気にスピードを上げて飛行していく。
「ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
暫くの間、空の上で小糸の特徴的な悲鳴が轟いていた。
…あんまり、大声出してると舌噛むぞ。
***
ボーマンダに乗って、空を飛んで移動したことによって時間を大幅に節約することに成功し、福丸家の目の前に到着した。
だが
「もう!もう!もう!もう!」
「ケンタロス?」
「ちっがーーーーう!」
ぷんぷんという効果音が聞こえそうな程に小糸は激怒していた。
本人の了解を取らずに上空飛行はやりすぎだったかな?
しかし、不思議だ。小糸は怒っていてもあんまり怖くない。むしろ、可愛らしくすら感じる。
「丈くん!聞いてるの!」
「うん?あー聞いてる聞いてる」
「もう!」
うーん、小糸怒ってるなー
でも大丈夫かな?この時間に福丸家の前で大騒ぎしていたら
「小糸!こんな時間に何騒いでるの!」
「ぴぃ!お、お母さん」
外で小糸が大騒ぎをしているのが聞こえたのか小糸のお母さんが玄関から飛び出してきた
「あら?丈一郎君もいたのね?」
「こんばんはー」
おばさんは俺が一緒にいるのを見ると顎に手を当て何かを考える様子を見せる。
「…そう、原因は丈一郎君なのね」
「………」
…事実だけど、その納得のされ方はなんだか不本意です。
「ほら、小糸もその辺で、丈一郎君に常識が欠けているのはあなたもよく知ってるでしょう?」
「そ、それはそうだけど」
「だったら、許してあげなさい。丈一郎君に最初からそういうことを求めることのほうが間違っているわ。それよりも今後どうしたら改善できるのかを考えたほうがいいわよ」
俺が悪いのは流石に分かってるけどその説得の仕方は…いや…甘んじて受け入れるしかないけども
…話題を俺の事から少し変えたいな
あ、そうだ。おばさんがいるならちょうどいいかも
「小糸、おばさん、プロデューサーから今後のアイドル活動の件で話したいことがあるって言ってたんだけど」
「っ!」
小糸?
「…ねぇ、丈一郎君?小糸?」
「はい?」
「……」
「プロデューサー?アイドル活動?一体何の話しかしら?」
「…え?」
あれ?俺、もしかして何かやっちゃいました?
次は今月中に更新したいと思ってはいます。