シャニマス×ノクチル×ポケモン   作:malco

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ノクチルのメンバーのポケモンを出しました


宣材写真

「宣材写真?」

 

めでたく283プロに所属する事になった俺たち5人は、今日プロデューサーより、初仕事を申し付けられる。

 

「そう。今後の活動の為に、まずこれを撮らせて貰いたいんだ」

「おー、いいね。タレントっぽい」

「俺は違うけど、皆タレントでしょ?」

「やは~初仕事~」

「か、頑張ろうね!」

「…言われたとおり制服で着ましたけど、いいんですね?」

「ああ、「同じ学校に通ってる幼馴染み」を前面に出していきたいんだ」

 

まぁ、確かに幼馴染みで尚且つ同じ高校に通ってる人って世の中にそんな多くないだろうな。…ふふ、やっぱり、俺たちの関係って人から見たら珍しいのかもな

 

 

***

 

 

「うーん、表情が堅いなー」

「す、すいません…」

 

撮影スタジオに移動して早速撮影を始めたのだが中々上手く行かず、一旦、休憩を入れることになった。

 

「ご、ごめんね。私のせいで…」

「え~そんな事ないと思うよ~。丈先輩の方がひどかった~」

「ふふ、丈一郎ずっと無表情だったもんね」

「一番カメラなれしてる筈はなのにね」

「…く、返す言葉がない!」

 

実際の所、俺が一番ひどかった。確かにカメラ慣れはしてるけど、バトルに集中してる間に勝手に撮られてるだけだから気にしたことなんてなかった。

まさか、俺だけを見てるカメラにあんなに緊張するとは…

 

スタッフさんと相談をしていたプロデュサーが俺たちに声をかけてくる

 

「少し、遊んでみるか?」

「…は?」

「緊張ほぐした方がいいだろう?ポケモン達との撮影もあるんだ。今のうちに出して少し遊んでも構わないってさ」

「やは~雛奈賛成~」

「りょーかい。家以外で出すの久しぶりかも」

「…う、うん」

「…よし!」

 

俺達は自分のモンスターボールからポケモンを出していく。

 

俺のパートナー、しのびポケモンのゲッコウガ

 

透のパートナー、いつくしみポケモンのミロカロス

 

円香のパートナー、ドラゴンポケモンのキングドラ

 

小糸のパートナー、あわはきポケモンのシャワーズ

 

雛奈のパートナー、みずうさぎポケモンのマリルリ

 

いや、改めて全員揃うと壮観だなぁ。俺たちのパートナーポケモンはタマゴから孵化したポケモンたちだ、それこそ生まれた時から知ってるからこうして見ると立派になったなとしみじみと感じてしまう。

…ひょっとしてこれが親の感覚なのかな?

 

 

 

 

 

ざわざわ、ざわざわ

彼女達がポケモンを出すと、周りのスタッフやプロデューサーが驚いている。

 

「あれ?全員は駄目だった?」

 

近くに来ていたプロデューサーに確認する

 

「い、いや問題ないよ。…ただ、彼女達のポケモンに驚いてしまって…特にミロカロスなんて実物を見たのは初めてだ…」

 

まぁ、気持ちは分からないでもない。全員もれなく最終進化のポケモンたちだ。しかも、ミロカロスはその美しさや数の少なさのために滅多に見られることのないポケモンだ。…ふふふ、皆驚いてるな

 

「…とても、新人アイドルたちが持っているポケモンじゃない。…もしかして、あのポケモンたちは丈一郎が」

「いや、進化させるための手伝いはしたけど、正真正銘彼女達のポケモンだよ」

 

そう、進化に必要な道具などの調達はした。…と言っても都内で開かれていた小さな大会の副賞で手に入れた進化に必要な道具をプレゼントしただけなんだよね。

 

だがミロカロスの進化は全員の成果とも言える。俺がとあるポケモン研究家の論文で見つけたヒンバスの進化方法を教えて、全員でポロック、ポフィン作りを頑張ったからこそ進化できた。

 

しかも、彼女たちのポケモンたちは全員最終進化ということもあり、それなりにレベルが高い。リーグ戦に出る前はたまに俺のポケモンたちとトレーニングしていたから実戦にも慣れてる。

 

「ミロー」

「ドラ!」

「シャワ」

「ルリルリ」

 

家以外の場所で全員集合は久しぶりか、さて、何しようかな?

 

「バレーやろっか?」

「やる~」

「ちょっと待て、どこから持ってきたそのボール?」

「え、そこにあったけど?」

 

そりゃスタジオの備品だろ。

 

「と、透ちゃん。ちゃんと確認しておかないと駄目だよ。」

「え、だめ?」

「はぁ、確認して来るから待ってて」

 

こういう時に矢面に立つのはやっぱり、円香なんだよね。

その後、スタッフさんから許可が出るとそれぞれのパートナーと組んで半分ルール無用のバレーを行った。

 

 

 

***

 

 

 

今、このスタジオ内で新しく283プロに所属する5人とそのパートナーポケモンたちがバレーをしながら遊んでいる。

 

初めての撮影ということで緊張している様子が見られたから、少し肩の力が抜ければいいかなと思って提案したけど、思っていた以上に皆楽しんでる。

 

…しかし、彼女たちのポケモンは予想外だ。素人目に見てもレベルが高そうなのにトレーナーである彼女たちの指示にきちんと従ってバレーボールを自在に扱っている。

 

(…これだけの事ができるんだ。今後の彼女たちのプロデュースをしていくときはポケモンに関する仕事なんかも積極的に取りに行くことも考えておいた方がいいかもな)

 

「いやー、あの子たちいいですね」

「…はい。丈一郎はともかく、彼女たちまであれ程のポケモンを持っているとは予想外でした」

「ああ、そっちではなく」

「?」

「あの子たちの表情の事ですよ。さっきの撮影では緊張していた真田君と福丸さんですけど、肩の力が抜けていい表情をしています。他の3人もさっきの撮影でも十分よくできていましたが、今の表情の方がずっといいです」

 

…言われてみれば確かに

 

「…はは、本当ですね」

「まぁ、気持ちはわかりますよ。あれ程のポケモンを出されてはついつい目が行ってしまう」

「…でも、それ以上に」

「ええ、あの子たちが本当に仲がいいんでしょうね。そうでなければ、あんな自然な笑顔にはなれないですよ」

 

彼女たちにはできるだけユニットでの活躍の場を用意してあげたい。もちろん、ソロの仕事もあれば積極的にやって欲しいとは思うけど、今のあの子たちの笑顔を色々な人に見てもらうにはユニットでの仕事の方がいいはずだ。

 

 

 

***

 

 

 

「ふぅ、結構疲れたな」

 

ミロカロスの守備範囲の広さがやばい、どこに打っても返されるんだもん。キングドラも陸上とは思えない早さで動く。シャワーズはボールに正確に水鉄砲当ててくるし、マリルリは尻尾をスプリングみたい利用して大ジャンプしてアタックを決めてくる。ポケモンの力を侮っていたな

 

そんな中、ゲッコウガが活躍出来ずに拗ねていた。君、人間と似た体の構造してるからね、動きが早いだけで割と普通だって言ったら、こうなった。後で好きなポロックやポフィン作って機嫌とっておかないと

 

 

バレーが終わる頃には、いい感じに肩の力が抜けて無事に撮影を終えられた。

結局、最後まで俺が足を引っ張っていたが…まぁ初めてだしこんなものだろう…そう!この失敗はきっと俺の経験値となるはずだ!そう信じよう!

 

 

 

 

***

 

 

 

撮影が終わり、俺たちはプロデューサーの車で283プロへの帰路についていた。

 

「皆、今日はどうだった?」

「楽しかった~」

「だね」

「うん。久しぶりにポケモンたちとも遊べたし」

「ていうか、ほとんど遊んでただけでしょう?」

「はははは」

 

それも俺たちらしいとも言えるかもな

 

「…そうか、初仕事だし楽しんでもらえたなら良かったよ」

「ね~プロデューサー、アイドルってこういう楽しいお仕事がいっぱいあるの~?」

「…そうだな。楽しい仕事ばかりとは言ってあげられないかな?」

「え~~~」

「?…そうなの?」

「………」

「え、えっと…」

「うん?」

「この先、アイドルをやっていけば辛いレッスンや期待外れの仕事もあるかもしれない。…だけど、今回みたいな撮影やポケモンと一緒にやれる仕事もどんどん取っていくつもりだ。だから、今日みたいな楽しい日がこれから何度でもある、俺はそう思うよ」

 

…プロデューサー、この人はあの時のお兄さんのままだな。だけど、何というか

 

「結構遠回しな言い方するんだな、プロデューサー」

「ふふ、本当それ」

「やは~」

「………はは」

「口では何とでも言えますからね。…暫くは様子をみさせてもらいます。」

「…はは、そうか」

 

こうして俺たちの283プロでの初仕事は、無事終了した。

 

 




彼女たちのポケモンは作者の何となくのイメージで決めました
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