ギャルゲーマーとギャルゲの主人公   作:神のみはいいゾォ

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思いつき投稿。
好評なら続く…かも?


始まり

俺は今猛烈にこの場から消えたい衝動に駆られていた。

なぜならば、

 

「お願いします」

「お、お願いします!」

 

1人のみ知らぬ少女と昔からの顔なじみの男から土下座されているからだ。

 

「……うん、まず…なに?」

 

とりあえずは聞こう。話くらいはね。うん。

 

「実は━━」

 

そう言って話し始める顔なじみのメガネ。

なるほど、カクカクシカジカと。ふむふむ。

 

「帰るわ」

「ちょっと待てぇ!」

「ま、待ってください!」

 

踵を返し帰ろうとする俺の足にすがりついてくる2人。

各々で左右別々で掴んでくるから転けそうになったわクソが。

 

「離せやアホタレ!大体そんなバカみたいな話信じれるかい!」

「それがガチなんだよ!マイフレンド!」

「こんな時ばっか友達を出してくんなメガネが!」

 

このメガネの男、桂木桂馬。

こいつから聞かされた話。まあ端的に言うと女の子とキスして取り憑いてるお化けを女の子の中から弾き出して捕獲しなきゃいけないと、出来なきゃ首が飛ぶ(物理的に)と。それを俺に手伝えと。うん。

 

「ふざけんな…!」

「頼む…!頼むから…!お前も知ってるだろ!ボクはリアルには興味が無いんだ!」

「お生憎…!俺もだよ…!」

 

足にコアラのように縋り付き泣きながら懇願するメガネを無視しながらそのまま歩き出そうと、

 

「と、止まって下さいー!」

 

今度は名も知らぬ少女が背中にコアラ抱っこしてきやがった。

いきなりの重みに体制が崩れそうに……おい!首に腕がちょうどよくはまっとるがな!死ぬ!

 

「あがががが!」

 

ここが地獄か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふはははは!これで完璧な布陣となった!よろしく頼むぞ我がマイベストフレンド!」

「はあぁぁぁぁあ……死ねやお前」

「が、頑張りましょうね!(かなた)さん!」

 

あれから根負けしてしまった……そう根負け"してしまった"俺はなし崩し的に手伝いをすることになっていた。

俺の意思はどこに消えたよ。

 

「てか、お前さんは誰なのよ」

「あ、私ですか?そう言えば自己紹介がまだでしたね!【エリュシア・デ・ルート・イーマ】です。よろしくお願いします!」

 

え、エルシ、デ?ルー……なんだって?

長すぎやろ。何人やお前。

 

「気軽にエルシィって呼んでください」

「あ、うん」

「よし、無駄な自己紹介タイムはもう終わったか?じゃあ早速役割分担なんだが━━」

 

そう言って話に割り込んできたメガネ。

こいつはいつもほんとにもうね。一言多いって言うかなんて言うか。イラつくやっちゃなー。

 

「……俺は後でお前を殺す」

「え?」

 

 

飛駒(ひこま)(かなた)】7月7日生まれの高校2年生。

身長は169cmの体重58kg。得意科目は無し。無し無しの無し!強いていえばお昼ご飯を食べることくらいだ。

そんな俺はと言うと、

 

「というわけで高原歩美を攻略する!」

「……帰っていい?」

 

ただいま空き教室にてメガネからよく分からん話を聞かされようとしていた。

 

なんかー、メガネが言うにはー、『ボクはギャルゲーマーだから。プレイヤーだから。主人公ではないから』と言われた。

『お前のその目元が隠れるほどに伸ばされた前髪はどう見てもギャルゲの主人公!故にボクのギャルゲ知識を元に攻略手順作り、それをお前に実行してもらう!』とのこと。

 

つまりリアル女を落とすというギャルゲの主人公(俺)を操作するプレイヤー(メガネ)ということらしい。

要は俺はメガネの駒と言うことだ。くたばり散らかせ。

 

「一応幼なじみだから手伝ってやるっては言ったけどこれは聞いてない」

「今さらNOは通用しないぞ!お前には俺の命を助ける使命がある!」

「自分勝手極まれりだなおい」

 

自信満々に言ってるが話してることはクソだぞ。

俺を巻き込むなボケが。

 

「で、でもこれで駆け魂を捕まえることが出来るんですよね」

「そうだ!」

「……俺の犠牲の元にな」

 

このメガネ、いざ行動するのが俺ということになって元気になってやがる。

 

このメガネとは昔からの近所付き合いのあるやつだ。

俺の両親がともに海外を拠点に仕事してるということで幼いながら1人で過ごしてきた訳だがとりあえず困ったことがあれば桂木家と、"あともう1人の幼なじみの家"をよく頼ってた。

このメガネもだが俺の幼なじみははっきり言って人付き合いがもうド下手くそで色々大変だったもんだ。

 

そうやって桂木母に面倒見られながら桂木メガネを面倒見てきたこの十数年なわけだが、こいつが俺を友達と言う時は大抵ろくなことがなかった。いつもは無視するくせに都合よく友達って言ってきて、何度その手に持つゲームを壊してやったか。

 

今日だってそうだ。

いつものように屋上で授業をサボりつつラノベ読んで時間潰して放課後になってから家帰って何するかなと予定を立てながら廊下を歩いてたところでメガネと少女、エルシィが突撃訪問してきて『ボクを助けろ我が友』とか言われるし、気がついたら土下座してるし……もう、怖い。お前怖い。

 

「━━というわけなんだが……あれ?聞いてる」

「ん?あー……へっ、何言ってんだよお前。聞いてるわけないじゃん」

「お前なぁ…!」

 

いや怒りたいのこっちなのですがねおい。

とまあそんな感じで俺はお化け捕まえ隊、ゴーストバスターの一員になりましたとさ。

つまり俺は面倒事に強制的に巻き込まれたんですね。分かるとも。




感想やら評価やらしてくれ…モチベをくれ…。
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