某番組でもレース前に取材とインタビューもやっているしな
彼女らしさでるかなぁってかいw
月刊『トゥインクル』の雑誌の記者一人である
同業者の記者とは違い失礼な態度を取ることはないが少しばかり妄想癖とウマ娘愛が強く取材力もさることながら、レースに関する知識も豊富で、並みのトレーナーをも凌駕引くほどの行動力を持っている
職場の関係者曰く
「あの子の熱意と取材力は引くが昔を思い出す」
「なんで
「この業界では数少ない女性記者」
様々な憶測や彼女に対する評価が別れているが
その当の本人はというと
トレセン学園最強と評価されるチームリギルの取材中だ
「それでは東条さん今回出走するメンバーについてどのように思ってますか?」
「そうですわね・・世間では師と教え子の直接対決と言われてますが、勿論彼女達にG1を獲れるという期待もありますし能力も申し分ないです」
カキカキ
メモを取りながら取材する乙名史記者 淡々と質問に答える東条
「ですがトゥインクル・シリーズでの新人の朝日杯の称号は一度きりです、なぜ三人の出走を?」
「元々彼女達の能力を考えて組んでましたが、先生の
「さようですか・・ズバリ聞きます!!あのカスケードに勝てますか!?」
「彼女達の可能性を信じてるので勝ちにいきます」
堂々と答える東条トレーナー
「素晴らしい!!」
「えぇ、どうも」
「それでは出走する担当バの調整状況を」
「そうですわね、まずエルコンドルパサーに関しては明るく活発な元気娘です、スタミナが有り余ってるので主にスピードとテクニックを組んだトレーニングメニューをやっております」
「なるほどぉぉぉ、持ち前のスタミナを活かしつつスピードにテクニックを取り入れてと」
「タイキシャトルに関しては、正直マイル路線でいくつもりです、あの子がどうしてもカスケードと戦いと意気込んでいたのでスピードとパワーを上げていくメニューをこなしてます・・あの子の場合実戦的なトレーニングが成長の促進になるので」
「でジュニア級チャンピオンでマルゼンスキーの再来と言われてるグラスワンダーに関してはどのようなメニューを?」
「・・・・」
東条は言っていいのかと思った。
正直に言えば言いたくない、乙名史記者の取材はありのまま載せるが故に言っていいかどうか
「正直あの模擬レースに敗けてからグラスワンダーは人が変わったようにトレーニングに励んでます」
「変わったというのは?」
「本来あの子は落ち着いた性格なのですが・・・どうやら敗けたことで不甲斐無さを感じて限界ギリギリのメニューをやり通してます」
「どんなメニューを?」
乙名史記者は問う
そしてトレーニングメニューが掛かれた資料を広げる
「まずエアグルーヴと格上との併走、同期との併走トレーニングそして基礎トレーニングなどを組んだメニューを時間の許す限り学業と就寝、ご飯を除いての・・・」
それは常軌を逸したメニュー内容だった
「これは東条トレーナーが組んだメニューですか?」
「いいえ彼女からの要望です・・・なるべく身体に負担にならないように限界ギリギリに調整しました」
乙名史記者はそのトレーニング内容を見て驚愕した
「これを毎日ですか?」
「えぇ、正直このメニューについていける子は今年内に入った子ではエルコンドルパサーぐらいです・・出来れば朝日杯を終えたら来年に向けてこのトレーニングメニューは改善させます」
「グラスワンダーの今後に配慮してとのことでよろしいでしょうか?」
「勿論です・・これくらいしか今は言えませんがよろしいでしょうか?」
と東条の言葉に乙名史記者は
「えぇ勿論です、打倒カスケードに向けて意気込むわけですね」
「打倒?いいえ勝ちに行くのです!」
「流石です、最強チームリギルのトレーナー東条さんまた取材とインタビューお願いします」
「えぇ、こちらこそ」
チームリギルの取材とインタビューを終えた乙名史記者
次に向かうは本命のシリウスにいるウマ娘
トレセン学園のレース場にて
「カスケード!!もっとスピード上げろ!!」
ダダダダ
「ハァァァァァ!!」
今彼は今度行われる朝日杯の距離を走っている最中だ
「カスケードそんなんじゃ夢の目標には届かないぞ」
「どうりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
スパートを掛けてゴール距離を走り切る
カチッ
ストップウォッチを止める半蔵トレーナー
タイムは
1:33.8
過去に出走したマルゼンスキーを凌駕するタイムを叩き出している
1:34.4をしかも練習で出す走りで
「ふ~タイムは?トレーナー」
「いいタイムだ、後はいつものあれをやって残りは基礎トレーニングに入るぞカスケード」
「どうも今日取材させてもらいます乙名史悦子といいます」
「お?そんな時間だったか、どうもカスケードを担当している半蔵だ」
乙名史記者はまず軽めの挨拶をしながら
「かつて盛り上がった時代とは違いますが復活したシリウスの新たな時代になるのがカスケードさんでしょうか?」
「復活?いいえこの場合新生に近いでしょう、今担当している子はカスケードしかいないがいずれ担当を増やしていきますよ」
(増やすですって?既に先を見据えてることですか!?)
更に強くなると言っている、あの葦毛の怪物と白い稲妻を担当していただけあって
「既にスカウトしていることですか?」
「いや・・カスケードがな声を掛けた子が来年入学する予定さ・・まぁトレセン学園の受験を落ちなければの話だがな」
「え?普通トレーナーがスカウトするのではなくて」
「普通だったらな・・カスケードが「面白い子が来年来るかもしれないから名刺渡した」と言ってな」
「面白い子というのは?」
「それは企業秘密だ、ちょうどあれをやるから見ていくといい、カスケードイメージしろ」
「あぁ・・・今日の相手はそっか・・フジ姉とサクラチヨノオーさんとアルダンさんだったか」
乙名史記者にクエスチョンマークが浮かぶ今ここにいるのは私とカスケードとそのトレーナーしかいないのに
「いったいこれからなにをするんですか?」
「見てればわかる」
半蔵トレーナーはそう言いながらカスケードがスタート地点に入る
そして
ダッ
走りだすカスケード
ただもう一度同じ距離を走るだけと考えるのは素人
だが
「どうしたカスケード!離されてるぞ!」
「離されてるって・・!?」
私の目がおかしいのかな?それとも
そこには見えるはずのない相手が浮かんでいるあれはそうだ
フジキセキサクラチヨノオーメジロアルダンがカスケードの前を走っている
そう言えばとあるトレーニング著者の方法が思い当たるそれは
イメージトレーニング
目標とするトレーニングをやる時にイメージする
イメージしないトレーニングでは差が出るとか
「見えます・・・まるでその場にいる相手が」
「あなたぐらいにならイメージが見えましたか」
(え?この記者凄くないか?)
実は半蔵トレーナー驚いてる
「凄い、こんなトレーニングをやっているのですか?」
「まあこんな非常識な非科学的なことやってるのはカスケードぐらいだろうな」
「いつ頃からこなしているんですか?」
「あの子曰く幼い頃から「いつの間にかイメージ出来てからやってた」と言ってたぞ?」
(え?それってまさか?)
「なんか小学生の頃から毎日イメージした相手と仮想レースを想定してやっていたそうだ」
「ちょっと待ってください毎日ですか!?つまりカスケードさんは」
「仮想相手とはいえ恐らく相当走っている」
(もしこれが事実なら10年間格上と仮想といえ走っていたとなれば)
乙名史記者この前のレースの結果を思い出す
つまりカスケードさんは既に
10月に行われた中距離2000㍍レースでは、
日本ダービーを制したカブラヤオーと同じレベル
11月京都で行われた1800㍍レースに至っては
皇帝シンボリルドルフをイメージしてウイニングランで菊花賞勝っていたと
それに気づいている一人でもある乙名史記者は
「数千レースいえ強者と既に走りきっていると?」
「あぁその通りだ よしカスケードそこから大外から抜いて行け」
「ぬぁぁぁぁぁぁ」
最終コーナーを抜けた直後スパートを掛けるカスケード
イメージで具現化している相手のフジキセキサクラチヨノオーメジロアルダンを置いていくそして
カチッ!!
ストップウォッチを止める半蔵
1:33.6
「さっきよりもタイムが速い!?」
「いい仕上がりだ、カスケード」
「はぁはぁ、流石にフジ姉のラストスパートはやばかった・・・ぜぇぜぇ」
レース場に倒れ込むカスケード
「一時間後基礎トレーニングとプールでのスイミングをやって今日はあがるぞ」
「うっす・・・トレーナー取材はいいのか?」
カスケードの言葉に乙名史記者は
「カスケードさん朝日杯では誰を想定して相手するんですか?」
それに対してかえす言葉は
「そうですねぇ・・・シリウスシンボリさんですかね?」
「!?」
(なぜ彼女の名が彼から出る?彼女は海外遠征で入着が多くて勝利はなかったはずなぜ朝日杯で)
「驚くのも無理はないさ あれほどの問題児でありながら実力は本来日本で走っていたのなら勝利を得てたはず」
半蔵トレーナーが続けて言う
「シンボリ家と彼女のいざこざがなければきっと彼女はトゥインクル・シリーズで名を残せるほどの逸材だっただろう」
「トレーナーそれに関しては俺も同じ考えだよ」
カスケードもそれに続いて言う
それを聴いた乙名史記者は
(眼中すらないというわけですか?これほどの実力を持っているから先を見据えてるわけですか)
淡々とメモに書いていく乙名史記者
「ありがとうございました、最後に是非朝日杯の意気込みを最後カスケードさんお願いします」
「勝つのは俺だ!!ただそれだけは言っておく」
その場を後にするカスケード
「じゃ、乙名史さんまたレース場で」
そして朝日杯前の新聞記事には
朝日杯はいちょう特別OP芝1600mのシリウスシンボリを想定して走ると名言したカスケード 他のウマ娘には眼中がない!?
チームリギルすら格下扱いしているそのカスケードの実力は本物!?
練習で出したタイムは1:33.6
それに挑む各ウマ娘には厳しいレースになるだろう
書かれた記事を見た他のウマ娘と担当達は
「ぜってぇぇぇぇ勝ってやる」
「私が格下上等じゃないの・・」
「どうやら作戦を変えなければいけないな」
格下扱いされた出走するウマ娘達は勝利してやると意気込みトレーナーは勝利する為の可能性を上げる為作戦を考える
そしてリギルから出走する彼女らにも
「エル絶対カスケードさんに勝って魅せマーーース!!」
「カスケードさん、ワタクシを舐めてもらってはダメデスヨー」
「・・・・KILL!!」
闘志をむき出すリギルのルーキーメンバー
その中でもグラスワンダーは怒りを露わにしていた
「下剋上して差し上げますわ、カスケードさん」
文武両道な彼女がこれ程怒りに満ちた表情でレースに挑む
エルコンドルパサーは模擬レースでのリベンジの為
タイキシャトルはベストフレンドの為に走る
そして
運命のレースまで後僅か!!
さあいよいよ始まるぞ
史実とは異なる出走なので難産になりそうかも多分
なぜ速いのにシリウスシンボリだって? 補足タイム 1:34.8
実際のレースは走るまでわからないからね